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公開番号2025014191
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2023116516
出願日2023-07-18
発明の名称無線通信ネットワークシステム及び無線通信機
出願人八重洲無線株式会社
代理人個人
主分類H04W 76/25 20180101AFI20250123BHJP(電気通信技術)
要約【課題】単信方式の無線通信ネットワーク(NW)の構成端末が、一時的に圏外等になった間にNWの使用チャネルが変更され、圏内に戻っても逸れ状態にある端末を自動的にNWに復帰させる。
【解決手段】各端末は変調送信部TX1と受信復調部RX1,RX2を備え、受信モードでRX2はNWで使用可能な全チャネルを走査する。各端末はNWの使用チャネル変更に際しG-ID(グループ識別信号)とCCR(チャネル変更要求信号)を送受信し、各端末はその回数をカウントする。各端末は通話時に自機のカウント値も付加送信し、他の端末ではRX2でのみG-IDとカウント値を受信した場合には、自機のカウント値情報(M)と受信したカウント値情報(N)を比較し、M>NではG-IDとMを現状チャネルで送信し、N>Mでは自機の送受信チャネルをRX2の前記受信チャネルへ変更し、M=Nでは現状を維持する。
【選択図】図16A
特許請求の範囲【請求項1】
単信方式のグループ無線通信ネットワークにおける共通構成の端末である無線通信機が、変調送信部と第1の受信復調部からなる送受信部と、受信モードにおいて前記ネットワークで使用可能な全チャネルを巡回走査する第2の受信復調部を備え、一の端末がグループ識別信号(以下、「G-ID」という)とチャネル変更要求信号(以下、「CCR」という)を指定変更先チャネルで送信する一方、他の端末が前記第2の受信復調部による前記指定変更先チャネルの走査段階で前記G-IDと前記CCR(以下、両信号を合わせて「G-ID・CCR」という)を受信することによりネットワークチャネルの変更が行われるグループ無線通信ネットワークにおいて、
前記ネットワークの各端末が、前記G-ID・CCRの送受信回数をインクリメント方式でカウントしてそのカウント値情報を更新記憶する機能Aと、送信モードにおいて前記G-IDと通話信号に自機の前記カウント値情報を付加して送信する機能Bと、受信モードにおいて、前記第1及び第2の受信復調部の内、前記第2の受信復調部だけがチャネル走査過程で前記G-IDを含む信号を受信復調した場合に、前記第2の受信復調部における受信チャネル情報と共にその復調信号に含まれている送信元端末のカウント値情報を検出して更新記憶する機能Cと、受信モードで前記更新記憶がなされる度に、自機の前記カウント値情報(M回)と前記送信元端末のカウント値情報(N回)を比較する機能Dと、前記比較の結果、M>Nの場合には、前記変調送信部を現状設定チャネルとしたまま送信モードを自動設定して、前記G-IDと自機の前記カウント値情報(M回)を送信し、N>Mの場合には、前記送受信部のチャネルを前記更新記憶した受信チャネルに変更すると共に、自機の前記カウント値情報(M回)を前記送信元端末の前記カウント値情報(N回)に書き替え、M=Nの場合には、何も実行しない機能Eとを備え、
前記ネットワークの各端末はそれぞれ前記機能Aを実行しており、いずれか一の端末による前記機能Bの実行に対して、他の端末が前記機能C、D及びEを実行し、その際の前記機能Dの実行においてM>Nとなった場合の前記他の端末による機能Eでの情報送信に対して、前記一の端末が機能C、D及びEを実行することを特徴とするグループ無線通信ネットワークシステム。
続きを表示(約 7,500 文字)【請求項2】
単信方式のグループ無線通信ネットワークにおける共通構成の端末である無線通信機が、変調送信部と第1の受信復調部からなる送受信部と、受信モードにおいて前記ネットワークで使用可能な全チャネルを巡回走査する第2の受信復調部を備え、一の端末がグループ識別信号(以下、「G-ID」という)とチャネル変更要求信号(以下、「CCR」という)を指定変更先チャネルで送信する一方、他の端末が前記第2の受信復調部による前記指定変更先チャネルの走査段階で前記G-IDと前記CCR(以下、両信号を合わせて「G-ID・CCR」という)を受信することによりネットワークチャネルの変更が行われるグループ無線通信ネットワークにおいて、
