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公開番号
2025017672
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-06
出願番号
2023120828
出願日
2023-07-25
発明の名称
有機ケイ化合物で表面処理された基材を含む物品、プリプレグ、プリント配線基板、および有機ケイ化合物の水溶液
出願人
信越化学工業株式会社
代理人
弁理士法人英明国際特許事務所
主分類
C08L
101/00 20060101AFI20250130BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】機械特性および絶縁信頼性に優れる物品、プリプレグ、プリント配線基板を提供すること。
【解決手段】有機ケイ素化合物であって、2-メチル-2-ブテニルアルコキシシラン、3-メチル-2-ブテニルアルコキシシラン(メチル基がトランス位)、3-メチル-2-ブテニルアルコキシシラン(メチル基がシス位)、2-メチルブテニルアルコキシシラン(メチル基がトランス位のもの)、2-メチルブテニルアルコキシシラン(メチル基がシス位のもの)、3-メチル-1-ブテニルアルコキシシラン、3,3-ジメチル1-プロペニルアルコキシシランから選ばれる1種または2種以上で表面処理された基材を含む物品、この物品とマトリックス樹脂とを含むプリプレグ、このプリプレグを備えるプリント配線基板。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記式(1)~(7)で表される有機ケイ素化合物から選ばれる1種または2種以上で表面処理された基材を含む物品。
TIFF
2025017672000008.tif
137
59
(式中、R
1
は、それぞれ独立して、炭素数1~10のアルキル基または炭素数6~10のアリール基であり、R
2
は、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1~10のアルキル基、炭素数2~10のアルケニル基、炭素数6~10のアリール基または炭素数1~20のアシル基であり、nは、0~2の整数である。)
続きを表示(約 450 文字)
【請求項2】
基材が、無機材料である請求項1記載の物品。
【請求項3】
無機材料が、シリカ粒子またはガラス繊維である請求項2記載の物品。
【請求項4】
請求項3記載の物品とマトリックス樹脂とを含むプリプレグ。
【請求項5】
請求項4記載のプリプレグを備えるプリント配線基板。
【請求項6】
下記式(1)~(7)で表される有機ケイ素化合物から選ばれる1種または2種以上が水に溶解している水溶液。
TIFF
2025017672000009.tif
137
59
(式中、R
1
は、それぞれ独立して、炭素数1~10のアルキル基または炭素数6~10のアリール基であり、R
2
は、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1~10のアルキル基、炭素数2~10のアルケニル基、炭素数6~10のアリール基または炭素数1~20のアシル基であり、nは、0~2の整数である。)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、有機ケイ化合物で表面処理された基材を含む物品、プリプレグ、プリント配線基板、および有機ケイ化合物を含有する水溶液に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
シランカップリング剤は、無機物に対する反応性を有する部分(Si原子に結合した加水分解性基)と、有機物に対する反応性、溶解性およびラジカル重合性等の各種機能を付与可能な部分とを一分子内に併せ持つ化合物であり、無機物と有機物との界面の接着助剤や、無機-有機複合材料への樹脂改質剤として作用するため、複合樹脂改質剤として広く利用されている。
その中でも、近年、シリカなどの無機フィラーやガラスクロスなどのガラス繊維製品の表面処理に用いられており、表面処理された物品を樹脂に含有させることで、種々の特性を改善している。
表面処理は、基材に対してシランカップリング剤そのものをコーティングすることもあるが、均一な処理のために溶液で処理することもある。溶液を用いる場合、特に環境負荷低減の観点から、メタノールなどの溶媒を用いず、水溶液として取り扱いできる点も重要視される。
【0003】
一方、デジタル技術の発展に伴い、タブレット端末やスマートフォンに代表される電子機器の軽薄短小化、高機能化が進んでいる。例えば、これらの機器の重要部品の一つであるプリント配線基板に対して、高密度実装、軽薄短小化が必要とされている。この要求に対応するために、プリント配線基板の補強材として必須部品である無機フィラーやガラスクロスの特性向上が強く求められている。
さらに、コンピュータ、モバイル、通信インフラなどの高速・高周波化が進み、プリント配線基板に用いられる無機フィラーやガラスクロスに要求される特性として、伝送損失を改善するための誘電特性や、引っ張り特性の改善が求められている。
また、無機フィラーは、樹脂の特性向上のために、高充填することが好ましく、各種シランカップリング剤で処理することにより、充填率を向上させている。しかし、さらなる高充填化に向けての改良要求がある。
【0004】
上記のような特性の要求に対応するために、無機フィラーやガラスクロスは、特定の構造を持ったシランカップリング剤で処理される。特に、ガラスクロスを含むプリプレグにおいて、マトリックス樹脂とガラスクロスとの濡れ性、密着性が重要であり、例えば、エポキシ樹脂とガラスクロスを用いてプリプレグを作製する際に、シランカップリング剤で処理されたガラスクロスを用いることで、これらの特性を改善している。
【0005】
これまで、表面処理されたガラスクロスは種々提案されており、特許文献1では、不飽和二重結合を有するシランカップリング剤で表面処理されたガラス糸からなるガラスクロスが提案されており、該ガラスクロスを用いたプリプレグやプリント配線基板は絶縁信頼性に優れることが報告されている。
【0006】
特許文献2では、アミノ基および不飽和二重結合の少なくとも一つの有機官能基を有するシランカップリング剤で表面処理されたガラスクロスが提案されており、該ガラスクロスを用いたプリプレグやプリント配線基板は低吸湿性、耐熱性、絶縁信頼性に優れることが報告されている。
【0007】
しかし、特許文献1、2のいずれもアミノ基を有するシランカップリング剤を用いるため、アミノ基の極性により誘電正接が高くなる傾向がある。また、ガラスクロスの引っ張り特性にも改善の余地があった。
【0008】
一方で、特許文献3、4では、N原子やO原子のような極性のある原子を含有しないアルケニル基含有シランカップリング剤で処理されたフィラーを使用することで、樹脂の誘電特性や耐熱性、耐湿熱性が向上することが報告されているが、依然、改良の余地があり、特に、炭素数が6や8などの長鎖アルケニルシランは、親水性が低いため水溶液化の際にアルコールの併用が必要になることや、水溶液の貯蔵安定性が低いという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2018-127747号公報
特開2019-81987号公報
特許第6684822号公報
国際公開第2019/103082号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、機械特性および絶縁信頼性に優れる物品、プリプレグ、プリント配線基板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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