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10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025016839
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-05
出願番号2023119566
出願日2023-07-24
発明の名称飼養管理システム、および飼養管理方法
出願人株式会社Eco‐Pork
代理人弁理士法人前川知的財産事務所
主分類A01K 29/00 20060101AFI20250129BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】家畜の通常の行動様式を発現する自由に貢献する態様で家畜を飼養しつつ、他の自由についても貢献することで、アニマルウェルフェアの5つの自由全体に貢献すること
【解決手段】飼養エリア内で移動可能な状態で飼養される複数の家畜の飼養管理システム1であって、撮像装置30と、複数の家畜を個体ごとに識別し位置情報を測定する位置測定装置40と、飼養エリアのエリアマップを記憶する記憶部110と、家畜の活動状態を推定する活動状態推定装置10と、を備え、活動状態推定装置10は、位置情報と、エリアマップとを用いて、個体の飼養エリア内におけるエリア内位置を算出可能なエリア内位置算出部123と、画像に撮像された個体を特定する家畜特定部124と、画像を用いて個体の姿勢を推定する姿勢推定部125と、個体の姿勢とエリア内位置とを用いて、個体の活動状態を推定する活動状態推定部126と、を備える。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
特定の飼養エリア内で移動可能な状態で飼養される複数の家畜の飼養管理システムであって、
前記飼養エリア内の画像を撮影する撮像装置と、
前記飼養エリア内で飼養される複数の家畜を個体ごとに識別し位置情報を測定する位置測定装置と、
前記飼養エリアのエリアマップを記憶する記憶部と、
前記家畜の活動状態を推定する活動状態推定装置と、を備え、
前記活動状態推定装置は、
前記位置情報と、前記エリアマップとを用いて、前記個体の前記飼養エリア内におけるエリア内位置を算出可能なエリア内位置算出部と、
前記画像に撮像された個体を特定する家畜特定部と、
前記画像を用いて前記個体の姿勢を推定する姿勢推定部と、
前記個体の前記姿勢と前記エリア内位置とを用いて、前記個体の活動状態を推定する活動状態推定部と、を備える飼養管理システム。
続きを表示(約 2,200 文字)【請求項2】
前記エリアマップは、前記飼養エリア内に設置された飼養設備の種類とそのエリア内位置をさらに含み、
前記個体の前記姿勢と前記エリア内位置と、前記飼養設備のエリア内位置とを用いて、前記姿勢と前記飼養設備との関係性から前記個体の活動状態を推定する、請求項1に記載の飼養管理システム。
【請求項3】
前記活動状態推定装置は、
前記個体の活動状態の発生する頻度、間隔、回数、もしくは累計時間、またはこれらの統計量を算出し、前記飼養エリア内で飼養されている複数の家畜の活動状態の発生する頻度、間隔、回数、もしくは累計時間、またはこれらの統計量と比較し、前記個体に異常またはその予兆があることを判定する異常検知部を備える、請求項1または2に記載の飼養管理システム。
【請求項4】
前記活動状態推定装置は、
少なくとも前記個体の第1の活動状態から、前記第1の活動状態とは異なる第2の活動状態への遷移を活動パターンとして検出し、前記活動パターンが発生する頻度、間隔、回数、もしくは累計時間、またはこれらの統計量を算出し、前記飼養エリア内で飼養されている複数の家畜の前記活動パターンが発生する頻度、間隔、回数、もしくは累計時間、またはこれらの統計量と比較し、前記特定された個体に異常またはその予兆があることを判定する異常検知部を備える、請求項3に記載の飼養管理システム。
【請求項5】
前記活動状態推定装置は、
前記飼養エリア内で飼養されている複数の家畜のエリア内位置に基づき、前記飼養エリア内の所定の区画内に所定数以上の家畜が所定時間以上滞在しているときに、異常またはその予兆があることを判定する異常検知部を備える、請求項1に記載の飼養管理システム。
【請求項6】
前記エリアマップは、前記飼養エリア内に設置された給餌または給水を行う飼養設備とそのエリア内位置をさらに含み、
前記複数の家畜の前記姿勢と前記エリア内位置と、前記飼養設備のエリア内位置を用いて、前記姿勢と前記飼養設備との関係性から前記複数の家畜の活動状態を推定し、
前記飼養設備を中心として所定の区画内に、所定数以上の家畜が所定時間以上滞在し、前記滞在している家畜が所定の活動状態にあるときに、異常またはその予兆があることを判定する異常検知部を備える、請求項5に記載の飼養管理システム。
【請求項7】
特定の飼養エリア内で移動可能な状態で飼養される複数の家畜の飼養管理システムであって、
前記飼養エリア内で飼養される複数の家畜を個体ごとに識別し、位置情報を取得可能な位置測定装置と、
前記飼養エリアのエリアマップと、を記憶する記憶部と、
前記家畜の活動状態を推定する活動状態推定装置と、を備え、
前記エリアマップは、前記飼養エリア内に設置された飼養設備の種類とそのエリア内位置をさらに含み、
前記活動状態推定装置は、
前記位置情報と、前記エリアマップとを用いて、前記個体の前記飼養エリア内におけるエリア内位置を算出可能なエリア内位置算出部と、
前記飼養エリア内で飼養されている複数の家畜のエリア内位置に基づき、前記飼養エリア内の所定の区画内に所定数以上の家畜が所定時間以上滞在しているときに、異常またはその予兆があることを判定する異常検知部を備える、飼養管理システム。
【請求項8】
