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公開番号2024180668
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2024185089,2020097287
出願日2024-10-21,2020-06-03
発明の名称経腸栄養剤用のパウチ容器
出願人ニプロ株式会社
代理人弁理士法人笠井中根国際特許事務所,個人,個人
主分類A61J 1/10 20060101AFI20241219BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】パウチ容器の要求特性を満足するように改良された、新規な構造を有する経腸栄養剤用のパウチ容器を提供すること。
【解決手段】本体シート22,22の重ね合わせ面間に、上方に開口する収容部20が形成された経腸栄養剤用のパウチ容器10であって、本体シート22,22が幅方向の両側において互いに重ね合わせ状態で固着された側方シール部26,26を有していると共に、本体シート22,22の幅方向両側には、側方シール部26,26を互いに接近させることで収容部20の上方への開口部分12に開口力を及ぼす押圧操作部44,46が設けられており、収容部20が、開口部分12から下方に向かって延びる領域において側方シール部26,26の幅方向の対向距離が小さくされた幅狭部分30と、幅狭部分30から更に下方に向かって延びる領域において側方シール部26,26の幅方向の対向距離が両側で大きくされた幅広部分32とを、有している。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
一対の本体シートの重ね合わせ面間に、上方に開口する収容部が形成された経腸栄養剤用のパウチ容器であって、
前記一対の本体シートが幅方向の両側において互いに重ね合わせ状態で固着された側方シール部を有していると共に、
該一対の本体シートの幅方向両側には、該幅方向両側の各該側方シール部を互いに接近させることで前記収容部の上方への開口部分に開口力を及ぼす押圧操作部が設けられており、
該収容部が、
該開口部分から下方に向かって延びる領域において幅方向両側の該側方シール部における幅方向の対向距離が小さくされた幅狭部分と、
該幅狭部分から更に下方に向かって延びる領域において幅方向両側の該側方シール部における幅方向の対向距離が両側で大きくされた幅広部分と
を、有している経腸栄養剤用のパウチ容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、経腸栄養剤を収容して患者に投与するのに医療現場において用いられる経腸栄養剤用のパウチ容器に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、医療分野において、患者の鼻腔や口腔、瘻孔に挿し入れられたチューブを通じて栄養液や薬液を胃や腸などへ投与する経腸栄養法では、経腸栄養剤を収容して患者に投与するために特定のパウチ容器が用いられている。
【0003】
かかる経腸栄養剤用のパウチ容器は、一般に軟質合成樹脂製のシートが袋状に加工されて、液状の経腸栄養剤の収容部が内部に形成されており、上側には開口部分が設けられている。パウチ容器は、滅菌状態で密閉された収容袋に入れられて、治療現場へ供給される。治療現場では、治療にあたる看護師などの医療従事者が収容袋を開封して経腸栄養剤用のパウチ容器を取り出した後、容器の上方に設けられた開口部分を通じて経腸栄養剤や必要に応じて希釈液などを注入する。パウチ容器の収容部に収容された経腸栄養剤は、経腸栄養剤用のパウチ容器の下方に設けられた流出用ポートを通じてチューブなどの外部管路へ流出されて患者へ投与される。経腸栄養剤の患者への投与は、所定時間に亘って継続的に行われることから、一般に、経腸栄養剤用のパウチ容器にはフック孔が形成されており、吊下用フックを当該フック孔へ差し通して、経腸栄養剤用のパウチ容器を点滴台などに吊り下げた状態で用いることができるようになっている。
【0004】
このような経腸栄養剤用のパウチ容器においては、その用途の特殊性から、速やかな操作性や、容易な操作性、確実な操作性、誤操作の防止性能、雑菌付着の防止などの要求乃至は課題がある。
【0005】
このような問題に鑑み、特開2011-78737号公報(特許文献1)には、開口部分を構成する2枚の樹脂シートの各外面にシート状の開閉操作部を固定して両樹脂シートの外側にそれぞれ指挿入用の孔を設けることにより、各開閉操作部に挿入した両方の指を互いに遠ざけるように開くことで開口部分を開口状態に保持できるようにした構造が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2011-78737号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、本発明者が検討したところ、特許文献1に記載の従来構造では、軟質の樹脂シートで形成された開口部分の形状を維持するのに片手の指を大きく広げ続けなければならないなどの事情もあり、その他の観点からも、従来の経腸栄養剤用のパウチ容器には、特定用途として要求される各種課題に関して、未だ改善の余地があった。
【0008】
本発明の解決課題は、パウチ容器の要求特性を満足するように改良された、新規な構造を有する経腸栄養剤用のパウチ容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
以下、本発明を把握するための好ましい態様について記載するが、以下に記載の各態様は、例示的に記載したものであって、適宜に互いに組み合わせて採用され得る。即ち、以下の各態様は、他の態様を引用した形式で記載されているか否かに拘わらず、2つ以上の態様を組み合わせることも可能であるし、或いは特定の態様に記載された一部の構成を取り出して他の態様に組み合わせることも可能である。要するに、各態様に記載の複数の構成要素についても、可能な限り独立して認識及び採用することができ、適宜に別の態様に記載の何れかの構成要素と組み合わせて採用することもできる。それによって、本発明では、以下に記載の態様に限定されることなく、種々の別態様が実現され得る。
【0010】
第1の態様は、一対の本体シートの重ね合わせ面間に、上方に開口する収容部が形成された経腸栄養剤用のパウチ容器であって、前記一対の本体シートが幅方向の両側において互いに重ね合わせ状態で固着された側方シール部を有していると共に、該一対の本体シートの幅方向両側には、該幅方向両側の各該側方シール部を互いに接近させることで前記収容部の上方への開口部分に開口力を及ぼす押圧操作部が設けられており、該収容部が、該開口部分から下方に向かって延びる領域において幅方向両側の該側方シール部における幅方向の対向距離が小さくされた幅狭部分と、該幅狭部分から更に下方に向かって延びる領域において幅方向両側の該側方シール部における幅方向の対向距離が両側で大きくされた幅広部分とを、有しているものである。
(【0011】以降は省略されています)

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