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公開番号2025012953
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023116166
出願日2023-07-14
発明の名称熱硬化性樹脂組成物、硬化物、及びフレキシブルプリント基板
出願人株式会社レゾナック
代理人個人,個人,個人
主分類C08L 101/08 20060101AFI20250117BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】優れた絶縁信頼性を有し、反りが抑えられたフレキシブルプリント基板を得ることができる熱硬化性樹脂組成物を提供すること。
【解決手段】(A)酸無水物基及びカルボキシ基からなる群より選ばれる少なくとも1種の基を有する樹脂、(B)Zr、Mg、及びAlを含むイオントラップ剤、(C)無機フィラー、及び(D)エポキシ樹脂を含有する、熱硬化性樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)酸無水物基及びカルボキシ基からなる群より選ばれる少なくとも1種の基を有する樹脂、(B)Zr、Mg、及びAlを含むイオントラップ剤、(C)無機フィラー、及び(D)エポキシ樹脂を含有する、熱硬化性樹脂組成物。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記(B)イオントラップ剤の含有率が、前記(A)樹脂を基準として1~60質量%である、請求項1に記載の熱硬化性樹脂組成物。
【請求項3】
前記(B)イオントラップ剤及び(C)無機フィラーの合計の含有率が、前記(A)樹脂を基準として10~70質量%である、請求項1に記載の熱硬化性樹脂組成物。
【請求項4】
前記(A)樹脂が、酸無水物基及びカルボキシ基からなる群より選ばれる少なくとも1種の基を有するポリアミドイミドを含む、請求項1に記載の熱硬化性樹脂組成物。
【請求項5】
前記ポリアミドイミドが、下記式(P1)で表されるポリカーボネートジオールに由来する構造を含む、請求項4に記載の熱硬化性樹脂組成物。
TIFF
2025012953000009.tif
16
165
(式中、R

は、炭素数5~10の脂環式炭化水素基を有する2価の有機基、又は、炭素数1~18の脂肪族炭化水素基を有する2価の有機基(但し、該2価の有機基は、脂環式炭化水素基を有しない。)を示し、nは1~30の数を示す。R

は互いに同一でも異なっていてもよい。)
【請求項6】
前記ポリアミドイミドが、下記式(P2)で表される構造を含む、請求項4に記載の熱硬化性樹脂組成物。
TIFF
2025012953000010.tif
23
166
(式中、R

は、炭素数5~10の脂環式炭化水素基を有する2価の有機基、又は、炭素数1~18の脂肪族炭化水素基を有する2価の有機基(但し、該2価の有機基は、脂環式炭化水素基を有しない。)を示し、Xは、2価の有機基を示し、nは1~30の数を示す。R

は互いに同一でも異なっていてもよい。*は他の構造との結合位置を示す。)
【請求項7】
ポリイミド基材と、前記ポリイミド基材に接する銅箔とを有するフレキシブルプリント基板の保護膜用である、請求項1に記載の熱硬化性樹脂組成物。
【請求項8】
請求項1~7のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物を得るために用いられ、
前記樹脂を含有する第1剤と、前記3官能のアミン型エポキシ樹脂を含有する第2剤とを含む、熱硬化性樹脂組成物用セット。
【請求項9】
請求項1~7のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物を用いて得られる、硬化物。
【請求項10】
請求項1~7のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物を用いて得られる、フィルム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、熱硬化性樹脂組成物、熱硬化性樹脂組成物用セット、硬化物、フィルム、フレキシブルプリント基板、及び電子部品に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
フレキシブルプリント基板は、各種ディスプレイ、スマートフォン等の電子機器に広く用いられている。フレキシブルプリント基板は、一般的に、配線間の電気絶縁性の確保、配線の腐食防止等のための保護膜を有する。保護膜は、例えば、熱硬化性樹脂組成物を用いて形成することができる。保護膜には、優れた絶縁信頼性及び柔軟性が求められる。
【0003】
例えば特許文献1には、(A)少なくとも1つの酸無水物基及び/又はカルボキシ基を有する樹脂、(B)ハイドロタルサイト及びシリカを含む無機フィラー及び(C)エポキシ樹脂、を含有する熱硬化性樹脂組成物が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-275114号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
電子機器には、高性能化、小型化、及び薄型化が求められている。これらを実現するために、フレキシブルプリント基板にも高い性能が期待され、保護膜にはより優れた絶縁信頼性及び柔軟性が望まれている。
【0006】
そこで、本開示は、優れた絶縁信頼性を有し、反りが抑えられたフレキシブルプリント基板を得ることができる熱硬化性樹脂組成物を提供する。また、本開示は、前記熱硬化性樹脂組成物を得るための第1剤及び第2剤を含むセット、並びに、前記熱硬化性樹脂組成物又は前記セットを用いて得られる硬化物及びフィルムを提供する。さらに、本開示は、優れた絶縁信頼性を有し、反りが抑えられたフレキシブルプリント基板及び電子部品を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施形態を以下に挙げる。本発明は以下の実施形態に限定されない。
一実施形態は、(A)酸無水物基及びカルボキシ基からなる群より選ばれる少なくとも1種の基を有する樹脂、(B)Zr、Mg、及びAlを含むイオントラップ剤、(C)無機フィラー、及び(D)エポキシ樹脂を含有する、熱硬化性樹脂組成物に関する。
他の一実施形態は、上記熱硬化性樹脂組成物を得るために用いられ、前記樹脂を含有する第1剤と、前記3官能のアミン型エポキシ樹脂を含有する第2剤とを含む、熱硬化性樹脂組成物用セットに関する。
他の一実施形態は、上記熱硬化性樹脂組成物又は上記熱硬化性樹脂組成物用セットを用いて得られる、硬化物に関する。
他の一実施形態は、上記熱硬化性樹脂組成物又は上記熱硬化性樹脂組成物用セットを用いて得られる、フィルムに関する。
他の一実施形態は、上記熱硬化性樹脂組成物又は上記熱硬化性樹脂組成物用セットを用いて得られる、フレキシブルプリント基板に関する。
他の一実施形態は、上記熱硬化性樹脂組成物又は上記熱硬化性樹脂組成物用セットを用いて得られる、電子部品に関する。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、優れた絶縁信頼性を有し、反りが抑えられたフレキシブルプリント基板を得ることができる熱硬化性樹脂組成物が提供される。また、本開示によれば、前記熱硬化性樹脂組成物を得るための第1剤及び第2剤を含むセットが、並びに、前記熱硬化性樹脂組成物又は前記熱硬化性樹脂組成物用セットを用いて得られる硬化物及びフィルムが提供される。さらに、本開示によれば、優れた絶縁信頼性を有し、反りが抑えられたフレキシブルプリント基板及び電子部品が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実施例において作製した絶縁信頼性及び耐洗浄剤性評価用の試験片を示す模式的正面図である。
図2は、図1に示す試験片の配線部分を拡大して示す模式的正面図である。
図3は、実施例において試験片と洗浄剤とを接触させた状態を示す模式的正面図である。
図4は、実施例において試験片と洗浄剤とを接触させた状態を示す模式的斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施形態について説明する。本発明は以下の実施形態に限定されない。また、以下の実施形態は、単独で又は組み合わせて実施することが可能である。複数の実施形態の組み合わせも本発明に含まれる。
(【0011】以降は省略されています)

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