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公開番号2024029901
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-07
出願番号2022132360
出願日2022-08-23
発明の名称プロペラシャフトニップル位置調整装置及び調整方法
出願人有限会社水木産業
代理人弁理士法人英知国際特許商標事務所
主分類B60S 5/00 20060101AFI20240229BHJP(車両一般)
要約【課題】トラックなどの大型の車両に備えられたプロペラシャフトのグリスアップ作業において、プロペラシャフトのグリス注入孔(ニップル)をグリスアップ作業に適した位置に合わせるプロペラシャフトニップル位置調整装置及び調整方法を提供することを課題とする。
【解決手段】車両の左右何れかの一方のみの車輪を載置して、前記車輪を回転させる前後一対の回転ローラを有する車輪回転装置を1つ備えたことを特徴とするプロペラシャフトニップル位置調整装置及び該プロペラシャフトニップル位置調整装置を使用するプロペラシャフトニップル位置調整方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両の左右何れかの一方のみの車輪を載置して、前記車輪を回転させる前後一対の回転ローラを有する車輪回転装置を1つ備えたことを特徴とするプロペラシャフトニップル位置調整装置。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
前記前後一対の回転ローラのうちの少なくとも1つがモータにより駆動されることを特徴とする請求項1に記載されたプロペラシャフトニップル位置調整装置。
【請求項3】
前記前後一対の回転ローラのうちの少なくとも1つは、回転しないように固定可能とする手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載されたプロペラシャフトニップル位置調整装置。
【請求項4】
前記車輪はダブルタイヤであり、前記前後一対の回転ローラは前記ダブルタイヤを載置することができる幅を有することを特徴とする請求項1に記載されたプロペラシャフトニップル位置調整装置。
【請求項5】
可搬式であることを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載されたプロペラシャフトニップル位置調整装置。
【請求項6】
車両の左右何れかの一方のみの車輪を載置して、前記車輪を回転させる前後一対の回転ローラを有する車輪回転装置を1つ備えたプロペラシャフトニップル位置調整装置を使用するプロペラシャフトニップル位置調整方法であって、
前記前後一対の回転ローラのうちの少なくとも1つを回転して、前記車輪を回転させることによりプロペラシャフトを回転させる工程を備えることを特徴とするプロペラシャフトニップル位置調整方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、トラックなどの大型の車両に備えられたプロペラシャフトを回転させる装置及び方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
トラックなどの大型の車両に備えられたプロペラシャフトは、定期的に、又は、車両の使用状況に応じて、グリスアップする必要がある。
プロペラシャフトには、1か所又は複数個所にグリス注入口(ニップル)が設けられていて、このグリス注入口からグリスを注入する。
プロペラシャフトは、トラックなどの大型の車両の下部に配置されているから、グリス注入口にグリスを注入するには、車両の下の狭い場所に潜り込んで注入作業を行わなければならない。
これを避けるために、作業場に人が入って各種作業ができる溝を設け、その溝の上方にトラックなどの大型の車両を停車させてグリス注入作業を行う方法もある。しかし、このような設備を備えた作業場は数が少なく、また、グリス注入のたびにこのような作業場にトラックなどの大型の車両を移動させることは、手間も時間も経費もかかるものである。このことは、かえって、グリス注入を手控える要因となり、トラックなどの大型の車両の故障などの原因となることがある。
【0003】
また、車両の下の狭い場所に潜り込んで注入作業を行う場合であっても、作業用の溝に入って注入作業を行う場合であっても、グリス注入口の位置によっては、注入作業が著しく困難となる。
例えば、作業者から見て裏側にグリス注入口がある場合、手探りでグリス注入口を探し出して、自由に折れ曲がるフレキシブルホースノズルを使用してグリス注入作業を行うが、これも簡単に行える作業ではない。
【0004】
そこで、グリス注入口を作業しやすい位置に合わせるためには、プロペラシャフトを回転させる必要があるところ、タイヤが接地しているとプロペラシャフトを回転させられないため、車体を持ち上げてタイヤを浮かせる設備が必要であるが、トラックなどの大型の車両の車体を持ち上げる設備を備えた作業場も数が少ない。
【0005】
そのため、注入口を作業しやすい位置に合わせるために、トラックなどの大型の車両を少し移動させてプロペラシャフトを少し回転させ、グリス注入口の位置を確かめるという作業を何回も行う面倒な作業を行っていた。さらに、この作業では、次のような事故例が報告されている。
[事故例1]
ダンプトラックを少し移動させてプロペラシャフトを回転させた後、グリス注入口の位置を確かめるために車両の下に入る前に、安全のためにパーキングブレーキをかけ、輪止めをする必要があるところ、何回も同じ作業を繰り返しているうちに、このパーキングブレーキをかけ、輪止めをすることを失念していまい、車両の下での作業中にダンプトラックが動き出してしまい、ダンプトラックのタイヤにひかれてしまった。(図7参照)
【0006】
また、ダンプトラックのような荷台を上げることができる車両では、荷台を上げて、プロペラシャフトの上側からグリスアップ作業を行うことができる。
しかし、以下のような事故例が報告されている。
[事故例2]
ダンプトラックの荷台を上げた場合、安全のために下降防止の安全ロックを行う必要があるところ、安全ロックを行うことを失念したまま、荷台の下でグリスアップ作業を行っているうちに荷台が下がってきて荷台と車体フレームとの間に挟まってしまった。(図8参照)
【0007】
このようにプロペラシャフトのグリス注入孔の位置を合わせるために、プロペラシャフトを回転させる方法として、車体を持ち上げる代わりに、特許文献1に示されるような、回転ローラ上にタイヤを載せて、タイヤを回転させて種々の検査を行う設備を用いることも考えられるが、このような設備を備えた作業場も数が少なく、また、本来、検査に用いるものであるから、グリスアップ作業に使用するという発想はなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2021-18077号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上述のように、トラックなどの大型の車両に備えられたプロペラシャフトのグリスアップ作業を安全に容易に行えるようにする装置や設備は知られておらず、また、特許文献1に記載されるような検査装置は、前後左右のすべてのタイヤを載せるローラを備える大掛かりな設備であって、コストも高く、比較的頻繁に行われるトラックなどの大型の車両のプロペラシャフトのグリスアップ作業に気軽に使用できるものではない。
【0010】
そこで、本発明は、トラックなどの大型の車両に備えられたプロペラシャフトのグリスアップ作業において、プロペラシャフトのグリス注入孔(ニップル)をグリスアップ作業に適した位置に合わせるプロペラシャフトニップル位置調整装置及び調整方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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