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公開番号2025017584
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2023120723
出願日2023-07-25
発明の名称情報処理装置及び情報処理プログラム
出願人出光興産株式会社
代理人弁理士法人平和国際特許事務所
主分類G06Q 50/10 20120101AFI20250130BHJP(計算;計数)
要約【課題】最適なキー管理方法に関する情報を出力する。
【解決手段】車両貸出事業において貸し出される車両の車両キーのキー管理方法に関する情報を出力可能な情報処理装置(PC100)において、前記車両に関する情報(車両の移動態様を特定可能な特定情報)を入力する入力手段11と、前記車両に関する情報に基づいて、複数のキー管理方法(車載器型、ロッカー型等)のそれぞれのコストを算出する算出手段13と、算出手段13の算出結果に基づき、選択すべきキー管理方法に関する情報を出力する出力手段14と、を備え、算出手段13は、一のキー管理方法を採用した場合に算出されるコスト(グロスコスト)から、そのキー管理方法を採用した場合に算出される情報価値(例えば広告料)を差し引いた差引結果(ネットコスト)を前記複数のキー管理方法について各々算出した結果を、前記それぞれのコストとして算出する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両貸出事業において貸し出される車両における車両キーのキー管理方法に関する情報を出力可能な情報処理装置において、
前記車両に関する情報を入力する入力手段と、
前記車両に関する情報に基づいて、複数のキー管理方法のそれぞれのコストを算出する算出手段と、
前記算出手段の算出結果に基づき、選択すべきキー管理方法に関する情報を出力する出力手段と、を備え、
前記算出手段は、一のキー管理方法を採用した場合に算出されるコストから、そのキー管理方法を採用した場合に算出される情報価値を差し引いた結果を、前記それぞれのコストとして算出する
ことを特徴とする情報処理装置。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記複数のキー管理方法には、ロッカーを用いたロッカー型と、車載器を用いた車載器型と、が含まれ、
前記車載器型に基づき車両キーが管理される車両には、前記車両の位置情報を取得可能な位置情報取得手段が備えられている
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記車両に関する情報には、前記車両の移動態様を特定可能な情報が含まれる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記入力手段により入力された情報に基づいて、前記車両の移動態様を特定する移動態様特定手段を備え、
前記算出手段は、前記車両に広告を付して得られる情報価値を、前記移動態様特定手段により特定された移動態様に基づいて算出する
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
車両貸出事業において貸し出される車両のキー管理方法に関する情報を出力可能なコンピュータを、
前記車両に関する情報を入力する入力手段、
前記車両に関する情報に基づいて、複数のキー管理方法のそれぞれのコストを算出する算出手段、
前記算出手段の算出結果に基づき、選択すべきキー管理方法に関する情報を出力する出力手段、として機能させ、
前記算出手段は、一のキー管理方法を採用した場合に算出されるコストから、そのキー管理方法を採用した場合に算出される情報価値を差し引いた差引結果を前記複数のキー管理方法について各々算出した結果を、前記それぞれのコストとして算出する
ことを特徴とする情報処理プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両貸出サービスにおける車両キーのキー管理方法に関する情報を出力可能な情報処理装置及び情報処理プログラムに関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、カーシェア、レンタカー、カーリース及びサブスクリプションなど、事業者が車両をユーザに貸し出すサービス(車両貸出事業)が提供されている。
例えば、店舗と駐車スペースとを設け、当該駐車スペースに車両を配置し、予約日に来店したユーザに車両キーを渡して車両を貸し出すサービスが知られている。
特許文献1には、駐車スペースに共同利用可能な車両を設置し、自動的に貸出し可能にしたカーレンタルシステムが開示されている。
特許文献2には、複数の施開錠可能なロッカーボックスを備えたロッカーを利用するものであって、ユーザに対して無人で車両を貸し出すことができる自動貸出システムが開示されている。
特許文献3には、レンタルに際し遠方まで足を運ぶ必要がなく、非対面で極めて簡素な手続きで利用可能な車両貸出管理システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-288784号公報
特開2014-130515号公報
特開2013-175219号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、この種の車両貸出サービスでは、車両キーの管理方法や施開錠方法が複数存在する。
例えば、図8(a)に示すように施開錠機構を車載器本体により制御する方法(「車載器型」と称する)や、図8(b)に示すように施開錠機構をロッカー本体により制御する方法(「ロッカー型」と称する)などがある。
「車載器型」は、車両に取り付けた車載器を利用して車両のドアの施開錠をコンピュータ制御する方法である。
