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公開番号2025017083
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-05
出願番号2023119966
出願日2023-07-24
発明の名称シリンジポンプ
出願人ニプロ株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類A61M 5/145 20060101AFI20250129BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】シリンジポンプの押圧部からプランジャロッドの後端面に、バレルの軸方向に対して傾斜する方向の力が加わることを抑制することができるシリンジポンプを提供する。
【解決手段】シリンジポンプ100は、バレル210に向かってプランジャロッド230が移動する方向にプランジャロッド230の後端面を押圧する押圧部151と、プランジャロッド230の移動方向と平行な軸方向に延在し、該軸方向の一方に位置して前記押圧部が接続された第1端141を有するスライド軸140と、を備えている。押圧部151はプランジャロッド230の後端面に対向する対向面161を有し、対向面161にはプランジャロッド230の後端面との接触角度を一定に保つ角度保持部162が設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
バレルおよび該バレルの内側に嵌入されるプランジャロッドを含むシリンジに適用されるシリンジポンプであって、
前記バレルに向かって前記プランジャロッドが移動する方向に前記プランジャロッドの後端面を押圧する押圧部と、
前記プランジャロッドの移動方向と平行な軸方向に延在し、該軸方向の一方に位置して前記押圧部が接続された第１端を有するスライド軸と、を備え、
前記押圧部は前記プランジャロッドの前記後端面に対向する対向面を有し、
前記対向面には前記プランジャロッドの前記後端面との接触角度を一定に保つ角度保持部が設けられている、シリンジポンプ。
続きを表示（約 350 文字）【請求項２】
前記角度保持部は、前記プランジャロッドの前記後端面に向かって膨出する膨出部を有し、前記膨出部の先端部は前記後端面に線接触する、請求項１に記載のシリンジポンプ。
【請求項３】
前記角度保持部は、前記プランジャロッドの前記後端面に向かって膨出する膨出部を有し、前記膨出部の先端部は前記後端面に点接触する、請求項１に記載のシリンジポンプ。
【請求項４】
前記角度保持部は、前記プランジャロッドの前記後端面に当接するばね部材を有する、請求項１に記載のシリンジポンプ。
【請求項５】
前記ばね部材は、前記プランジャロッドの前記後端面に当接する当接部と、前記対向面に固定される基部とを含む板バネである、請求項４に記載のシリンジポンプ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、シリンジポンプに関する。
続きを表示（約 1,200 文字）【背景技術】
【０００２】
正確な量の薬液をシリンジから投与するために、シリンジポンプが用いられる。特開２０２１－１７６３９０号公報（特許文献１）および特開２０２３－２７９０７号公報（特許文献２）には、薬液を充填したシリンジが装着されるシリンジポンプが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２１－１７６３９０号公報
特開２０２３－２７９０７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
シリンジを含む送液系に閉塞が発生すると、シリンジの内圧が上昇する。シリンジの内圧の上昇によりバレルの位置がずれると、プランジャロッドからバレルに、バレルの軸方向に対して傾斜する方向の力が作用することがある。この力の作用で、バレルの位置ずれがさらに増大する可能性がある。特許文献２においては、バレルの位置ずれを抑制できるシリンジポンプが提案されている。
【０００５】
発明者らは、送液系に閉塞が発生したとき、シリンジポンプの押圧部からプランジャロッドの後端面に、バレルの軸方向に対して傾斜する方向の力が作用することがあることを見出した。
【０００６】
本開示の目的は、シリンジポンプの押圧部からプランジャロッドの後端面に、バレルの軸方向に対して傾斜する方向の力が加わることを抑制することができるシリンジポンプを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本開示に従うと、バレルおよび該バレルの内側に嵌入されるプランジャロッドを含むシリンジに適用されるシリンジポンプは、上記バレルに向かって上記プランジャロッドが移動する方向に上記プランジャロッドの後端面を押圧する押圧部と、上記プランジャロッドの移動方向と平行な軸方向に延在し、該軸方向の一方に位置して上記押圧部が接続された第１端を有するスライド軸と、を備えている。上記押圧部は上記プランジャロッドの上記後端面に対向する対向面を有し、上記対向面には上記プランジャロッドの上記後端面との接触角度を一定に保つ角度保持部が設けられている。
【０００８】
上記シリンジポンプにおいて、上記角度保持部は、上記プランジャロッドの上記後端面に向かって膨出する膨出部を有し、上記膨出部の先端部は上記後端面に線接触してもよい。
【０００９】
上記シリンジポンプにおいて、上記角度保持部は、上記プランジャロッドの上記後端面に向かって膨出する膨出部を有し、上記膨出部の先端部は上記後端面に点接触してもよい。
【００１０】
上記シリンジポンプにおいて、上記角度保持部は、上記プランジャロッドの上記後端面に当接するばね部材を有してもよい。
（【００１１】以降は省略されています）

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