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公開番号2025008472
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023110680
出願日2023-07-05
発明の名称海ぶどうの養殖方法及び海ぶどうの養殖装置
出願人個人
代理人個人
主分類A01G 33/00 20060101AFI20250109BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】設置面積が小さくて済む設置面積が小さくて済むコンパクトな構造で収量が大きく養殖効率が高い海ぶどうの養殖装置を提供すること。
【解決手段】養殖水槽11に海ぶどうの種苗を定植した複数の網棚Rを配列するとともに海水を濾過循環させ各網棚Rより上下方向に海ぶどうを生育させる海ぶどうの養殖装置1であって、光透過材料よりなり上端が開放している有底縦長の筒状である1つまたは複数の養殖水槽11と、内部の濾過フィルタ13に海水を通流させて海水を濾過する有底縦長筒状の濾過水槽12と、養殖水槽11の底部から海水を流出し循環ポンプ14aで濾過水槽12の下部に流入させる下部配管系14と、濾過水槽12の上部から溢流する海水を養殖水槽11の上部に流入させる上部配管系15とを備え、種苗を定植した複数の網棚Rが吊り紐Sで底面部が水平となるように縦列に繋がれた状態で養殖水槽11の上方から内部に吊り下ろされる構成である。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
海ぶどうの種苗を定植させた複数の網棚を棚面が水平になるよう上下方向に連鎖状に紐で吊るし、これら連鎖状の複数の網棚を光透過材料よりなり上端が開放している有底縦長の筒状である養殖水槽内に上方から吊り下ろし養殖水槽内を上部から下部へ流れる海水に浸漬させ各網棚の海ぶどうを上下方向に生育させ、所要生育期間経過後、前記紐を吊り揚げることにより海ぶどうが生育した複数の前記網棚を前記養殖水槽の上方に引き上げて回収し各網棚から海ぶどうを刈り取る
ことを特徴とする海ぶどうの養殖方法。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
養殖水槽に海ぶどうの種苗を定植した複数の網棚を配列するとともに海水を濾過循環させ各網棚より上下方向に海ぶどうを生育させる海ぶどうの養殖装置であって、
光透過材料よりなり上端が開放している有底縦長の筒状である1つまたは複数の前記養殖水槽と、
内部に濾過フィルタを有しこの濾過フィルタに海水を通流させて海水を濾過するための有底縦長の筒状である濾過水槽と、
前記養殖水槽の底部から海水を流出し循環ポンプで前記濾過水槽の下部に流入させる下部配管系と、
前記濾過水槽の上部から溢流する海水を前記養殖水槽の上部に流入させる上部配管系とを備え、
種苗を定植した複数の前記網棚が吊り紐で底面部が水平となるように縦列に繋がれた状態で前記養殖水槽の上方から内部に吊り下ろされる構成である
ことを特徴とする海ぶどうの養殖装置。
【請求項3】
前記補給用海水を貯留する補給タンクと、
前記補給タンクに貯留する海水を前記養殖水槽に流入させるポンプを含む第3の配管系と、
前記養殖水槽または前記濾過水槽を通流する海水について、塩分濃度、炭酸ガス濃度、濁度、水位、およびPHを検出するためのセンサ群およびこのセンサ群の検出信号に基づいて測定値を算出する測定・制御装置とをさらに有する
請求項2に記載の海ぶどうの養殖装置。
【請求項4】
前記測定・制御装置の測定値に基づいて必要とする塩分、アルカリ、または炭酸ガスを前記補給タンクに貯留する海水に加え、この海水を所要のタイミングで前記養殖水槽に補給流入させるとともに、前記下部配管系を通流する海水を前記海水の補給量と等量だけ排水するよう構成されている
請求項2に記載の海ぶどうの養殖装置。
【請求項5】
前記濾過水槽に海水温調節手段として、冷却水、冷温水、温水、または蒸気が通流する熱交換器、ヒーターを内蔵するパイプ、またはヒートパイプを備える請求項2に記載の海ぶどうの養殖装置。
【請求項6】
前記養殖水槽と前記濾過水槽を取り巻くように所要高さに架設されるカーテンレールと、
前記養殖水槽を通流する海水温が30℃に近い所要温度まで上がったときに前記カーテンレールに掛けられ前記養殖水槽と前記濾過水槽を取り巻くように広げられる遮光カーテンとを備えた
請求項2に記載の海ぶどうの養殖装置。