前記ネットワークの各端末が、前記G-ID・CCRの送受信が検出された時にその検出時刻情報を更新記憶する機能Aと、送信モードにおいて前記G-IDと通話信号に自機の前記検出時刻情報を付加して送信する機能Bと、受信モードにおいて、前記第1及び第2の受信復調部の内、前記第2の受信復調部だけがチャネル走査過程で前記G-IDを含む信号を受信復調した場合に、前記第2の受信復調部における受信チャネル情報と共にその復調信号に含まれている送信元端末の検出時刻情報を検出して更新記憶する機能Cと、受信モードで前記更新記憶がなされる度に、自機の前記検出時刻情報(T1)と前記送信元端末の検出時刻情報(T2)を比較する機能Dと、前記比較の結果、T1がT2より後の場合には、前記変調送信部を現状設定チャネルとしたまま送信モードを自動設定して、前記G-IDと自機の前記検出時刻情報(T1)を送信し、T2がT1より後の場合には、前記送受信部のチャネルを前記更新記憶した受信チャネルに変更すると共に、自機の前記検出時刻情報(T1)を前記送信元端末の前記検出時刻情報(T2)に書き替え、T1とT2が同時である場合には、何も実行しない機能Eとを備え、
前記ネットワークの各端末はそれぞれ前記機能Aを実行しており、いずれか一の端末による前記機能Bの実行に対して、他の端末が前記機能C、D及びEを実行し、その際の前記機能Dの実行においてT1がT2より後となった場合の前記他の端末による機能Eでの情報送信に対して、前記一の端末が機能C、D及びEを実行することを特徴とするグループ無線通信ネットワークシステム。
【請求項3】
単信方式のグループ無線通信ネットワークにおける共通構成の端末である無線通信機が、変調送信部と第1の受信復調部からなる送受信部と、周波数制御チャネルに設定された第2の受信復調部を備え、一の端末がグループ識別信号(以下、「G-ID」という)と変更先チャネル指定を伴うチャネル変更要求信号(以下、「CH-CCR」という)を前記周波数制御チャネルで送信する一方、他の端末が前記第2の受信復調部で前記G-IDと前記CH-CCR(以下、両信号を合わせて「G-ID・CH-CCR」という)を受信することによりネットワークチャネルの変更が行われるグループ無線通信ネットワークにおいて、
前記ネットワークの各端末が、前記G-ID・CH-CCRの送受信回数をインクリメント方式でカウントしてそのカウント値情報を更新記憶する機能Aと、所定の指示操作により通常の送信モードを設定して前記G-IDと通話信号を送信する機能Bと、受信モードにおいて、前記第1及び第2の受信復調部のいずれからも所定時間に亘って前記G-IDを含む受信復調信号が検出されなかった場合に、一時的に前記送信変調部を現状設定チャネルから前記周波数制御チャネルに切り替えた自動送信モードを設定して、前記G-IDと前記現状設定チャネル情報と前記カウント値情報を送信する機能Cと、受信モードにおいて、前記第1及び第2の受信復調部の内、前記第2の受信復調部だけが前記G-IDを含む信号を受信復調した場合に、さらにその復調信号に含まれている送信元端末の現状設定チャネル情報とカウント値情報を検出して更新記憶する機能Dと、受信モードで前記更新記憶がなされる度に、自機での前記カウント値情報(M回)と前記送信元端末のカウント値情報(N回)を比較する機能Eと、前記比較の結果、M>Nの場合には、前記変調送信部を一時的に現状設定チャネルから周波数制御チャネルへ変更した送信モードを設定して、前記G-IDと自機の現状設定チャネル情報と前記カウント値情報(M回)を送信し、N>Mの場合には、前記送受信部のチャネルを前記送信元端末の現状設定チャネルに変更すると共に、自機の前記カウント値情報(M回)を前記送信元端末のカウント値情報(N回)に書き替え、M=Nの場合には、何も実行しない機能Fとを備え、
前記ネットワークの各端末はそれぞれ前記機能Aを実行していると共に適宜前記機能Bを実行し、いずれか一の端末による前記機能Cの実行に対して、他の端末が前記機能D、E及びFを実行し、その際の前記機能Eの実行においてM>Nとなった場合の前記他の端末による機能Fでの情報送信に対して、前記一の端末が前記機能D、E及びFを実行することを特徴とするグループ無線通信ネットワークシステム。
【請求項4】
単信方式のグループ無線通信ネットワークにおける共通構成の端末である無線通信機が、変調送信部と第1の受信復調部からなる送受信部と、周波数制御チャネルに設定された第2の受信復調部を備え、一の端末がグループ識別信号(以下、「G-ID」という)と変更先チャネル指定を伴うチャネル変更要求信号(以下、「CH-CCR」という)を前記周波数制御チャネルで送信する一方、他の端末が前記第2の受信復調部で前記G-IDと前記CH-CCR(以下、両信号を合わせて「G-ID・CH-CCR」という)を受信することによりネットワークチャネルの変更が行われるグループ無線通信ネットワークにおいて、
