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公開番号
2024155320
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-31
出願番号
2023069955
出願日
2023-04-21
発明の名称
情報処理システム
出願人
株式会社Smart119
代理人
個人
主分類
G16Z
99/00 20190101AFI20241024BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約
【課題】
救急隊の救急出動要請を予測し、その予測結果に基づいて適切な救急隊の配置をシミュレーション可能な情報処理システム1を提供することを目的とする。
【解決手段】
救急隊の出動を予測する情報処理システム1であって、情報処理システム1は、救急要請データの入力を受け付けて救急隊の救急出動要請の予測を行うための学習モデルを生成する学習処理部10と、救急出動要請の予測を行う日付と時間区分と、学習モデルとを用いて、救急出動要請を予測する予測処理部11と、予測処理部11で予測した救急出動要請を用いて、救急隊の稼働状況または配置についてのシミュレーション処理を行うシミュレーション処理部12と、を有する情報処理システム1である。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
救急隊の出動を予測する情報処理システムであって、
前記情報処理システムは、
救急要請データの入力を受け付けて救急隊の救急出動要請の予測を行うための学習モデルを生成する学習処理部と、
救急出動要請の予測を行う日付と時間区分と、前記学習モデルとを用いて、救急出動要請を予測する予測処理部と、
前記予測処理部で予測した救急出動要請を用いて、救急隊の稼働状況または配置についてのシミュレーション処理を行うシミュレーション処理部と、
を有することを特徴とする情報処理システム。
続きを表示(約 3,400 文字)
【請求項2】
前記シミュレーション処理部は、
前記予測処理部で予測した救急出動要請に対応する、サンプルとする救急出動発生地点および日時とを特定し、
前記救急出動発生地点と救急隊のいる消防署との距離を用いて、前記救急出動発生地点ごとに救急出動する救急隊の優先順位を割り当て、
前記サンプルとする救急出動の日時の時系列順に、前記救急出動発生地点に救急出動する救急隊を、前記優先順位を用いて割り当て、
前記割り当てた救急隊について、前記救急出動発生地点までのルートおよび/または所要時間を算出することで、前記救急隊の稼働状況をシミュレーション処理する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記シミュレーション処理部は、
対象地域をあらかじめ定めた大きさごとに区切った各メッシュにおいて、前記予測処理部で予測した救急出動要請に対応する、サンプルとする救急出動発生地点および日時とを含むサンプルのデータセットを生成し、
前記サンプルのデータセットにおける救急出動発生地点と、前記救急隊のいる消防署との距離を用いて、前記救急出動発生地点ごとに近接する救急隊から優先順位を割り当て、
前記サンプルのデータセットにおける救急出動の日時の時系列順に、前記救急出動発生地点に救急出動する救急隊を、前記優先順位を用いて割り当て、
前記割り当てた救急隊について、前記救急出動発生地点までのルートおよび/または所要時間を算出することで、前記救急隊の稼働状況をシミュレーション処理する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記シミュレーション処理部は、
前記サンプルとする救急出動の日時の時系列順に、前記救急出動発生地点に救急出動する救急隊を、前記優先順位と、前記救急要請データにおける救急隊の時間および/または距離とを用いて割り当てる、
ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記予測処理部は、
前記学習モデルを用いて、異なる日付と時間区分についての救急出動要請の予測処理を行い、
前記シミュレーション処理部は、
それぞれの日付と時間区分において、前記予測処理部で予測した救急出動要請の結果を用いて、救急出動発生地点までの時間および/または距離の基準値がもっとも短いパターンの救急隊を特定し、
特定した救急隊のうち、頻出する救急隊を増隊する救急隊として特定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記シミュレーション処理部は、