【請求項7】
前記養殖水槽に対向するように配列され前記養殖水槽を通流する海水温が15℃に近い所要温度まで下がったときに前記養殖水槽を外側から照らし前記養殖水槽内を通流する海水を温めるメタハライドランプを備えた
請求項2に記載の海ぶどうの養殖装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、海ぶどうの養殖方法及び海ぶどうの養殖装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
海ぶどう(Caulerpalentillifera:緑藻網イワズタ目イワズタ科、和名「クビレヅタ」)は、温暖な海域で自生する海藻であり、自生北限が沖縄本島以南であると言われており、本州でも養殖できる養殖装置が提案されている。海ぶどうの生育条件が比較的厳しいために生育条件を充足させる装置の提供が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-330119号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された海ぶどうの養殖装置は大規模設備であるので、設置面積が小さく収量が大きい設備の提供が求められている。
【0005】
本発明の目的は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、設置面積が小さくて済むコンパクトな構造で収量が大きく高い養殖効率が得られる海ぶどうの養殖装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願の第1の発明態様は、海ぶどうの養殖方法であり、上記課題を解決するため、海ぶどうの種苗を定植させた複数の網棚を棚面が水平になるよう上下方向に連鎖状に紐で吊るし、これら連鎖状の複数の網棚を光透過材料よりなり上端が開放している有底縦長の筒状である養殖水槽内に上方から吊り下ろし養殖水槽内を上部から下部へ流れる海水に浸漬させ各網棚の海ぶどうを上下方向に生育させ、所要生育期間経過後、前記紐を吊り揚げることにより海ぶどうが生育した複数の前記網棚を前記養殖水槽の上方に引き上げて回収し各網棚から海ぶどうを刈り取る構成である。
【0007】
本願の第2の発明態様は、海ぶどうの養殖装置であり、上記課題を解決するため、養殖水槽に海ぶどうの種苗を定植した複数の網棚を配列するとともに海水を濾過循環させ各網棚より上下方向に海ぶどうを生育させる海ぶどうの養殖装置であって、光透過材料よりなり上端が開放している有底縦長の筒状である1つまたは複数の前記養殖水槽と、内部に濾過フィルタ13を有しこの濾過フィルタ13に海水を通流させて海水を濾過するための有底縦長の筒状である濾過水槽と、前記養殖水槽の底部から海水を流出し循環ポンプで前記濾過水槽の下部に流入させる下部配管系と、前記濾過水槽の上部から溢流する海水を前記養殖水槽の上部に流入させる上部配管系とを備え、種苗を定植した複数の前記網棚が吊り紐で底面部が水平となるように縦列に繋がれた状態で前記養殖水槽の上方から内部に吊り下ろされる構成である。
【0008】
本願の第3の発明態様は、海ぶどうの養殖装置であり、第2の発明態様の構成に加え、前記補給用海水を貯留する補給タンクと、前記補給タンクに貯留する海水を前記養殖水槽に流入させるポンプを含む第3の配管系と、前記養殖水槽または前記濾過水槽を通流する海水について、塩分濃度、炭酸ガス濃度、濁度、水位、およびPHを検出するためのセンサ群およびこのセンサ群の検出信号に基づいて測定値を算出する測定・制御装置とをさらに有する構成である。
【0009】
本願の第4の発明態様は、海ぶどうの養殖装置であり、第2の発明態様の構成に加え、前記測定・制御装置の測定値に基づいて必要とする塩分、アルカリ、または炭酸ガスを前記補給タンクに貯留する海水に加え、この海水を所要のタイミングで前記養殖水槽に補給流入させるとともに、前記下部配管系を通流する海水を前記海水の補給量と等量だけ排水する構成である。
【0010】
本願の第5の発明態様は、海ぶどうの養殖装置であり、第2の発明態様の構成に加え、前記濾過水槽に海水温調節手段として、冷却水、冷温水、温水、または蒸気が通流する熱交換器、ヒーターを内蔵するパイプ、またはヒートパイプを備える構成である。
(【0011】以降は省略されています)

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