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公開番号2025017183
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-05
出願番号2023120138
出願日2023-07-24
発明の名称積層ポリエステルフィルム
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人個人,個人
主分類B32B 27/36 20060101AFI20250129BHJP(積層体)
要約【課題】
塗膜の保持率が高く、塗膜が剥離しにくい、積層フィルムを提供すること、さらには塗膜の保持率が高く、かつ薄膜であっても微細な凹凸構造を形成でき、ロール状にフィルムを巻き取る際などにおける取り扱い性に優れた積層ポリエステルフィルムを提供すること。
【解決手段】
ポリエステルフィルムの少なくとも片面に、樹脂組成物から形成されてなる樹脂層を有する積層ポリエステルフィルムであって、前記樹脂層の表面自由エネルギーにおける極性成分項が5mN/m以下である、積層ポリエステルフィルムである。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリエステルフィルムの少なくとも片面に、樹脂組成物から形成されてなる樹脂層を有する積層ポリエステルフィルムであって、前記樹脂層の表面自由エネルギーにおける極性成分項が5mN/m以下である、積層ポリエステルフィルム。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記樹脂組成物がさらに(A)低極性化合物を含む、請求項1に記載の積層ポリエステルフィルム。
【請求項3】
前記樹脂組成物がさらに(B)バインダー樹脂を含む、請求項1に記載の積層ポリエステルフィルム。
【請求項4】
前記樹脂組成物がさらに(C)架橋剤を含む、請求項1に記載の積層ポリエステルフィルム。
【請求項5】
走査型プローブ顕微鏡で測定したときの前記樹脂層表面の切断レベル90%における粗さ曲線の負荷長さ率(Rmr(90))が95%以下である、請求項1~4のいずれか1項に記載の積層ポリエステルフィルム。
【請求項6】
走査型プローブ顕微鏡で測定したときの前記樹脂層表面の算術平均粗さ(Ra)が15nm以上である、請求項1~4のいずれか1項に記載の積層ポリエステルフィルム。
【請求項7】
走査型プローブ顕微鏡で測定したときの前記樹脂層表面の十点平均粗さ(Rzjis)が70nm以上である、請求項1~4のいずれか1項に記載の積層ポリエステルフィルム。
【請求項8】
前記樹脂層が凹凸構造を有する、請求項1~4のいずれか1項に記載の積層ポリエステルフィルム。
【請求項9】
空気漏れ指数が190,000秒以下である、請求項1~4のいずれか1項に記載の積層ポリエステルフィルム。
【請求項10】
前記(A)低極性化合物が、ワックス及び長鎖アルキル基含有化合物からなる群から選ばれる1種以上を含む、請求項2に記載の積層ポリエステルフィルム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層ポリエステルフィルムに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
ポリエチレンテレフタレートフィルムやポリエチレンナフタレートフィルムに代表されるポリエステルフィルムは、機械的特性、寸法安定性、平坦性、耐熱性、耐薬品性、光学特性等に優れた特性を有し、コストパフォーマンスに優れるため、各種用途に使用されている。
【0003】
また、ポリエステルフィルムは、フィルム表面の平滑性を利用して、積層セラミックコンデンサのグリーンシートを成形するための離型フィルムや、層間絶縁樹脂離型用基材、ドライフィルムレジスト用基材など、各種用途に好適に用いられている。
【0004】
上記用途をはじめとする、優れた表面平滑性を有するシート成形用ポリエステルフィルムは、ロール状に巻き取った場合、シワがなく、ロール外観が良好であることが必要とされる。
しかしながら、表面平滑性を高くすると、滑り性が低下するとともに、ロール状に巻くときやロールから繰り出すときの空気抜けが悪くなるため、巻きずれやブロッキングが発生してハンドリング性が低下する。
とりわけ、近年、生産性向上に伴い、ポリエステルフィルムの薄膜長尺化がさらに進行する傾向にあり、より高度なレベルでのロール外観品質が要求される。
【0005】
そこで、ハンドリング性を確保するために、平滑面でない側(背面側)は、粒子の練り込みによって平滑面側に比べて粗く設計されることがある(例えば特許文献1)。
また、特許文献2には、上記背面側として、海島構造により凹部が形成され、算術平均粗さ(Ra)が10~80nmである表面を有する背面樹脂層が開示されている。
さらに、特許文献3及び4には、相分離による凹凸層を有する積層フィルムが開示されている。
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示されるような従来の粒子練り込み型フィルムの製法では、凹凸形成の制御が難しく、微細な凹凸構造の形成は困難であった。
また、特許文献2~4に開示されるフィルムでは、微細な凹凸構造とは言い難かったり、凹凸を有する層が厚かったりするといった問題があった。
【0007】
より詳細には、微細な凹凸構造でなかった場合には、ロール状に巻き取る際にシワが入りやすくなり、ロール外観が損なわれる場合があった。
また、凹凸を有する層が厚い場合には、硬化収縮によるカール発生等によって平面性が損なわれる場合があり、ポリエステルフィルムの薄膜長尺化には適さない場合があった。
【0008】
また、例えば、積層セラミックコンデンサのグリーンシート等の製造工程において、塗膜のはがれや脱落等により、積層ポリエステルフィルムが本来有する性能が損なわれたり、脱落した塗膜により製造工程が汚染されたりといった課題もある。従って、積層ポリエステルフィルムでは、基材フィルムとその上に形成される塗膜との接着性・密着性が重要であり、塗膜が脱落しにくい、すなわち塗膜の保持率が高いことが要求される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2015-33811号公報
特開2013-60555号公報
特開2013-10323号公報
特開2021-24177号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
そこで、本発明は、上記実情に鑑みなされたものであって、その解決課題は、塗膜の保持率が高く、塗膜が剥離しにくい、積層フィルムを提供することにある。
さらには、塗膜の保持率が高く、かつ薄膜であっても微細な凹凸構造を形成でき、ロール状にフィルムを巻き取る際などにおける取り扱い性に優れた積層ポリエステルフィルムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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