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公開番号2025013631
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2024196127,2022168639
出願日2024-11-08,2018-05-09
発明の名称核酸ベクター錠剤
出願人ユニヴェルシテ・ドゥ・ボルドー,サントル ナショナル ドゥ ラ ルシェルシュ シアンティフィック,アンスティテュ ポリテクニック ドゥ ボルドー,Institut Polytechnique De Bordeaux,エコール・ナシオナル・シュペリウール・ダール・エ・メティエ,ユニヴェルシテ・パリ・シテ,UNIVERSITE PARIS CITE,パリ シアンス エ レットル,アンスティトゥート・ナシオナル・ドゥ・ラ・サンテ・エ・ドゥ・ラ・ルシャルシュ・メディカル・(インセルム)
代理人個人,個人
主分類A61K 9/20 20060101AFI20250117BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】本発明は、核酸ベクターを含む錠剤を製造するための方法に関する。
【解決手段】第1の態様によれば、本発明は:
(i)核酸;と
(ii)好ましくはリポソーム又はミセル、好ましくはリポソームである、カチオン性脂質を含む脂質粒子;
との複合体を含む錠剤を製造するための方法に関し、
前記方法は、以下:
a) - (i)核酸と(ii)好ましくはリポソーム又はミセル、好ましくはリポソームである、カチオン性脂質を含む脂質粒子との複合体;
- 乾燥、特に凍結乾燥に適した1種又は複数の添加剤;
を含む水性混合物を、特に凍結乾燥によって乾燥させる工程;
b)1種又は複数の圧縮添加剤を工程a)で得られた乾燥混合物と混合する工程;並びに
c)工程b)で得られた混合物を圧縮する工程
を含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(i)核酸;と
(ii)好ましくはリポソーム又はミセル、好ましくはリポソームである、カチオン性脂質を含む脂質粒子;
との複合体を含む錠剤を製造するための方法であって、以下:
a) - (i)核酸と(ii)好ましくはリポソーム又はミセル、好ましくはリポソームである、カチオン性脂質を含む脂質粒子との複合体;
- 乾燥、特に凍結乾燥に適した1種又は複数の添加剤;
を含む水性混合物を、特に凍結乾燥によって乾燥させる工程;
b)1種又は複数の圧縮添加剤を工程a)で得られた乾燥混合物と混合する工程;並びに
c)工程b)で得られた混合物を圧縮する工程
を含む、方法。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
カチオン性脂質が、リポポリアミン、第四級アンモニウム、及びグアニジン又はイミダゾール型のカチオン性頭部を有する脂質から選択され、好ましくはカチオン性脂質が、ジミリスチルアミノプロピルアミノプロピル(DMAPAP)、N-[1-(2,3-ジオレイルオキシ)プロピル]-N,N,N-トリメチルアンモニウムクロリド(DOTMA)、[1,2-ビス(オレオイルオキシ)-3-(トリメチルアンモニオ)プロパン](DOTAP)、3β[N-(N',N'-ジメチルアミノエタン)-カルバモイル]コレステロール(DCChol)及びジオクタデシルアミドグリシルスペルミン(DOGS)、好ましくはジミリスチルアミノプロピルアミノプロピル(DMAPAP)から選択され;
カチオン性脂質が、特に1,2-ジオレオイル-sn-グリセロ-3-ホスホエタノールアミン(DOPE)、コレステロール、ジオレオイル-sn-グリセロ-3-ホスホコリン(DOPC)、ジパルミトイル-sn-グリセロ-3-ホスホコリン(DPPC)及びN'-(rac-1-[11-(F-オクチル)ウンデカ-10-エニル]-2-(ヘキサデシル)グリセロ-3-ホスホエタノイル)-スペルミンカルボキサミド)から選択される中性脂肪と任意選択で混合され、好ましくは中性脂肪が、1,2-ジオレオイル-sn-グリセロ-3-ホスホエタノールアミン(DOPE)であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
カチオン性脂質と中性脂肪の混合物が:
- 混合物中に50~99mol%、好ましくは約50mol%のカチオン性脂質
- 混合物中に1~50mol%、好ましくは約50mol%の中性脂肪
を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
核酸が、治療用核酸、特にsiRNA、miRNA、shRNA、プラスミド又はmRNAである、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
カチオン性脂質の正電荷と核酸の負電荷の電荷比(+/-)が、0.5~10、好ましくは4~10、好ましくは約8であることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
凍結乾燥に適した添加剤が、任意選択で混合物の状態の、特にトレハロース、マンニトール、スクロース、ソルビトール、ラクトース、グルコース、グリセリン、グリシン、アラニン、リジン、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン及びデキストランから選択される保護剤(凍結保護物質又は凍結乾燥保護物質)及び/又は充填剤であることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
凍結乾燥に適した添加剤が、特に凍結乾燥に適した添加剤の0~90質量%の割合の別の凍結乾燥に適した添加剤、好ましくはマンニトールと任意選択で混合された、特に凍結乾燥に適した添加剤の10~100質量%の割合のトレハロースであることを特徴とする、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
圧縮添加剤が、圧縮工程c)の間、核酸とカチオン性脂質を含む脂質粒子の複合体を保護し、前記圧縮添加剤が、別の圧縮添加剤、好ましくは賦形剤(例えばラクトース、デンプン、リン酸カルシウム及びその誘導体とセルロース及びその誘導体、好ましくはラクトース)と任意選択で混合された、特に、滑剤(例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸及びタルク、好ましくはステアリン酸マグネシウム)であることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
