特許ウォッチ

公開番号2025016109
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-31
出願番号2023119167
出願日2023-07-21
発明の名称タングステンワイヤ
出願人トクセン工業株式会社
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類A61M 25/00 20060101AFI20250124BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】機械的特性に優れたタングステンワイヤ2の提供。
【解決手段】ワイヤ2の材質は、タングステン又はタングステン合金である。このタングステンワイヤ2では、引張強さは4600MPa以上であり、この引張強さに対する0.2%耐力の比率は80.0%以上である。好ましくは、このタングステンワイヤ2では、、0.2%耐力は3680MPa以上であり、破断伸びは2.0%以上である。好ましくは、このタングステンワイヤ2の直径は、0.10mm以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
材質がタングステン又はタングステン合金であり、
引張強さが４６００ＭＰａ以上であり、
この引張強さに対する０．２％耐力の比率が８０．０％以上である、タングステンワイヤ。
続きを表示（約 450 文字）【請求項２】
上記０．２％耐力が３６８０ＭＰａ以上である請求項１に記載のタングステンワイヤ。
【請求項３】
破断時の伸びが２．０％以上である、請求項１又は２に記載のタングステンワイヤ。
【請求項４】
直径が０．１０ｍｍ以下である、請求項１又は２に記載のタングステンワイヤ。
【請求項５】
未仕上げ線を準備する工程、
未仕上げ線を加熱して、この未仕上げ線の温度を常温以上５００℃以下とする工程、
及び
上記未仕上げ線に、そのアプローチ角が４°以上８°以下であるダイを用いて、減面率が９５．０％以上である最終伸線を施す工程
を備えた、タングステンワイヤの製造方法。
【請求項６】
未仕上げ線を準備する工程、
及び
上記未仕上げ線に、そのアプローチ角が４°以上８°以下であるダイを用いて、冷間で、減面率が９５．０％以上である最終伸線を施す工程
を備えた、タングステンワイヤの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本明細書は、その材質がタングステン又はタングステン合金であるワイヤを開示する。
続きを表示（約 1,000 文字）【背景技術】
【０００２】
カテーテルは、網状の補強層を有している。この補強層は、複数のワイヤが編まれることで、形成されている。特開平３－２８６７７９号公報には、カテーテルに適したタングステンワイヤが開示されている。
【０００３】
コンタクトプローブは、プローブピンを有している。特開２００５－２４９５０１公報には、材質がタングステンであるプローブピンが開示されている。
【０００４】
ワイヤソー装置は、ソーワイヤを有している。特開２０２０－１０５５４８公報には、材質がタングステンであるソーワイヤが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開平３－２８６７７９号公報
特開２００５－２４９５０１公報
特開２０２０－１０５５４８公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
カテーテルには、患者の体内で座屈しにくいことが、要求される。プローブピンには、ばね特性が必要である。ソーワイヤには、使用時に切断しにくいことが、要求される。タングステンワイヤには、優れた機械的特性が必要である。本出願人の意図するところは、機械的特性に優れたタングステンワイヤの提供にある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本明細書が開示するワイヤの材質は、タングステン又はタングステン合金である。このタングステンワイヤでは、引張強さは４６００ＭＰａ以上であり、この引張強さに対する０．２％耐力の比率は８０．０％以上である。
【発明の効果】
【０００８】
本明細書が開示するタングステンワイヤから、機械的特性に優れた種々の製品が得られうる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
図１は、一実施形態に係るタングステンワイヤの一部が示された断面斜視図である。
図２は、図１のタングステンワイヤの製造方法の一例が示されたフローチャートである。
図３は、図１のタングステンワイヤのための未仕上げ線の一部が示された断面斜視図である。
図４は、図１のタングステンワイヤのためのダイが模式的に示された断面図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態が詳細に説明される。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許