TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025008409
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023110568
出願日2023-07-05
発明の名称電子装置
出願人株式会社鷺宮製作所
代理人個人,個人,個人
主分類H05K 7/14 20060101AFI20250109BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】ケースへの基板の収容を正確に行うとともに、基板に作用する負荷を低減する電子装置を提供することを目的とする。
【解決手段】電子装置1は、ケース本体10と、回路基板40と、カバー体50とを備えている。ケース本体10は、底板11から立ち上がる支持片19と、支持片19の板厚方向に弾性変形可能に設けられた第1弾性片29aと、第1弾性片29aから内方に突出する第1保持爪29bと、を有している。回路基板40は、支持片19の内面に対向して前後方向Xに延びる第1端面45を有し、第1端面45の少なくとも一部には、前後方向Xに切削されて所定の位置に形成された第1切削面45aが設けられている。第1切削面45aが第1保持爪29bに係止されて左右方向Y内方に押圧されることで回路基板40がケース本体10に保持されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
底板を有し前記底板に対向する方向に開口するケース本体と、前記ケース本体に収容される回路基板と、前記ケース本体の開口を覆うカバー体と、を備えた電子装置であって、
前記ケース本体は、前記底板から立ち上がる支持片と、前記支持片の板厚方向に弾性変形可能に設けられた弾性片と、前記弾性片から内方に突出して設けられる保持爪と、を有し、
前記回路基板は、前記支持片の内面に対向して所定方向に延びる第1端面を有し、
前記第1端面の少なくとも一部には、前記所定方向に沿って切削されて所定の位置に形成された第1切削面が設けられ、
前記第1切削面が前記保持爪に係止されて前記所定方向に直交する直交方向内方に押圧されることで前記回路基板が前記ケース本体に保持されていることを特徴とする電子装置。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記回路基板は、前記第1端面と直交して前記直交方向に延びる部分を備える第2端面を有し、前記第2端面の少なくとも一部には、前記直交方向に沿って切削されて所定の位置に形成された第2切削面が設けられ、
前記第2切削面が前記ケース本体の一部に当接または近接することで前記回路基板が前記ケース本体に位置決めされていることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項3】
前記支持片は、前記ケース本体の内方に突出するリブを有し、前記リブの側面と前記第2切削面とが当接または近接して設けられていることを特徴とする請求項2に記載の電子装置。
【請求項4】
前記回路基板は、前記第1端面と異なる位置で前記支持片の内面に対向して延びる第3端面を有し、前記第3端面は非切削面であり、
前記第1端面と前記支持片の内面との距離は、前記第3端面と前記支持片の内面との距離よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、電子機器のコントローラ等を構成する電子装置が知られている(例えば、特許文献1~3参照)。特許文献1には、底板および底板から立ち上がる側壁で構成されるケースと、ケース内に配置される基板と、側壁の板厚方向に弾性変形し基板の一辺部に対しスナップフィット結合を行う弾性係合爪と、を備えたセキュリティ機器が開示されている。この構成によれば、弾性係合爪の採用により、ねじ等の部品を用いることなく基板がケースに取り付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-251644号公報
特開2002-289987号公報
特開2001-203483号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述したような電子装置では、製造の効率化等のため、板状の基板材料から複数の基板を切り出す、いわゆる「複数個取り」を行うことがある。この場合、基板材料にミシン目状の破断部を予め形成しておき、手で折り曲げる等して、この破断部に沿って基板材料を切断することで、1個の基板材料から複数の基板が製造される(切り離される)。しかしながら、このような破断方法の場合、切り離される位置は基板ごとに異なりやすいため基板の寸法精度が出にくい。このため、基板の寸法のばらつきにより基板の寸法が想定よりも大きくなる位置で基板が切り離された場合、弾性係合爪が想定以上に変形し、ケースが膨らむ。また、この場合、想定以上に変形した弾性係合爪の復元力により基板や基板に実装された電子部品に想定外の負荷がかかる。一方、基板の寸法が想定よりも小さくなる位置で基板が切り離された場合、弾性係合爪による基板の保持力が低下する。また、切断後の破断部にはバリ等の突起や凹み等が発生する場合がある。このため、例えば、バリ等の突起が発生した場合には、ケースと基板との接続の妨げとなる。このように基板の切断の状態は、ケースに対して基板を正確に収容するために重要な要素である。
