TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025019955
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-07
出願番号2023123890
出願日2023-07-28
発明の名称廃プラスチック類の油化装置
出願人株式会社IMPACT,株式会社Returnable
代理人個人
主分類C10G 1/10 20060101AFI20250131BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】常圧下において、廃プラスチック類を高効率に分解することを可能にした廃プラスチック類の油化装置を提供する。
【解決手段】廃プラスチック類の油化装置は、常圧下において、廃プラスチック類を分解して油分を生成する廃プラスチック類の油化装置であって、廃プラスチック類が投入される反応槽と、前記反応槽が内部に設けられた加熱室と、前記加熱室に熱源を供給する加熱装置と、前記反応槽に蒸気を導入する蒸気導入部と、前記反応槽で分解生成された油分を排出する排出部と、を有し、前記反応槽に導入される蒸気は、前記加熱装置によって加熱されて過熱水蒸気となって廃プラスチック類を加水分解する触媒として作用する、構成である。
【選択図】図1



特許請求の範囲【請求項1】
常圧下において、廃プラスチック類を分解して油分を生成する廃プラスチック類の油化装置であって、
廃プラスチック類が投入される反応槽と、
前記反応槽が内部に設けられた加熱室と、
前記加熱室に熱源を供給する加熱装置と、
前記反応槽に蒸気を導入する蒸気導入部と、
前記反応槽で分解生成された油分を排出する排出部と、を有し、
前記反応槽に導入される蒸気は、
前記加熱装置によって加熱されて過熱水蒸気となって廃プラスチック類を加水分解する触媒として作用する、
廃プラスチック類の油化装置。
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
前記加熱装置は、
前記蒸気導入部から導入される蒸気を250~300℃の亜臨界状態の過熱水蒸気となるまで加熱する、
請求項1に記載の廃プラスチック類の油化装置。
【請求項3】
前記廃プラスチック類は、
ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリアクリルアマイド、発泡スチロール、合成ゴム、合成繊維、廃タイヤのうちの少なくとも1種である、
請求項1又は2に記載の廃プラスチック類の油化装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、常圧下において、廃プラスチック類を高効率に分解して、油分を生成する廃プラスチック類の油化装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
廃プラスチック類は、産業廃棄物又は一般廃棄物として処理される。廃プラスチック類の具体例としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリスチレン、発泡スチロール、合成ゴム、合成繊維、廃タイヤ(合成ゴム系のもの)などが挙げられる。これら廃プラスチック類は、廃発泡スチロール等梱包材、廃ビニル、合成ゴムくず、廃タイヤ(合成ゴム系のもの)、廃シート類、合成樹脂製品の廃材、廃塩化ビニル管、廃塩化ビニル継手などから生じることが多い。このような廃プラスチック類を、油化できれば、資源的にも環境的にも有効な技術となり得る。
【0003】
従来から、廃プラスチック類を分解して油化する技術が種々提案されている。廃プラスチック類を溶融分解することによって油化する技術や、高温水蒸気によって油化する技術が知られている。しかしながら、いずれの技術も、高価になるだけでなく、油化効率が悪く、実用的なものではなかった。
【0004】
そこで、過熱水蒸気との反応により、触媒を用いる必要なく、常圧下で廃プラスチック類を効率良く分解して油分を生成し、それを安全に取り出すことができる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
特許文献1には、「プラスチックを分解させるための反応槽と、その反応槽が内部に設けられた加熱室と、加熱装置と、水蒸気並びにプラスチックの分解物を反応槽から排出するための排出部を備えるプラスチック油化装置であって、前記反応槽は、前記加熱室内における外側に、その反応槽の少なくとも一部を覆う水蒸気導入層を有し、前記水蒸気導入層に水蒸気を導入する導入部と、前記水蒸気導入層から反応槽内に水蒸気を噴出するための水蒸気噴出ノズルを有し、前記加熱装置は、水蒸気導入層内に導入された水蒸気を過熱するものであり、過熱された水蒸気が水蒸気導入層から水蒸気噴出ノズルを介し反応槽内に噴出することにより、反応槽内において水蒸気気相中でプラスチックが分解し、その分解により生成した油分が、水蒸気噴出ノズルを介して反応槽内に噴出した水蒸気と共に前記排出部を介して反応槽外部に排出されることを特徴とする。」という内容が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2009-221236
