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公開番号
2025014429
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-30
出願番号
2023116974
出願日
2023-07-18
発明の名称
蓄電システムの運用方法、運用装置及び運用プログラム、及び、蓄電システム
出願人
株式会社東芝
代理人
弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
主分類
H02J
7/34 20060101AFI20250123BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】SOC幅が比較的小さいSOC範囲で複数の蓄電設備のそれぞれを充電及び放電する使用態様において、蓄電設備の劣化の進行を適切に低減しつつ、適切に運用が行われる蓄電システムの運用方法を提供すること。
【解決手段】実施形態の蓄電システムの運用方法では、互いに対してずれる複数のSOC範囲を設定し、複数のグループの間で選択されるSOC範囲が異なる状態に、グループのそれぞれに対して、選択肢となる複数のSOC範囲の中の1つを、運用SOC範囲として選択する。運用方法では、運用SOC範囲として選択したSOC範囲で、グループのそれぞれに属する蓄電設備を運用し、複数のグループの間で選択されるSOC範囲が異なる状態に、グループのそれぞれについて、運用SOC範囲として選択するSOC範囲を、複数のSOC範囲の間で順次に切替える。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
複数の蓄電設備を備える蓄電システムの運用方法であって、
前記複数の蓄電設備を複数のグループにグループ分けし、互いに対してずれる複数のSOC範囲を、前記複数のグループのそれぞれの運用SOC範囲の選択肢として設定することと、
前記複数のグループの間で選択されるSOC範囲が異なる状態に、前記複数のグループのそれぞれに対して、前記選択肢となる前記複数のSOC範囲の中の1つを、前記運用SOC範囲として選択し、前記運用SOC範囲として選択したSOC範囲で、前記複数のグループのそれぞれに属する蓄電設備を運用することと、
前記複数のグループの間で選択されるSOC範囲が異なる状態に、前記複数のグループのそれぞれについて、前記運用SOC範囲として選択するSOC範囲を、前記複数のSOC範囲の間で順次に切替えることと、
を具備する、運用方法。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記選択肢となる前記複数のSOC範囲の全てが順次に前記運用SOC範囲として選択される選択パターンで、前記複数のグループのそれぞれについて、前記運用SOC範囲として選択するSOC範囲を切替える、請求項1の運用方法。
【請求項3】
中央SOC値、上限SOC値及び下限SOC値のそれぞれが前記複数のSOC範囲の間で異なる状態に、前記選択肢となる前記複数のSOC範囲を設定する、請求項1の運用方法。
【請求項4】
前記運用SOC範囲として選択されているSOC範囲の前記中央SOC値について、前記複数のグループでの加算平均値を規定した場合に、前記加算平均値が45%以上かつ55%以下になる状態に、前記複数のグループのそれぞれについて、前記運用SOC範囲となるSOC範囲の選択及び切替えを行う、請求項3の運用方法。
【請求項5】
前記複数のSOC範囲の設定において、第1のSOC範囲を設定するとともに、前記第1のSOC範囲の前記上限SOC値より前記中央SOC値が高い第2のSOC範囲、及び、前記第1のSOC範囲の前記下限SOC値より前記中央SOC値が低い第3のSOC範囲の少なくとも一方を設定する、請求項3の運用方法。
【請求項6】
前記複数のSOC範囲の設定において、前記上限SOC値から前記下限SOC値までのSOC幅を、前記複数のSOC範囲の間で同一にする、請求項3の運用方法。
【請求項7】
前記複数のSOC範囲の設定において、前記複数のSOC範囲の中で低いSOC範囲ほど、前記上限SOC値から前記下限SOC値までのSOC幅を大きくする、請求項3の運用方法。
【請求項8】
前記複数のSOC範囲の設定において、前記複数のSOC範囲の中で最も高い最高SOC範囲の前記上限SOC値を、95%以上かつ100%以下のいずれかのSOC値に設定すること、及び、前記複数のSOC範囲の中で最も低い最低SOC範囲の前記下限SOC値を、0%以上かつ5%以下のいずれかのSOC値に設定することの少なくとも一方を行う、請求項3の運用方法。
【請求項9】
前記運用SOC範囲となるSOC範囲が切替わるタイミングが前記複数のグループの間で同期する状態に、前記複数のグループのそれぞれについて、前記運用SOC範囲として選択するSOC範囲を切替える、請求項1乃至8のいずれか1項の運用方法。
【請求項10】
リン酸鉄リチウムが正極活物質として用いられる1つ以上の電池をそれぞれが備える前記複数の蓄電設備を、前記複数のグループにグループ分けし、前記運用SOC範囲として選択したSOC範囲で、前記複数のグループのそれぞれに属する蓄電設備を運用する、請求項1乃至8のいずれか1項の運用方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、蓄電システムの運用方法、運用装置及び運用プログラム、及び、蓄電システムに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
