TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025024837
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2023129164
出願日2023-08-08
発明の名称固形燃料の製造方法及び製造装置
出願人株式会社サムズ
代理人弁理士法人日誠国際特許事務所
主分類C10L 5/46 20060101AFI20250214BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】本発明は、固形燃料の原料を粉砕することなく、固形燃料の原料の分別収集等の処理工程が少なく、均一な原料で一定の発熱量が得られる固形燃料の製造方法及び製造装置を提供する。
【解決手段】本発明は、使用済み紙おむつを、紙おむつを構成する素材に処理液とともに撹拌して分解処理する使用済み紙おむつの処理装置2で、分解処理した後の固形物3を原料として固形燃料22を製造する固形燃料の製造方法であって、固形物3を使用済み紙おむつの処理装置2から取り出して、取り出した固形物3を固形物集積貯留部4に貯留し、固形物集積貯留部4に貯留された固形物3を所定量取り出し、固形物集積貯留部4から取り出した所定量の固形物3を圧縮成型部5に供給し、圧縮成型部5に供給された所定量の固形物3を圧縮するとともに加熱して固形燃料を製造する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
使用済み紙おむつを、紙おむつを構成する素材に処理液とともに撹拌して分解処理する使用済み紙おむつの処理装置で、分解処理した後の固形物を原料として固形燃料を製造する固形燃料の製造方法であって、
前記固形物を前記使用済み紙おむつの処理装置から取り出して、
取り出した前記固形物を固形物集積貯留部に貯留し、
前記固形物集積貯留部に貯留された前記固形物を所定量取り出し、
前記固形物集積貯留部から取り出した所定量の前記固形物を圧縮成型部に供給し、
圧縮成型部に供給された所定量の前記固形物を圧縮するとともに加熱して固形燃料を製造することを特徴とする固形燃料の製造方法。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
前記圧縮成型部は、固形物供給部に供給された所定量の前記固形物を圧縮成型した後に取出機構によって固形燃料貯留部に貯留することを特徴とする請求項1に記載の固形燃料の製造方法。
【請求項3】
前記固形物は、前記使用済み紙おむつを分解処理した後の固形成分であるプラスチックにパルプが付着したプラパルであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の固形燃料の製造方法。
【請求項4】
使用済み紙おむつを、紙おむつを構成する素材に処理液とともに撹拌して分解処理する使用済み紙おむつの処理装置で、分解処理した後の固形物を原料として固形燃料を製造する固形燃料の製造装置であって、
前記使用済み紙おむつの処理装置から取り出された前記固形物を貯留する固形物集積貯留部と、
前記固形物集積貯留部から供給された所定量の前記固形物を圧縮するとともに加熱して固形燃料を製造する圧縮成型部と、
前記圧縮成型部で圧縮成型されて製造された固形燃料を貯留する固形燃料貯留部と、を備えていることを特徴とする固形燃料の製造装置。
【請求項5】
前記固形物は、前記使用済み紙おむつを分解処理した後の固形成分であるプラスチックにパルプが付着したプラパルであることを特徴とする請求項4に記載の固形燃料の製造装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、使用済み紙おむつから回収した回収物から固形燃料を製造する固形燃料の製造方法及び製造装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
古紙、廃棄プラスチック等の廃棄物を原料として廃棄物固形燃料(以下「固形燃料」という)を製造することが特許文献1、2、3において提案されている。この固形燃料は、家庭から出される調理屑、残飯等の各種生ゴミ、ビニール袋、発泡トレイ等の各種プラスチックゴミ、紙袋、紙パック、段ボール、新聞紙、紙おむつ等の一般廃棄物を、破砕等により減容処理した減容物を原料としている。
【0003】
特許文献1では、原料として、食品ゴミ等の生ゴミ、プラスチック製品等のプラスチックゴミ及び段ボール、新聞紙等の紙ゴミを、撹拌機を備えた処理槽の中で、一緒くたに効率よく撹拌して粉砕・細分化し、且つ、当該処理槽内で、特に、生ゴミを微生物の分解作用により減容消滅処理が実施された原料が用いられている。そして、加圧手段によって原料を加圧して圧縮物とし、加熱しながら押出し手段によって圧縮物を溶融固形化物とし成型することで固形燃料を製造している。
【0004】
特許文献2では、都市ごみや産業廃棄物などから選別した廃プラスチックと可燃ごみの内、廃プラスチックと回収古紙を所定の割合で破砕機に供給して破砕し、破砕された破砕混合物と可燃ゴミを炭化処理して得た炭化物を圧縮・成型して固形燃料を製造している。
