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公開番号
2025024955
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-21
出願番号
2023129359
出願日
2023-08-08
発明の名称
バルーンカテーテル
出願人
ニプロ株式会社
代理人
弁理士法人笠井中根国際特許事務所
,
個人
,
個人
主分類
A61M
25/10 20130101AFI20250214BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】血管内へのデリバリや引抜き等に際してのキンクや断裂などのリスクを抑えつつ、血管内におけるバルーン膨張下での血流量を安定して確保し得る、新規なバルーンカテーテルを提供すること。
【解決手段】本発明のバルーンカテーテル10では、ガイドワイヤルーメン26を有するシャフト本体12が複数本の金属線を螺旋状に縒り合わせた中空ワイヤ60を用いて構成されている一方、シャフト本体12の遠位端側においてバルーン14を長さ方向に貫通するパーフュージョンルーメン36がブレードチューブ34を用いて形成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
シャフト本体の遠位端側にバルーンを備えたバルーンカテーテルであって、
複数本の金属線を螺旋状に縒り合わせて筒状とした中空ワイヤを周壁に有するチューブ構造体によって前記シャフト本体が構成されており、
該シャフト本体において全長に亘って延びる前記中空ワイヤの中空孔を利用してガイドワイヤルーメンが形成されてオーバーザワイヤ構造とされている一方、
該シャフト本体の遠位端側には前記バルーンを長さ方向に貫通して延びるブレードチューブが該シャフト本体に沿って固定的に設けられており、
該ブレードチューブの内孔によってパーフュージョンルーメンが構成されているバルーンカテーテル。
続きを表示(約 880 文字)
【請求項2】
前記チューブ構造体が、縒り合わされた前記複数本の金属線同士の隙間を塞ぐようにして前記中空ワイヤを覆う樹脂層を有している請求項1に記載のバルーンカテーテル。
【請求項3】
前記パーフュージョンルーメンの周壁における長さ方向の少なくとも一方の開口端が、長さ方向で傾斜して前記シャフト本体に近づくに従って長さ方向に延び出している請求項1又は2に記載のバルーンカテーテル。
【請求項4】
前記シャフト本体を構成する前記中空ワイヤにおいて螺旋状に延びる前記複数本の金属線のリード角が20度~60度の範囲内とされている請求項1又は2に記載のバルーンカテーテル。
【請求項5】
前記パーフュージョンルーメンを形成する前記ブレードチューブが、前記シャフト本体の外周面上の一箇所で軸方向に延びて設けられている請求項1又は2に記載のバルーンカテーテル。
【請求項6】
前記パーフュージョンルーメンの内径寸法が、前記シャフト本体の前記ガイドワイヤルーメンの内径寸法よりも大きい請求項5に記載のバルーンカテーテル。
【請求項7】
前記パーフュージョンルーメンの内径寸法が、前記バルーンの拡張外径寸法に対して10%~25%の範囲内に設定されている請求項5に記載のバルーンカテーテル。
【請求項8】
前記シャフト本体の遠位端側には、前記バルーンの内部に位置して、該シャフト本体と前記ブレードチューブとに跨がって外挿状態とされた環状のマーカーと、該シャフト本体と該ブレードチューブとの重ね合わせ部分に沿って長さ方向に延びる棒状のマーカーとの、少なくとも一方のマーカーが設けられている請求項1又は2に記載のバルーンカテーテル。
【請求項9】
前記シャフト本体の近位端側には外シャフトが外挿状態で設けられており、該外シャフトにより該シャフト本体の外周側に位置して前記バルーンに対する液の給排ルーメンが形成されている請求項1又は2に記載のバルーンカテーテル。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、バルーンカテーテルに係り、血管内でのバルーン拡張状態下での血流を維持するためのパーフュージョンルーメンを備えたバルーンカテーテルに関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
バルーンカテーテルでは、血管内でのバルーンの拡張時間が長いと血流が断絶されることで虚血状態等のリスクが発生する。そこで、バルーン拡張状態下での血流を維持するためのパーフュージョンルーメンを備えたバルーンカテーテルが提案されている。
【0003】
かかるパーフュージョンルーメンを備えたバルーンカテーテルとしては、例えば特許第3999830号公報に示されているように、ガイドワイヤルーメンを血流路(パーフュージョンルーメン)として利用したものが知られている。