蓄電所等では、複数の蓄電設備を備える蓄電システムが用いられている。蓄電システムでは、複数の蓄電設備のそれぞれは、1つ以上の電池として備え、複数の蓄電設備は、互に対して独立して、電力系統を通して電力を授受可能である。蓄電システムでは、複数の蓄電設備のそれぞれは、蓄電システムの外部の蓄電装置、発電機及び負荷装置等との間で電力系統を通して電力を授受することにより、運用される。
【0003】
蓄電システムでは、使用態様等によっては、複数の蓄電設備のそれぞれは、SOC幅が50%以下の範囲等のSOC幅が比較的小さいSOC範囲で、充電及び放電される。SOC幅が比較的小さい特定のSOC範囲でのみ蓄電設備の充電及び放電が繰返し行われた場合、蓄電設備の電池に用いられる電極活物質の種類によっては、蓄電設備及び蓄電設備に用いられる電池の劣化の進行が加速する可能性がある。蓄電システムの運用では、SOC幅が比較的小さいSOC範囲で蓄電設備のそれぞれを充電及び放電する使用態様でも、蓄電設備のそれぞれの劣化の進行を適切に低減することが、求められている。また、SOC幅が比較的小さいSOC範囲で複数の蓄電設備のそれぞれを充電及び放電する使用態様において、蓄電設備の劣化の進行を適切に低減しつつ、蓄電システムが適切に運用されることが、求められている。例えば、いずれのタイミングでも蓄電システム全体での充電余力及び放電余力が確保される状態に、蓄電システムを適切に運用することが、求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開2022/220214号
国際公開2022/209343号
国際公開2022/264698号
国際公開2021/205642号
特開2017-130417号公報
【非特許文献】
【0005】
Yo Kobayashi et al., “Unexpected capacity fade and recovery mechanism of LiFePO4/graphite cells for grid operation” Journal of Power Sources. 449, (2020) 227502
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、SOC幅が比較的小さいSOC範囲で複数の蓄電設備のそれぞれを充電及び放電する使用態様において、蓄電設備の劣化の進行を適切に低減しつつ、適切に運用が行われる蓄電システムの運用方法、運用装置、及び運用プログラム、及び、蓄電システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態では、複数の蓄電設備を備える蓄電システムの運用方法において、複数の蓄電設備を複数のグループにグループ分けし、互いに対してずれる複数のSOC範囲を、複数のグループのそれぞれの運用SOC範囲の選択肢として設定する。運用方法では、複数のグループの間で選択されるSOC範囲が異なる状態に、複数のグループのそれぞれに対して、選択肢となる複数のSOC範囲の中の1つを、運用SOC範囲として選択し、運用SOC範囲として選択したSOC範囲で、複数のグループのそれぞれに属する蓄電設備を運用する。運用方法では、複数のグループの間で選択されるSOC範囲が異なる状態に、複数のグループのそれぞれについて、運用SOC範囲として選択するSOC範囲を、複数のSOC範囲の間で順次に切替える。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係る蓄電システムの一例を概略的に示すブロック図である。
図2は、実施形態において運用装置の処理回路によって設定される、複数のSOC範囲の一例を示す概略図である。
図3は、実施形態において運用装置の処理回路によって行われる、複数のグループのそれぞれについて、運用SOC範囲として選択されるSOC範囲を切替える切替え処理の一例を示す概略図である。
図4は、図3の一例の切替え処理において、複数のグループのそれぞれで運用SOC範囲として選択されるSOC範囲の時間的な変化を示す概略図である。
図5は、実施形態等において運用装置の処理回路によって行われる、蓄電システムの運用における処理の一例を概略的に示すフローチャートである。
図6は、比較例、実施例1及び実施例2のそれぞれにおける電池の電池容量の容量維持率の時間変化を、検証結果として示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態等について、図面を参照して説明する。
【0010】
図1は、実施形態に係る蓄電システム1の一例を示す。蓄電システム1は、蓄電所等で用いられ、例えば、電力系統用の大型の蓄電システムである。蓄電システム1は、電力系統2に接続可能であり、電力系統2を通して、蓄電システム1の外部の装置(図示しない)との間で電力を授受可能である。電力系統2としては、太陽光及び風力等の自然エネルギーを利用して発電する発電機からの電力を供給する電力系統、及び、発電所からの電力を供給する電力系統等が、挙げられる。また、電力系統2を通して蓄電システム1との間で電力を授受する装置としては、蓄電装置、発電機及び負荷装置等が挙げられる。ある一例では、自然エネルギーを利用して発電する発電機からの電力が、電力系統2を通して蓄電システム1に蓄電される。そして、蓄電システム1は、蓄電した電力を、電力系統2を通して外部の蓄電装置及び負荷装置等に供給する。
(【0011】以降は省略されています)
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