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公開番号2025023562
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-17
出願番号2023127814
出願日2023-08-04
発明の名称透析システムおよび情報処理方法
出願人ニプロ株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類G16H 10/00 20180101AFI20250207BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約【課題】搬型の端末装置を用いて透析患者および医療従事者の利便性を向上させることが可能な透析システムを提供する。
【解決手段】情報処理装置は、可搬型の端末装置から第2の識別情報を取得すると、第2の識別情報に一致する第1の識別情報を複数の第1の識別情報のうちから選択する。情報処理装置は、複数の透析患者のうちから、選択された第1の識別情報を有する透析患者を特定する。情報処理装置は、特定された透析患者の患者情報を透析装置に送信する。透析装置は、特定された透析患者の透析が患者情報に基づき開始されると、透析中の透析患者のバイタルサインを測定し、かつ、バイタルサインを示すバイタル情報を情報処理装置に送信する。情報処理装置は、透析装置から受信したバイタル情報を端末装置に送信する。端末装置は、情報処理装置から受信したバイタル情報をディスプレイに表示する。
【選択図】図14
特許請求の範囲【請求項1】
複数の透析患者の各々の患者情報を記憶した情報処理装置と、
各々が前記情報処理装置と通信可能な透析装置と可搬型の第1の端末装置とを備え、
各前記患者情報は、前記透析患者を識別する第1の識別情報を含み、
前記第1の端末装置は、第1のディスプレイを有し、かつ、第2の識別情報を記憶しており、
前記情報処理装置は、
前記第1の端末装置から前記第2の識別情報を取得すると、前記第2の識別情報に一致する前記第1の識別情報を複数の前記第1の識別情報のうちから選択する第1の選択処理を実行し、
前記複数の透析患者のうちから、選択された前記第1の識別情報を有する前記透析患者を特定する第1の特定処理を実行し、
特定された前記透析患者の前記患者情報を、前記透析装置に送信し、
前記透析装置は、特定された前記透析患者の透析が前記患者情報に基づき開始されると、前記透析中の透析患者のバイタルサインを測定し、かつ、前記バイタルサインを示すバイタル情報を前記情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置は、前記透析装置から受信した前記バイタル情報を、前記第1の端末装置に送信し、
前記第1の端末装置は、前記情報処理装置から受信した前記バイタル情報を、前記第1のディスプレイに表示する、透析システム。
続きを表示(約 2,200 文字)【請求項2】
前記情報処理装置は、前記第1の端末装置が前記情報処理装置に接近したことに基づき、前記第1の端末装置から前記第2の識別情報を取得する、請求項1に記載の透析システム。
【請求項3】
前記情報処理装置は、サーバ装置であって、
前記透析システムは、前記サーバ装置に通信可能な第2の端末装置をさらに備え、
前記第2の端末装置は、前記第1の端末装置が前記第2の端末装置に接近したことに基づき、前記第1の端末装置から前記第2の識別情報を取得し、
前記サーバ装置は、前記第2の識別情報を前記第2の端末装置から取得する、請求項1に記載の透析システム。
【請求項4】
前記透析装置は、前記透析装置の動作状態を取得し、かつ、前記動作状態を示す装置情報を前記情報処理装置にさらに送信し、
前記情報処理装置は、前記透析装置から受信した前記装置情報を、前記第1の端末装置に送信し、
前記第1の端末装置は、前記情報処理装置から受信した前記装置情報を、前記第1のディスプレイに表示する、請求項1から3のいずれか1項に記載の透析システム。
【請求項5】
前記情報処理装置に通信可能であって、かつ、前記透析患者の体重を測定する体重計をさらに備え、
前記体重計は、前記第1の端末装置が前記体重計に接近したことに基づき前記第1の端末装置から前記第2の識別情報を取得すると、前記第2の識別情報を前記情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置は、
前記体重計から前記第2の識別情報を取得すると、前記体重計から取得した第2の識別情報に一致する前記第1の識別情報を前記複数の第1の識別情報のうちから選択する第2の選択処理を実行し、
前記複数の透析患者のうちから、前記第2の選択処理によって選択された前記第1の識別情報を有する前記透析患者を特定する第2の特定処理を実行し、
前記第1の特定処理によって特定された透析患者と、前記第2の特定処理によって特定された透析患者とが同一か否かを判定する第1の判定処理を実行し、
前記第1の判定処理の結果を外部出力する、請求項1から3のいずれか1項に記載の透析システム。
【請求項6】
前記透析装置を複数備え、
各前記透析装置は、前記第1の端末装置から前記第2の識別情報を取得可能であり、
前記情報処理装置は、前記複数の透析装置の各々に個別に設定された第3の識別情報を記憶しており、
前記情報処理装置では、複数の前記第3の識別情報の1つに対して、前記第1の特定処理によって特定された透析患者の前記第1の識別情報が予め対応付けられており、
各前記透析装置は、前記第1の端末装置が前記透析装置に接近したことに基づき前記第1の端末装置から前記第2の識別情報を取得した場合、前記第2の識別情報と、前記透析装置の前記第3の識別情報とを前記情報処理装置に送信するように構成され、
前記情報処理装置は、
前記透析装置から受信した前記第3の識別情報に対応付けられている前記第1の識別情報によって特定される透析患者と、前記透析装置から受信した前記第2の識別情報によって特定される透析患者とが同一か否かを判定する第2の判定処理を実行し、
前記第2の判定処理の結果を外部出力する、請求項5に記載の透析システム。
【請求項7】
各前記透析装置は、互いに異なるベッドのベッドサイドに設置され、
前記情報処理装置は、
前記第1の特定処理によって特定された透析患者が使用する前記ベッドの位置情報を予め記憶しており、