滑剤が、完成した錠剤の0.25~5質量%、好ましくは0.5%に相当することを特徴とする、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
工程c)の圧縮が、10~400MPa、好ましくは50~250MPaの圧力で実施されることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、核酸ベクターを含む錠剤を製造するための方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
遺伝子療法は、疾患を治療又は予防するために核酸(特にDNA又はRNA)を使用する。病状に応じて、核酸は、遺伝子配列を調節、修復、置換、追加又は削除するために投与される。治療、予防又は診断効果は、核酸配列又はその配列の遺伝子発現の産物に直接依存する。治療用核酸には、例えば、アンチセンスオリゴヌクレオチド、siRNA及びshRNAが含まれる。特に、低ベクターと結合した分子干渉RNA、又はsiRNAは、病的タンパク質の発現を特異的に抑制するそれらの能力により、高い治療的可能性をもつ作用物質を構成する。治療用核酸は、裸の核酸として細胞に直接注入することができるが、それらはほとんどの場合核酸ベクターを使用して患者の細胞に輸送される。核酸ベクターは、ポリマー又は脂質系に基づいたウイルスベクター、又は合成ベクターであってよい。
【0003】
現在、核酸ベクターは、主に非経口的に投与されるコロイド懸濁液の形態である。このタイプの製剤及び投与経路では、投与されるベクターのサイズや無菌調製物の取得等の強い制約が課せられる。これらの制約は、新薬候補としての核酸ベクターの開発に対する障害である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開WO15023775
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、治療用核酸の生物活性を維持しながら上述の制約を回避するための核酸ベクターの新しい製剤が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様によれば、本発明は:
(i)核酸;と
(ii)好ましくはリポソーム又はミセル、好ましくはリポソームである、カチオン性脂質を含む脂質粒子;
との複合体を含む錠剤を製造するための方法に関し、
前記方法は、以下:
a) - (i)核酸と(ii)好ましくはリポソーム又はミセル、好ましくはリポソームである、カチオン性脂質を含む脂質粒子との複合体;
- 乾燥、特に凍結乾燥に適した1種又は複数の添加剤;
を含む水性混合物を、特に凍結乾燥によって乾燥させる工程;
b)1種又は複数の圧縮添加剤を工程a)で得られた乾燥混合物と混合する工程;並びに
c)工程b)で得られた混合物を圧縮する工程
を含む。
【0007】
特定の実施形態では、前記カチオン性脂質は、リポポリアミン、第四級アンモニウム、及びグアニジン又はイミダゾール型のカチオン性頭部を有する脂質から選択され、好ましくはカチオン性脂質は、ジミリスチルアミノプロピルアミノプロピル(DMAPAP)、N-[1-(2,3-ジオレイルオキシ)プロピル]-N,N,N-トリメチルアンモニウムクロリド(DOTMA)、[1,2-ビス(オレオイルオキシ)-3-(トリメチルアンモニオ)プロパン](DOTAP)、3β[N-(N',N'-ジメチルアミノエタン)-カルバモイル]コレステロール(DCChol)及びジオクタデシルアミドグリシルスペルミン(DOGS)、好ましくはジミリスチルアミノプロピルアミノプロピル(DMAPAP)から選択される。前記カチオン性脂質は、特に1,2-ジオレオイル-sn-グリセロ-3-ホスホエタノールアミン(DOPE)、コレステロール、ジオレオイル-sn-グリセロ-3-ホスホコリン(DOPC)、ジパルミトイル-sn-グリセロ-3-ホスホコリン(DPPC)及びN'-(rac-1-[11-(F-オクチル)ウンデカ-10-エニル]-2-(ヘキサデシル)グリセロ-3-ホスホエタノイル)-スペルミンカルボキサミド)から選択される中性脂肪と任意選択で混合することができ、好ましくは中性脂肪は、1,2-ジオレオイル-sn-グリセロ-3-ホスホエタノールアミン(DOPE)である。特に、カチオン性脂質と中性脂肪の混合物は、混合物中に50~99mol%、好ましくは約50mol%のカチオン性脂質を含んでいてもよく、また混合物中に1~50mol%、好ましくは約50mol%の中性脂肪を含んでいてもよい。
【0008】
特定の実施形態によれば、複合体は、治療用核酸、特にsiRNA、miRNA、shRNA、プラスミド、又はmRNAを含む。特定の実施形態によれば、カチオン性脂質の正電荷と核酸の負電荷の電荷比(+/-)は、0.5~10、好ましくは4~10、好ましくは約8である。
【0009】
本発明の方法によれば、乾燥、特に凍結乾燥に適した添加剤は、任意選択で混合物の状態の、特にトレハロース、マンニトール、スクロース、ソルビトール、ラクトース、グルコース、グリセリン、グリシン、アラニン、リジン、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン及びデキストランから選択される保護剤(凍結保護物質又は凍結乾燥保護物質)及び/又は充填剤であってよい。特に、凍結乾燥に適した添加剤は、特に凍結乾燥に適した添加剤の0~90質量%の割合の別の凍結乾燥に適した添加剤、好ましくはマンニトールと任意選択で混合された、特に凍結乾燥に適した添加剤の10~100質量%の割合のトレハロースである。
【0010】
本発明の方法によれば、圧縮添加剤は、圧縮工程c)の間、核酸とカチオン性脂質を含む脂質粒子の複合体を保護し、前記圧縮添加剤は、別の圧縮添加剤、好ましくは賦形剤(例えばラクトース、デンプン、リン酸カルシウム及びその誘導体とセルロース及びその誘導体、好ましくはラクトース)と任意選択で混合された、特に、滑剤(例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸及びタルク、好ましくはステアリン酸マグネシウム)である。特に、滑剤は、完成した錠剤の0.25~5質量%、好ましくは0.5%に相当し得る。
(【0011】以降は省略されています)

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