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公開番号2025012225
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023114925
出願日2023-07-13
発明の名称セメントクリンカの製造方法
出願人株式会社トクヤマ
代理人個人,個人
主分類C10L 5/48 20060101AFI20250117BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】廃タイヤのもつ熱エネルギーを有効利用してセメントクリンカを製造する方法を提供すること。
【解決手段】
廃タイヤを用いてセメントクリンカを製造する方法であって、廃タイヤを破砕したタイヤ破砕物を、バーナー9aを通してセメントクリンカ製造設備の焼成系へ供給するセメントクリンカの製造方法である。
【選択図】図3


特許請求の範囲【請求項1】
廃タイヤを用いてセメントクリンカを製造する方法であって、
前記廃タイヤを破砕したタイヤ破砕物を、バーナーを通してセメントクリンカ製造設備の焼成系へ供給することを特徴とするセメントクリンカの製造方法。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記廃タイヤ破砕物の粒径が、50mm以下であることを特徴とする請求項1記載のセメントクリンカの製造方法。
【請求項3】
前記廃タイヤ破砕物に含まれるワイヤーの含有率が、5質量%以下であることを特徴とする請求項1記載のセメントクリンカの製造方法。
【請求項4】
前記バーナーが、焼成キルンバーナー又は仮焼成バーナーであることを特徴とする請求項1記載のセメントクリンカの製造方法。
【請求項5】
前記タイヤ破砕物を、微粉炭と混合した状態でバーナーを通して焼成系へ供給することを特徴とする請求項1記載のセメントクリンカの製造方法。
【請求項6】
前記タイヤ破砕物を、廃プラスチックの破砕物と混合した状態でバーナーを通して焼成系へ供給することを特徴とする請求項1記載のセメントクリンカの製造方法。
【請求項7】
前記廃タイヤの破砕が、ローター径500mm以下、かつスクリーン径50mm以下の一軸破砕機を用いて行われることを特徴とする請求項1記載のセメントクリンカの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、廃タイヤを用いたセメントクリンカの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
セメント産業は、大量生産・大量消費型産業であり、省資源・省エネルギー化が継続的最重要課題となっている。セメントクリンカの製造においては、焼成キルンによる焼成工程が存在し、この焼成キルンを有効活用した廃棄物の処理等により資源循環に貢献している。
【0003】
一方、廃タイヤは、ワイヤーが含まれることやその特殊な形状であることなどから難破砕物に分類されており、その廃棄や有効利用が難しいという問題がある。
【0004】
このような状況下、セメントクリンカの製造において、廃タイヤの処理が行われている。例えば、廃タイヤを破砕することなくドーナツ形状のまま仮焼炉又は焼成キルンの窯尻(入口)に投入し、焼成キルンで焼成することが行われている(非特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
セメント工場での廃プラスチックリサイクルへの取り組み(https://www.recycle-ken.or.jp/files/public/SeminarDetail/0/SeminarDetail_573_file.pdf)18頁、29頁
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のように、セメントクリンカの製造において、廃タイヤの処理が行われているものの、単に廃棄処理されているだけであり、廃タイヤのもつ資源としてのポテンシャルを十分に活用できているとはいえず、さらなる有効利用が求められていた。
【0007】
本発明の課題は、廃タイヤのもつ熱エネルギーを有効利用してセメントクリンカを製造する方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、廃タイヤのもつ、石炭と同等又はそれ以上の高い熱エネルギーに着目し、廃タイヤの有効利用について検討した結果、廃タイヤを破砕したタイヤ破砕物を、バーナーを通してセメントクリンカ製造設備の焼成系へ供給することにより、廃タイヤを資源としてこれまで以上に有効利用できることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明は、以下の通りのものである。
[1] 廃タイヤを用いてセメントクリンカを製造する方法であって、
前記廃タイヤを破砕したタイヤ破砕物を、バーナーを通してセメントクリンカ製造設備の焼成系へ供給することを特徴とするセメントクリンカの製造方法。
[2] 前記廃タイヤ破砕物の粒径が、50mm以下であることを特徴とする上記[1]記載のセメントクリンカの製造方法。
[3] 前記廃タイヤ破砕物に含まれるワイヤーの含有率が、5質量%以下であることを特徴とする上記[1]又は[2]記載のセメントクリンカの製造方法。
[4] 前記バーナーが、焼成キルンバーナー又は仮焼成バーナーであることを特徴とする上記[1]~[3]のいずれか記載のセメントクリンカの製造方法。
【0010】
[5] 前記タイヤ破砕物を、微粉炭と混合した状態でバーナーを通して焼成系へ供給することを特徴とする上記[1]~[4]のいずれか記載のセメントクリンカの製造方法。
[6] 前記タイヤ破砕物を、廃プラスチックの破砕物と混合した状態でバーナーを通して焼成系へ供給することを特徴とする上記[1]~[5]のいずれか記載のセメントクリンカの製造方法。
[7] 前記廃タイヤの破砕が、ローター径500mm以下、かつスクリーン径50mm以下の一軸破砕機を用いて行われることを特徴とする上記[1]~[6]のいずれか記載のセメントクリンカの製造方法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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