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公開番号2025015374
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2023154214
出願日2023-09-21
発明の名称回転体の脱落を防止する装置及び方法
出願人有限会社水木産業
代理人弁理士法人ピー・エス・ディ
主分類B60B 3/16 20060101AFI20250123BHJP(車両一般)
要約【課題】 ハブに固定された複数のハブボルトと、それらに螺着される複数のナットとを用いて、回転体をハブに取り付ける構造において、ナットの緩みを防止するだけでなく、仮に緩みが発生した場合でもナットを締め付けるように機能する装置及び方法を提供することを課題とする。
【解決手段】 本装置は、複数の緩み防止部とトルク付与部とを備える。緩み防止部の各々は、複数のハブボルトの各々に螺着されたナットに装着され、ナットを挿通させたときにナットの側周角部が噛み合う複数の溝を内周に有する開口が設けられた基部と、基部から延びる長さを有する延長部とを有する。緩み防止部の各々は、延長部の長さ方向が回転体の半径方向に対して傾いた姿勢でナットに装着される。トルク付与部は、ハブボルトに螺着されたナットが緩む方向とは逆方向のトルクを前記複数の緩み防止部の各々に与えるように取り付けられる。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
ハブに固定された複数のハブボルトと、それらに螺着される複数のナットとを用いて、回転体をハブに取り付ける構造において、回転するハブから回転体が脱落することを防止する装置であって、
複数のハブボルトの各々に螺着されたナットに装着され、ナットを挿通させたときにナットの側周の角部が噛み合う複数の溝を内周に有する開口が設けられた基部と、前記基部から延びる長さを有する延長部とを有する、複数の緩み防止部と、
前記複数の緩み防止部のそれぞれの前記延長部を経由して張設されるトルク付与部と
を備え、
前記複数の緩み防止部の各々は、前記延長部の前記長さの方向が回転体の半径方向に対して傾いた姿勢でナットに装着され、
前記トルク付与部は、ハブボルトに螺着されたナットが緩む方向とは逆方向のトルクを前記複数の緩み防止部の各々に与えるように取り付けられる、
装置。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
前記トルク付与部の一方端は、前記複数の緩み防止部のうちの1つの前記延長部に固定され、他方端は、ハブに固定される、
請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記トルク付与部の一方端及び他方端は、互いに連結される、
請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記トルク付与部は、略円形状に張設された弾性体である、
請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記トルク付与部が経由する前記延長部の位置は、前記延長部の先端部分である、
請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記先端部分は、ナットより回転体の半径方向外側に位置する、
請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記先端部分は、ナットにより回転体の半径方向内側に位置する、
請求項5に記載の装置。
【請求項8】
前記延長部は、前記トルク付与部を挿通させる孔を有する、
請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記延長部は、前記トルク付与部を支持する支持部を有する、
請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記複数の溝の数は18である、
請求項1に記載の装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ハブに固定された複数のハブボルトと、それらに螺着される複数のナットとを用いて、回転体をハブに取り付ける構造において、回転するハブから回転体が脱落することを防止する装置及び方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、トラックやバスなどの大型車両の脱輪事故が増加しており、省庁や関係団体が事故防止の取り組みを強化している。脱輪は、タイヤ交換の際におけるナットの締め忘れ、締めつけトルクの不備、道路の起伏によるタイヤの振動、タイヤが支える積み荷の荷重など様々な事象が要因となって発生する。