それぞれの日付と時間区分について、
あらかじめ定めた回数について、
任意の消防署に救急隊を増隊配置し、
サンプルとする救急出動発生地点および日時とを特定し、
前記救急出動発生地点と救急隊のいる消防署との距離を用いて、前記救急出動発生地点ごとに、救急出動する救急隊に優先順位を割り当て、
前記サンプルとする救急出動の日時の時系列順に、前記救急出動発生地点に救急出動する救急隊を、前記優先順位を用いて割り当て、
前記割り当てた救急隊の前記救急出動発生地点までの到着時間および/または走行距離の基準値を算出する、
処理を実行し、
前記各処理における救急隊の到着時間および/または走行距離の基準値のもっとも短いパターンにおける救急隊を特定する、
処理を実行し、
前記特定した救急隊のうち頻出する救急隊を増隊する救急隊として特定する、
ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記シミュレーション処理部は、
それぞれの日付と時間区分について、
あらかじめ定めた回数について、
任意の消防署に救急隊を増隊配置し、
対象地域をあらかじめ定めた大きさごとに区切った各メッシュにおいて、前記予測処理部で予測した救急出動要請に対応する、サンプルとする救急出動発生地点および日時とを含むサンプルのデータセットを生成し、
前記サンプルのデータセットにおける救急出動発生地点と、前記救急隊のいる消防署との距離を用いて、前記救急出動発生地点ごとに近接する救急隊から優先順位を割り当て、
前記サンプルのデータセットにおける救急出動の日時の時系列順に、前記救急出動発生地点に救急出動する救急隊を、前記優先順位を用いて割り当て、
前記割り当てた救急隊の前記救急出動発生地点までの到着時間および/または走行距離の基準値を算出する、
処理を実行し、
前記各処理における救急隊の到着時間および/または走行距離の基準値のもっとも短いパターンにおける救急隊を特定する、
処理を実行し、
前記特定した救急隊のうち頻出する救急隊を増隊する救急隊として特定する、
ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記予測処理部は、
前記学習モデルを用いて、異なる日付と時間区分についての救急出動要請の予測処理を行い、
前記シミュレーション処理部は、
それぞれの日付と時間区分において、前記予測処理部で予測した救急出動要請の結果を用いて、救急出動発生地点までの時間および/または距離の基準値がもっとも短いパターンの救急隊を特定し、
特定した救急隊のうち、頻出する救急隊とその移動先の消防署として特定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記シミュレーション処理部は、
それぞれの日付と時間区分について、
あらかじめ定めた回数について、
任意の消防署の救急隊を他の消防署に移動配置し、
サンプルとする救急出動発生地点および日時とを特定し、
前記救急出動発生地点と救急隊のいる消防署との距離を用いて、前記救急出動発生地点ごとに、救急出動する救急隊に優先順位を割り当て、
前記サンプルとする救急出動の日時の時系列順に、前記救急出動発生地点に救急出動する救急隊を、前記優先順位を用いて割り当て、
前記割り当てた救急隊の前記救急出動発生地点までの到着時間および/または走行距離の基準値を算出する、
処理を実行し、
前記各処理における救急隊の到着時間および/または走行距離の基準値のもっとも短いパターンにおける救急隊と移動先の消防署を特定する、
処理を実行し、
前記特定した救急隊のうち頻出する救急隊と移動先の消防署として特定する、
ことを特徴とする請求項8に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記シミュレーション処理部は、
それぞれの日付と時間区分について、
あらかじめ定めた回数について、
対象地域をあらかじめ定めた大きさごとに区切った各メッシュにおいて、前記予測処理部で予測した救急出動要請に対応する、サンプルとする救急出動発生地点および日時とを含むサンプルのデータセットを生成し、
前記サンプルのデータセットにおける救急出動発生地点と、前記救急隊のいる消防署との距離を用いて、前記救急出動発生地点ごとに近接する救急隊から優先順位を割り当て、
前記サンプルのデータセットにおける救急出動の日時の時系列順に、前記救急出動発生地点に救急出動する救急隊を、前記優先順位を用いて割り当て、
前記割り当てた救急隊の前記救急出動発生地点までの到着時間および/または走行距離の基準値を算出する、
処理を実行し、