前記ネットワークの各端末が、前記G-ID・CH-CCRの送受信が検出された時にその検出時刻情報を更新記憶する機能Aと、所定の指示操作により通常の送信モードを設定して前記G-IDと通話信号を送信する機能Bと、受信モードにおいて、前記第1及び第2の受信復調部のいずれからも所定時間に亘って前記G-IDを含む受信復調信号が検出されなかった場合に、一時的に前記送信変調部を現状設定チャネルから前記周波数制御チャネルに切り替えた自動送信モードを設定して、前記G-IDと前記現状設定チャネル情報と前記検出時刻情報を送信する機能Cと、受信モードにおいて、前記第1及び第2の受信復調部の内、前記第2の受信復調部だけが前記G-IDを含む信号を受信復調した場合に、さらにその復調信号に含まれている送信元端末の現状設定チャネル情報と検出時刻情報を検出して更新記憶する機能Dと、受信モードで前記更新記憶がなされる度に、自機での前記検出時刻情報(T1)と前記送信元端末の検出時刻情報(T2)を比較する機能Eと、前記比較の結果、T1がT2より後の場合には、前記変調送信部を一時的に現状設定チャネルから周波数制御チャネルへ変更した送信モードを設定して、前記G-IDと自機の現状設定チャネル情報と前記検出時刻情報(T1)を送信し、T2がT1より後の場合には、前記送受信部の現状設定チャネルを前記送信元端末の現状設定チャネルに変更すると共に、自機の前記検出時刻情報(T1)を前記送信元端末の検出時刻情報(T2)に書き替え、T1とT2が同時である場合には、何も実行しない機能Fとを備え、
前記ネットワークの各端末はそれぞれ前記機能Aを実行していると共に適宜前記機能Bを実行し、いずれか一の端末による前記機能Cの実行に対して、他の端末が前記機能D、E及びFを実行し、その際の前記機能Eの実行においてT1がT2より後となった場合の前記他の端末による機能Fでの情報送信に対して、前記一の端末が前記機能D、E及びFを実行することを特徴とするグループ無線通信ネットワークシステム。
【請求項5】
単信方式のグループ無線通信ネットワークにおける共通構成の端末として、変調送信部と第1の受信復調部からなる送受信部と、受信モードにおいて前記ネットワークで使用可能な全チャネルを巡回走査する第2の受信復調部を備え、前記変調送信部からグループ識別信号(以下、「G-ID」という)とチャネル変更要求信号(以下、「CCR」という)を指定変更先チャネルで送信する一方、前記第2の受信復調部のチャネル巡回走査過程で他の端末から指定変更先チャネルで送信された前記G-IDと前記CCR(以下、両信号を合わせて「G-ID・CCR」という)を受信することによりネットワークチャネルの変更を可能にする無線通信機であって、
前記G-ID・CCRの送受信回数をインクリメント方式でカウントしてそのカウント値情報を更新記憶する計数記憶手段と、
送信モードにおいて前記G-IDと通話信号に前記計数記憶手段のカウント値情報を付加して送信させる情報送信手段と、
受信モードにおいて、前記第1及び第2の受信復調部の内、前記第2の受信復調部だけがチャネル走査過程で前記G-IDを含む信号を受信復調した場合に、前記第2の受信復調部における受信チャネル情報と共にその復調信号に含まれている送信元端末のカウント値情報を検出する情報検出手段と、
前記情報検出手段が検出した受信チャネル情報と送信元端末のカウント値情報を更新記憶する情報記憶手段と、
前記情報記憶手段で情報の更新記憶がなされる度に、前記計数記憶手段のカウント値情報(M回)と前記情報記憶手段のカウント値情報(N回)を比較する比較手段と、
前記比較の結果、M>Nの場合には、前記変調送信部を現状設定チャネルとしたまま送信モードを自動設定して、前記G-IDと自機の前記カウント値情報(M回)を送信し、N>Mの場合には、前記送受信部のチャネルを前記情報記憶手段の受信チャネルに変更すると共に、前記計数記憶手段のカウント値情報(M回)を前記情報記憶手段のカウント値情報(N回)に書き替える対応処理手段と
を具備したことを特徴とする無線通信機。
【請求項6】
前記情報送信手段が、前記計数記憶手段のカウント値情報を通話信号フレームの末尾に付加する態様で送信することとした請求項5に記載の無線通信機。
【請求項7】
