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公開番号
2024135112
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-04
出願番号
2023045641
出願日
2023-03-22
発明の名称
処方箋管理システム
出願人
TIS株式会社
代理人
弁理士法人秀和特許事務所
主分類
G16H
20/10 20180101AFI20240927BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約
【課題】リフィル処方箋の利用において医薬品の不適切な処方を未然に防ぐための技術を提供する。
【解決手段】コンピュータが、対象者に対し新たに発行された新規処方箋の情報の入力を受け付け、リフィル処方箋の情報が登録されたデータベースから、前記対象者に対し過去に発行されたリフィル処方箋の情報を取得し、前記新規処方箋の情報と前記対象者のリフィル処方箋の情報とを比較することにより、前記新規処方箋との併用が適切でなく、且つ、使用可能回数が残っているリフィル処方箋である、不適切リフィル処方箋の有無を判定し、前記不適切リフィル処方箋が存在すると判定された場合に、前記不適切リフィル処方箋の内容を更新する処理を行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
対象者に対し新たに発行された新規処方箋の情報の入力を受け付ける新規処方箋情報受付部と、
リフィル処方箋の情報が登録されたデータベースから、前記対象者に対し過去に発行されたリフィル処方箋の情報を取得するリフィル処方箋情報取得部と、
前記新規処方箋の情報と前記対象者のリフィル処方箋の情報とを比較することにより、前記新規処方箋との併用が適切でなく、且つ、使用可能回数が残っているリフィル処方箋である、不適切リフィル処方箋の有無を判定する判定部と、
前記不適切リフィル処方箋が存在すると判定された場合に、前記不適切リフィル処方箋の内容を更新する処理を行う不適切リフィル処方箋更新部と、
を有する処方箋管理システム。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記判定部は、リフィル処方箋が、前記新規処方箋の処方薬と薬名が一致する医薬品、又は、前記新規処方箋の処方薬と同一の有効成分を含有する医薬品を含む場合に、前記新規処方箋との併用が適切でないと判定する、
請求項1に記載の処方箋管理システム。
【請求項3】
前記新規処方箋の処方薬と前記不適切リフィル処方箋の処方薬のうちの一方が新薬であり他方がその後発医薬品である場合に、前記対象者に対し新薬と後発医薬品のいずれの処方を希望するか確認する確認部をさらに有する、
請求項2に記載の処方箋管理システム。
【請求項4】
前記不適切リフィル処方箋更新部は、前記不適切リフィル処方箋の使用可能回数を減じる処理を行う、
請求項2に記載の処方箋管理システム。
【請求項5】
前記不適切リフィル処方箋更新部は、前記不適切リフィル処方箋と前記新規処方箋を統合する処理を行う、
請求項2に記載の処方箋管理システム。
【請求項6】
前記判定部は、リフィル処方箋が、前記新規処方箋の処方薬と併用禁忌の医薬品を含む場合に、前記新規処方箋との併用が適切でないと判定する、
請求項1に記載の処方箋管理システム。
【請求項7】
前記不適切リフィル処方箋更新部は、前記不適切リフィル処方箋の使用可能回数を0にする処理、又は、前記不適切リフィル処方箋を無効にする処理を行う、
請求項6に記載の処方箋管理システム。
【請求項8】
前記リフィル処方箋情報取得部は、前記データベースから、前記対象者の同居者に対し過去に発行されたリフィル処方箋の情報を取得し、
前記判定部は、前記同居者のリフィル処方箋からも前記不適切リフィル処方箋の有無を判定する、
請求項1に記載の処方箋管理システム。
【請求項9】
コンピュータが、
対象者に対し新たに発行された新規処方箋の情報の入力を受け付け、
リフィル処方箋の情報が登録されたデータベースから、前記対象者に対し過去に発行されたリフィル処方箋の情報を取得し、
前記新規処方箋の情報と前記対象者のリフィル処方箋の情報とを比較することにより、
前記新規処方箋との併用が適切でなく、且つ、使用可能回数が残っているリフィル処方箋である、不適切リフィル処方箋の有無を判定し、
前記不適切リフィル処方箋が存在すると判定された場合に、前記不適切リフィル処方箋の内容を更新する処理を行う、
処方箋管理方法。
【請求項10】
対象者に対し新たに発行された新規処方箋の情報を取得するステップと、
リフィル処方箋の情報が登録されたデータベースから、前記対象者に対し過去に発行されたリフィル処方箋の情報を取得するステップと、
前記新規処方箋の情報と前記対象者のリフィル処方箋の情報とを比較することにより、前記新規処方箋との併用が適切でなく、且つ、使用可能回数が残っているリフィル処方箋である、不適切リフィル処方箋の有無を判定するステップと、
前記不適切リフィル処方箋が存在すると判定された場合に、前記不適切リフィル処方箋の内容を更新する処理を行うステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、リフィル処方箋の適切な利用を支援する技術に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、医療やヘルスケア分野のICT化が急速に進んでおり、特に新型コロナウィルスのパンデミックが契機となって、オンライン診療やオンライン調剤への注目も高まっている。オンラインにおける処方箋の取り扱いや電子化、薬の調剤や受け渡しなどについては未だ課題が残るものの、今後の普及及び成長が期待されている。
【0003】
特許文献1では、オンラインで薬剤師からの服薬指導を受けた後、非対面で処方薬を受け取ることを可能にするロッカーボックスに関する発明が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-168112号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
日本において、2022年の診療報酬改定により『リフィル処方箋制度』が導入された。リフィル処方箋とは、一定の条件の下、複数回繰り返し使用することが可能な処方箋である。患者にとっては、病院へ何度も足を運ぶことなく医薬品を受け取ることができるので、通院負担が軽減されるというメリットがある。また、医療機関にとっても、病状が安定している患者の受診回数が減ることで、診療効率の向上や医師の負担軽減を図ることができると期待される。
【0006】
しかしその一方で、リフィル処方箋の運用及び管理に関しては、次のような問題が懸念される。
【0007】
患者自身がリフィル処方箋の仕組みを正しく理解していなかったり、過去にもらったリフィル処方箋の内容をおぼえていなかったりすると、医療機関を再度受診し、同じ医薬品の処方箋を新たに受け取ってしまう可能性がある。もし、この患者が、新たに出された処方箋と過去のリフィル処方箋の両方で調剤を受け、それらの薬を気づかずに服用してしまった場合には、用量が過剰となり健康を損ねかねない。あるいは、余剰となった医薬品が転売されるなど、医薬品の不正流通につながるおそれもある。
【0008】
また、薬の「飲み合わせ」の問題も懸念される。新たに出された処方箋に含まれる医薬品と過去のリフィル処方箋に含まれる医薬品とが併用禁忌の関係にある場合、気づかずに両方の薬を服用したことにより、副作用などの健康被害が生じたり、相互作用によって薬効が減弱されるおそれがある。
【0009】
処方箋の発行者(医師、医療機関)及び処方箋に従って調剤を行う者(薬剤師、薬局)としても、過剰な処方や併用禁忌にあたる処方は止めたいものの、現状は、そのような手立て・仕組みは存在しない。
【0010】
なお、特許文献1のロッカーボックスでは、分割調剤の処方箋への対策が取られている。分割調剤とは、処方薬を複数回に分けて調剤する制度であり、患者が1枚の処方箋で複数回処方薬を受け取るという点ではリフィル処方箋に似ている。しかし、分割調剤の場合
は、調剤の度に薬局が医師に報告することが義務付けられているため、リフィル処方箋で懸念される問題は生じにくい。
(【0011】以降は省略されています)
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