特定の飼養エリア内で移動可能な状態で飼養される複数の家畜の飼養管理システムであって、
前記飼養エリア内で飼養される複数の家畜を個体ごとに識別し、位置情報を測定する位置測定装置と、
前記飼養エリアのエリアマップと、を記憶する記憶部と、
前記家畜の活動状態を推定する活動状態推定装置と、を備え、
前記活動状態推定装置は、
前記位置情報と、前記エリアマップとを用いて、前記個体の前記飼養エリア内におけるエリア内位置を算出可能なエリア内位置算出部と、
前記家畜の前記エリア内位置と、飼養設備との関係性から、異常またはその予兆があることを判定する個体異常検知部を備える、飼養管理システム。
【請求項9】
前記家畜特定部は、前記個体が装着した基本的幾何学形状を有する複数の耳標の彩度の高い色の組み合わせに応じてコード化された識別符号により、前記画像に撮像された個体を特定する、請求項1、2、5、6のいずれか1項に記載の飼養管理システム。
【請求項10】
特定の飼養エリア内で移動可能な状態で飼養される複数の家畜の飼養管理システムであって、
前記飼養エリア内の画像を撮影する撮像装置と、
前記家畜の活動状態を推定する活動状態推定装置と、を備え、
前記活動状態推定装置は、
前記個体が装着した基本的幾何学形状を有する複数の耳標の彩度の高い色の組み合わせに応じてコード化された識別符号により、前記画像に撮像された個体を特定する家畜特定部と、
前記画像を用いて前記個体の姿勢を推定する姿勢推定部と、
前記個体の前記姿勢を用いて、前記個体の活動状態を推定する活動状態推定部と、を備える飼養管理システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、家畜の飼養管理システム、飼養管理方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、畜産業における人手不足の解消策として畜産業務を効率化したり、家畜の飼養環境を監視・制御したりする目的で、コンピュータや監視カメラを導入してデジタルトランスフォーメーションが進められている。
【0003】
特許文献1には、ストールで飼育されている雌豚の単位時間あたりの起臥の頻度を計測し、設定された一定期間における頻度に基づいて雌豚の発情を判定する判定装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2021/045033号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、近年家畜におけるアニマルウェルフェア(動物福祉、AWともいう)の必要性が叫ばれている。例えば、家畜が豚である場合には、母豚は上記特許文献1にも記載されているように妊娠ストールと呼ばれる柵の中でほとんど身動きができない状態で飼養されることが多い。このような飼養態様は家畜の自由を阻害するものとして廃止する動きもある。
【0006】
一方で、妊娠ストールの中で飼養されていた母豚が、豚房内で自由に動き回れるようになると、その追跡と管理は容易ではない。
【0007】
そのため、本開示の一つの課題は、家畜の通常の行動様式を発現する自由に貢献する態様で家畜を飼養しつつ、他の自由についても貢献することで、アニマルウェルフェアの5つの自由全体にも貢献することである。なお、本開示の明細書、図面等に記載の、本開示に特徴のある実施形態やその説明から読み取ることができる当業者にとって自明な課題は、本開示を基礎とする分割出願を行った場合に、分割された発明が解決すべき課題ともなり得る。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記した目的を達成するため、本開示の飼養管理システムは、特定の飼養エリア内で移動可能な状態で飼養される複数の家畜の飼養管理システムであって、飼養エリア内の画像を撮影する撮像装置と、飼養エリア内で飼養される複数の家畜を個体ごとに識別し位置情報を測定する位置測定装置と、飼養エリアのエリアマップを記憶する記憶部と、家畜の活動状態を推定する活動状態推定装置と、を備え、活動状態推定装置は、位置情報と、エリアマップ情報とを用いて、個体の飼養エリア内におけるエリア内位置を算出可能なエリア内位置算出部と、画像に撮像された個体を特定する家畜特定部と、画像を用いて個体の姿勢を推定する姿勢推定部と、個体の姿勢とエリア内位置情報とを用いて、個体の活動状態を推定する活動状態推定部と、を備える。
【0009】
また、本開示の飼養管理方法は、飼養管理システムを用いて特定の飼養エリア内で移動可能な状態で飼養される複数の家畜の飼養管理方法であって、撮像装置が飼養エリア内の画像を撮影する撮像ステップと、位置測定装置が飼養エリア内で飼養される複数の家畜を個体ごとに識別し、位置情報を測定する位置測定ステップと、活動状態推定装置のセンシングデータ取得部が、画像と位置情報を取得するセンシングデータ取得ステップと、家畜特定部が画像に撮像された個体を特定する家畜特定ステップと、姿勢推定部が画像を用いて個体の姿勢を推定する姿勢推定ステップと、位置算出部が、位置情報と、記憶部に記憶されたエリアマップ情報とを用いて、個体の飼養エリア内におけるエリア内位置を算出する可能なエリア内位置算出ステップと、活動状態推定部が、個体の姿勢とエリア内位置情報とを用いて、個体の活動状態を推定する活動状態推定ステップと、を含む。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、家畜の通常の行動様式を発現する自由に貢献する態様で家畜を飼養しつつ、他の自由についても貢献することで、アニマルウェルフェアの5つの自由全体に貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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