【0005】
特許文献3では、主原料として粉粒体状の廃プラスチックと粉末状の石炭灰を一軸又は二軸のスクリュー型押出し成形機などで連続的に混合圧縮し、先端の多数の所定の孔を形成した金型から連続的に押し出して固形燃料を製造している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2010-121046号公報
特許第4097618号
特許第3139265号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところが、特許文献1、2、3において、固形燃料を製造する原料としての廃プラスチックは、ポリエチレンや、塩化ビニール等の種々のプラスチックが混在しているため、これらのプラスチックを原料として製造した固形燃料を燃焼させた場合、個々の種類のプラスチックの発熱量には差があるため、これらの複数種のプラスチックを原料として製造した固形燃料の発熱量にばらつきが生じるという問題を有している。
【0008】
また、特許文献1、2、3では、例えばシャンプー等の容器を小片にする必要から容器を破砕しなければならない。特に特許文献3では、原料として粉粒体状の廃プラスチックと粉末状の石炭を用いていることから、廃プラスチックを粉砕しなければならない。このため、容器の破砕時にごく小片のプラスチック(マイクロプラスチック)が発生する。このマイクロプラスチックは、固形燃料を成型する際に、細かすぎるために固形燃料として成型することはなく、下水道等に最終的に廃棄放出される。これにより、マイクロプラスチックが自然界に放出され、自然環境に悪影響を与えるという問題を有している。
【0009】
また、固形燃料となる廃棄プラスチックを大量に集積するには分別収集したり、プラスチックに付着しているラベルやキャップ、異物を取り除いたり等、多数の前処理工程を必要とする。
【0010】
そこで、本発明は、固形燃料の原料を粉砕することなく、固形燃料の原料の分別収集等の処理工程が少なく、均一な原料で一定の発熱量が得られる固形燃料の製造方法及び製造装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

株式会社サムズ
固形燃料の製造方法及び製造装置
1日前
関西産業株式会社
炭化装置
16日前
株式会社クボタ
竪型の反応炉
23日前
株式会社クボタ
竪型の反応炉
23日前
学校法人早稲田大学
プラスチックの分解方法
8日前
個人
廃プラスチックを含む固形燃料及びその製造方法
15日前
株式会社トクヤマ
セメントクリンカの製造方法
29日前
ENEOS株式会社
舶用燃料組成物
1日前
群馬県
有機高分子材料熱分解残渣の炭化方法
17日前
ENEOS株式会社
金属加工油組成物
15日前
ヤンマーホールディングス株式会社
炭化炉
2日前
協同油脂株式会社
グリース組成物
29日前
サイエンスシード株式会社
半炭化物ペレット、その調製方法及びその調製システム
2日前
株式会社サムズ
固形燃料の製造方法及び製造装置
1日前
ヤンマーホールディングス株式会社
炭化炉、炭化装置
2日前
日本サン石油株式会社
冷凍機油組成物及び冷凍機用作動流体
1日前
協同油脂株式会社
鋼材用熱間圧延油組成物
29日前
株式会社IMPACT
廃プラスチック類の油化装置
15日前
協同油脂株式会社
転がり軸受用グリース組成物
1日前
出光興産株式会社
グリース組成物及びグリース組成物の製造方法
29日前
アキシオン株式会社
バイオマスエネルギー変換システム及びバイオマスエネルギー変換方法
16日前
セルマークジャパン株式会社
バイオマス発電の燃料用バイオマス片の製造方法
29日前
三菱重工業株式会社
炭素固定化支援システム、炭素固定化支援装置、及び車両
23日前
出光興産株式会社
油圧作動油組成物
16日前
山東華伊生態農業発展有限公司
木タールを伴わないバイオマス気化炭製造装置
29日前
DOWAサーモテック株式会社
ガス化装置およびガス化処理方法
23日前
三菱重工業株式会社
バイオ燃料製造車両、バイオ燃料製造システム、及びバイオ燃料製造方法
23日前
三菱重工業株式会社
バイオ燃料製造システム及びバイオ燃料製造方法並びにバイオ燃料製造車両
23日前
個人
水含有燃料の製造方法及び製造装置
29日前
インフィニューム インターナショナル リミテッド
フラットなオイル粘度の潤滑剤組成物
23日前
栗田工業株式会社
酸性化合物による腐食又は汚れを低減または防止する方法
25日前
協同油脂株式会社
エレベーターの巻上機用又はエレベーターの滑車用軸受用グリース組成物
29日前
エコラボ ユーエスエー インコーポレイティド
酸素化芳香族アミンおよび酸化防止剤としての使用
29日前
カナデビア株式会社
燃料ガス生成装置および燃料ガス生成方法
16日前
エスケー イノベーション カンパニー リミテッド
廃潤滑油をリサイクルする方法
23日前
エスケー イノベーション カンパニー リミテッド
潤滑基油を製造する方法及びこれにより製造された潤滑基油
23日前
続きを見る