前記第1の特定処理によって前記透析患者が特定されると、特定された前記透析患者が使用するベッドの位置情報を前記第1の端末装置に通知し、
前記第1の端末装置は、前記位置情報を受信すると、前記位置情報に基づく画像を前記第1のディスプレイに表示する、請求項6に記載の透析システム。
【請求項8】
前記情報処理装置は、
第2のディスプレイを有し、
前記第1の特定処理によって特定された透析患者の氏名と、前記第1の判定処理の結果と、前記第2の判定処理の結果とを含む画像を、前記第2のディスプレイに表示する、請求項7に記載の透析システム。
【請求項9】
前記患者情報は、前記透析患者の除水量の情報と、前記透析患者のドライウェイトとを含み、
前記体重計は、前記体重の測定結果を前記情報処理装置にさらに送信し、
前記情報処理装置は、前記第1の判定処理によって前記第1の特定処理によって特定された透析患者と前記第2の特定処理によって特定された透析患者とが同一と判定された場合、前記第1の特定処理によって特定された透析患者の前記ドライウェイトと前記測定結果との差に基づき、前記患者情報における前記除水量の値を設定する、請求項5に記載の透析システム。
【請求項10】
前記情報処理装置、前記体重計、および各前記透析装置の各々は、前記第1の端末装置と近距離無線通信を行うことにより、前記第2の識別情報を取得する、請求項6に記載の透析システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、透析システムおよび情報処理方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、医療処置ユニットと周辺デバイスとを含むシステムが知られている。たとえば、特開2017-63974号公報(特許文献1)には、医療処置ユニットとしての透析装置と、周辺デバイスとしての端末装置を含む透析システムが知られている。
【0003】
具体的には、特開2017-63974号公報には、「透析患者のベッドサイドにベッドサイド端末を配置し、このベッドサイド端末に透析装置から提供される患者バイタルデータを含む透析進行状況を表す情報を表示させるとともに、ベッドサイド端末からの要求があったときには、各種アメニティやインターネット或いは医療機関内システムを利用した情報又はサービスと、透析進行状況を表す情報の双方を表示させる」ことが開示されている(「要約」)。
【0004】
特表2010-524528号公報(特許文献2)には、「処置ユニットと周辺デバイスとのアセンブリにおいて、周辺デバイスと患者とがうまく割り当てられ、患者の生理学的データの受信によって確認されたとき、係員は周辺デバイスと患者との正しい割り当てを確認する」こと、「予め設定された時間内に、係員が正しい割り当てを確認した場合にのみ、周辺デバイスがリリースされる」ことが開示されている(「要約」)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-63974号公報
特表2010-524528号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年、多くの透析患者は、スマートフォン等の可搬型の端末装置を所有している。当該端末装置を透析治療の際の個人認証ならびにバイタル確認に利用できれば、透析患者および医療従事者の利便性が増す。
【0007】
本開示は、上記の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、可搬型の端末装置を用いて透析患者および医療従事者の利便性を向上させることが可能な透析システムおよび情報処理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の或る局面に従うと、透析システムは、複数の透析患者の各々の患者情報を記憶した情報処理装置と、各々が情報処理装置と通信可能な透析装置と可搬型の第1の端末装置とを備える。各患者情報は、透析患者を識別する第1の識別情報を含む。第1の端末装置は、第1のディスプレイを有し、かつ、第2の識別情報を記憶している。情報処理装置は、第1の端末装置から第2の識別情報を取得すると、第2の識別情報に一致する第1の識別情報を複数の第1の識別情報のうちから選択する第1の選択処理を実行する。情報処理装置は、複数の透析患者のうちから、選択された第1の識別情報を有する透析患者を特定する第1の特定処理を実行する。情報処理装置は、特定された透析患者の患者情報を、透析装置に送信する。透析装置は、特定された前記透析患者の透析が前記患者情報に基づき開始されると、透析中の透析患者のバイタルサインを測定し、かつ、バイタルサインを示すバイタル情報を情報処理装置に送信する。情報処理装置は、透析装置から受信したバイタル情報を、第1の端末装置に送信する。第1の端末装置は、情報処理装置から受信したバイタル情報を、第1のディスプレイに表示する。
【0009】
本開示の他の局面に従うと、情報処理方法は、情報処理装置が、複数の透析患者の各々の患者情報を記憶するステップを備える。各患者情報は、透析患者を識別する第1の識別情報を含む。情報処理方法は、情報処理装置が、端末装置から第2の識別情報を取得するステップと、情報処理装置が、第2の識別情報に一致する第1の識別情報を複数の第1の識別情報のうちから選択する第1の選択処理を実行するステップと、情報処理装置が、複数の透析患者のうちから、選択された第1の識別情報を有する透析患者を特定する第1の特定処理を実行するステップと、情報処理装置が、特定された透析患者の患者情報を、透析装置に送信するステップと、透析装置において、特定された前記透析患者の透析が前記患者情報に基づき開始されると、透析装置が、透析中の透析患者のバイタルサインを測定し、かつ、バイタルサインを示すバイタル情報を情報処理装置に送信するステップと、情報処理装置が、透析装置から受信したバイタル情報を、端末装置に送信するステップと、端末装置が、情報処理装置から受信したバイタル情報に基づく画像をディスプレイに表示するステップとをさらに備える。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、可搬型の端末装置を用いて透析患者および医療従事者の利便性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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