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公開番号2025016462
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-04
出願番号2024172795,2023061697
出願日2024-10-01,2007-06-25
発明の名称多発性硬化症を処置するためのS1P受容体モジュレーター
出願人ノバルティス アーゲー
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A61K 31/135 20060101AFI20250128BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】脱髄性疾患、例えば多発性硬化症に関連する血管新生を予防する、阻害するまたは処置する医薬の製造における化合物の使用、該化合物を投与することを含む方法、および医薬組成物を提供する。
【解決手段】例えば、特定構造の2-置換2-アミノプロパン-1,3-ジオールまたは2-アミノプロパノール誘導体の使用が提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
脱髄性疾患、例えば多発性硬化症に関連する血管新生を予防する、阻害するまたは処置
する医薬の製造における、S1P受容体モジュレーター、例えば本明細書で定義した式I
からIXbの化合物の使用。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
PP-MSを予防する、阻害するまたは処置する医薬の製造における、S1P受容体モ
ジュレーター、例えば本明細書で定義した式IからIXbの化合物の使用。
【請求項3】
該S1P受容体モジュレーターが、式X:
TIFF
2025016462000014.tif
22
92
[式中、
Zは、H、C
1-6
アルキル、C
2-6
アルケニル、C
2-6
アルキニル、フェニル、フ
ェニル(OHにより置換されている)、C
1-6
アルキル(ハロゲン、C
3-8
シクロアル
キル、フェニルおよびフェニル(OHにより置換されている)からなる群から選択される1
から3個の置換基によって置換されている)、または、CH

-R
4z
{ここで、R
4z

、OH、アシルオキシまたは式(a):
TIFF
2025016462000015.tif
25
81
(式中、Z

は、直接結合またはOであり、好ましくはOであり;

5z
およびR
6z
は、それぞれ独立して、H、またはC
1-4
アルキル(所望により1
、2または3個のハロゲン原子によって置換されている)である。}
の基である。}
であり;

1z
は、OH、アシルオキシまたは式(a)の基であり;

2z
およびR
3z
は、それぞれ独立して、H、C
1-4
アルキルまたはアシルである。
]
の基を含む、請求項1または2に記載した使用。
【請求項4】
該医薬が、VEGF受容体アンタゴニスト、例えば本明細書で定義したVEGF受容体
アンタゴニストと、例えば同時にまたは連続して、共投与される、請求項1~3の何れか
1項に記載した使用。
【請求項5】
薬学的に許容される希釈剤または担体と共に、S1P受容体モジュレーター、例えば本
明細書で定義した式IからIXbの化合物を含む、請求項1~4の何れか1項に記載した使
用のための医薬組成物。
【請求項6】
a) S1P受容体モジュレーター、例えば本明細書で定義した、遊離形または薬学的に許
容される塩形の式IからXIbの化合物である第1薬物、および
b) VEGF受容体アンタゴニスト、例えば本明細書で定義したVEGF受容体アンタゴ
ニスト
を含む、薬学的組み合わせ物、例えばキット。
【請求項7】
必要な対象において、脱髄性疾患、例えば多発性硬化症に関連する血管新生を予防する
、阻害するまたは処置する方法であって、該対象に、治療有効量のS1P受容体モジュレ
ーター、例えば本明細書で定義した式IからIXbの化合物を投与することを含む方法。
【請求項8】
必要な対象において、PP-MSを予防する、阻害するまたは処置する方法であって、
該対象に、治療有効量のS1P受容体モジュレーター、例えば本明細書で定義した式Iか
らIXbの化合物を投与することを含む方法。
【請求項9】
該S1P受容体モジュレーターが間歇投与される、請求項8に記載した方法。
【請求項10】
該S1P受容体モジュレーターまたはアゴニストが、遊離形または薬学的に許容される
塩形の、2-アミノ-2-[2-(4-オクチルフェニル)エチル]プロパン-1,3-ジオ
ール、2-アミノ-2-[4-(3-ベンジルオキシフェノキシ)-2-クロロフェニル]エ
チル-1,3-プロパン-ジオール、または、1-{4-[1-(4-シクロヘキシル-3-
トリフルオロメチル-ベンジルオキシイミノ)-エチル]-2-エチル-ベンジル}-アゼ
チジン-3-カルボン酸である、請求項1~9の何れか1項に記載した方法、使用、医薬
組成物、または薬学的組み合わせ物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、脱髄疾患(例えば多発性硬化症)に関連する血管新生の処置または予防の処置
における、S1P受容体モジュレーターの使用に関する。
続きを表示(約 4,200 文字)【背景技術】
【0002】
S1P受容体モジュレーターは、典型的にはスフィンゴシンアナログ、例えば2-置換
2-アミノプロパン-1,3-ジオールまたは2-アミノプロパノール誘導体、例えば式
Xの基を含む化合物である。
【発明の概要】
【0003】
スフィンゴシン-1 ホスフェート(以後“S1P”と記載)は、天然の血清脂質である
。現在、8種のS1P受容体、すなわちS1P1~S1P8が知られている。S1P受容
体モジュレーターは、典型的には、スフィンゴシンアナログ、例えば2-置換2-アミノ
プロパン-1,3-ジオールまたは2-アミノプロパノール誘導体、例えば式X:
TIFF
2025016462000001.tif
22
92
[式中、
Zは、H、C
1-6
アルキル、C
2-6
アルケニル、C
2-6
アルキニル、フェニル、フ
ェニル(OHにより置換されている)、C
1-6
アルキル{ハロゲン、C
3-8
シクロアル
キル、フェニルおよびフェニル(OHにより置換されている)からなる群から選択される1
から3個の置換基によって置換されている}、または、CH