脱輪の発生は、車両の左側、とくに左後輪に集中している。これは、現在の大型車両が、車両の右側の車輪も左側の車輪もナットの締め付けが右ねじ方式を採用していることが主な要因であるとされている。すなわち、右ねじ方式でのナット締め付けを採用していることによって、タイヤの回転とナットの緩む方向とが同じ回転方向(タイヤに向かって左方向)となり、振動と遠心力によってナットの緩む方向に力がかかることによって、ナットの緩み及び脱輪が発生する。また、特に後輪に脱輪が集中するのは、大型車両の後輪にはダブルタイヤが採用されており、タイヤ交換の際に2つのホイールの間に土や小石などの異物を挟んだままナットをしめつけた場合に、走行中に異物が砕け、それによってナットが緩むことがあるからである。
【0003】
ナットが緩んだことを監視者が外部から確認できるようにするための技術が提案(例えば、特許文献1)されているが、こうした技術は、ナットの緩みを防止するものではなく、定期的かつ適切な確認作業が行われなければ、脱輪事故の防止にはつながらない。
【0004】
特許文献2は、複数のナットの各々に結束バンドを巻き付けることによってナットの緩みを防止するナット緩み止め具を提案する。この技術では、複数のナットの各々に側周面に係合溝が形成されており、この係合溝に嵌まるように結束バンドをループ上に、かつ複数のナット全体にわたって締めるように装着する。この技術では、ナットの脱落を防止する効果があることは想定されるものの、ナットの係合溝内で結束バンドが滑るため、そもそもナットの緩みを防止する効果は高くはなく、緩んだときにナットを再び締め付ける機能はない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2014-531000号公報
特許第7115713号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、ハブに固定された複数のハブボルトと、それらに螺着される複数のナットとを用いて、回転体をハブに取り付ける構造において、ナットの緩みを防止するだけでなく、仮に緩みが発生した場合でもナットを締め付けるように機能する装置及び方法を提供することを課題とする。また、本発明は、万が一ナットがハブボルトから外れた場合でも、回転体がハブから脱落することを防止することができる装置及び方法を提供することを別の課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の発明者は、複数のナットの各々に、回転体の半径方向に延びる長さを持つ延長部を有するプレートを取り付け、そのプレートに、ナットを締めつける方向のトルクを常時作用させることによって、ナットの緩みを防止できることを見出した。また、本発明の発明者は、プレートを押さえる押さえ具をハブに固定することによって、万が一ナットが緩んだ場合でも回転体がハブから脱落することを防止できることを見出した。
【0008】
本発明は、ハブに固定された複数のハブボルトと、それらに螺着される複数のナットとを用いて、回転体をハブに取り付ける構造において、回転するハブから回転体が脱落することを防止する装置を提供する。本装置は、複数の緩み防止部とトルク付与部とを備える。緩み防止部の各々は、複数のハブボルトの各々に螺着されたナットに装着され、ナットを挿通させたときにナットの側周角部が噛み合う複数の溝を内周に有する開口が設けられた基部と、基部から延びる長さを有する延長部とを有する。緩み防止部の各々は、延長部の長さ方向が回転体の半径方向に対して傾いた姿勢でナットに装着される。トルク付与部は、ハブボルトに螺着されたナットが緩む方向とは逆方向のトルクを前記複数の緩み防止部の各々に与えるように取り付けられる。複数の溝の数は、18個であることが好ましい。
【0009】
本装置は、緩み防止部が脱落しないように押さえる押さえ部をさらに備えることが好ましい。押さえ部は、ハブに固定されたときに、ナットに装着された複数の緩み防止部に当接する当接部を有する。当接部は、緩み防止部において、回転体の半径方向の最も内側に位置する基部の部分に当接する。別の実施形態においては、当接部は、延長部に当接する。
【0010】
一実施形態においては、トルク付与部の一方端は、複数の緩み防止部のうちの1つの延長部に固定され、他方端はハブに固定される。別の実施形態においては、トルク付与部の一方端及び他方端は、互いに連結される。さらに別の実施形態において、本装置が押さえ部をさらに備える場合には、トルク付与部の一方端は、複数の緩み防止部のうちの1つの延長部に固定され、トルク付与部の他方端は、押さえ部に固定される。さらに別の実施形態においては、トルク付与部は、略円形状に張設された弾性体である。
(【0011】以降は省略されています)

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