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公開番号
2025010303
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-20
出願番号
2024190366
出願日
2024-10-30
発明の名称
複素環化合物を用いる有害節足動物防除方法
出願人
住友化学株式会社
代理人
主分類
A01N
43/90 20060101AFI20250109BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】 有害節足動物の防除方法を提供すること。
【解決手段】式(I)〔式(I)中、記号は明細書に記載の意味を有する。〕で示される化合物又はそのNオキシドは有害節足動物を防除することができる。
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特許請求の範囲
【請求項1】
式(I)
TIFF
2025010303000122.tif
41
62
〔式(I)中、
下式で表されるQ
TIFF
2025010303000123.tif
24
25
は、式Q1で示される基、式Q2で示される基、式Q3で示される基、式Q4で示される基、式Q5で示される基、式Q6で示される基、又は式Q7で示される基(#は硫黄原子との結合部位を表し、●はWが結合する炭素原子との結合部位を表す)を表し、
TIFF
2025010303000124.tif
80
150
A
1
は、窒素原子又はCR
3c
を表し、
A
2
は、酸素原子、硫黄原子又はNR
6
を表し、
A
3
は、酸素原子又は硫黄原子を表し、
G
1
は、窒素原子又はCR
10a
を表し、
G
2
は、窒素原子又はCR
10b
を表し、
G
3
は、窒素原子又はCR
10c
を表し、
G
4
は、窒素原子又はCR
10d
を表し、
R
3a
、R
3b
、R
3c
、R
3d
、R
3f
、R
3g
、R
3i
、R
3k
、R
10a
、R
10b
、R
10c
、及びR
10d
は、同一又は相異なり、群Bより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC1-C6鎖式炭化水素基、群Kより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC3-C7シクロアルキル基、群Mより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいフェニル基、群Mより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい5若しくは6員芳香族複素環基、OR
12
、NR
11
R
12
、NR
11a
R
12a
、NR
19
NR
11
R
12
、NR
19
OR
11
、NR
11
C(O)R
13
、NR
続きを表示(約 630 文字)
【請求項2】
植物の栽培担体が、土壌である、請求項1に記載の有害節足動物の防除方法。
【請求項3】
請求項1に記載の式(I)で示される化合物、又はそのNオキシド若しくは農業上許容可能な塩と、群(a)、群(b)、群(c)、群(d)、群(e)、群(f)、群(g)、群(h)、群(i)及び群(j)からなる群より選ばれる1以上の成分とを含有する組成物:
群(a):殺虫活性成分、殺ダニ活性成分及び殺線虫活性成分からなる群;
群(b):殺菌活性成分;
群(c):植物成長調整成分;
群(d):薬害軽減成分;
群(e):共力剤;
群(f):忌避成分;
群(g):殺軟体動物成分;
群(h):昆虫が利用するフェロモン及びアレロケミカルからなる情報伝達物質;
群(i):除草活性成分;
群(j):生物防除資材。
【請求項4】
請求項3に記載の組成物の有効量を有害節足動物、有害節足動物の生息場所、植物、又は植物の栽培担体に施用する工程を含む有害節足動物の防除方法。
【請求項5】
植物の栽培担体が、土壌である、請求項4に記載の有害節足動物の防除方法。
【請求項6】
請求項1に記載の式(I)で示される化合物、若しくは、そのNオキシド若しくは農業上許容可能な塩、又は請求項3に記載の組成物の有効量を保持してなる種子又は栄養生殖器官。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は複素環化合物を用いる有害節足動物防除方法に関する。
続きを表示(約 4,400 文字)
【背景技術】
【0002】
これまでに有害節足動物の防除を目的として、様々な化合物が検討されている。例えば、特許文献1及び特許文献2にはある種の化合物が有害生物防除効果を有することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2013/191041号
国際公開第2015/117912号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、有害節足動物の防除方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、以下の通りである。
〔1〕 式(I)
TIFF
2025010303000001.tif
41
62
〔式(I)中、
下式で表されるQ
JPEG
2025010303000002.jpg
24
25
は、式Q1で示される基、式Q2で示される基、式Q3で示される基、式Q4で示される基、式Q5で示される基、式Q6で示される基、又は式Q7で示される基(#は硫黄原子との結合部位を表し、●はWが結合する炭素原子との結合部位を表す)を表し、
TIFF
2025010303000003.tif
80
150
A
1
は、窒素原子又はCR
3c
を表し、
A
2
は、酸素原子、硫黄原子又はNR
6
を表し、
A
3
は、酸素原子又は硫黄原子を表し、
G
1
は、窒素原子又はCR
10a
を表し、
G
2
は、窒素原子又はCR
10b
を表し、
G
3
は、窒素原子又はCR
10c
を表し、
G
4
は、窒素原子又はCR
10d
を表し、
R
3a
、R
3b
、R
3c
、R
3d
、R
3f
、R
3g
、R
3i
、R
3k
、R
10a
、R
10b
、R
10c
、及びR
10d
は、同一又は相異なり、群Bより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC1-C6鎖式炭化水素基、群Kより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC3-C7シクロアルキル基、群Mより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいフェニル基、群Mより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい5若しくは6員芳香族複素環基、OR
12
、NR
11
R
12
、NR
11a
R
12a
、NR
19
NR
11
R
12
、NR
19
OR
11
、NR
11
C(O)R
【発明の効果】
【0006】
本発明により、有害節足動物を防除することができる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
まず、本化合物について説明する。
