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公開番号
2025012231
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2023114934
出願日
2023-07-13
発明の名称
車載用のLED点灯回路および車載用の照明装置
出願人
豊田合成株式会社
代理人
弁理士法人明成国際特許事務所
主分類
H05B
45/345 20200101AFI20250117BHJP(他に分類されない電気技術)
要約
【課題】車載用のLED点灯回路において、LEDの輝度の変動を抑制できる技術を提供する。
【解決手段】車載用のLED点灯回路は、1以上のLEDに流れるLED電流の定電流回路を備える。定電流回路は、ツェナーダイオードと、ツェナーダイオードに流れるツェナー電流を制御する第1トランジスタと、第1トランジスタの駆動を、順方向の電圧により制御するダイオードと、ツェナーダイオードの逆方向の電圧により、LED電流を制御する第2トランジスタを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
車載用のLED点灯回路であって、
1以上のLEDに流れるLED電流の定電流回路を備え、
前記定電流回路は、
ツェナーダイオードと、
前記ツェナーダイオードに流れるツェナー電流を制御する第1トランジスタと、
前記第1トランジスタの駆動を、順方向の電圧により制御するダイオードと、
前記ツェナーダイオードの逆方向の電圧により、前記LED電流を制御する第2トランジスタを備える、LED点灯回路。
続きを表示(約 970 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の車載用のLED点灯回路であって、
前記ダイオードは、前記1以上のLEDに含まれるLEDである、LED点灯回路。
【請求項3】
請求項2に記載の車載用のLED点灯回路であって、
前記定電流回路は、さらに、
前記ツェナー電流を規定する第1抵抗と、
前記LED電流を規定する第2抵抗と、を備え、
前記ツェナーダイオードは、前記LED点灯回路の供給電圧に対して逆方向に接続され、かつ、前記第1トランジスタのエミッタとコレクタに対して直列に接続され、
前記ダイオードは、前記供給電圧に対して順方向に接続され、かつ、前記第2トランジスタのエミッタとコレクタに対して直列に接続され、
前記第1トランジスタのベースは、前記ダイオードと前記第2トランジスタの間に接続され、
前記第2トランジスタのベースは、前記ツェナーダイオードと前記第1トランジスタの間に接続される、LED点灯回路。
【請求項4】
請求項3に記載の車載用のLED点灯回路であって、
前記ダイオードのカソードは、前記LED点灯回路のグラウンドに接続されている、LED点灯回路。
【請求項5】
請求項3に記載の車載用のLED点灯回路であって、
前記ツェナーダイオードのアノードは、前記LED点灯回路のグラウンドに接続されている、LED点灯回路。
【請求項6】
車載用の照明装置であって、
請求項3から請求項5のいずれか一項に記載の車載用のLED点灯回路であって、前記1以上のLEDが赤色光を発するLEDである第1LED点灯回路と、
前記車載用のLED点灯回路であって、前記1以上のLEDが青色光を発するLEDである第2LED点灯回路と、
前記車載用のLED点灯回路であって、前記1以上のLEDが緑色光を発するLEDである第3LED点灯回路と、を備える、照明装置。
【請求項7】
請求項6に記載の車載用の照明装置であって、
前記第1LED点灯回路と、前記第2LED点灯回路と、前記第3LED点灯回路とにおいて、それぞれの前記第2抵抗は、可変抵抗である、照明装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、車載用のLED点灯回路および車載用の照明装置に関する。
続きを表示(約 3,400 文字)
【背景技術】
【0002】
車載用のLED(light Emitting Diode)点灯回路には、従来、特許文献1に記載されているように、LEDに流れる電流を一定に保つ定電流回路が設けられている。以下の説明において、LEDに流れる電流は、LED電流とよぶ。車載用のLED点灯回路は、バッテリを電源としていることにより、バッテリの電圧変動の影響を受ける。この場合、LED電流は、その電圧変動に応じて変動する。LED電流の変動は、ちらつきの要因である、輝度の変動を生じさせる。車載用のLED点灯回路における定電流回路は、LED電流の変動を抑制することにより、LEDの輝度の変動を抑制する。
【0003】
特許文献1に記載されている定電流回路は、ツェナーダイオードを用いることにより、ツェナーダイオードの逆方向の電圧における定電圧の特性を利用している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-100633号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、定電流回路を用いた場合も、LED電流が変動する場合がある。例えば、LED電流は、定電流回路に用いられる素子の特性によって変動する。ツェナーダイオードにおいて、逆方向の電圧における定電圧の特性は、現実には電流に応じて変動するために、厳密には一定ではない。よって、ツェナーダイオードを用いた定電流回路においても、LEDの輝度の変動が生じる。したがって、車載用のLED点灯回路において、よりLEDの輝度の変動を抑制できる技術が求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
【0007】
