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公開番号
2025017774
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-06
出願番号
2023121008
出願日
2023-07-25
発明の名称
消火材用組成物、消火材、及び自動消火機能を有する装置
出願人
TOPPANホールディングス株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
A62D
1/06 20060101AFI20250130BHJP(人命救助;消防)
要約
【課題】性状安定性に優れると共に、十分に高い確率で初期消火を実現できる消火材用組成物を提供する。
【解決手段】潮解性を有する有機塩及び無機塩の少なくとも一方の塩を含む消火剤と、バインダ樹脂である成分Aと、酸無水物基及びアルコキシシリル基を有する化合物である成分Bと、ビニルエーテルモノマーに由来する構造単位と、不飽和無水カルボン酸モノマーに由来する構造単位とを含むコポリマーである成分Cとを含み、成分A、成分B、及び成分Cの合計質量を100質量部としたとき、成分Aの含有量が1質量部以上40質量部未満であり、成分Bの含有量が10質量部以上25質量部未満であり、成分Cの含有量が40質量部以上90質量部未満である、消火材用組成物。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
潮解性を有する有機塩及び無機塩の少なくとも一方の塩を含む消火剤と、
バインダ樹脂である成分Aと、
酸無水物基及びアルコキシシリル基を有する化合物である成分Bと、
ビニルエーテルモノマーに由来する構造単位と、不飽和無水カルボン酸モノマーに由来する構造単位とを含むコポリマーである成分Cと、
を含み、
大気雰囲気下における熱重量測定にて、昇温速度5℃/分で30℃から500℃まで前記成分Aを加熱したとき、温度が400℃に到達するまでの前記成分Aの重量減少率が50%以上であり、
大気雰囲気下における熱重量測定にて、昇温速度5℃/分で30℃から500℃まで前記成分Bを加熱したとき、温度が400℃に到達するまでの前記成分Bの重量減少率が50%未満であり、
大気雰囲気下における熱重量測定にて、昇温速度5℃/分で30℃から500℃まで前記成分Cを加熱したとき、温度が400℃に到達するまでの前記成分Cの重量減少率が50%以上であり、
前記成分A、前記成分B、及び前記成分Cの合計質量を100質量部としたとき、
前記成分Aの含有量が1質量部以上40質量部未満であり、
前記成分Bの含有量が10質量部以上25質量部未満であり、
前記成分Cの含有量が40質量部以上90質量部未満である、消火材用組成物。
続きを表示(約 450 文字)
【請求項2】
前記成分Aの含有量が10質量部超である、請求項1に記載の消火材用組成物。
【請求項3】
前記ビニルエーテルモノマーがメチルビニルエーテルである、請求項1に記載の消火材用組成物。
【請求項4】
前記不飽和無水カルボン酸モノマーが無水マレイン酸である、請求項1に記載の消火材用組成物。
【請求項5】
前記酸無水物基がカルボン酸無水物基である、請求項1に記載の消火材用組成物。
【請求項6】
前記成分Bがシランカップリング剤である、請求項1に記載の消火材用組成物。
【請求項7】
前記塩がカリウム塩である、請求項1に記載の消火材用組成物。
【請求項8】
液状媒体を更に含む、請求項1に記載の消火材用組成物。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか一項に記載の消火材用組成物を含む、消火材。
【請求項10】
請求項9に記載の消火材を備える、自動消火機能を有する装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、消火材用組成物、消火材、及び自動消火機能を有する装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
燃焼によりエアロゾルを発生する消火剤組成物をバインダと混合し、これをシート状に成形した自己消火性成形品が知られている(例えば、特許文献1,2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2018/047762号
特許第6443882号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1,2に記載の消火剤組成物は硝酸カリウム、硝酸ナトリウムなどの塩を含む。これらの塩は潮解性を有するため、自己消火性成形品の性状を長期に亘り安定的に維持することに関し改善の余地がある。また、本発明者らの検討によると、発火初期における小さな火種を想定した場合、上記自己消火性成形品では反応性が十分でなく、ある程度の確率で初期消火ができない場合がある点において改善の余地がある。
【0005】
本開示は上記事情に鑑みてなされたものであり、性状安定性に優れると共に、十分に高い確率で初期消火を実現できる消火材用組成物、当該消火材用組成物を含む消火材、及び当該消火材を備える自動消火機能を有する装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、潮解性を有する有機塩及び無機塩の少なくとも一方の塩を含む消火材用組成物に、酸無水物基及びアルコキシシリル基を有する化合物を加えることで、消火材に性状安定性を付与できることを見出した。本発明者らは、酸無水物基及びアルコキシシリル基を有する化合物による性状安定性向上の効果を維持しつつ、消火材の消火性能を更に向上させるべく検討を行った。その結果、潮解性を有する有機塩及び無機塩の少なくとも一方の塩、酸無水物基及びアルコキシシリル基を有する化合物を含む消火材用組成物に、更に、ビニルエーテルモノマーに由来する構造単位と、不飽和無水カルボン酸モノマーに由来する構造単位とを含むコポリマーを適量加えることで、性状安定性に優れると共に、十分に高い確率で初期消火を実現できる消火材用組成物が得られることを見出した。
【0007】
すなわち、本開示の一側面は、潮解性を有する有機塩及び無機塩の少なくとも一方の塩を含む消火剤と、バインダ樹脂である成分Aと、酸無水物基及びアルコキシシリル基を有する化合物である成分Bと、ビニルエーテルモノマーに由来する構造単位と、不飽和無水カルボン酸モノマーに由来する構造単位とを含むコポリマーである成分Cと、を含む消火材用組成物に関する。上記消火材用組成物は、大気雰囲気下における熱重量測定にて、昇温速度5℃/分で30℃から500℃まで成分Aを加熱したとき、温度が400℃に到達するまでの成分Aの重量減少率が50%以上であり、大気雰囲気下における熱重量測定にて、昇温速度5℃/分で30℃から500℃まで成分Bを加熱したとき、温度が400℃に到達するまでの成分Bの重量減少率が50%未満であり、大気雰囲気下における熱重量測定にて、昇温速度5℃/分で30℃から500℃まで成分Cを加熱したとき、温度が400℃に到達するまでの成分Cの重量減少率が50%以上である。また、上記消火材用組成物は、成分A、成分B、及び成分Cの合計質量を100質量部としたとき、成分Aの含有量が1質量部以上40質量部未満であり、成分Bの含有量が10質量部以上25質量部未満であり、成分Cの含有量が40質量部以上90質量部未満である。このような消火材用組成物は、性状安定性に優れると共に、十分に高い確率で初期消火を実現できる。
【0008】
上記成分Aの含有量は、10質量部超であってもよい。上記成分Aの含有量が上記範囲内である消火材用組成物から形成された消火材は、膜のひび割れが抑制され、カット適性に優れる。
【0009】
上記ビニルエーテルモノマーは、メチルビニルエーテルであってもよく、上記不飽和無水カルボン酸モノマーは、無水マレイン酸であってもよい。上記酸無水物基は、カルボン酸無水物基であってもよく、上記成分Bは、シランカップリング剤であってもよい。上記塩はカリウム塩であってもよい。上記消火材用組成物は、液状媒体を更に含んでいてもよい。
【0010】
本開示の一側面は、上記消火材用組成物を含む消火材に関する。本開示の一側面は、上記消火材を備える自動消火機能を有する装置に関する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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