TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025019533
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-07
出願番号2023123186
出願日2023-07-28
発明の名称金属加工油組成物
出願人ENEOS株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C10M 169/04 20060101AFI20250131BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】自然環境を保全すると共に、加工性がより向上し、摩耗粉の発生量が低減された金属加工油組成物の提供。
の提供。
【解決手段】基油(A)と、油性剤(C)とを含有する金属加工油組成物であって、前記基油(A)は、バイオマス由来の炭素を有する炭化水素基油(A1)と、バイオマス由来の炭素を有さない炭化水素基油(A2)とを含み、前記油性剤(C)は、エステル及びアルコールから選択される1種以上の油性剤を含み、前記バイオマス由来の炭素を有する炭化水素基油(A1)の含有量は、前記基油(A)全量に対して、1質量%以上60質量%以下であり、前記バイオマス由来の炭素を有さない炭化水素基油(A2)の含有量は、前記基油(A)全量に対して、40質量%以上99質量%以下である、金属加工油組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
基油(A)と、油性剤(C)とを含有する金属加工油組成物であって、
前記基油(A)は、バイオマス由来の炭素を有する炭化水素基油(A1)と、バイオマス由来の炭素を有さない炭化水素基油(A2)とを含み、
前記油性剤(C)は、エステル及びアルコールから選択される1種以上の油性剤を含み、
前記バイオマス由来の炭素を有する炭化水素基油(A1)の含有量は、前記基油(A)全量に対して、1質量%以上60質量%以下であり、
前記バイオマス由来の炭素を有さない炭化水素基油(A2)の含有量は、前記基油(A)全量に対して、40質量%以上99質量%以下である、金属加工油組成物。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
前記バイオマス由来の炭素を有さない炭化水素基油(A2)は、アニリン点が100℃以下であり、かつ、%C

が40%以上である炭化水素基油を含む、請求項1に記載の金属加工油組成物。
【請求項3】
前記バイオマス由来の炭素を有さない炭化水素基油(A2)は、鉱油である、請求項1又は2に記載の金属加工油組成物。
【請求項4】
前記バイオマス由来の炭素を有さない炭化水素基油(A2)の40℃動粘度は、6.00mm

/s未満である、請求項1又は2に記載の金属加工油組成物。
【請求項5】
前記バイオマス由来の炭素を有さない炭化水素基油(A2)の95%留出温度は、380℃以下である、請求項1又は2に記載の金属加工油組成物。
【請求項6】
前記油性剤(C)は、アルコールを含有する、請求項1又は2に記載の金属加工油組成物。
【請求項7】
前記油性剤(C)は、1価アルコール又はエステルと、ポリアルキレングリコールとを含有し、前記エステルは、1価アルコールと1塩基酸とから得られる炭素原子数7~26のエステルである、請求項1又は2に記載の金属加工油組成物。
【請求項8】
前記バイオマス由来の炭素を有さない炭化水素基油(A2)の含有量は、前記基油(A)全量に対して、60質量%以上99質量%以下である、請求項1又は2に記載の金属加工油組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、金属加工油組成物に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
金属の加工において、潤滑、冷却のために金属加工油組成物が使用される。適切な金属加工油組成物を用いることで、良好な加工性が得られ、効率の良い生産が可能となる。また、加工された製品の表面状態もより良好となる。
【0003】
例えば、アルミニウムの加工においては、アルミニウムの良好な加工性に加えて、加工されたアルミニウムの表面がステインや摩耗紛などにより汚れておらず清浄であることも重要視されている。そのため、加工後のアルミニウム表面の汚れを防止することのできる金属加工油組成物が求められている。この要求は、食品や薬品の容器に使用されることの多いアルミニウムの加工で特に重要視されている。ここで、アルミニウムの加工とは、アルミニウムの圧延、打抜き、絞り、しごき、切削、研削などである。
【0004】
近年、自然環境を保全する観点から、循環型社会の構築を求める声が高まっており、化石資源からの脱却、いわゆるカーボンニュートラル化が望まれている。そのため、バイオマス由来の原料の利用が注目されている。バイオマスは、再生可能な、生物由来の有機性資源で化石資源を除いたものである。
バイオマス由来の原料は、大気中の二酸化炭素濃度に影響を与えないため、バイオマス由来の原料を用いることでカーボンニュートラルが実現可能となる。
上述した金属加工油組成物においても、自然環境を保全する観点から、バイオマス由来の原料の利用が求められる。
【0005】
バイオマス由来の基油を含有した組成物としては、例えば、特許文献1には、バイオマス由来の基油と、酸化防止剤とを含有する油圧作動油が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2015/192072号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載されているような従来の組成物は、環境負荷を低減させる検討は行われているが、加工性向上、及び、摩耗粉の発生量の抑制性については改善の余地がある。
【0008】
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、自然環境を保全すると共に、加工性がより向上し、摩耗粉の発生量が低減された金属加工油組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、本発明は以下の構成を採用した。
[1]基油(A)と、油性剤(C)とを含有する金属加工油組成物であって、前記基油(A)は、バイオマス由来の炭素を有する炭化水素基油(A1)と、バイオマス由来の炭素を有さない炭化水素基油(A2)とを含み、前記油性剤(C)は、エステル及びアルコールから選択される1種以上の油性剤を含み、前記バイオマス由来の炭素を有する炭化水素基油(A1)の含有量は、前記基油(A)全量に対して、1質量%以上60質量%以下であり、前記バイオマス由来の炭素を有さない炭化水素基油(A2)の含有量は、前記基油(A)全量に対して、40質量%以上99質量%以下である、金属加工油組成物。
[2]前記バイオマス由来の炭素を有さない炭化水素基油(A2)は、アニリン点が100℃以下であり、かつ、%C