-R
4z
{ここで、R
4z

、OH、アシルオキシまたは式(a):
TIFF
2025016462000002.tif
24
81
(式中、Z

は、直接結合またはOであり、好ましくはOであり;

5z
およびR
6z
は、それぞれ独立して、H、またはC
1-4
アルキル(所望により1
、2または3個のハロゲン原子によって置換されている)である。)
の基である。}
であり;

1z
は、OH、アシルオキシまたは式(a)の基であり;

2z
およびR
3z
は、それぞれ独立して、H、C
1-4
アルキルまたはアシルである。
]
の基を含む化合物である。
【0004】
式Xの基は、少なくとも1個のZおよびR
1z
が式(a)の基であるかまたは式(a)の基
を含む際に得られる分子が1種以上のスフィンゴシン-1-ホスフェート受容体のアゴニ
ストとしてシグナルする限り、親水性であっても親油性であってもよくかつ1個以上の脂
肪族基、脂環基、芳香族基および/またはヘテロ環状基を含む部分に末端基として結合し
ている官能基である。
【0005】
S1P受容体モジュレーターは、1種以上のスフィンゴシン-1 ホスフェート受容体(
S1P1~S1P8)のアゴニストとしてシグナルする化合物である。S1P受容体に結
合するアゴニストは、例えば、Gα-GTPおよびGβγ-GTPへの細胞内ヘテロトリ
マーGタンパク質の解離、および/またはアゴニスト結合受容体のリン酸化の増加および
下流のシグナル伝達経路/キナーゼの活性化を起こし得る。
【0006】
S1P受容体モジュレーターの個々のヒトS1P受容体への結合親和性は、以下のアッ
セイで決定され得る:
化合物のS1P受容体モジュレーター活性は、ヒトS1P受容体S1P

、S1P

、S
1P

、S1P

およびS1P

について試験される。適切なヒトS1P受容体を安定的
に発現するトランスフェクトされたCHOまたはRH7777細胞から調製される膜タン
パク質への化合物誘発GTP[γ-
35
S]結合を定量することによって、機能性受容体活
性化を評価する。用いられるアッセイ法は、SPA(シンチレーション近接をベースとし
たアッセイ)である。簡潔に言えば、DMSO溶解化合物を連続希釈し、S1P受容体発
現膜タンパク質を、50mM Hepes、100mM NaCl、10mM MgCl

