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公開番号2025012506
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023115380
出願日2023-07-13
発明の名称ポリカーボネート樹脂組成物
出願人三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社
代理人弁理士法人愛宕綜合特許事務所
主分類C08L 69/00 20060101AFI20250117BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】難燃性に優れ、且つ、熱安定性と耐湿熱性に優れるポリカーボネート樹脂組成物。
【解決手段】ポリカーボネート樹脂(A)100質量部に対し、有機スルホン酸カリウム塩(B)0.001~0.5質量部、フルオロポリマー(C)0.001~1質量部を含有し、有機スルホン酸カリウム塩(B)のイオンクロマトグラフィー法により測定したナトリウムイオンの含有量が200ppm以上1000ppm以下であることを特徴とするポリカーボネート樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリカーボネート樹脂(A)100質量部に対し、有機スルホン酸カリウム塩(B)0.001~0.5質量部、フルオロポリマー(C)0.001~1質量部を含有し、有機スルホン酸カリウム塩(B)のイオンクロマトグラフィー法により測定したナトリウムイオンの含有量が200ppm以上1000ppm以下であることを特徴とするポリカーボネート樹脂組成物。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
有機スルホン酸カリウム塩(B)が、パーフルオロアルキルスルホン酸カリウムである請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項3】
有機スルホン酸カリウム塩(B)が、パーフルオロメタンスルホン酸カリウムである請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項4】
有機スルホン酸カリウム塩(B)のイオンクロマトグラフィー法により測定したフッ素イオンの含有量が200ppm以上である請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項5】
請求項1~4のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂組成物のペレット。
【請求項6】
請求項1~4のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂組成物を成形してなる成形品。
【請求項7】
請求項5に記載のポリカーボネート樹脂ペレットを成形してなる成形品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリカーボネート樹脂組成物に関し、詳しくは、難燃性に優れ、熱安定性と耐湿熱性に優れるポリカーボネート樹脂組成物及びその成形品に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
ポリカーボネート樹脂は、耐衝撃性等の機械的特性に優れ、且つ耐熱性、透明性等にも優れるので、電気・電子機器部品、自動車内外装部品、OA機器部品、各種光学部品、機械部品、建材、シートなどの多くの用途に広く用いられている。
【0003】
電気・電子機器、情報端末機器等の部品では、近年、高い難燃性が求められており、特に最近では、UL-94でのV-0は勿論のこと、これより高度な難燃性レベルである5VBをクリアーすることが要求されつつある。
【0004】
ポリカーボネート樹脂に難燃性を付与する手段としては、ハロゲン系難燃剤が従来から使用され、近年はリン系難燃剤や有機スルホン酸金属塩系難燃剤が使用されてきている。
有機スルホン酸金属塩としては、例えばパーフルオロアルキルスルホン酸金属塩化合物(特許文献1)等が使用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特公昭54-32456号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、有機スルホン酸金属塩は優れた難燃性を発現し多用されてはいるが、5VBレベルの難燃性(試験片5本がいずれも、燃焼時間60秒以内で、ドリップによる綿着火がない)を達成するのには十分とはいえない。また、本発明者が検討した結果、成形時の滞留あるいは300℃のような高温になった場合には樹脂組成物の熱劣化の問題が生じやすいこと、さらに、ポリカーボネート樹脂組成物の耐湿熱性の低下が起きやすいという問題もあることが判明した。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、有機スルホン酸カリウム塩として、ナトリウムイオンの含有量が特定の範囲にある有機スルホン酸カリウム塩を使用し、これにフルオロポリマーを、それぞれ特定の量で組み合わせて含有するポリカーボネート樹脂組成物が上記課題を解決することを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、以下のポリカーボネート樹脂組成物及び成形品に関する。
【0008】
1.ポリカーボネート樹脂(A)100質量部に対し、有機スルホン酸カリウム塩(B)0.001~0.5質量部、フルオロポリマー(C)0.001~1質量部を含有し、有機スルホン酸カリウム塩(B)のイオンクロマトグラフィー法により測定したナトリウムイオンの含有量が200ppm以上1000ppm以下であることを特徴とするポリカーボネート樹脂組成物。
2.有機スルホン酸カリウム塩(B)が、パーフルオロアルキルスルホン酸カリウムである上記1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
3.有機スルホン酸カリウム塩(B)が、パーフルオロメタンスルホン酸カリウムである上記1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
4.有機スルホン酸カリウム塩(B)のイオンクロマトグラフィー法により測定したフッ素イオンの含有量が200ppm以上である上記1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
5.上記1~4のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂組成物のペレット。
6.上記1~4のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂組成物を成形してなる成形品。
7.上記5に記載のポリカーボネート樹脂ペレットを成形してなる成形品。
【発明の効果】
【0009】
本発明のポリカーボネート樹脂組成物は、5VBレベルの高度の難燃性を有し、且つ、成形時の滞留安定性等の熱安定性、さらには耐湿熱性にも優れる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明について実施形態及び例示物等を示して詳細に説明する。
なお、本明細書において、「~」とは、特に断りがない場合、その前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む意味で使用される。
(【0011】以降は省略されています)

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