具体的には、ユーザは、自身が所有するスマートフォンなどにより予約サイトにアクセスして車両の予約を行い、その際に発行されたキー情報(予約情報)を二次元コードとしてスマートフォンに表示できる(図9(a))ものとする。なお、車両の外側には、二次元コードを読取可能な読取装置が車載器本体(コンピュータ内蔵)と電気的に接続された状態で設けられている。
ユーザは、スマートフォンに表示させた二次元コードを読取装置に読み取らせる(図9(b))。これにより、車載器は、読取装置が読み取った二次元コードを受信する。
車載器本体は、受信した二次元コードをキー情報に変換し、当該キー情報と予約時に登録されている正規のキー情報と照合する。
照合が一致すると、車載器本体は、ドアを開錠する制御を行う(図9(c))。
これにより、ユーザは、ドアを開くことができ、収納ボックスに予め収納されている車両キーを使って車両を運転できる(図9(d))。
車載器本体は、施開錠機構のほか、GPS(Global Positioning System、測位機構)、バッテリー、ドアセンサなどの機構と電気的に接続されており、これらの機構を介して様々な情報を取得したり出力できるようになっている。
【0005】
「ロッカー型」は、予め車両キーを収納した各ロッカーの施開錠をコンピュータ制御する方法である。
この場合も、ユーザは、自身が所有するスマートフォンなどにより予約サイトにアクセスして車両の予約を行い、その際に発行されたキー情報(予約情報)としての二次元コードをスマートフォンに表示できる(図10(a))ものとする。ロッカー本体(コンピュータ内蔵)には、二次元コードを読取可能な読取装置が電気的に接続された状態で組み込まれている。
ユーザは、スマートフォンに表示させた二次元コードを読取装置に読み取らせる(図10(b))。これにより、ロッカー本体は、読取装置が読み取った二次元コードを受信する。
ロッカー本体は、受信した二次元コードをキー情報に変換し、当該キー情報と予約時に登録されている正規のキー情報と照合する。
照合が一致すると、ロッカー本体は、対応するロッカーを開錠する(図10(c))。
これにより、ユーザは、開錠されたロッカーに収容されている車両キーを取得し、その車両キーを使って車両のドアを開錠して運転できる(図10(d))。
【0006】
しかしながら、前述した2つのキー管理方法(施開錠方法含む)を例にとっても、どちらを採用するのが事業上好ましいか判断することは難しい。
これは、車載器型はロッカー型に比べコストが高いが、車載器は高機能である一方、ロッカー本体は、車載器本体が有する機能は備えていないからでもある。
具体的には、車載器には、通常、GPS、バッテリー、ドアセンサーなどが接続されているため、GPSを介して車両の位置情報を取得・出力でき、バッテリーを介してバッテリー情報(残バッテリー情報、SOHなど)を取得・出力でき、ドアセンサーを介してドア情報(ドア開閉状況や開閉履歴など)を取得・出力できるが、ロッカーは、基本的には、これらの情報を取得・出力できない。
そうすると、車載器型のコストを採用した方がロッカー型を採用するより有益と思われるが、その有益度合いは、数値化(定量化)されていないため、客観的に評価できなかった。
つまり、事業者が車両貸出サービスを開始する場合、キー管理方法を決定するための具体的な選択基準がなく、人為的かつ主観に基づいてキー管理方法を選択せざるを得なかった。
【0007】
本発明は、以上のような事情に鑑みなされたものであり、各キー管理方法により異なる収益・機能を評価可能な情報価値に数値化し、当該数値化された情報価値とコストとから算出される算出結果に基づいて、最適なキー管理方法に関する情報を出力する情報処理装置及び情報処理プログラムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る情報処理装置は、車両貸出事業において貸し出される車両のキー管理方法に関する情報を出力可能な情報処理装置において、前記車両に関する情報を入力する入力手段と、前記車両に関する情報に基づいて、複数のキー管理方法のそれぞれのコストを算出する算出手段と、前記算出手段の算出結果に基づき、選択すべきキー管理方法に関する情報を出力する出力手段と、を備え、前記算出手段は、一のキー管理方法を採用した場合に算出されるコストから、そのキー管理方法を採用した場合に算出される情報価値を差し引いた差引結果を前記複数のキー管理方法について各々算出した結果を、前記それぞれのコストとして算出するようにしてある。
【0009】
また、本発明の他の一態様に係る情報処理プログラムは、車両貸出事業において貸し出される車両のキー管理方法に関する情報を出力可能なコンピュータを、前記車両に関する情報を入力する入力手段、前記車両に関する情報に基づいて、複数のキー管理方法のそれぞれのコストを算出する算出手段、前記算出手段の算出結果に基づき、選択すべきキー管理方法に関する情報を出力する出力手段、として機能させ、前記算出手段は、一のキー管理方法を採用した場合に算出されるコストから、そのキー管理方法を採用した場合に算出される情報価値を差し引いた差引結果を前記複数のキー管理方法について各々算出した結果を、前記それぞれのコストとして算出するようにしてある。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、事業者は、車両貸出サービスを実施する際、車両キーのキー管理方法を決定するための情報を参照でき、キー管理方法を容易に決定することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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