単信方式のグループ無線通信ネットワークにおける共通構成の端末として、変調送信部と第1の受信復調部からなる送受信部と、受信モードにおいて前記ネットワークで使用可能な全チャネルを巡回走査する第2の受信復調部を備え、前記変調送信部からグループ識別信号(以下、「G-ID」という)とチャネル変更要求信号(以下、「CCR」という)を指定変更先チャネルで送信する一方、前記第2の受信復調部のチャネル巡回走査過程で他の端末から指定変更先チャネルで送信された前記G-IDと前記CCR(以下、両信号を合わせて「G-ID・CCR」という)を受信することで、前記ネットワークチャネルの変更を可能にする無線通信機であって、
前記G-ID・CCRの送受信が検出された時にその検出時刻情報を更新記憶する時刻記憶手段と、
送信モードにおいて前記G-IDと通話信号に前記時刻記憶手段の検出時刻情報を付加して送信させる情報送信手段と、
受信モードにおいて、前記第1及び第2の受信復調部の内、前記第2の受信復調部だけがチャネル走査過程で前記G-IDを含む信号を受信復調した場合に、前記第2の受信復調部における受信チャネル情報と共にその復調信号に含まれている送信元端末の検出時刻情報を検出する情報検出手段と、
前記情報検出手段が検出した受信チャネル情報と送信元端末の検出時刻情報を更新記憶する情報記憶手段と、
前記情報記憶手段で情報の更新記憶がなされる度に、前記時刻記憶手段の検出時刻情報(T1)と前記情報記憶手段の検出時刻情報(T2)を比較する比較手段と、
前記比較の結果、T1がT2より後の場合には、前記変調送信部を現状設定チャネルとしたまま送信モードを自動設定して、前記G-IDと前記時刻記憶手段の検出時刻情報(T1)を送信し、T2がT1より後の場合には、前記送受信部のチャネルを前記情報記憶手段の受信チャネルに変更すると共に、前記時刻記憶手段の検出時刻情報(T1)を前記情報記憶手段の前記検出時刻情報(T2)に書き替える対応処理手段と
を具備したことを特徴とする無線通信機。
【請求項8】
前記情報送信手段が、前記時刻記憶手段の検出時刻情報を通話信号フレームの末尾に付加する態様で送信することとした請求項7に記載の無線通信機。
【請求項9】
単信方式のグループ無線通信ネットワークにおける共通構成の端末として、変調送信部と第1の受信復調部からなる送受信部と、周波数制御チャネルに設定された第2の受信復調部を備え、前記変調送信部からグループ識別信号(以下、「G-ID」という)と変更先チャネル指定を伴うチャネル変更要求信号(以下、「CH-CCR」という)を前記周波数制御チャネルで送信する一方、前記第2の受信復調部で他の端末から前記周波数制御チャネルで送信された前記G-IDと前記CH-CCR(以下、両信号を合わせて「G-ID・CH-CCR」という)を受信することで、前記ネットワークチャネルの変更を可能にする無線通信機であって、
前記G-ID・CH-CCRの送受信回数をインクリメント方式でカウントしてそのカウント値情報を更新記憶する計数記憶手段と、
所定の指示操作により通常の送信モードを設定して前記G-IDと通話信号を送信する通常送信手段と、
受信モードにおいて、前記第1及び第2の受信復調部のいずれからも所定時間に亘って前記G-IDを含む受信復調信号が検出されなかった場合に、一時的に前記送信変調部を現状設定チャネルから前記周波数制御チャネルに切り替えた自動送信モードを設定して、前記G-IDと前記現状設定チャネル情報と前記計数記憶手段のカウント値情報を送信させる情報送信手段と、
受信モードにおいて、前記第1及び第2の受信復調部の内、前記第2の受信復調部だけが前記G-IDを含む信号を受信復調した場合に、さらにその復調信号に含まれている送信元端末の現状設定チャネル情報とカウント値情報を検出する情報検出手段と、
前記情報検出手段が検出した送信元端末の現状設定チャネル情報とカウント値情報を更新記憶する情報記憶手段と、
前記情報記憶手段で情報の更新記憶がなされる度に、前記計数記憶手段のカウント値情報(M回)と前記情報記憶手段のカウント値情報(N回)を比較する比較手段と、
前記比較の結果、M>Nの場合には、前記変調送信部を一時的に現状設定チャネルから周波数制御チャネルへ変更した送信モードを設定して、前記G-IDと前記送受信部の現状設定チャネル情報と前記計数記憶手段の前記カウント値情報(M回)を送信し、N>Mの場合には、前記送受信部のチャネルを前記情報記憶手段の現状設定チャネルに変更すると共に、前記計数記憶手段のカウント値情報(M回)を前記情報記憶手段のカウント値情報(N回)に書き替える対応処理手段と