ところが、このようなバルーンカテーテルでは、充分な血流量の確保が難しかった。
すなわち、血流路を形成するためにガイドワイヤルーメンの周壁には連通孔が設けられるが、当該連通孔の口径を大きくしたり数を多くして血流路断面積を確保しようとすると、ガイドワイヤルーメンの強度等の特性に悪影響がおよぶおそれがあった。しかも、ガイドワイヤルーメンは、ガイドワイヤのルーメン内での遊びを抑えるためにガイドワイヤとの隙間が小さく設定されていることから、ガイドワイヤ挿通下では充分な血流路断面積の確保が一層難しかったのである。
【0004】
一方、特開2022-47432号公報には、ラピッドエクスチェンジ構造のカテーテルであって、バルーンを長さ方向に貫通して延びるバイパス管をカテーテル本体の外周面上に固定することにより、ガイドワイヤルーメンとは別にパーフュージョンルーメンを形成したバルーンカテーテルが提案されている。
しかし、このようなバルーンカテーテルでは、血管への挿抜操作時におけるカテーテル本体のキンクや損傷のリスク増大が懸念される。
すなわち、カテーテル本体の外周面上にバイパス管を固定することで外径寸法が大きくなるのに伴って、血管への挿入時の押込力が大きくなりカテーテル本体にキンク等が発生するリスクが高まると共に、血管からの抜去時にはシース等への引っ掛かりによるカテーテル本体の断裂リスクも高まる。加えて、ラピッドエクスチェンジの基端側の開口部付近に、カテーテル本体の局所的な強度低下点が存在することとなり、上述の如き大きくなった押込力が当該部位へ集中的に作用することでキンクや断裂などのリスクが一層大きくなってしまうことも懸念される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第3999830号公報
特開2022-47432号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上述の如きパーフュージョンルーメンを備えた従来のバルーンカテーテルとは異なる新規な構造を有し、血管内へのデリバリや引抜き等に際してのキンクや断裂などのリスクを抑えつつ、血管内におけるバルーン膨張下での血流量の確保を実現可能と為し得るバルーンカテーテルを提供することを、解決すべき課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第一の態様は、以下のとおりである。
シャフト本体の遠位端側にバルーンを備えたバルーンカテーテルであって、複数本の金属線を螺旋状に縒り合わせて筒状とした中空ワイヤを周壁に有するチューブ構造体によって前記シャフト本体が構成されており、該シャフト本体において全長に亘って延びる前記中空ワイヤの中空孔を利用してガイドワイヤルーメンが形成されてオーバーザワイヤ構造とされている一方、該シャフト本体の遠位端側には前記バルーンを長さ方向に貫通して延びるブレードチューブが該シャフト本体に沿って固定的に設けられており、該ブレードチューブの内孔によってパーフュージョンルーメンが構成されているバルーンカテーテル。
【0008】
本態様に係るバルーンカテーテルは、シャフト本体の長さ方向の全長に亘って連続して延びる複数本の金属線を相互に縒り合わせるワイヤロープ形態をもって中空構造とした中空ワイヤを採用し、当該中空ワイヤの中空領域を利用してオーバーザワイヤ構造のガイドワイヤルーメンを設けた新規な構成を有する。これにより、シャフト本体において、大きな耐操作力や耐キンク性及び耐断裂性の実現と、安定したルーメン形状の確保を達成し得た。加えて、シャフト本体の外周面上に設けた(ガイドワイヤルーメンを利用しない)パーフュージョンルーメンによって血液流路の断面積を大きく確保可能となし得たのであり、また、かかるパーフュージョンルーメンをブレードチューブで構成したことにより、パーフュージョンルーメンにおいて或る程度の拡縮性を確保しつつバルーン拡張圧力に抗する流路断面積ひいては血流量の確保も実現可能とし得た。
【0009】
本発明の第二の態様は、前記第一の態様に係るバルーンカテーテルであって、前記チューブ構造体が、縒り合わされた前記複数本の金属線同士の隙間を塞ぐようにして前記中空ワイヤを覆う樹脂層を有しているものである。
【0010】
本態様のバルーンカテーテルでは、ガイドワイヤルーメンの周壁の液密性を樹脂層によって高度に確保することができる。それ故、例えばシャフト本体に設けられる流体給排ルーメンに対してバルーン膨張用の加圧流体が供給される場合にも、かかる加圧流体のガイドワイヤルーメンへの意図しない漏れを防止して、バルーン膨張の作動安定性の向上などが図られ得る。
(【0011】以降は省略されています)
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