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公開番号2025017075
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-05
出願番号2023119954
出願日2023-07-24
発明の名称画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人谷・阿部特許事務所
主分類H04N 1/387 20060101AFI20250129BHJP(電気通信技術)
要約【課題】帳票画像において、開発に必要な情報を残しつつ機密情報を含むオブジェクトを秘匿化する画像処理装置、方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】本開示の画像処理装置は、文書画像に含まれる1以上の文字列並びに第1の属性に属する文字列以外のオブジェクトである非文字列オブジェクト及び第1の属性とは異なる第2の属性に属する非文字列オブジェクトを取得し、前記1以上の文字列のうちの少なくとも一部の文字列に対して第1の秘匿化処理を行い、秘匿化処理後の文字列を生成し、前記第1の属性に属する前記非文字列オブジェクトに対して第2の秘匿化処理を行い、秘匿化処理後の非文字列オブジェクトを生成し、前記秘匿化処理後の文字列と、前記秘匿化処理後の非文字列オブジェクトと、前記第2の属性に属する前記非文字列オブジェクトとを用いて前記文書画像に対応する秘匿化画像を生成する。
【選択図】図12
特許請求の範囲【請求項1】
文書画像に含まれる、1以上の文字列、並びに、文字列以外のオブジェクトである非文字列オブジェクトであって、第1の属性に属する前記非文字列オブジェクト、及び前記第1の属性とは異なる第2の属性に属する前記非文字列オブジェクトを取得する取得手段と、
前記1以上の文字列のうちの少なくとも一部の文字列に対して第1の秘匿化処理を行い、秘匿化処理後の文字列を生成する第1処理手段と、
前記第1の属性に属する前記非文字列オブジェクトに対して第2の秘匿化処理を行い、秘匿化処理後の非文字列オブジェクトを生成する第2処理手段と、
前記秘匿化処理後の文字列と、前記秘匿化処理後の非文字列オブジェクトと、前記第2の属性に属する前記非文字列オブジェクトとを用いて前記文書画像に対応する秘匿化画像を生成する生成手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記第1の属性に属する前記非文字列オブジェクトは、機密情報を含み得る前記非文字列オブジェクトであり、前記第2の属性に属する前記非文字列オブジェクトは、機密情報を含み得ない前記非文字列オブジェクトであること、
を特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記第2の秘匿化処理は、前記第1の属性に属する前記非文字列オブジェクトに対する画像処理であること、
を特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記第2処理手段は、前記第2の属性に属する前記非文字列オブジェクトを構成する複数の画素の値の統計値に基づく色を用いて当該非文字列オブジェクトの全体を塗りつぶすことにより、当該非文字列オブジェクトに対応する前記秘匿化処理後の非文字列オブジェクトを生成すること、
を特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記第2処理手段は、前記第2の属性に属する前記非文字列オブジェクトの種別を示す情報を含む画像を、当該非文字列オブジェクトに対応する前記秘匿化処理後の非文字列オブジェクトとして生成すること、
を特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記第1の秘匿化処理が行われる文字列を構成する文字のスタイルを推定する推定手段、
を更に有し、
前記生成手段は、前記文字のスタイルの情報に基づいて、前記秘匿化処理後の文字列を、前記第1の秘匿化処理が行われる文字列を構成する前記文字のスタイルに合わせた前記秘匿化画像を生成すること、
を特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記文字のスタイルの情報は、前記文字の色を示す情報、前記文字のフォントの種別を示す情報、前記文字が太字であるか否かを示す情報、前記文字が斜体であるか否かを示す情報、前記文字に下線が引かれているか否かを示す情報、及び前記文字に取り消し線が引かれているか否を示す情報の少なくともいずれかの情報を含むこと、
を特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記生成手段は、前記秘匿化画像の下地となる背景画像を取得し、取得した前記背景画像に、前記秘匿化処理後の文字列と、前記秘匿化処理後の非文字列オブジェクトと、前記第2の属性に属する前記非文字列オブジェクトとを配置することにより、前記秘匿化画像を生成すること、
を特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記生成手段は、前記文書画像の背景領域に基づいて前記背景画像を生成することにより前記背景画像を取得すること、
を特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
【請求項10】
前記第1処理手段は、前記1以上の文字列のうちの機密情報を含み得る文字列に対して前記第1の秘匿化処理を行うこと、
を特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、帳票に含まれる機密情報を秘匿化した画像の生成技術に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
