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公開番号2025017758
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2023120969
出願日2023-07-25
発明の名称成形機
出願人東洋機械金属株式会社
代理人弁理士法人武和国際特許事務所
主分類B29C 45/76 20060101AFI20250130BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】0点値の算出精度を向上させた成形機を提供する。
【解決手段】成形機は、スクリューを前進方向及び後退方向の一方に移動させる過程で圧力センサから出力される圧力信号の最小の値である最小信号を取得する最小信号取得処理と、スクリューを前進方向及び後退方向の他方に移動させる過程で圧力センサから出力される圧力信号の最大の値である最大信号を取得する最大信号取得処理と、取得した最小信号及び最大信号の平均値を、スクリューの無負荷時に圧力センサから出力される圧力信号である0点値として算出する算出処理とを実行する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
型締された金型のキャビティ内に成形材料を射出する射出装置と、前記射出装置を制御する制御装置とを備える成形機において、
前記射出装置は、
先端が型締めされた前記金型に連通する加熱シリンダと、
前記加熱シリンダの内部を進退するスクリューと、
前記スクリューに負荷される圧力を検出して、検出した圧力に相当する圧力信号を前記制御装置に出力する圧力センサとを備え、
前記制御装置は、
前記スクリューを前進方向及び後退方向の一方に移動させる過程で前記圧力センサから出力される圧力信号の最小の値である最小信号を取得する最小信号取得処理と、
前記スクリューを前進方向及び後退方向の他方に移動させる過程で前記圧力センサから出力される圧力信号の最大の値である最大信号を取得する最大信号取得処理と、
取得した前記最小信号及び前記最大信号の平均値を、前記スクリューの無負荷時に前記圧力センサから出力される圧力信号である0点値として算出する算出処理とを実行することを特徴とする成形機。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
前記制御装置は、前記最小信号取得処理及び前記最大信号取得処理を実行する前に、前記スクリューを前進限まで前進させる前進処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の成形機。
【請求項3】
前記制御装置は、
前記最小信号取得処理及び前記最大信号取得処理をN回ずつ実行し、
前記算出処理において、N個の前記最小信号及びN個の前記最大信号の平均値を、前記0点値として算出することを特徴とする請求項1に記載の成形機。
【請求項4】
前記制御装置は、
N個の前記最小信号のバラツキ及びN個の前記最大信号のバラツキの両方が設定範囲内である場合に、前記算出処理を実行し、
N個の前記最小信号のバラツキ及びN個の前記最大信号のバラツキの少なくとも一方が前記設定範囲外である場合に、前記算出処理を実行しないことを特徴とする請求項3に記載の成形機。
【請求項5】
前記加熱シリンダを加熱するヒータと、
前記加熱シリンダの温度を検出する温度センサとを備え、
前記制御装置は、前記ヒータによって前記加熱シリンダを加熱させて、前記温度センサによって検出された前記加熱シリンダの温度が閾値温度に達したタイミングで、前記圧力センサから出力される圧力信号が許容範囲から外れている場合に、前記最小信号取得処理、前記最大信号取得処理、及び前記算出処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の成形機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、成形材料を金型に射出して成形品を成形する成形機に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、先端が金型に連通する加熱シリンダと、加熱シリンダの内部に進退可能に収容されたスクリューと、スクリューに負荷される圧力を検出する圧力センサとを備える成形機が知られている。このような成形機において、スクリューが無負荷のときに、圧力センサから出力される理想値は0である。しかしながら、経年劣化などの様々な要因によって、無負荷のときに圧力センサから出力される値が理想値からズレることがある。
【0003】
そこで、特許文献1には、スクリューを進退させる過程での圧力センサからの出力値を平均化して、無負荷時に圧力センサから出力される値(以下、「0点値」と表記する。)として保持する、所謂「0点補正」が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-233433号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、加熱シリンダ内を進退するスクリューにとっては、加熱シリンダ内の樹脂、ホッパから供給されるペレットなどが抵抗となる。そのため、特許文献1の技術では、圧力センサの出力値がノイズを含んで、0点補正の精度が低下するという課題がある。
【0006】
本発明は、このような従来技術の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、0点値の算出精度を向上させた成形機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、前記課題を解決するため、型締された金型のキャビティ内に成形材料を射出する射出装置と、前記射出装置を制御する制御装置とを備える成形機において、前記射出装置は、先端が型締めされた前記金型に連通する加熱シリンダと、前記加熱シリンダの内部を進退するスクリューと、前記スクリューに負荷される圧力を検出して、検出した圧力に相当する圧力信号を前記制御装置に出力する圧力センサとを備え、前記制御装置は、前記スクリューを前進方向及び後退方向の一方に移動させる過程で前記圧力センサから出力される圧力信号の最小の値である最小信号を取得する最小信号取得処理と、前記スクリューを前進方向及び後退方向の他方に移動させる過程で前記圧力センサから出力される圧力信号の最大の値である最大信号を取得する最大信号取得処理と、取得した前記最小信号及び前記最大信号の平均値を、前記スクリューの無負荷時に前記圧力センサから出力される圧力信号である0点値として算出する算出処理とを実行することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によると、0点値の算出精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態に係る射出成形機の側面図である。
射出成形機のハードウェアブロック図である。
0点調整処理のフローチャートである。
スクリューの速度分布を示す図である。
ステップS15~S16で取得した最小信号のバラツキ(A)及び最大信号のバラツキ(B)の例を示す図である。
0点値算出処理1のフローチャートである。
0点値算出処理2のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係る射出成形機10を図面に基づいて説明する。射出成形機10は、金型内に計量された成形材料を射出して、射出成形品を成形する装置である。但し、成形機の具体例は射出成形機10に限定されず、金型内に溶湯金属(成形材料)を射出して、成形品を成形する電動ダイカストマシンでもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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