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公開番号2025034728
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023141300
出願日2023-08-31
発明の名称摺動システム
出願人三菱重工業株式会社,国立大学法人東海国立大学機構
代理人個人,個人,個人
主分類C10M 135/18 20060101AFI20250306BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】従来よりも摩擦低減効果の大きな摺動システムを提供する。
【解決手段】本開示に係る摺動システムは、相対移動し得る対向した摺動面を有する一対の摺動部材と、摺動部材の摺動面間に介在する潤滑剤と、を備え、摺動面の少なくとも一方が、窒素およびタンタルを含むアモルファス炭素膜で被覆され、潤滑剤が、基油およびモリブデンジチオカーバメートを含む。モリブデンジチオカーバメートは、潤滑剤中に、モリブデン換算で1400ppm以上含まれるとよい。
【選択図】図14
特許請求の範囲【請求項１】
相対移動し得る対向した摺動面を有する一対の摺動部材と、
前記摺動部材の摺動面間に介在する潤滑剤と、
を備え、
前記摺動面の少なくとも一方が、窒素およびタンタルを含むアモルファス炭素膜で被覆され、
前記潤滑剤が、基油およびモリブデンジチオカーバメートを含む摺動システム。
続きを表示（約 78 文字）【請求項２】
前記モリブデンジチオカーバメートは、前記潤滑剤中に、モリブデン換算で１４００ｐｐｍ以上含まれる請求項１に記載の摺動システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、炭素膜と潤滑配合物を用いた摺動システムに関するものである。
続きを表示（約 750 文字）【背景技術】
【０００２】
エンジンのピストンリング等の摺動部では、往復運動の繰り返し時に境界潤滑となり、摩耗が増加する、または摩擦係数が大きくなることによって効率の低下が起こる。そのため、境界潤滑域における摺動部に対して、低摩耗および低摩擦化が求められている。
【０００３】
摩耗対策として、摺動部材の摺動面にダイヤモンドライクカーボン（ＤＬＣ）膜が形成されることがある（特許文献１～３参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１６－１７１７４号公報
特開２０１３－１３６６６４号公報
特表２０１９－５１３８５６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
ＤＬＣ膜はエンジンオイル中で良好な耐摩耗性を示すが、摩擦低減効果は大きくない。
【０００６】
特許文献１，２では、ＤＬＣ膜に金属元素をドープさせて、エンジンオイル中での摩擦低減効果を改善している。
【０００７】
特許文献３では、エンジンオイルに潤滑配合物を混ぜることで摩擦低減効果を改善している。
【０００８】
しかしながら、特許文献１～３に記載の技術では、まだ摩擦低減効果が小さく、改善の余地がある。
【０００９】
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、従来よりも摩擦低減効果の大きな摺動システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
上記課題を解決するために、本開示の摺動システムは以下の手段を採用する。
（【００１１】以降は省略されています）

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