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公開番号2025015133
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2023118311
出願日2023-07-20
発明の名称ステアリング装置
出願人豊田合成株式会社
代理人弁理士法人明成国際特許事務所
主分類B62D 1/06 20060101AFI20250123BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】カバーを備えるステアリング装置においてカバーをずれにくくする。
【解決手段】移動体のステアリング装置(1)は、運転者に把持される把持部(100)と、把持部を介して運転者によって回転される回転部(200)を備える。把持部は、回転部とともに回転される被操作部(110)と、被操作部を覆い被操作部とともに運転者に把持され動かされるカバー部(120)を備える。カバー部は、線ファスナー(122)を開かれることにより、被操作部から取り外されることができる。被操作部とカバー部の一方は、他方の一部(112c,122p)を受け入れる凹部(120R,110R)であって、被操作部の回転の方向(DR)について他方の一部と向かい合って接する面(110Rs,120Rs)で部分的に画定されている凹部(120R,110R)を有する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
移動体のステアリング装置であって、
運転者に把持される把持部と、
前記把持部を介して前記運転者によって回転される回転部と、を備え、
前記把持部は、
前記運転者に動かされて前記回転部とともに回転される被操作部と、
前記被操作部の少なくとも一部を覆い、前記被操作部とともに前記運転者に把持され、前記運転者に動かされるカバー部と、を備え、
前記カバー部は、閉じられている線ファスナーを備え、前記線ファスナーを開かれることにより、前記被操作部から取り外されることができるように構成されており、
前記被操作部と前記カバー部の一方は、前記被操作部と前記カバー部の他方の一部を受け入れる凹部であって、前記被操作部の前記回転の方向について前記他方の前記一部と向かい合って前記他方の前記一部と接する面で部分的に画定されている凹部を有する、ステアリング装置。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
請求項1記載のステアリング装置であって、
前記被操作部は、
前記回転の方向に沿って延びる第1部分と、
前記第1部分と前記回転部とを接続している第2部分と、を備え、
前記ステアリング装置は、
前記第2部分に着脱可能に取り付けられており、前記カバー部よりも高い剛性を有する取付部材を有し、
前記被操作部と前記カバー部の前記一方は、前記カバー部であり、
前記被操作部と前記カバー部の前記他方は、前記被操作部であり、
前記他方の前記一部は、前記第2部分の一部であり、
前記カバー部は、
前記第2部分の前記一部に沿う形状に屈曲することにより前記凹部を形成しており、
前記第2部分と前記取付部材とに挟まれて保持されている被保持部を備え、
前記他方の前記一部と接する前記面は、前記被保持部のうち前記第2部分と接する面を含む、ステアリング装置。
【請求項3】
請求項2記載のステアリング装置であって、
前記被保持部は、
前記カバー部を構成するシート状部材のうち前記第2部分の前記一部に沿って前記凹部を構成する部位にそれぞれ接続されており前記第2部分の前記一部に接していない二つの部位が、重ねられた構成を備える、重複部を備える、ステアリング装置。
【請求項4】
請求項1記載のステアリング装置であって、
前記カバー部は、前記被操作部の前記少なくとも一部を覆うシート状部材を備え、
前記線ファスナーは、前記シート状部材の外縁に沿って設けられている外縁部分を備え、
前記被操作部と前記カバー部の前記一方は、前記被操作部であり、
前記被操作部と前記カバー部の前記他方は、前記カバー部であり、
前記外縁部分は、前記他方の前記一部として、前記シート状部材と、前記被操作部と、の間において、前記凹部内に配されている、ステアリング装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項に記載のステアリング装置であって、
前記被操作部は、前記カバー部との間の摩擦力を高める凹凸が設けられている部分を表面に有する、ステアリング装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ステアリング装置に関する。
続きを表示(約 3,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、運転者に把持される部位を覆うカバーを備えるステアリング装置が存在する。特許文献1のステアリング装置においては、カバーは、線ファスナーを備える。カバーの形状は、線ファスナーを閉じられることにより、筒状となる。筒状の状態にあるカバーにおいて、筒状の形状の長手方向に沿って、線ファスナーが設けられている。線ファスナーが閉じられており筒状の状態にあるカバーは、線ファスナーを開かれることにより、平面状となる。特許文献1のステアリング装置においては、環状の芯金がポリウレタンの被覆層によって覆われている。線ファスナーが閉じられており筒状の状態にあるカバーは、被覆層の表面に接着されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-94728号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のステアリング装置においては、カバーは、可逆的に開閉可能な線ファスナーで筒状の形状を保たれることにより被覆層の表面を覆っている。しかし、カバーは被覆層に接着されているため、カバーは交換されることが困難である。
【0005】
一方、特許文献1のステアリング装置において、カバーを被覆層に接着しないこととすると、カバーの上からステアリング装置を把持した運転者が、ステアリング装置を操作すると、カバーが覆っている内部構造に対して、カバーが、筒状の形状の長手方向に沿ってずれやすい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
【0007】