(1)本開示の第1の形態によれば、車載用のLED点灯回路が提供される。このLED点灯回路は、1以上のLEDに流れるLED電流の定電流回路を備える。前記定電流回路は、ツェナーダイオードと、前記ツェナーダイオードに流れるツェナー電流を制御する第1トランジスタと、前記第1トランジスタの駆動を、順方向の電圧により制御するダイオードと、前記ツェナーダイオードの逆方向の電圧により、前記LED電流を制御する第2トランジスタを備える。
このような形態とすることで、定電流回路は、ツェナーダイオードの逆方向の電圧により、第2トランジスタによるLED電流を制御する。ツェナーダイオードに流れるツェナー電流は、第1トランジスタにより制御される。さらに、第1トランジスタの駆動は、ダイオードの順方向の電圧により制御される。すなわち、ツェナー電流は、定電圧の特性を有するダイオードの順方向の電圧に基づいて制御される。よって、ツェナーダイオードの逆方向の電圧は、ツェナー電流が制御されることにより安定する。すなわち、定電流回路は、第2トランジスタによるLED電流の制御を安定して行うことができる。したがって、LED点灯回路11は、よりLEDの輝度の変動を抑制できる。
(2)上記形態において、前記ダイオードは、前記1以上のLEDに含まれるLEDでもよい。
このような形態とすることで、LED点灯回路は、第1LEDを定電流回路のダイオードとして構成できることにより、別途、ダイオードを備える場合に比べて、部品点数を削減できる。
(3)上記形態において、前記定電流回路は、さらに、前記ツェナー電流を規定する第1抵抗と、前記LED電流を規定する第2抵抗と、を備え、前記ツェナーダイオードは、前記LED点灯回路の供給電圧に対して逆方向に接続され、かつ、前記第1トランジスタのエミッタとコレクタに対して直列に接続され、前記ダイオードは、前記供給電圧に対して順方向に接続され、かつ、前記第2トランジスタのエミッタとコレクタに対して直列に接続され、前記第1トランジスタのベースは、前記ダイオードと前記第2トランジスタの間に接続され、前記第2トランジスタのベースは、前記ツェナーダイオードと前記第1トランジスタの間に接続されていてもよい。
このような形態とすることで、第1トランジスタは、ベースが定電流回路におけるダイオードとしての第1LEDに接続されることにより、順方向の電圧により制御されている。第2トランジスタは、ベースがツェナーダイオードに接続されることにより、逆方向の電圧により制御されている。すなわち、LED点灯回路は、ダイオードの特性を利用することにより、第1トランジスタと第2トランジスタを容易に制御できる。
(4)上記形態において、前記ダイオードのカソードは、前記LED点灯回路のグラウンドに接続されていてもよい。
このような形態とすることで、LED点灯回路は、ツェナーダイオードの逆方向の電圧の基準をグラウンドにしていない場合に比べて、第2トランジスタをより安定的に制御できる。
(5)上記形態において、前記ツェナーダイオードのアノードは、前記LED点灯回路のグラウンドに接続されていてもよい。
このような形態とすることで、LED点灯回路は、例えば、第1LEDがカソードコモンにより、カソードをグラウンドに接続する必要がある場合でも、適用できる。
(6)本開示の第2の形態によれば、車載用の照明装置が提供される。この照明装置は、上記形態の車載用のLED点灯回路であって、前記1以上のLEDが赤色光を発するLEDである第1LED点灯回路と、前記車載用のLED点灯回路であって、前記1以上のLEDが青色光を発するLEDである第2LED点灯回路と、前記車載用のLED点灯回路であって、前記1以上のLEDが緑色光を発するLEDである第3LED点灯回路と、を備える。
このような形態とすることで、照明装置は、LED点灯回路によりLEDの輝度の変動が抑制されるために、3色による照明の色合いをより高い精度で表現できる。
(7)上記形態において、前記第1LED点灯回路と、前記第2LED点灯回路と、前記第3LED点灯回路とにおいて、それぞれの前記第2抵抗は、可変抵抗でもよい。
このような形態とすることで、各LED点灯回路は、可変抵抗である第2抵抗によってLEDの輝度を変更できる。よって、本開示の照明装置は、第1LED点灯回路の第2抵抗と、第2LED点灯回路の第2抵抗と、第3LED点灯回路の第2抵抗を調整することにより、さまざまな色の光を射出できる。そして、本開示の照明装置は、供給電圧の変動があった場合も、射出する光の色の変動を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
車載用のLED点灯回路の構成を示す回路図である。
LED電流と供給電圧との関係を示すグラフである。
第2実施形態のLED点灯回路を示す回路図である。
第3実施形態のLED点灯回路を示す回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
A.第1実施形態:
A-1.回路の構成:
図1は、車載用のLED点灯回路11の構成を示す回路図である。車載用のLED点灯回路11は、LED(light Emitting Diode)を点灯する。より具体的には、LED点灯回路11は、車両Vの室内で使用されるLEDを点灯させるために、車両Vに設けられる。例えば、LED点灯回路11は、室内照明、スピードメータや表示灯などに用いられるLEDの点灯に使用される。
【0010】
LED点灯回路11は、バッテリ110と、第1LED120と、第2LED130と、第2抵抗140と、定電流回路150と、を備える。図1では、破線の範囲が定電流回路150の部分である。さらに、定電流回路150は、第2トランジスタ153と、ツェナーダイオード154と、第1トランジスタ152と、第1抵抗151と、ダイオード120と、を備える。なお、第1実施形態では、ダイオード120は、LED点灯回路11の負荷としてのLEDに含まれる第1LED120により構成されている。まず、各素子の接続について説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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