を具備したことを特徴とする無線通信機。
【請求項10】
単信方式のグループ無線通信ネットワークにおける共通構成の端末として、変調送信部と第1の受信復調部からなる送受信部と、周波数制御チャネルに設定された第2の受信復調部を備え、前記変調送信部からグループ識別信号(以下、「G-ID」という)と変更先チャネル指定を伴うチャネル変更要求信号(以下、「CH-CCR」という)を前記周波数制御チャネルで送信する一方、前記第2の受信復調部で他の端末から前記周波数制御チャネルで送信された前記G-IDと前記CH-CCR(以下、両信号を合わせて「G-ID・CH-CCR」という)を受信することで、前記ネットワークチャネルの変更を可能にする無線通信機であって、
前記G-ID・CH-CCRの送受信が検出された時にその検出時刻情報を更新記憶する時刻記憶手段と、
所定の指示操作により通常の送信モードを設定して前記G-IDと通話信号を送信する通常送信手段と、
受信モードにおいて、前記第1及び第2の受信復調部のいずれからも所定時間に亘って前記G-IDを含む受信復調信号が検出されなかった場合に、一時的に前記送信変調部を現状設定チャネルから前記周波数制御チャネルに切り替えた自動送信モードを設定して、前記G-IDと前記現状設定チャネル情報と前記時刻記憶手段の検出時刻情報を送信させる情報送信手段と、
受信モードにおいて、前記第1及び第2の受信復調部の内、前記第2の受信復調部だけが前記G-IDを含む信号を受信復調した場合に、さらにその復調信号に含まれている送信元端末の現状設定チャネル情報と検出時刻情報を検出して更新記憶する情報検出手段と、
前記情報検出手段が検出した送信元端末の現状設定チャネル情報と検出時刻情報を更新記憶する情報記憶手段と、
前記情報記憶手段で情報の更新記憶がなされる度に、前記時刻記憶手段の検出時刻情報(T1)と前記情報記憶手段の検出時刻情報(T2)を比較する比較手段と、
前記比較の結果、T1がT2より後の場合には、前記変調送信部を一時的に現状設定チャネルから周波数制御チャネルへ変更した送信モードを設定して、前記G-IDと前記送受信部の現状設定チャネル情報と前記時刻記憶手段の検出時刻情報(T1)を送信させ、T2がT1より後の場合には、前記送受信部の現状設定チャネルを前記情報記憶手段が記憶している送信元端末の現状設定チャネルに変更すると共に、自機の前記検出時刻情報(T1)を前記送信元端末の検出時刻情報(T2)に書き替える対応処理手段と
を具備したことを特徴とする無線通信機。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、単信方式によるグループ無線通信ネットワークにおいて、混信回避等の理由で通信チャネルが変更された場合に、ネットワークの構成端末(無線通信機)の一部が諸々の理由で変更後のチャネルから逸れてしまうことがあるが、そのような“逸れ端末”をネットワークへ自動的に復帰させることを可能にするネットワークシステム及び無線通信機に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
単信方式の業務用無線通信機は屋外の場合は建設現場などの様々な工事現場において、屋内の場合は比較的大きな飲食店や広いスペースのホームセンター等において、それぞれ従業者相互間の業務上の連絡に利用されている。
そして、特定小電力規格の無線通信機は400MHz帯を使用した近距離での音声通信を行うものであるが、各種業務で広範に利用されるようになった今日では無線ゾーンが近接ないし重複してしまうようなことも少なくない。
【0003】
下記非特許文献1では前記無線通信機の運用に係るシステムの技術的条件として電波の型式、通信方式、使用周波数及び空中線電力を定めており、通信方式が単信の場合については、422.0500~422.1750MHzを12.5kHz間隔で区分してチャネル番号をCH20~30とした11チャネル分と、422.2000~422.3000MHzを12.5kHz間隔で区分してチャネル番号をCH41~49とした9チャネル分とからなる20チャネル分が割り当てられている。また、チャネル番号:CH31(422.1875 MHz)は周波数制御チャネルとして割り当てられており、0.5秒以内の範囲で使用できることになっている。
【0004】