が40%以上である炭化水素基油を含む、[1]に記載の金属加工油組成物。
[3]前記バイオマス由来の炭素を有さない炭化水素基油(A2)は、鉱油である、[1]又は[2]に記載の金属加工油組成物。
[4]前記バイオマス由来の炭素を有さない炭化水素基油(A2)の40℃動粘度は、6.00mm

/s未満である、[1]~[3]のいずれか一項に記載の金属加工油組成物。
[5]前記バイオマス由来の炭素を有さない炭化水素基油(A2)の95%留出温度は、380℃以下である、[1]~[4]のいずれか一項に記載の金属加工油組成物。
[6]前記油性剤(C)は、アルコールを含有する、[1]~[5]のいずれか一項に記載の金属加工油組成物。
[7]前記油性剤(C)は、1価アルコール又はエステルと、ポリアルキレングリコールとを含有し、前記エステルは、1価アルコールと1塩基酸とから得られる炭素原子数7~26のエステルである、[1]~[5]のいずれか一項に記載の金属加工油組成物。
[8]前記バイオマス由来の炭素を有さない炭化水素基油(A2)の含有量は、前記基油(A)全量に対して、60質量%以上99質量%以下である、[1]~[7]のいずれか一項に記載の金属加工油組成物。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、自然環境を保全すると共に、加工性がより向上し、摩耗粉の発生量が低減された金属加工油組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

関西産業株式会社
炭化装置
2日前
株式会社クボタ
竪型の反応炉
9日前
株式会社クボタ
竪型の反応炉
9日前
株式会社トクヤマ
セメントクリンカの製造方法
15日前
個人
廃プラスチックを含む固形燃料及びその製造方法
1日前
群馬県
有機高分子材料熱分解残渣の炭化方法
3日前
ENEOS株式会社
金属加工油組成物
1日前
協同油脂株式会社
グリース組成物
15日前
協同油脂株式会社
鋼材用熱間圧延油組成物
15日前
株式会社IMPACT
廃プラスチック類の油化装置
1日前
出光興産株式会社
グリース組成物及びグリース組成物の製造方法
15日前
セルマークジャパン株式会社
バイオマス発電の燃料用バイオマス片の製造方法
15日前
出光興産株式会社
油圧作動油組成物
2日前
アキシオン株式会社
バイオマスエネルギー変換システム及びバイオマスエネルギー変換方法
2日前
三菱重工業株式会社
炭素固定化支援システム、炭素固定化支援装置、及び車両
9日前
山東華伊生態農業発展有限公司
木タールを伴わないバイオマス気化炭製造装置
15日前
DOWAサーモテック株式会社
ガス化装置およびガス化処理方法
9日前
藤倉化成株式会社
電気レオロジーシートの製造方法及び電気レオロジーシート
19日前
三菱重工業株式会社
バイオ燃料製造車両、バイオ燃料製造システム、及びバイオ燃料製造方法
9日前
三菱重工業株式会社
バイオ燃料製造システム及びバイオ燃料製造方法並びにバイオ燃料製造車両
9日前
個人
水含有燃料の製造方法及び製造装置
15日前
インフィニューム インターナショナル リミテッド
フラットなオイル粘度の潤滑剤組成物
9日前
栗田工業株式会社
酸性化合物による腐食又は汚れを低減または防止する方法
11日前
協同油脂株式会社
エレベーターの巻上機用又はエレベーターの滑車用軸受用グリース組成物
15日前
エコラボ ユーエスエー インコーポレイティド
酸素化芳香族アミンおよび酸化防止剤としての使用
15日前
カナデビア株式会社
燃料ガス生成装置および燃料ガス生成方法
2日前
エスケー イノベーション カンパニー リミテッド
廃潤滑油をリサイクルする方法
9日前
エスケー イノベーション カンパニー リミテッド
潤滑基油を製造する方法及びこれにより製造された潤滑基油
9日前
エスケー イノベーション カンパニー リミテッド
廃潤滑油精製留分を活用した潤滑基油製造工程及びこれにより製造される潤滑基油
9日前
ブラザー工業株式会社
プログラム、情報機器
2日前
株式会社オービック
会計支援装置、会計支援方法、及び会計支援プログラム
15日前
化成工業株式会社
防水装置および防水装置の生産方法
9日前
出光興産株式会社
情報処理装置及び情報処理プログラム
2日前
山一電機株式会社
ケーブル組立体、及びケーブル組立体の製造方法
15日前
オレゴン ステイト ユニバーシティー
スズベースのフォトレジスト組成物およびその作成方法
11日前
株式会社サンセイアールアンドディ
遊技機
2日前
続きを見る