【0008】
本発明における置換基について説明する。
ハロゲン原子とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、又はヨウ素原子を意味する。
置換基が2以上のハロゲン原子又は置換基で置換されている場合、それらのハロゲン原子又は置換基は、各々同一でも異なっていてもよい。
本明細書における「CX-CY」との表記は、炭素原子数がX乃至Yであることを意味する。例えば「C1-C6」との表記は、炭素原子数が1乃至6であることを意味する。
鎖式炭化水素基とは、アルキル基、アルケニル基又はアルキニル基を表す。
アルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、1,1-ジメチルプロピル基、1,2-ジメチルプロピル基、1-エチルプロピル基、ブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、ペンチル基、及びヘキシル基が挙げられる。
アルケニル基としては、例えば、ビニル基、1-プロペニル基、2-プロペニル基、1-メチル-1-プロペニル基、1-メチル-2-プロペニル基、1,2-ジメチル-1-プロペニル基、1-エチル-2-プロペニル基、3-ブテニル基、4-ペンテニル基、及び5-ヘキセニル基が挙げられる。
アルキニル基としては、例えば、エチニル基、1-プロピニル基、2-プロピニル基、1-メチル-2-プロピニル基、1,1-ジメチル-2-プロピニル基、1-エチル-2-プロピニル基、2-ブチニル基、4-ペンチニル基、及び5-ヘキシニル基が挙げられる。
アルコキシ基としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、tert-ブトキシ基、ペンチルオキシ基、及びヘキシルオキシ基が挙げられる。
アルケニルオキシ基としては、例えば、2-プロぺニルオキシ基、2-ブテニルオキシ基、及び5-ヘキセニルオキシ基が挙げられる。
アルキニルオキシ基としては、例えば、2-プロピニルオキシ基、2-ブチニルオキシ基、及び5-ヘキシニルオキシ基が挙げられる。
【0009】
シクロアルキル基としては、例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、及びシクロヘプチル基が挙げられる。
シクロアルケニル基としては、例えば、シクロプロペニル基、シクロブテニル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基、及びシクロヘプテニル基が挙げられる。
【0010】
3-7員非芳香族複素環基としては、例えば、アジリジニル基、オキシラニル基、チイラニル基、アゼチジニル基、オキセタニル基、チエタニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロチエニル基、ピペリジル基、ピラニル基、ジヒドロピラニル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロチオピラニル基、アゼパニル基、オキセパニル基、チエパニル基、ピラゾリニル基、ピラゾリジニル基、イミダゾリニル基、イミダゾリジニル基、オキサゾリニル基、チアゾリニル基、オキサゾリジニル基、チアゾリジニル基、イソオキサゾリニル基、イソオキサゾリジニル基、イソチアゾリニル基、イソチアゾリジニル基、ジオキソリル基、ジオキソラニル基、ジオキサニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、及びピペラジニル基が挙げられる。
5若しくは6員芳香族複素環基としては、例えば、ピロリル基、フリル基、チエニル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサジアゾリル基、チアジアゾリル基、ピリジル基、ピリダジニル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、トリアジニル基、及びテトラジニル基が挙げられる。
6員芳香族複素環基としては、例えば、ピリジル基、ピリダジニル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、トリアジニル基、及びテトラジニル基が挙げられる。
1以上のハロゲン原子で置換されていてもよい(C3-C6シクロアルキル)C1-C3アルキル基としては、例えば、シクロプロピルメチル基、(2-フルオロシクロプロピル)メチル基、シクロプロピル(フルオロ)メチル基、及び(2-フルオロシクロプロピル)(フルオロ)メチル基が挙げられる。
1以上のシアノ基で置換されていてもよいC3-C7シクロアルキル基としては、例えば、1-シアノ-シクロプロピル基が挙げられる。
1以上のハロゲン原子で置換されていてもよい(C3-C7シクロアルキル)C1-C6アルキル基とは、(C3-C7シクロアルキル)及び/又は(C1-C6アルキル)が1以上のハロゲン原子で置換されていてもよい基を表し、例えば、(2,2-ジフルオロシクロプロピル)メチル基、2-シクロプロピル-1,1,2,2-テトラフルオロエチル基、及び2-(2,2-ジフルオロシクロプロピル)-1,1,2,2-テトラフルオロエチル基、(2,2-ジフルオロシクロプロピル)プロピル基、(2,2-ジフルオロシクロプロピル)ブチル基、(2,2-ジフルオロシクロプロピル)ペンチル基、(2,2-ジフルオロシクロプロピル)ヘキシル基が挙げられる。
アルキルスルファニル基としては、例えば、メチルスルファニル基、エチルスルファニル基、プロピルスルファニル基、及びイソプロピルスルファニル基が挙げられる。
アルキルスルフィニル基としては、例えば、メチルスルフィニル基、エチルスルフィニル基、プロピルスルフィニル基、及びイソプロピルスルフィニル基が挙げられる。
アルキルスルホニル基としては、例えば、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、プロピルスルホニル基、及びイソプロピルスルホニル基が挙げられる。
アルキルアミノ基としては、例えば、メチルアミノ基、エチルアミノ基、イソプロピルアミノ基、及びヘキシルアミノ基が挙げられる。
ジアルキルアミノ基としては、例えば、ジメチルアミノ基、エチルメチルアミノ基、イソプロピルメチルアミノ基、及びジヘキシルアミノ基が挙げられる。
アルキルカルボニル基としては、例えば、アセチル基、プロパノイル基、2-メチルプロパノイル基、及びヘキサノイル基が挙げられる。
アルコキシカルボニル基としては、例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、及びペンチルオキシカルボニル基が挙げられる。
(C1-C6アルキル)アミノカルボニル基としては、例えば、メチルアミノカルボニル基、イソプロピルアミノカルボニル基、及びヘキシルアミノカルボニル基が挙げられる。
ジ(C1-C4アルキル)アミノカルボニル基としては、例えば、ジメチルアミノカルボニル基、メチルエチルアミノカルボニル基、及びイソプロピルメチルアミノカルボニル基が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)
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