したがって、前記無線通信機を用いた単信方式でのグループ通信を行う場合には、前記20チャネル、又はそれらのチャネルから予め選択した数チャネルの中から空きチャネルを選択して通信を行うことになるが、前記のように無線ゾーンが密になると途中から混信が発生することがあり、業務に支障が生じるようなときにはネットワーク運用中であっても通信チャネルを変更する必要がある。
【0005】
この点について、市販されている無線通信機には自動チャネル選択機能を有する機種が多く見受けられる。
自動チャネル選択モードにおいては、グループ通信を行うネットワーク中の特定の無線通信機が送信側となり、他の無線通信機は受信側となる。
送信側の無線通信機では、受信復調部でキャリアセンスを実行して送信不可であった場合に、チャネル番号等に従ってチャネルを1つ移動させてキャリアセンスを実行するという手順を送信可になるまで繰り返して、送信可となったチャネルで送信モードとなり、一方、受信側の無線通信機は、受信復調部で常時全チャネルの走査を実行し、グループコードが一致した信号を受信した時点で走査を停止させて音声再生回路を開き、受信が終了すればまた走査を再開させる。
【0006】
また、特許文献での提案技術としては次のようなものがある。
下記特許文献1には、交信中の一方の無線通信機が、不要電波による混信を検出すると、空きチャネルを検索して、検出した空きチャネル情報に切換信号を付したチャネル切換信号を作成する手段を備え、交信中のチャネルの不要電波のレベルが降下して交信可能なレベルになった状態が検出されると、前記チャネル切換信号を送信すると共に、自機の使用チャネルを前記チャネル切換信号で指定されている空きチャネルに設定し、交信中の他方の無線通信機は前記チャネル切換信号を受信検出すると切換了解信号を送信してチャネル切換信号で指定されたチャネルに切り換わり、また、交信中以外の他の待受状態にある無線通信機は前記切換了解信号を受信して前記チャネル切換信号で指定されたチャネルに切り換わることとした無線通信ネットワークが開示されている。
【0007】
下記特許文献2においては、データ通信を行う子局と、各子局の制御を行う親局からなる無線ネットワークにあって、親局が立ち上がり時に使用可能な全無線チャネルの電波状況を判断して最適チャネルを決定すると共に(親局は空きチャネル情報をビーコンの中に含めて送信)、定期的にネットワークの送信を停止させて(親局が一定時間子局の送信を禁止する監視ビーコンを送信)、各子局が分散して近隣の電波状態を監視することにより(監視ビーコンを受信した子局が送信停止期間中に受信電界強度を測定してその結果を親局へ送信して通知)、無線ネットワークに最適チャネルを選択する(親局が各子局から受信した受信電界強度の測定結果に基づいて最適チャネルを選択し、その最適チャネル情報をビーコン中に含めて各子局へ送信)方式が開示されている。
【0008】
さらに、本願出願人は、単信方式のグループ無線通信ネットワークにおける通信チャネルの変更に関連して、『単信方式の無線通信ネットワークシステムであって、何れかの構成端末が、送信モードへ移行してキャリアセンスにより現状使用チャネルに混信がある場合に、受信・待受モードの間にネットワークで使用可能な全てのチャネルを走査して、空きチャネルであった各チャネルをその受信信号強度が昇順になるように作成してあるチャネル選択順位データを用い、その最上位チャネルから所定順位のチャネルまで順次キャリアセンスを行う中で最先に検出された混信の無いチャネルを送受信チャネルとして設定すると共に、前記グループネットワークのグループ識別コードとチャネル変更コマンドを送信する一方、前記構成端末以外の各構成端末が、受信・待受モードの状態にあって前記グループネットワークで使用可能な全チャネルを繰り返し走査している過程において、混信状態と判定されたチャネルから前記グループネットワークのグループ識別コードとチャネル変更コマンドを受信・検出した場合に、送受信チャネルを前記混信状態と判定されたチャネルに変更設定するようにした無線通信ネットワークシステム』を提案している(特願2023-074015)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開平10-75194号公報
特開2002-158667号公報
【非特許文献】
【0010】
社団法人電波産業会、「特定小電力無線局/無線電話用無線設備/標準規格」,RCR STD-20 5.1版、令和3年10月29日改定
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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