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公開番号
2025014385
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-30
出願番号
2023116895
出願日
2023-07-18
発明の名称
流体制御弁
出願人
CKD株式会社
代理人
弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
主分類
F16K
7/16 20060101AFI20250123BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】高温条件下でも、環状弁座の変形を抑えることで、シール性能の低下の防止およびダイアフラム部材の疲労破壊の防止が可能な流体制御弁を提供すること。
【解決手段】押圧部材(例えば、第2ステム32)と、ダイアフラム部材34と、弁座33と、を備え、押圧部材(第2ステム32)が、ダイアフラム部材34を、押圧して変形させることで、弁座33に当接させる流体制御弁1において、弁座33は、同軸上に隣接して位置する、フッ素樹脂からなる第1環状弁座331と、耐熱性樹脂からなる第2環状弁座332と、を備えること、耐熱性樹脂は、ASTM D-648に準拠して測定した、1.82MPaでの荷重たわみ温度が、フッ素樹脂よりも高いこと。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
押圧部材と、ダイアフラム部材と、弁座と、を備え、
前記押圧部材が、前記ダイアフラム部材を、押圧して変形させることで、前記弁座に当接させる流体制御弁において、
前記弁座は、同軸上に隣接して位置する、フッ素樹脂からなる第1環状弁座と、耐熱性樹脂からなる第2環状弁座と、を備えること、
前記耐熱性樹脂は、ASTM D-648に準拠して測定した、1.82MPaでの荷重たわみ温度が、前記フッ素樹脂よりも高いこと、
を特徴とする流体制御弁。
続きを表示(約 240 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の流体制御弁において、
前記耐熱性樹脂は、ASTM D-648に準拠して測定した、1.82MPaでの荷重たわみ温度が、125℃以上であること、
を特徴とする流体制御弁。
【請求項3】
請求項1または2に記載の流体制御弁において、
前記耐熱性樹脂は、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルケトン、ポリベンゾイミダゾール、ポリイミド、高耐熱ポリアミド、のいずれかであること、
を特徴とする流体制御弁。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、押圧部材と、ダイアフラム部材と、弁座と、を備え、押圧部材が、ダイアフラム部材を、押圧して変形させることで、弁座に当接させる流体制御弁に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
半導体製造工程における成膜処理には複数種のプロセスガスが用いられる。このプロセスガスの流量を制御するために、流体制御弁が用いられる。流体制御弁としては、例えば、特許文献1や特許文献2に開示される流体制御弁が知られている。特許文献1に開示される流体制御弁は、エアオペレイト式開閉弁であり、ダイアフラム部材を弁座に当接離間させて、プロセスガスの流量制御を行うものである。
【0003】
より具体的に、図5-図7を用いて説明する。図5は、従来技術に係る流体制御弁100の断面図であり、流体制御弁100の弁開状態を示している。図6は、従来技術に係る流体制御弁100の断面図であり、流体制御弁100の弁閉状態を示している。図7は、図6の部分Cの部分拡大図である。
【0004】
流体制御弁100は、図5に示すように、球冠状に形成されたダイアフラム部材34の頂点部にステム32が当接されている。そして、アクチュエータ部4(例えばエアシリンダ)の動作や、ばね部5内の圧縮コイルばね52の付勢力によってステム32でダイアフラム部材34を図中の下方に向けて押圧し、変形させて、環状の弁座101に当接させる。図6に示すように、ダイアフラム部材34が弁座101に当接した状態が、流体制御弁100の弁閉状態である。そして、ステム32によるダイアフラム部材34の押圧を解除すると、ダイアフラム部材34は、その自己復帰力で、元の球冠状の形状に戻り、弁座101から離間する。図5に示すように、ダイアフラム部材34が弁座101から離間した状態が、流体制御弁100の弁開状態である。
【0005】
近年普及している成膜技術である原子層堆積法(ALD)に用いられるプロセスガスは250℃以上の高温であることがあり、この場合、ダイアフラム部材34と弁座101は、耐熱性確保のために、ともに金属製とされる場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2016-180490号公報
特開2017-223318号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ダイアフラム部材34と弁座101をともに金属製とした場合、ダイアフラム部材34の弁座33に対する当接は、金属同士の接触であるため、摩耗が発生しやすい。特にALDに用いられる流体制御弁は、非常に高頻度に当接離間の動作を繰り返す必要があるため、流体制御弁100を使用開始してから数カ月で、新たなものに交換が必要になってしまう場合がある。
【0008】
金属同士の接触による摩耗を防ぐために、弁座101を、耐薬品性に優れるフッ素樹脂により形成することが考えられる。しかし、フッ素樹脂のASTM D-648に準拠して測定した、1.82MPaでの荷重たわみ温度は、約50度であるため、プロセスガスの温度が250℃以上という高温条件下において、弁座101は変形しやすくなる。したがって、高温条件下において、ダイアフラム部材34がフッ素樹脂製の弁座101に対する当接離間を繰り返すと、弁座101は、例えば図7に示すように、ダイアフラム部材34により設計値以上に押しつぶされ、当接離間の方向の寸法(弁座高さ寸法)が低くなるおそれがある。このように弁座101が過剰に押しつぶされると、ダイアフラム部材34が当接した時の面圧が低下するため、流体制御弁100のシール性能の低下の原因となる。加えて、弁座101の高さ寸法が低くなると、流体制御弁100を弁開状態から弁閉状態とする際の、ダイアフラム部材34の弁座101に当接するまでの変形量(ストローク量)が設計値よりも大きくなる。ダイアフラム部材34の変形量が設計値よりも大きくなると、ダイアフラム部材34に疲労破壊が生じやすくなるおそれがある。
【0009】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、高温条件下でも、環状弁座の変形を抑えることで、シール性能の低下の防止およびダイアフラム部材の疲労破壊の防止が可能な流体制御弁を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明の一態様における流体制御弁は、次のような構成を有している。
(【0011】以降は省略されています)
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