紙帳票をスキャンして電子化することにより帳票画像を生成し、生成した帳票画像のデータを含むファイルに対して、帳票に記載されている内容に基づくファイル名を自動で設定することにより帳票を管理するシステムがある。開発者がこのようなシステムを、よりユーザの利用実態に合わせて改善するためには、ユーザの業務において実際に利用されている帳票(以下「実帳票」と呼ぶ。)に対応する帳票画像のデータを収集して活用することが重要である。このとき、実帳票に対応する帳票画像のデータを収集するためには、ユーザから帳票画像のデータを収集する旨の同意を得た上で、実帳票の帳票画像に含まれる機密情報に対して秘匿化処理を施すことにより、機密情報が漏洩しないことを保証しなければならない。一方、開発者が帳票画像のデータをシステムの改善に活用するためには、実帳票に含まれる情報を可能な限り残した状態の帳票画像のデータを収集する必要がある。
【0003】
機密情報の秘匿化とシステムの改善に必要な情報の保持との両立を図るために、帳票画像から機密情報にあたる文字列及び文字列以外のオブジェクトを検出し、これらを、機密情報を含まない別のものに置換する手法がある。特許文献1には、機械学習等の学習の結果であるニューラルネットワーク等の実行モジュールを用いて、帳票画像内の機密情報を含むテキスト及び文字列以外のオブジェクトを検出し、これらを秘匿化する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2022-506866号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、帳票画像から機密情報を含むオブジェクトを正確に検出することは困難である。そのため、特許文献1に開示の技術には、秘匿化すべきオブジェクトを検出できなかった場合に、機密情報が漏洩してしまうことがあるという問題点があった。本開示は、この問題点を解決するためのものであり、帳票画像において、システムの改善に必要な情報を残しつつ、機密情報を含み得る文字列及び文字列以外のオブジェクトの情報を秘匿化することが可能な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る画像処理装置は、文書画像に含まれる、1以上の文字列、並びに、文字列以外のオブジェクトである非文字列オブジェクトであって、第1の属性に属する前記非文字列オブジェクト、及び前記第1の属性とは異なる第2の属性に属する前記非文字列オブジェクトを取得する取得手段と、前記1以上の文字列のうちの少なくとも一部の文字列に対して第1の秘匿化処理を行い、秘匿化処理後の文字列を生成する第1処理手段と、前記第1の属性に属する前記非文字列オブジェクトに対して第2の秘匿化処理を行い、秘匿化処理後の非文字列オブジェクトを生成する第2処理手段と、前記秘匿化処理後の文字列と、前記秘匿化処理後の非文字列オブジェクトと、前記第2の属性に属する前記非文字列オブジェクトとを用いて前記文書画像に対応する秘匿化画像を生成する生成手段と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、帳票画像において、システムの改善に必要な情報を残しつつ、機密情報を含み得る文字列及び文字列以外のオブジェクトの情報を秘匿化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
画像処理システムの構成の一例を示すブロック図である。
MFPのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
クライアントPC、及びMFP連携サービスを提供する画像処理サーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
画像処理システムの機能構成の一例を示すブロック図である。
画像処理システムの処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
画像処理部におけるファイル名生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。
ファイル名設定ルールのデータ構造の一例を示す図である。
画像処理部における前景領域の抽出結果の一例を示す図である。
スキャン帳票一覧画面の一例を示す図である。
ファイル名設定画面の一例を示す図である。
改善用画像の確認画面の一例を示す図である。
画像処理部における秘匿化処理の流れの一例を示すフローチャートである。
画像処理部における文字列情報に対する秘匿化処理の一例を示す図である。
画像処理部における機密非文字列オブジェクトに対する秘匿化処理の一例を示す図である。
画像処理部における秘匿化画像の生成処理の一例を示す図である。
第2実施形態に係る画像処理部における秘匿化処理の流れの一例を示すフローチャートである。
第3実施形態に係る画像処理部における秘匿化処理の流れの一例を示すフローチャートである。
第3実施形態に係る画像処理部における背景画像の生成処理の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示を実施するための形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施の形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが開示の解決手段に必須のものとは限らない。
【0010】
<第1実施形態>
[全体構成]
図1は、第1実施形態に係る画像処理システム100の構成の一例を示すブロック図である。画像処理システム100は、MFP(Multifunction Peripheral)110、クライアントPC111、MFP連携サービス120、並びに、クラウドストレージ130及び140を含む。MFP110及びクライアントPC111は、LAN(Local Area Network)を経由してインターネット上の各種サービスを提供するサーバに対して通信可能に接続されている。
(【0011】以降は省略されています)

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