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公開番号2025022162
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-14
出願番号2023126475
出願日2023-08-02
発明の名称発光素子
出願人豊田合成株式会社
代理人弁理士法人あいち国際特許事務所
主分類H10H 20/832 20250101AFI20250206BHJP()
要約【課題】反射率の高いp側電極を有した紫外発光の発光素子を提供する。
【解決手段】発光素子は、p型のIII族窒化物半導体からなるp型層(p型コンタクト層15)と、前記p型層上に設けられた反射電極であるp側電極17と、を有し、フリップチップ型で紫外発光の発光素子において、前記p側電極17は、MgまたはMgを主成分とする合金からなり、前記p型層に接する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
p型のIII族窒化物半導体からなるp型層と、前記p型層上に設けられた反射電極であるp側電極と、を有し、フリップチップ型で紫外発光の発光素子において、
前記p側電極は、MgまたはMgを主成分とする合金からなり、前記p型層に接する、発光素子。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
前記p側電極は、発光波長における反射率が50%以上となるように厚さが設定されている、請求項1に記載の発光素子。
【請求項3】
前記p側電極の厚さは、40nm以上である、請求項1または請求項2に記載の発光素子。
【請求項4】
前記p側電極の厚さは、80nm以上である、請求項3に記載の発光素子。
【請求項5】
前記p側電極上に接して設けられ、Ti、TiN、またはNiからなる保護層をさらに有する、請求項1に記載の発光素子。
【請求項6】
前記発光素子の発光波長は、210~280nmである、請求項1に記載の発光素子。
【請求項7】
p型のIII族窒化物半導体からなるp型層と、前記p型層上に設けられた反射電極であるp側電極と、を有し、フリップチップ型で紫外発光の発光素子の製造方法において、
前記p型層上に接して、MgまたはMgを主成分とする合金からなる前記p側電極を形成するp側電極形成工程と、
前記p側電極の形成後、不活性ガス雰囲気、150℃以上400℃以下の温度、30秒以上12分以下のアニールを行うアニール工程と、を有する発光素子の製造方法。
【請求項8】
前記アニール工程におけるアニール温度は、200℃以上350℃以下である、請求項7に記載の発光素子の製造方法。
【請求項9】
前記アニール工程におけるアニール時間は、2分以上8分以下である、請求項7または請求項8に記載の発光素子の製造方法。
【請求項10】
前記p側電極形成工程は、前記p側電極の厚さが40nm以上となるように形成する、請求項7に記載の発光素子の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、発光素子に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
III族窒化物半導体を用いた固体発光素子の紫外光の波長は約210~400nmの範囲の波長帯に対応している。UVC(波長100~280nm)は効率的に殺菌、除菌できることが知られており、水や空気などの殺菌、消毒に使用することが注目されている。そのため、発光波長がUVCに対応する紫外光を放射するIII族窒化物半導体発光素子の需要が高まっており、高効率化に向けた研究、開発が盛んに行われている。
【0003】
III族窒化物半導体を用いた紫外発光素子は、基板裏面側から光を取り出すフリップチップ型が採用されている。このようなフリップチップ型では、p側電極の反射率を高め、p側電極によって光取り出し側に紫外光を反射させることで光取り出し効率向上を図ることが考えられる。
【0004】
特許文献1には、III族窒化物半導体を用いた紫外発光素子のp側電極として、p型層側から順にNi層、Mg層を積層させた構造が示されている。Ni層はp型層に対して良好にコンタクトを取るための層であり、Mg層はUVC帯の紫外光を反射させるための層である。UVC帯においてはAlよりもMgの方が高い反射率を有する。そこで特許文献1は、p側電極の反射層としてMgを用いて反射率向上を図っている。
【0005】
また、特許文献2には、発光波長が300nm以下のIII族窒化物半導体発光素子が記載されており、p型層に接触する正電極として、Mgからなる透明電極を用いることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2019-36629号公報
特開2014-96539号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1に記載のNi/Mgは、Ni/Alよりも外部量子効率EQEが低くなってしまう場合がある。Ni/Mgでは反射率向上とコンタクト抵抗低減を両立させるための最適化が必要であるが、その最適化のためにはNi層厚さやアニール条件の最適化が必要であり、それが困難なためと考えられる。
【0008】
また、特許文献2はMgを薄くすることで透明電極として用いており、反射電極として利用することは記載されていない。
【0009】
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、反射率の高いp側電極を有した発光素子を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様は、
p型のIII族窒化物半導体からなるp型層と、前記p型層上に設けられた反射電極であるp側電極と、を有し、フリップチップ型で紫外発光の発光素子において、
前記p側電極は、MgまたはMgを主成分とする合金からなり、前記p型層に接する、発光素子にある。
(【0011】以降は省略されています)

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