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公開番号2025017144
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-05
出願番号2023120056
出願日2023-07-24
発明の名称構造体及び耐火ポリマーセメントモルタル
出願人コニシ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類C04B 28/02 20060101AFI20250129BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】良好な角成形性と耐火性とを両立可能なポリマーセメントモルタル及びこれを含有する構造体を提供する。
【解決手段】コンクリートと、耐火ポリマーセメントモルタル硬化物とを含む構造体であって、前記耐火ポリマーセメントモルタル硬化物が、セメント水和物と、中空性細骨材と、酢酸ビニル、バーサチック酸ビニル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステルからなる群より選ばれる1種以上を重合してなる樹脂と、を含有することを特徴とする構造体。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
コンクリート構造物と、耐火ポリマーセメントモルタル硬化物とを含む構造体であって、前記耐火ポリマーセメントモルタル硬化物が、
セメント水和物と、
中空性細骨材と、
酢酸ビニル、バーサチック酸ビニル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステルからなる群より選ばれる1種以上を重合してなる樹脂と、を含有することを特徴とする構造体。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記耐火ポリマーセメントモルタル硬化物中の前記中空性細骨材の含有量が10質量%以上50質量%以下である、請求項1に記載の構造体。
【請求項3】
前記耐火ポリマーセメントモルタル硬化物中の前記樹脂の含有量が0.5質量%以上10質量%以下である、請求項1に記載の構造体。
【請求項4】
前記中空性細骨材の平均粒径が75μm以上600μm以下である、請求項1に記載の構造体。
【請求項5】
前記中空性細骨材がフライアッシュバルーンである、請求項1に記載の構造体。
【請求項6】
前記耐火ポリマーセメントモルタル硬化物が、ビニロン繊維をさらに含有する、請求項1に記載の構造体。
【請求項7】
水硬性セメントと、
中空性細骨材と、
酢酸ビニル、バーサチック酸ビニル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステルからなる群より選ばれる1種以上を重合してなる樹脂と、
を含有する耐火ポリマーセメントモルタル組成物。
【請求項8】
請求項7に記載の耐火ポリマーセメントモルタル組成物と、水と、を含有する耐火ポリマーセメントモルタル混合物であり、
フロー値が100mm以上120mm以下である、耐火ポリマーセメントモルタル混合物。
【請求項9】
コンクリート構造物と耐火ポリマーセメントモルタル組成物とを用いて構造体を製造する方法であって、
前記耐火ポリマーセメントモルタル組成物が、
水硬性セメントと、
中空性細骨材と、
酢酸ビニル、バーサチック酸ビニル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステルからなる群より選ばれる1種以上を重合してなる樹脂と、を含有するものであることを特徴とする方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、耐火ポリマーセメントモルタル組成物、該耐火ポリマーセメントモルタル硬化物を含む構造体及び耐火ポリマーセメントモルタル組成物を使用した構造体の製造方法に関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
コンクリート構造物の断面補修においては、手で充填してコテなどで簡単に角を成型できる角成形性が良好な補修材が求められている。
このような補修材として、特許文献1のように、角成形性を有するポリマーセメントモルタル組成物と水とを混合した混合物が用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-8421号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1記載のポリマーセメントモルタル組成物を用いて形成される硬化物は耐火性を有しておらず用途が限られている。一方で、耐火性を有する硬化物を形成可能なポリマーセメントモルタル組成物も存在するが、このポリマーセメントモルタル組成物と水とを混合して得られた混合物は角成形性が無く作業性が不十分であるという課題があった。
【0005】
本発明は、この課題を解決すべく鋭意検討した発明者が、使用するポリマーの種類とフィラーの種類との組み合わせを特定のものとすることにより、良好な角成形性と耐火性とを両立可能なポリマーセメントモルタル組成物を作製することができることを見出して初めて完成したものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
すなわち、本発明に係る構造体、耐火ポリマーセメントモルタル組成物及び構造体の製造方法は、以下のようなものである。
[1]コンクリート構造物と、耐火ポリマーセメントモルタル硬化物とを含む構造体であって、前記耐火ポリマーセメントモルタル硬化物が、セメント水和物と、中空性細骨材と、酢酸ビニル、バーサチック酸ビニル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステルからなる群より選ばれる1種以上を重合してなる樹脂と、を含有することを特徴とする構造体。
[2]前記耐火ポリマーセメントモルタル硬化物中の前記中空性細骨材の含有量が10質量%以上50質量%以下である、[1]に記載の構造体。
[3]前記耐火ポリマーセメントモルタル硬化物中の前記樹脂の含有量が0.5質量%以上10質量%以下である、[1]又は[2]に記載の構造体。
[4]前記中空性細骨材の平均粒径が75μm以上600μm以下である、[1]~[3]のいずれかに記載の構造体。
[5]前記中空性細骨材がフライアッシュバルーンである、[1]~[4]のいずれかに記載の構造体。
[6]前記耐火ポリマーセメントモルタルが、ビニロン繊維をさらに含有する、[1]~[5]のいずれかに記載の構造体。
[7]水硬性セメントと、中空性細骨材と、酢酸ビニル、バーサチック酸ビニル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステルからなる群より選ばれる1種以上を重合してなる樹脂と、を含有する耐火ポリマーセメントモルタル組成物。
[8][7]に記載の耐火ポリマーセメントモルタル組成物と、水と、を含有する耐火ポリマーセメントモルタル混合物であり、前記耐火ポリマーセメントモルタルのフロー値が100mm以上120mm以下である、耐火ポリマーセメントモルタル混合物。
[9]コンクリート構造物と耐火ポリマーセメントモルタル組成物とを用いて構造体を製造する方法であって、前記耐火ポリマーセメントモルタル組成物が、水硬性セメントと、中空性細骨材と、酢酸ビニル、バーサチック酸ビニル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステルからなる群より選ばれる1種以上を重合してなる樹脂と、水とを含有するものであることを特徴とする方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、良好な角成形性と耐火性とを両立可能なポリマーセメントモルタル組成物を提供することができる。
このような耐火ポリマーセメントモルタル組成物によれば、耐火性を有するポリマーセメントモルタル組成物でありながら、例えば、コンクリート構造物に形成された凹部や欠損箇所を補修する場合等であっても、型枠を使用せず手できれいに角を形成することができるため、ポリマーセメントモルタル組成物の用途をさらに広げることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態に係る耐火ポリマーセメントモルタル硬化物を含む構造体の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本実施形態に係る耐火ポリマーセメントモルタル組成物は、例えば、以下のようなものである。
【0010】
本実施形態に係る耐火ポリマーセメントモルタル組成物は、水硬性セメントと、細骨材と、樹脂と、を含有するものであり、この耐火ポリマーセメントモルタル組成物に水を添加し混合することによって耐火ポリマーセメントモルタル混合物を得ることができる。さらにこの耐火ポリマーセメントモルタル混合物中の水硬性セメントと水とが反応し、水硬性セメントが水和することで耐火ポリマーセメントモルタル硬化物が得られる。ここで、耐火とは後述する小型耐火炉による耐爆裂試験において状態I~IIIであることを言う。
(【0011】以降は省略されています)

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