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公開番号2025014264
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2023116690
出願日2023-07-18
発明の名称配線基板
出願人イビデン株式会社
代理人弁理士法人銀座マロニエ特許事務所
主分類H05K 3/46 20060101AFI20250123BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】配線基板に実装された電子部品を良好に作動させ、かつ配線基板が実装されたマザーボードからの電源供給を確実に行う。
【解決手段】導体層を第1,第2面S1,S2上に有するコア基板CB1と、第1面S1上に第1絶縁層11と第1導体層12とが交互に積層され、第1面上の導体層C1と第1導体層12および第1導体層12同士が第1ビア導体13で接続される第1ビルドアップ部BU1と、第2面S2上に第2絶縁層21と第2導体層22とが交互に積層され、第2面上の導体層C2と第2導体層22および第2導体層22同士が第2ビア導体23で接続される第2ビルドアップ部BU2とを備える配線基板1であって、導体層C1および第1導体層12の、第1ビア導体13の底部との接続部は第1凹部D1を有し、導体層C2および第2導体層22の、第2ビア導体23の底部との接続部は平坦とされ、または第1凹部D1よりも浅い第2凹部D2を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
スルーホール導体を介して接続された導体層を第1面上および第2面上に有するコア基板と、
第1面上に第1絶縁層と第1導体層とが交互に積層され、第1面上の導体層と第1導体層との間および第1導体層同士が第1ビア導体を介して接続される第1ビルドアップ部と、
第2面上に第2絶縁層と第2導体層とが交互に積層され、第2面上の導体層と第2導体層との間および第2導体層同士が第2ビア導体を介して接続される第2ビルドアップ部と、
を備える配線基板であって、
第1面上の導体層および第1導体層の、第1ビア導体の底部との接続部は第1凹部を有しており、
第2面上の導体層および第2導体層の、第2ビア導体の底部との接続部は平坦とされ、もしくは第1凹部よりも浅い第2凹部を有している。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
請求項1に記載の配線基板において、前記第1凹部の深さは3μm以上で7μm以下である。
【請求項3】
請求項1に記載の配線基板において、前記第2凹部を有し、前記第2凹部の深さは0より大きく3μm未満である。
【請求項4】
請求項1に記載の配線基板において、前記第1ビア導体および前記第2ビア導体は、金属を充填してなるフィルドビアである。
【請求項5】
請求項4に記載の配線基板において、前記金属は銅である。
【請求項6】
請求項1に記載の配線基板において、前記第1ビア導体および前記第2ビア導体は電解めっきで充填されている。
【請求項7】
請求項1に記載の配線基板において、前記第1ビア導体の底部は錨形状とされている。
【請求項8】
請求項1に記載の配線基板において、前記コア基板の第1面側には電子部品が実装される。
【請求項9】
請求項1に記載の配線基板において、前記コア基板の第2面側はマザーボードに実装される。
【請求項10】
請求項1に記載の配線基板において、前記第1ビア導体および前記第2ビア導体は、スタックビアを含む。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のビルドアップ部を備える配線基板に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、図3に示されるように、第1面S100と第2面S200とを有するコア基板CB100と、第1面S100上に形成された第1ビルドアップ部BU100と、第2面S200上に形成された第2ビルドアップ部BU200とを備える配線基板100を開示している。ここで、コア基板CB100は、第1面S100上に導体層C100を有するとともに第2面S200上に導体層C200を有し、導体層C100と導体層C200とは、コア基板CB100を貫通するスルーホール導体C300を介して接続されている。
【0003】
第1ビルドアップ部BU100は、第1絶縁層110と第1導体層120とが交互に積層され、導体層C100と第1導体層120との間および第1導体層120同士が第1ビア導体130を介して接続されて構成されている。また、第2ビルドアップ部BU200は、第2絶縁層210と第2導体層220とが交互に積層され、導体層C200と第2導体層220との間および第2導体層220同士が第2ビア導体230を介して接続されて構成されている。
【0004】
そして、導体層C100および第1導体層120の、第1ビア導体130の形成の際にビア底となる接続部には、平坦な場合よりも第1ビア導体130の底部との接続面積を増加させて接続信頼性を高めるとともに電気抵抗を引き下げるために第1凹部D100が形成されている。また、導体層C200および第2導体層220の、第2ビア導体230の形成の際にビア底となる接続部にも、同様の理由で第2凹部D200が形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2006/101134号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら上記従来の配線基板100では、導体層C100および第1導体層120と、導体層C200および第2導体層220との両方において接続部に凹部があるので、それらの凹部に接続する第1および第2ビア導体130,230を第1および第2導体層120,220と一緒に電解めっきで形成する際に、ビア内への導体の充填性が悪化する。このため、配線基板100に外力や熱衝撃等が加わるとビア導体の破断が生じる可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の配線基板は、
スルーホール導体を介して接続された導体層を第1面上および第2面上に有するコア基板と、
第1面上に第1絶縁層と第1導体層とが交互に積層され、第1面上の導体層と第1導体層との間および第1導体層同士が第1ビア導体を介して接続される第1ビルドアップ部と、
第2面上に第2絶縁層と第2導体層とが交互に積層され、第2面上の導体層と第2導体層との間および第2導体層同士が第2ビア導体を介して接続される第2ビルドアップ部と、
を備える配線基板であって、
第1面上の導体層および第1導体層の、第1ビア導体の底部との接続部は第1凹部を有しており、
第2面上の導体層および第2導体層の、第2ビア導体の底部との接続部は平坦とされ、もしくは第1凹部よりも浅い第2凹部を有している。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態の配線基板を模式的に示す断面図である。
(a),(b)は、上記実施形態の配線基板における表面側および裏面側の導体層の接続部をそれぞれ示す拡大断面図である。
従来例の配線基板を模式的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の配線基板の一実施形態が、図面を参照して説明される。図1は、本発明の一実施形態の配線基板を模式的に示す断面図である。なお、図1に示す実施形態において、各部材の寸法、特に高さ方向の寸法については、本発明の特徴をより良く理解できるようにするために、実際の寸法とは異なる寸法で記載している。
【0010】
図1に示す実施形態の配線基板1は、図3に示す従来例の配線基板と同様に、表面としての第1面S1と裏面としての第2面S2とを有するコア基板CB1と、第1面S1上に形成された第1ビルドアップ部BU1と、第2面S2上に形成された第2ビルドアップ部BU2とを備えている。ここで、コア基板CB1は、第1面S1上に導体層C1を有するとともに第2面S2上に導体層C2を有し、導体層C1と導体層C2とは、コア基板CB1を貫通するスルーホール導体C3を介して接続されている。
(【0011】以降は省略されています)

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