【0005】
基板の切断に関しては、破断部を構成するスリットの形状を工夫することでバリ等の突起の発生を抑制するものが知られている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2に記載のプリント基板では、切断箇所に接する穴と、当該穴の直径よりも直径が大きく先端部が半円形状に形成されて切断箇所に沿って延びる貫通溝と、を重複するように設けることでスリットが形成され、この穴と貫通溝とでバリ等の突起の発生を抑制している。
【0006】
一方、基板を収容するケースの構造を工夫することで上記バリ等の突起に対応する技術も開示されている(例えば、特許文献3参照)。特許文献3に記載の電子制御装置のケースには、基板の切断箇所となる連結部に対向する部位に、当該連結部との間に空間を形成する逃げ部が設けられており、バリ等の突起を逃げ部に収容することで、突起の影響を受けずに基板がケースに収容される。
【0007】
しかしながら、バリ等の突起や凹みは、大きさが成り行きで決まることから基板の寸法のばらつきは大きくなり易いだけでなく、破断部を予め形成し、基板を手で折り曲げる等して基板を破断する場合、低コストで基板の製造が可能となる一方で上述のようにそもそも基板の寸法がばらつきやすい。このため、特許文献2および特許文献3のいずれの構造においても上述した収容または負荷についての問題に対応することが難しい。
【0008】
本発明は、ケースへの基板の収容を正確に行うとともに、基板に作用する負荷を低減する電子装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決し目的を達成するために、電子装置は、底板を有し前記底板に対向する方向に開口するケース本体と、前記ケース本体に収容される回路基板と、前記ケース本体の開口を覆うカバー体と、を備えた電子装置であって、前記ケース本体は、前記底板から立ち上がる支持片と、前記支持片の板厚方向に弾性変形可能に設けられた弾性片と、前記弾性片から内方に突出して設けられる保持爪と、を有し、前記回路基板は、前記支持片の内面に対向して所定方向に延びる第1端面を有し、前記第1端面の少なくとも一部には、前記所定方向に沿って切削されて所定の位置に形成された第1切削面が設けられ、前記第1切削面が前記保持爪に係止されて前記所定方向に直交する直交方向内方に押圧されることで前記回路基板が前記ケース本体に保持されていることを特徴とする。
【0010】
このような本発明によれば、回路基板において、第1端面の少なくとも一部に第1切削面を設けたことで、所定方向に延びて保持爪に係止される部分の寸法精度を高くすることができる。これによれば、上述した複数個取り等によって回路基板の寸法精度のばらつきが想定される場面でも、保持爪に係止される部分のケース本体に対する位置精度を高くすることができる。このため、ケース本体に対して回路基板を正確に収容し、回路基板の係止を安定して行うことができる。また、回路基板における保持爪に係止される部分の寸法精度が高くなることで、弾性片が想定以上に変形することが抑制される。このため、弾性片に想定以上の復元力が発生することも抑制され、回路基板に想定外の負荷がかかることが抑制される。したがって、ケースへの基板の収容を正確に行うとともに、基板に作用する負荷を低減する電子装置を提供することができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

株式会社鷺宮製作所
電子装置
1日前
個人
誘導加熱装置
26日前
日本精機株式会社
表示装置
4日前
株式会社下村漆器店
調理機
1か月前
株式会社下村漆器店
調理機
1か月前
富山県
EBG構造基板
1か月前
株式会社クラベ
基材及び面状ユニット
2か月前
イビデン株式会社
プリント配線板
26日前
株式会社明治ゴム化成
磁性体部品
1日前
イビデン株式会社
プリント配線板
1か月前
シャープ株式会社
電子装置
1か月前
イビデン株式会社
配線基板
1か月前
太陽誘電株式会社
バルクフィーダ
2か月前
イビデン株式会社
配線基板
2か月前
イビデン株式会社
配線基板
6日前
イビデン株式会社
プリント配線板
1か月前
株式会社ルミカ
発光具
4日前
三笠電子工業株式会社
装飾具
2か月前
株式会社ルミカ
発光具
4日前
サクサ株式会社
結束バンドの固定構造
27日前
象印マホービン株式会社
調理器
2か月前
トキコーポレーション株式会社
疑似負荷装置
28日前
日本特殊陶業株式会社
配線基板
1日前
NISSHA株式会社
回路埋込基板の製造方法
2か月前
日本特殊陶業株式会社
セラミックヒータ
4日前
株式会社デンソー
電子装置
1か月前
横河電機株式会社
電子機器
1か月前
NISSHA株式会社
回路埋込基板の製造方法
2か月前
株式会社デンソー
電子装置
1か月前
キヤノン株式会社
電子機器
1か月前
東芝ライテック株式会社
光照射装置
1か月前
株式会社鷺宮製作所
電子装置
1日前
株式会社鷺宮製作所
電子装置
1日前
ダイハツ工業株式会社
車両制御装置
2か月前
株式会社鷺宮製作所
電子装置
1日前
株式会社鷺宮製作所
電子装置
1日前
続きを見る