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公開番号2025015402
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2024044864
出願日2024-03-21
発明の名称潤滑基油を製造する方法及びこれにより製造された潤滑基油
出願人エスケー イノベーション カンパニー リミテッド,SK INNOVATION CO.,LTD.,エスケー エンムーブ カンパニー リミテッド
代理人個人,個人
主分類C10G 45/58 20060101AFI20250123BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】潤滑基油を製造する方法及びこれにより製造された潤滑基油を提供する。
【解決手段】前記方法は、廃潤滑油由来の精製留分を提供するステップと、前記廃潤滑油由来の精製留分はAPIグループIII未満の潤滑基油を含む潤滑油に由来し、前記廃潤滑油由来の精製留分は減圧イオン精製油、第1再生基油、又はこれらの組み合わせを含み、前記廃潤滑油由来の精製留分を脱蝋して第2再生基油を生成する脱蝋ステップと、前記第2再生基油を別途の潤滑基油と配合してグループIII以上の潤滑基油混合物を生成する配合ステップと、を含む。前記方法によれば、品質の低い廃潤滑油をより高い品質の潤滑基油の製造工程供給原料として使用することができるため、経済の面で利点があり、廃潤滑油を高級潤滑基油の製造工程供給原料としてリサイクルして環境調和の面においても利点がある。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
潤滑基油混合物を製造する方法であって、
廃潤滑油由来の精製留分を提供するステップであって、前記廃潤滑油由来の精製留分はAPIグループIII未満の潤滑基油を含む潤滑油に由来し、前記廃潤滑油由来の精製留分は減圧イオン精製油、第1再生基油、又はこれらの組み合わせを含む、廃潤滑油由来の精製留分提供ステップと、
前記廃潤滑油由来の精製留分を脱蝋して第2再生基油を生成する脱蝋ステップと、
前記第2再生基油を別途の潤滑基油と配合してグループIII以上の潤滑基油混合物を生成する配合ステップと、を含む、潤滑基油混合物を製造する方法。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記廃潤滑油由来の精製留分は、200ppm以上3000ppm以下の硫黄含有量、100ppm以上1200ppm以下の窒素含有量、及び4以上11cSt以下の100℃での動粘度を含む、請求項1に記載の潤滑基油混合物を製造する方法。
【請求項3】
前記脱蝋ステップは、前記廃潤滑油由来の精製留分を水素化処理(hydrotreating)するステップ、水素化脱蝋(hydrodewaxing)するステップ、及び水添仕上げ(hydrofinishing)するステップを含む、請求項1に記載の潤滑基油混合物を製造する方法。
【請求項4】
前記水素化脱蝋するステップは、EU-2ゼオライト担体、アルミナ及びシリカ-アルミナ担体の少なくとも1つを含む触媒の存在下で行われ、300℃以上350℃以下の温度及び60kg/cm

以上150kg/cm

以下の圧力で行われる、請求項3に記載の潤滑基油混合物を製造する方法。
【請求項5】
前記触媒は、金属活性成分としてCo、Ni、Pt、Pd、Mo、W、又はこれらの組み合わせを含む、請求項4に記載の潤滑基油混合物を製造する方法。
【請求項6】
前記別途の潤滑基油は、6~7cStの100℃での動粘度、120以上の粘度指数、-10℃以下の流動点、及び5400cP以下の-30℃でのCCS(Cold Crank Simulator)粘度を含む、請求項1に記載の潤滑基油混合物を製造する方法。
【請求項7】
前記配合ステップで配合される第2再生基油の量は、グループIII以上の潤滑基油混合物の1~30体積%である、請求項1に記載の潤滑基油混合物を製造する方法。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか一項に記載の第2再生基油を含む潤滑基油混合物。
【請求項9】
前記第2再生基油を含む潤滑基油混合物は、粘度指数が120以上であり、飽和度が90%以上である、請求項8に記載の第2再生基油を含む潤滑基油混合物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、潤滑基油を製造する方法及びこれにより製造された潤滑基油に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
廃潤滑油は、一連の精製工程を経て、国内では全量が燃料油として使用されており、海外では一部は燃料油、別の一部は低級再生基油として使用されていた。
【0003】
一方、一般に優れた潤滑基油は、高い粘度指数を有し、安定性(酸化、熱、UVなど)に優れるうえ、揮発性が少ない特性を有する。米国石油協会API(American Petroleum Institute)では、潤滑基油を品質に応じて下記表1のように分類している。
【0004】
TIFF
2025015402000002.tif
39
170
【0005】
上記分類において、グループIからグループVに行くほど潤滑基油としての品質が優れるものと評価され、その中でも、グループIII潤滑基油は、一般に高度の水添分解反応によって製造される。通常、グループIII以上の高級潤滑基油を製造するための供給原料として、燃料油水素化分解工程で燃料油に転換されずに残った重質留分である未転換油が使用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
韓国特許公開第2021-0002682号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本開示は、潤滑基油を製造する方法及びこれにより製造された潤滑基油を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の第1観点によれば、潤滑基油混合物を製造する方法が提供され、この方法は、廃潤滑油由来の精製留分を提供するステップと、前記廃潤滑油由来の精製留分はAPIグループIII未満の潤滑基油を含む潤滑油に由来し、前記廃潤滑油由来の精製留分はイオン精製油、第1再生基油、又はこれらの組み合わせを含み、前記廃潤滑油由来の精製留分を脱蝋して第2再生基油を生成する脱蝋ステップと、前記第2再生基油を別途の潤滑基油と配合して、グループIII以上の潤滑基油混合物を生成する配合ステップと、を含む。
【0009】
一実施形態によれば、前記廃潤滑油由来の精製留分は、200ppm以上3000ppm以下の硫黄含有量、100ppm以上1200ppm以下の窒素含有量、及び4以上11cSt以下の100℃での動粘度を含むことができる。
【0010】
一実施形態によれば、前記脱蝋ステップは、前記廃潤滑油由来の精製留分を水素化処理(hydrotreating)するステップ、水素化脱蝋(hydrodewaxing)するステップ、及び水添仕上げ(hydrofinishing)するステップを含むことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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