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1によれば、加熱装置により加熱される反応槽内において、廃プラスチック類は、反応槽に噴出した過熱水蒸気と反応して、触媒を用いる必要なく、常圧下で、水蒸気気相中において効率良く分解するとされている。また、反応槽内のプラスチック収容部において過熱水蒸気とプラスチックが効率良く反応し、水蒸気気相中でそのプラスチックが効率良く分解するとされている。
【0008】
しかしながら、特許文献1においては、過熱水蒸気とプラスチックが効率良く反応するという記載はあるものの、どうしてそのようなことが起こるのかというメカニズムが一切開示されていない。また、特許文献1に記載の技術だけでなく、既存の技術を用いて、廃プラスチック類を高効率かつ安価に実現できたものはない。
【0009】
本発明が解決しようとする課題は、常圧下において、廃プラスチック類を高効率に分解することを可能にした廃プラスチック類の油化装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明に係る廃プラスチック類の油化装置は、常圧下において、廃プラスチック類を分解して油分を生成する廃プラスチック類の油化装置であって、廃プラスチック類が投入される反応槽と、前記反応槽が内部に設けられた加熱室と、前記加熱室に熱源を供給する加熱装置と、前記反応槽に蒸気を導入する蒸気導入部と、前記反応槽で分解生成された油分を排出する排出部と、を有し、前記反応槽に導入される蒸気は、前記加熱装置によって加熱されて過熱水蒸気となって廃プラスチック類を加水分解する触媒として作用する、構成である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

三洋化成工業株式会社
水溶性潤滑剤
3日前
三菱重工業株式会社
炭化炉
4日前
アイシン高丘株式会社
バイオ成型コークスの製造方法
10日前
株式会社ADEKA
潤滑剤組成物
今日
ENEOS株式会社
舶用燃料組成物
24日前
JFEスチール株式会社
コークスの製造方法
11日前
ヤンマーホールディングス株式会社
炭化炉
25日前
サイエンスシード株式会社
半炭化物ペレット、その調製方法及びその調製システム
25日前
株式会社サムズ
固形燃料の製造方法及び製造装置
24日前
ヤンマーホールディングス株式会社
炭化炉、炭化装置
25日前
日本サン石油株式会社
冷凍機油組成物及び冷凍機用作動流体
24日前
三菱重工業株式会社
摺動システム
4日前
協同油脂株式会社
転がり軸受用グリース組成物
24日前
三菱重工業株式会社
ガス化炉壁及びガス化炉並びにガス化炉壁の製造方法
10日前
三菱重工業株式会社
炉設備
3日前
荏原環境プラント株式会社
熱分解型処理システムおよび熱分解型処理方法
4日前
協同油脂株式会社
等速ジョイント用グリース組成物及びそれを封入した等速ジョイント
今日
テギョン エスコ カンパニー リミテッド
廃プラスチック熱分解ガスの処理のための二段触媒流動床反応器
18日前
ネステ オサケ ユキチュア ユルキネン
パラフィン系生成物、パラフィン系生成物を製造するための方法、およびパラフィン系生成物の使用
12日前
アフトン・ケミカル・コーポレーション
ヘビーデューティ潤滑剤中の改善されたスチールピストン清浄性のための清浄剤系及び分散剤系
3日前
矢崎総業株式会社
部品付きFPC製造方法
10日前
エアマル株式会社
無人ATM施設のエアコン室内機の熱交換器アルミフィンの洗浄方法
13日前
キヤノン株式会社
システム、プログラム群、プログラム、情報処理装置、システムの制御方法、及び情報処理装置の制御方法
5日前
ケーブイエイチ インダストリーズ インク
フォトニック集積回路および干渉型光ファイバジャイロスコープ
12日前
キヤノン株式会社
画像処理装置、情報処理装置、システム、それらの制御方法、及びプログラム
4日前
富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
情報処理システム及びプログラム
5日前
エアマル株式会社
太陽光パネル発電、蓄電池、DC・ACインバーター、電気式瞬間湯沸し器から構成する空冷式空調機の熱交換器アルミフィンのお湯洗浄装置
13日前
マヨ ファウンデーション フォア メディカル エデュケーション アンド リサーチ
メラノーマの検出
12日前
エーエスエム・アイピー・ホールディング・ベー・フェー
金属含有材料ならびに金属含有材料を含む膜および構造体を形成するための周期的堆積方法
17日前
三星エスディアイ株式会社
レジスト下層膜用組成物およびこれを用いたパターン形成方法
24日前
サンケン電気株式会社
入力電圧判定回路、スイッチング電源装置、半導体装置
11日前
三星エスディアイ株式会社
レジスト下層膜用組成物およびこれを用いたパターン形成方法
10日前
イビデン株式会社
電子部品内蔵プリント配線板およびその製造方法
24日前
エクセル インダストリー
空気供給スカートを備える噴霧器及びそのような噴霧器の本体上にそのようなスカートを取り付ける方法
18日前
レスメド・プロプライエタリー・リミテッド
邪魔にならない鼻マスク
3日前
日本無線株式会社
位相制御装置および位相制御方法
10日前
続きを見る