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公開番号
2025015172
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-30
出願番号
2023118394
出願日
2023-07-20
発明の名称
バイオ燃料製造システム及びバイオ燃料製造方法並びにバイオ燃料製造車両
出願人
三菱重工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C10B
53/02 20060101AFI20250123BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約
【課題】バイオ燃料の製造過程で発生するエネルギーを有効活用すること。
【解決手段】バイオ燃料製造システム2は、バイオマス原料からバイオ燃料を製造可能なシステムであり、燃焼室から供給される熱を用いてバイオマス原料を熱分解する熱分解炉13と、熱分解炉13で発生した乾留ガスを燃料として燃焼室に供給するガス供給配管21と、乾留ガスの用途に応じた複数の運転モードのうちのいずれか一つを設定するためのモード設定部と、燃焼室への乾留ガスの供給量を調整するための分配調整弁25と、設定された運転モードに応じて分配調整弁25を制御する弁制御部とを備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
バイオマス原料からバイオ燃料を製造可能なバイオ燃料製造システムであって、
燃焼室から供給される熱を用いてバイオマス原料を熱分解する熱分解炉と、
前記熱分解炉で発生した乾留ガスを燃料として前記燃焼室に供給するガス供給配管と、
前記乾留ガスの用途に応じた複数の運転モードのうちのいずれか一つを設定するためのモード設定手段と、
前記燃焼室への前記乾留ガスの供給量を調整するための調整手段と、
設定された前記運転モードに応じて前記調整手段を制御する制御手段と
を備えるバイオ燃料製造システム。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
複数の前記運転モードは、前記乾留ガスを燃料として前記燃焼室で燃焼させる燃焼用モードと、前記乾留ガスから化学品原料を製造する化学品製造モードとを含み、
前記制御手段は、前記燃焼用モードにおける前記燃焼室への前記乾留ガスの供給量を他の前記運転モードにおける前記燃焼室への前記乾留ガスの供給量よりも増加させる請求項1に記載のバイオ燃料製造システム。
【請求項3】
前記制御手段は、前記燃焼用モードが設定されている場合に、前記燃焼室における前記乾留ガスの発熱量が所定範囲内となるように前記調整手段を制御する請求項2に記載のバイオ燃料製造システム。
【請求項4】
前記乾留ガスに含まれる硫黄酸化物を低減させるための脱硫装置を備え、
脱硫後の前記乾留ガスを前記燃焼室に供給する請求項1に記載のバイオ燃料製造システム。
【請求項5】
前記乾留ガスに含まれる成分を分析する分析手段と、
前記乾留ガスを回収するガス回収装置に前記乾留ガスを排出させるガス排出配管と
を備え、
前記制御手段は、前記化学品製造モードが設定されている場合に、前記ガス回収装置に排出される乾留ガスに含まれる所定の成分量が所定の範囲内となるように前記調整手段を制御する請求項2に記載のバイオ燃料製造システム。
【請求項6】
前記乾留ガスに含まれる成分を分析する分析手段を備え、
前記制御手段は、前記分析手段の分析結果から前記バイオ燃料の炭化度を推定し、前記炭化度に基づいて所望の炭化度に達するまでに必要な前記熱分解炉の運転時間を決定する請求項1に記載のバイオ燃料製造システム。
【請求項7】
前記熱分解炉の炉内の温度を計測する温度計測手段を備え、
前記制御手段は、計測された温度が所定の温度範囲内となるように、前記燃焼室への前記乾留ガスの供給量を制御する請求項1に記載のバイオ燃料製造システム。
【請求項8】
前記所定の温度範囲の上限値は、前記バイオマス原料に含まれる混入物又は夾雑物が溶融しない温度に設定されている請求項7に記載のバイオ燃料製造システム。
【請求項9】
バイオマス原料を乾燥させる乾燥装置を備え、
前記燃焼室から排出される燃焼排ガスを前記乾燥装置に熱源として供給する排ガス配管を備える請求項1に記載のバイオ燃料製造システム。
【請求項10】
前記排ガス配管には、脱硝装置または脱硫装置が設けられている請求項9に記載のバイオ燃料製造システム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、バイオ燃料製造システム及びバイオ燃料製造方法並びにバイオ燃料製造車両に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
化石燃料の枯渇化及びCO2排出による地球温暖化への対策として、従来、廃棄物として扱われていた木質バイオマスなどのバイオマスを資源化して有効利用することが提案されている。
例えば、製材所や木材市場では、バーク(木の樹皮)が大量に発生する。また、森林、公園、河川では、草刈りや剪定等により、大量の枝葉が発生する。これらを廃棄処理することなく回収してバイオ炭等のバイオ燃料を生成して資源化することで、廃棄処理のための費用を削減できるとともにCO2削減を図ることができる。
【0003】
ところで、こういった木材や枝葉などのバイオマス原料は、全国に広く点在している。したがって、このようなバイオマス原料を効率的に回収し、資源化することが望まれる。
例えば、特許文献1には、コンパクト化した炭化処理設備を車両に搭載した移動型の炭化処理設備が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6233910号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示される移動型の炭化処理設備は、車両に単に小型化した炭化装置を搭載するに留まり、炭化処理設備で発生するエネルギーの利用については考慮されていなかった。
【0006】
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、バイオ燃料の製造過程で発生するエネルギーを有効活用することのできるバイオ燃料製造システム及びバイオ燃料製造方法並びにバイオ燃料製造車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様は、バイオマス原料からバイオ燃料を製造可能なバイオ燃料製造システムであって、燃焼室から供給される熱を用いてバイオマス原料を熱分解する熱分解炉と、前記熱分解炉で発生した乾留ガスを燃料として前記燃焼室に供給するガス供給配管と、前記乾留ガスの用途に応じた複数の運転モードのうちのいずれか一つを設定するためのモード設定手段と、前記燃焼室への前記乾留ガスの供給量を調整するための調整手段と、設定された前記運転モードに応じて前記調整手段を制御する制御手段とを備えるバイオ燃料製造システムである。
【0008】
本開示の一態様は、バイオマス原料からバイオ燃料を製造可能なバイオ燃料製造システムを有し、前記バイオ燃料製造システムは、燃焼室から供給される熱を用いてバイオマス原料を熱分解する熱分解炉と、前記熱分解炉で発生した乾留ガスを燃料として前記燃焼室に供給するガス供給配管とを備え、乾留ガスの用途に応じた複数の運転モードを有し、複数の前記運転モードのうちのいずれか一つが設定された場合に、設定された前記運転モードに応じて前記燃焼室への前記乾留ガスの供給量を調整するバイオ燃料製造方法である。
【0009】
本開示の一態様は、上記記載のバイオ燃料製造システムを搭載したバイオ燃料製造車両である。
【発明の効果】
【0010】
本開示のバイオ燃料製造システム及びバイオ燃料製造方法並びにバイオ燃料製造車両によれば、バイオ燃料の製造過程で発生するエネルギーを有効活用することができるとの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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