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公開番号
2025005346
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-16
出願番号
2023105580
出願日
2023-06-27
発明の名称
収穫機の前処理装置
出願人
株式会社タカキタ
代理人
個人
主分類
A01D
45/02 20060101AFI20250108BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】トウモロコシなどの作物を切断するカッタのミッションが故障した場合であっても、容易に修理・交換できるようにした前処理装置を提供する。
【解決手段】掻き込みローラ4で下方に掻き込まれたトウモロコシの茎葉を細断するカッタ3と、セパレータ5で分離されたイアコーンを、後方に向けて搬送する搬送チェーン6と、を備えてなるトウモロコシの前処理装置1において、前記カッタ3を駆動するミッションを内蔵するカッタ駆動用ギアボックス9と、搬送チェーン6および掻き込みローラ4を駆動するミッションを内蔵するメイン駆動用ギアボックス8とを分離して設ける。そして、カッタ駆動用ギアボックス9を、隣接するメイン駆動用ギアボックス8とメイン駆動用ギアボックス8との間に設け、カッタ駆動用ギアボックス9と隣接するメイン駆動用ギアボックス8の入出力軸83、92を連結させる。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
機体の前方に向けて設けられた複数のデバイダと、
前記デバイダの間に取り込まれた作物の茎葉を下方に掻き込むための掻き込みローラと、
前記掻き込みローラによって下方に掻き込まれた作物の茎葉を細断するカッタと、
当該掻き込みローラによって下方に掻き込まれた作物の茎葉から収穫対象物を分離するセパレータと、
当該セパレータによって分離された収穫対象物を、機体後方に向けて搬送する搬送チェーンと、
を備えてなる収穫機の前処理装置において、
前記カッタを駆動するミッションを内蔵するカッタ駆動用ギアボックスと、
前記搬送チェーンまたは/および掻き込みローラを駆動するミッションを内蔵するメイン駆動用ギアボックスと、を備え、
前記カッタ駆動用ギアボックスを、隣接するメイン駆動用ギアボックスとメイン駆動用ギアボックスとの間に設け、当該カッタ駆動用ギアボックスと隣接するメイン駆動用ギアボックスの入出力軸を連結させるようにしたことを特徴とする収穫機の前処理装置。
続きを表示(約 450 文字)
【請求項2】
前記カッタ駆動用ギアボックスが、前記隣接する左右のメイン駆動用ギアボックスの間において、前方に延出するように設けられるものであり、
当該カッタ駆動用ギアボックスの先端の左右両側にカッタを設けるようにした請求項1に記載の収穫機の前処理装置。
【請求項3】
前記カッタ駆動用ギアボックスが、前記隣接する左右のメイン駆動用ギアボックスの間において、前方に延出するように設けられるものであり、
当該カッタ駆動用ギアボックスの先端の左右両側に、刃の回転位相がそれぞれ異なるカッタを設けるようにした請求項1に記載の収穫機の前処理装置。
【請求項4】
前記カッタ駆動用ギアボックスが、前記隣接する左右のメイン駆動用ギアボックスの間において、前方に延出するように設けられるものであり、
当該カッタ駆動用ギアボックスの先端の左右両側を、左右の掻き込みローラを覆うカバーの側板に取り付けるようにした請求項1に記載の収穫機の前処理装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、トウモロコシなどの作物を収穫する収穫機の前処理装置に関するものであり、より詳しくは、作物を切断するカッタ駆動用ミッションが故障した場合に、そのミッションを容易に修理・交換できるようにしたものである。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
圃場で育成されたトウモロコシは、収穫機の前処理装置によって刈り取られ、トウモロコシのイアコーンが採取される。
【0003】
このような前処理装置の一般的構造(特許文献1)を、図6および図7を用いて説明する。
【0004】
図6、図7において、符号101は、デバイダであって、条に沿ってトウモロコシを取り込めるようにしたものである。また、符号102は、デバイダ101で集められたトウモロコシの茎葉を下方に掻き込むための掻き込みローラであって、隣接する掻き込みローラの羽根の間にトウモロコシの茎葉を挟み込み、そのトウモロコシの茎葉を下方に掻き込めるようにしたものである。また、符号103は、カッタであって、トウモロコシの茎葉を株元から切断するとともに、掻き込みローラ102によって下方に掻き込まれたトウモロコシの茎葉を細断して圃場に還元できるようにしたものである。また、符号104は、セパレータであって、掻き込みローラ102で下方に掻き込まれたトウモロコシからイアコーンを分離させるものであり、符号105は、このセパレータ104で分離されたイアコーンを、機体後方に向けて搬送させる搬送チェーンである。また、符号106は、ギアボックスであり、機体の側方から伝達される駆動力によって、内部のミッションを介して掻き込みローラ102や、カッタ103、搬送チェーン105などを駆動させるものである。また、符号107は、収集オーガであって、搬送チェーン105で搬送されたイアコーンを収集して走行機体側に移送できるようにしたものである。
【0005】
そして、このような前処理装置を用いてトウモロコシからイアコーンを取り出す場合、機体を走行させながら、圃場のトウモロコシをデバイダ101の間に取り込むとともに、掻き込みローラ102やカッタ103によってトウモロコシの茎葉を下方に掻き込みながら細断していく。このとき、トウモロコシのイアコーンは、左右のセパレータ104によって茎葉から分離され、搬送チェーン105によって機体後方に搬送される。そして、収集オーガ107によってイアコーンを収集できるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2021-6003号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、このような前処理装置を用いてトウモロコシの収穫作業をしている途中に、圃場の石などがカッタに当たると、カッタ駆動用のミッションに故障を生じてしまう場合がある。
【0008】
このような場合、そのカッタ駆動用のミッションを修理する必要があるが、従来では、修理を行う際、搬送チェーン105や掻き込みローラ102を取り外してギアボックス106を取り出すとともに、そのギアボックス106を開けて、カッタ駆動用のミッションを修理しなければならなかった。このため、搬送チェーン105や掻き込みローラ102の取り外しなどに多大な時間を要していた。また、カッタ駆動用のミッションが修理できない場合は、ギアボックス106を全体的に交換しなければならず、費用が高くなるといった問題があった。
【0009】
また、従来では、図6に示すように、ギアボックス106からカッタ103を斜め前方に延出させるようにし、このギアボックス106を左右に連結させるようにしていたが、このような構成では、一番端(図7において一番左端)のギアボックス106から延出するカッタ103がデバイダ101の外側に位置してしまうことになるので、カバーで覆わなければならず、全幅が大きくなってしまうといった問題や、外側のカッタによって飛散物が外側に飛ぶ可能性があるといった問題もあった。
【0010】
そこで、本発明は、トウモロコシなどの作物を切断するカッタのミッションが故障した場合であっても、容易に修理・交換できるようにした収穫機の前処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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