前記各処理における救急隊の到着時間および/または走行距離の基準値のもっとも短いパターンにおける救急隊と移動先の消防署を特定する、
処理を実行し、
前記特定した救急隊のうち頻出する救急隊と移動先の消防署として特定する、
ことを特徴とする請求項8に記載の情報処理システム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、救急隊の救急出動件数を予測し、その予測結果に基づいて適切な救急隊の配置をシミュレーション可能な情報処理システムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、救急出動の増加もあり、救急隊の重要性が高まっている。一方、救急隊は、救急車の台数および救急隊員の人数などの制約もあり、効率的に救急隊を稼働させるため、救急隊を効率的に配置することが求められている。
【0003】
たとえば下記特許文献1、非特許文献1乃至非特許文献3には、救急隊を効率的に配置するために、救急出動の発生数を予測するシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第7087946号公報
【非特許文献】
【0005】
中山公介、”救急ビッグデータを用いた救急自動車最適運用システムの有効性を確認-リアルタイムな救急需要予測等による救急車の搬送時間短縮をめざす”、NTT技術ジャーナル 2019.4、p.70-p.72、[online]、インターネット<URL:https://journal.ntt.co.jp/wp-content/uploads/2020/06/JN20190470.pdf>
片岡源宗、吉井稔雄、二神透、大口敬「救急救命搬送需要予測手法の構築」、土木計画学研究・論文集 第32巻 2015年71巻5号 p. I_407-I_414
中井哲也、佐伯幸郎、中村匡秀「救急出動記録を活用した熱中症に関連する救急需要の分析と予測」一般社団法人電子情報通信学会 信学技報、BSE2020-11、SC2020-15、[online]、インターネット<URL:https://cs27.org/achieve/data/pdf/1413.pdf>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述の特許文献1、非特許文献1乃至非特許文献3の技術を用いることによって、救急出動の発生数を予測することはでき、それによって、救急隊の効率的な配置の一助とすることはできる。しかし、配置した救急隊が実際にどのように稼働するか、配置した後の処理まで想定をすることはできない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そこで本発明者らは、上記課題に鑑み、救急隊の救急出動件数を予測し、その予測結果に基づいて適切な救急隊の配置を出力する情報処理システムを発明した。
【0008】
第1の発明は、救急隊の出動を予測する情報処理システムであって、前記情報処理システムは、救急要請データの入力を受け付けて救急隊の救急出動要請の予測を行うための学習モデルを生成する学習処理部と、救急出動要請の予測を行う日付と時間区分と、前記学習モデルとを用いて、救急出動要請を予測する予測処理部と、前記予測処理部で予測した救急出動要請を用いて、救急隊の稼働状況または配置についてのシミュレーション処理を行うシミュレーション処理部と、を有する情報処理システムである。
【0009】
本発明の情報処理システムを用いることで、予測した救急出動要請を用いて、救急隊の稼働状況、配置についてシミュレーション処理を行うことができる。そのため、救急隊が効率的に稼働させるために、救急隊の稼働状況や配置を検討することができる。
【0010】
上述の発明において、前記シミュレーション処理部は、前記予測処理部で予測した救急出動要請に対応する、サンプルとする救急出動発生地点および日時とを特定し、前記救急出動発生地点と救急隊のいる消防署との距離を用いて、前記救急出動発生地点ごとに救急出動する救急隊の優先順位を割り当て、前記サンプルとする救急出動の日時の時系列順に、前記救急出動発生地点に救急出動する救急隊を、前記優先順位を用いて割り当て、前記割り当てた救急隊について、前記救急出動発生地点までのルートおよび/または所要時間を算出することで、前記救急隊の稼働状況をシミュレーション処理する、情報処理システムのように構成することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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