、10μM GDP、0.1% 脂質非含有BSAおよび0.2nM GTP[γ-


S](1200Ci/mmol)の存在下で、固定したSPAビーズ (Amersham-Pharmacia)に加
える(10~20μg/ウェル)。96ウェルマイクロタイタープレート中、室温で120
分間インキュベートした後、非結合GTP[γ-
35
S]を遠心分離によって分離する。膜
結合GTP[γ-
35
S]によって引き起こされるSPAビーズの発光を、TOPcountプレー
トリーダー(Packard)で定量する。EC
50
を、標準的なカーブ・フィッティング・ソフ
トウェアを用いて計算する。このアッセイにおいて、S1P受容体モジュレーターは、好
ましくは<50nMのS1P受容体への結合親和性を有する。
【0007】
望ましいS1P受容体モジュレーターは、例えばS1P結合特性に加えてリンパ球ホー
ミング特性を促進させる化合物で、例えば全身性免疫抑制を惹起せずに、二次リンパ組織
への循環からのリンパ球の再分配(好ましくは可逆性の)によるリンパ球減少症を誘発する
化合物である。ナイーブ細胞を隔離し;血液のCD4およびCD8 T細胞およびB細胞
を刺激し、リンパ節(LN)とパイエル板(PP)へ遊走させる。
【0008】
リンパ球ホーミング特性を、下記の血液リンパ球枯渇アッセイで測定し得る。
S1P受容体モジュレーターまたはビークルを、ラットに、胃管栄養法によって、経口
で投与する。血液をモニターするために-1日で尾の血液を取り、個々の値のベースライ
ンとし、そして適用後2時間、6時間、24時間、48時間および72時間で尾の血液を
取る。このアッセイにおいて、S1P受容体アゴニストまたはモジュレーターは、例えば
<20mg/kgで投与した際に50%まで末梢血リンパ球を減少させる。
【0009】
適切なS1P受容体モジュレーターの例は、例えば以下に記載のものである。
●EP 627406A1に開示された化合物、例えば式I:
TIFF
2025016462000003.tif
23
64
[式中、


は、(C
12-22
)の直鎖または分枝鎖であり、
該鎖中、二重結合、三重結合、O、S、NR

(ここで、R

は、H、C
1-4
アルキ
ル、アリール-C
1-4
アルキル、アシルまたは(C
1-4
アルコキシ)カルボニルである
。)、およびカルボニルから選択される結合またはヘテロ原子を有していてもよく、かつ
/または
置換基として、C
1-4
アルコキシ、C
2-4
アルケニルオキシ、C
2-4
アルキニル
オキシ、アリールC
1-4
アルキル-オキシ、アシル、C
1-4
アルキルアミノ、C
1-

アルキルチオ、アシルアミノ、(C
1-4
アルコキシ)カルボニル、(C
1-4
アルコキ
シ)-カルボニルアミノ、アシルオキシ、(C
1-4
アルキル)カルバモイル、ニトロ、ハ
ロゲン、アミノ、ヒドロキシイミノ、ヒドロキシまたはカルボキシを有していてもよく;
あるいは


は、
フェニルアルキル (ここで、アルキルは直鎖または分枝鎖の(C
6-20
)炭素鎖である
。)であるか;または
フェニルアルキル (ここで、アルキルは、直鎖または分枝鎖の(C
1-30
)炭素鎖であ
る。)であって、ここで、当該フェニルアルキルは、
所望によりハロゲンによって置換されている直鎖または分枝鎖の(C
6-20
)炭素鎖

所望によりハロゲンによって置換されている直鎖または分枝鎖の(C
6-20
)アルコ
キシ鎖、
直鎖または分枝鎖の(C
6-20
)アルケニルオキシ、
フェニル-C
1-14
アルコキシ、ハロフェニル-C
1-4
アルコキシ、フェニル-

【0010】
●EP 1002792A1に開示された化合物、例えば式II:
TIFF
2025016462000004.tif
37
132
[式中、mは、1から9であり、R'

、R'

、R'

およびR'

は、それぞれ独立して
、H、C
1-6
アルキルまたはアシルである。]
の化合物、その薬学的に許容される塩またはそれらの水和物;
(【0011】以降は省略されています)

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