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公開番号2025015401
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2024043993
出願日2024-03-19
発明の名称廃潤滑油精製留分を活用した潤滑基油製造工程及びこれにより製造される潤滑基油
出願人エスケー イノベーション カンパニー リミテッド,SK INNOVATION CO.,LTD.,エスケー エンムーブ カンパニー リミテッド
代理人個人,個人
主分類C10G 67/04 20060101AFI20250123BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】廃潤滑油精製留分を活用した潤滑基油製造工程を提供する。
【解決手段】前記工程は、廃潤滑油を精製して精製留分を生成するステップと、前記精製留分を前処理するステップ-ここで、前処理された精製留分は30ppm未満の窒素を含む-と、前記前処理された精製留分を、未転換油(UCO)の減圧蒸留及び触媒脱蝋の前、減圧蒸留及び触媒脱蝋の後、又は前記減圧蒸留と触媒脱蝋との間に前記未転換油と配合するステップと、を含む。前記工程は、廃潤滑油を燃料油ではなく、高級潤滑基油に再生することができるため、廃潤滑油をより経済的で環境調和的に活用可能である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
廃潤滑油精製留分を活用した潤滑基油製造工程であって、
廃潤滑油を精製して精製留分を生成するステップと、
前記精製留分を前処理するステップ-ここで、前処理された精製留分は30ppm未満の窒素を含む-と、
前記前処理された精製留分を、未転換油(UCO)の減圧蒸留及び触媒脱蝋の前、減圧蒸留及び触媒脱蝋の後、又は前記減圧蒸留と触媒脱蝋との間に前記未転換油と配合するステップと、を含む、廃潤滑油精製留分を活用した潤滑基油製造工程。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
前記精製留分を生成するステップは、前記廃潤滑油を遠心分離するステップ、常圧蒸留するステップ、第1及び第2減圧蒸留するステップ、又はこれらの組み合わせを含む、請求項1に記載の廃潤滑油精製留分を活用した潤滑基油製造工程。
【請求項3】
前記精製留分の前処理ステップは、精製留分を溶媒抽出するステップを含む、請求項1に記載の廃潤滑油精製留分を活用した潤滑基油製造工程。
【請求項4】
前記溶媒抽出に使用される溶媒は、N-メチル-2-ピロリドン(N-Methyl-2-Pyrrolidone)、スルホラン(Sulfolane)、DMSO、フルフラール(Furfural)、フェノール、アセトン、又はこれらの組み合わせを含む、請求項3に記載の廃潤滑油精製留分を活用した潤滑基油製造工程。
【請求項5】
前記溶媒抽出は50~150℃の温度及び大気圧~5kg/cm

の圧力下で行われる、請求項3に記載の廃潤滑油精製留分を活用した潤滑基油製造工程。
【請求項6】
前記溶媒抽出は1:1~10:1の溶媒対オイルの体積比下で行われる、請求項3に記載の廃潤滑油精製留分を活用した潤滑基油製造工程。
【請求項7】
前記減圧蒸留は前記触媒脱蝋の前に行われる、請求項1に記載の廃潤滑油精製留分を活用した潤滑基油製造工程。
【請求項8】
前記触媒脱蝋はEU-2ゼオライト担体を含む触媒の存在下で行われる、請求項1に記載の廃潤滑油精製留分を活用した潤滑基油製造工程。
【請求項9】
前記未転換油に対する精製留分の配合量は、全体配合原料の体積を基準に1%以上10%以下である、請求項1に記載の廃潤滑油精製留分を活用した潤滑基油製造工程。
【請求項10】
請求項1に記載の製造工程によって製造された潤滑基油であって、
前記潤滑基油は、粘度指数が120以上であり、飽和度が90%以上である、潤滑基油。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、廃潤滑油精製留分を活用した潤滑基油製造工程及びこれにより製造される潤滑基油に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
廃潤滑油は、一連の精製工程を経て、国内では全量が燃料油として使用されており、海外では一部は燃料油、別の一部は低級再生基油として使用されていた。
【0003】
通常、廃潤滑油は、添加剤を含有しており、前記添加剤は、多量の硫黄(約1000~5000ppm)、窒素(約500~5000ppm)及び塩素(約100~5000ppm)などの不純物を含有しているから、これを精製して燃料油として活用する場合、燃焼時に環境汚染を招き、低い密度と発熱量を持つため、これを燃料油として使用することは、経済面においても不利である。
【0004】
一方、一般に優れた潤滑基油は、高い粘度指数を有し、安定性(酸化、熱、UVなど)に優れるうえ、揮発性が少ない特性を有する。米国石油協会API(American Petroleum Institute)では、潤滑基油を品質に応じて下記表1のように分類している。
【0005】
TIFF
2025015401000002.tif
40
170
【0006】
上記分類において、グループIからグループVに行くほど潤滑基油としての品質が優れるものと評価され、その中でも、グループIII潤滑基油は、一般に高度の水添分解反応によって製造される。通常、グループIII以上の高級潤滑基油を製造するための供給原料として、燃料油水素化分解工程で燃料油に転換されずに残った重質留分である未転換油が使用され、特許文献1等にも、供給原料として未転換油を用いる高級潤滑基油の製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
韓国特許公告第10-1996-0013606号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本開示は、廃潤滑油精製留分を活用した潤滑基油製造工程及びこれにより製造される潤滑基油を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の一観点によれば、廃潤滑油精製留分を活用した潤滑基油製造工程が提供され、前記工程は、廃潤滑油を精製して精製留分を生成するステップと、前記精製留分を前処理するステップ-ここで、前処理された精製留分は30ppm未満の窒素を含む-と、前記前処理された精製留分を、未転換油(UCO)の減圧蒸留及び触媒脱蝋の前、減圧蒸留及び触媒脱蝋の後、又は前記減圧蒸留と触媒脱蝋との間に前記未転換油と配合するステップと、を含むことができる。
【0010】
一実施形態によれば、前記精製留分生成ステップは、前記廃潤滑油を遠心分離するステップ、常圧蒸留するステップ、第1及び第2減圧蒸留するステップ、又はこれらの組み合わせを含むことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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