(1)本開示の一形態によれば、移動体のステアリング装置が提供される。このステアリング装置は、運転者に把持される把持部と、前記把持部を介して前記運転者によって回転される回転部と、を備え、前記把持部は、前記運転者に動かされて前記回転部とともに回転される被操作部と、前記被操作部の少なくとも一部を覆い、前記被操作部とともに前記運転者に把持され、前記運転者に動かされるカバー部と、を備え、前記カバー部は、閉じられている線ファスナーを備え、前記線ファスナーを開かれることにより、前記被操作部から取り外されることができるように構成されており、前記被操作部と前記カバー部の一方は、前記被操作部と前記カバー部の他方の一部を受け入れる凹部であって、前記被操作部の前記回転の方向について前記他方の前記一部と向かい合って前記他方の前記一部と接する面で部分的に画定されている凹部を有する。
このような態様においては、把持部のカバー部が運転者に把持され動かされる際に、被操作部とカバー部のうちの一方が有する凹部内に配されている、被操作部とカバー部のうちの他方の一部と、その凹部を画定している面と、の間で、運転者によって加えられた力が、伝達される。すなわち、凹部を画定する面が凹部内の構成に押されるか、凹部内の構成が凹部を画定する面に押されることとなる。その結果、把持部が運転者に把持され動かされる際に、カバー部が、被操作部に対してずれにくい。
(2)上記形態のステアリング装置において、前記被操作部は、前記回転の方向に沿って延びる第1部分と、前記第1部分と前記回転部とを接続している第2部分と、を備え、前記ステアリング装置は、前記第2部分に着脱可能に取り付けられており、前記カバー部よりも高い剛性を有する取付部材を有し、前記被操作部と前記カバー部の前記一方は、前記カバー部であり、前記被操作部と前記カバー部の前記他方は、前記被操作部であり、前記他方の前記一部は、前記第2部分の一部であり、前記カバー部は、前記第2部分の前記一部に沿う形状に屈曲することにより前記凹部を形成しており、前記第2部分と前記取付部材とに挟まれて保持されている被保持部を備え、前記他方の前記一部と接する前記面は、前記被保持部のうち前記第2部分と接する面を含む、態様とすることができる。
このような態様とすることにより、把持部が運転者に把持され動かされる際に、運転者によってカバー部に加えられた力は、第2部分と取付部材とに挟まれて保持されている被保持部により、被操作部に効果的に伝達される。すなわち、カバー部が、被操作部に対して、よりずれにくい。
(3)上記形態のステアリング装置において、前記被保持部は、前記カバー部を構成するシート状部材のうち前記第2部分の前記一部に沿って前記凹部を構成する部位にそれぞれ接続されており前記第2部分の前記一部に接していない二つの部位が、重ねられた構成を備える、重複部を備える、態様とすることができる。
このような態様とすることにより、シート状部材の二つの部位が重ねられた構成を備え、カバー部の他の部位より大きな厚みを有する重複部において、被保持部は、被操作部の第2部分と取付部材とによって強固に挟まれることができる。そのため、カバー部が、被操作部に対して、よりずれにくい。
また、シート状部材のうち凹部を構成する部位であって、第2部分と取付部材とに挟まれている重複部の二つの部位に接続されている部位は、第2部分の一部に沿って立体的に凹部を構成することができる。
(4)上記形態のステアリング装置において、前記カバー部は、前記被操作部の前記少なくとも一部を覆うシート状部材を備え、前記線ファスナーは、前記シート状部材の外縁に沿って設けられている外縁部分を備え、前記被操作部と前記カバー部の前記一方は、前記被操作部であり、前記被操作部と前記カバー部の前記他方は、前記カバー部であり、前記被操作部は、前記凹部を備え、前記外縁部分は、前記他方の前記一部として、前記シート状部材と、前記被操作部と、の間において、前記凹部内に配されている、態様とすることができる。
このような態様においては、線ファスナーの外縁部分を活用して、把持部が運転者に把持され動かされる際に、カバー部が被操作部に対してずれる可能性を、低減できる。
(5)上記形態のステアリング装置において、前記被操作部は、前記カバー部との間の摩擦力を高める凹凸が設けられている部分を表面に有する、態様とすることができる。
凹凸が設けられている部分とカバー部との間で生じる摩擦力により、カバー部と被操作部とのすべりをより生じにくくできる。
本開示は、ステアリング装置以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、ステアリング装置のカバー、ステアリング装置の被カバー部、ステアリング装置を備える車両、ステアリング装置の製造方法等の形態で実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施形態としてのステアリング装置1の正面図である。
カバー部120を取り外した状態のステアリング装置1の正面図である。
環状の第1部分111の一部を拡大して示す図である。
カバー部120を示す正面図である。
カバー部120が取り付けられ線ファスナー122が閉じられており、突出部分122pが適切に配置される前の状態のステアリング装置1の正面図である。
線ファスナー122を閉じるためのスライダーSLを示す斜視図である。
カバー部120のうち、被操作部110の第2部分112の一部112cを収容する部分を示す拡大図である。
カバー部120のうち、被操作部110の第2部分112の一部112cを収容する部分を、図7とは異なる角度から見た状態を示す図である。
図2における被操作部110のIXーIX断面図である。
スライダーSLによって線ファスナー122が閉じられた状態のカバー部120を示す図である。
第2実施形態としてのステアリング装置1Sの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
A.第1実施形態:
図1は、第1実施形態としてのステアリング装置1の正面図である。ステアリング装置1は、車両に搭載される。ステアリング装置1は、車両の進行方向を制御するために、車両の運転者によって操作される。ステアリング装置1は、把持部100と、回転部200と、中央部材300と、取付部材400,400と、を備える。
【0010】
回転部200は、把持部100を介して運転者によって回転される(図1の中央部参照)。回転部200の向き、すなわち角度位置によって、車両の進行方向が規定される。なお、図1において、回転部200は、中央部材300に覆われている。
(【0011】以降は省略されています)

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