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公開番号
2025068288
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-28
出願番号
2023178079
出願日
2023-10-16
発明の名称
電動弁及びこれを用いた冷凍サイクルシステム
出願人
株式会社鷺宮製作所
代理人
弁理士法人谷・阿部特許事務所
主分類
F16K
31/04 20060101AFI20250421BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】ケースの他端側の構成を工夫することにより、ケースの耐圧性能を向上させることができる電動弁及びこれを用いた冷凍サイクルシステムを提供することである。
【解決手段】電動弁100であって、ケース61は、平面部61bと、円筒部61aと、曲面部61cと、を備え、第1の境界領域Br1における、平面部接続円弧の接線が、平面部61bに沿う方向に延在し、第2の境界領域Br2における、円筒部接続円弧の接線が、円筒部61aに沿う方向に延在し、平行位置決め手段は、ケース61の一端部と、弁本体10の他端部とを互いに平行に位置決めする、平面部61bであり、押圧力緩衝手段は、ケース61を縦断面からみて、1つ以上の円弧からなる曲面部61cであり、軸線L方向の押圧力F1が平面部61bの外面61baに負荷される際に、曲面部61cが撓むことにより、押圧力F1を緩衝させる。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
弁ポートを有する弁本体と、
前記弁ポートの開口面積を制御する弁体と、
弁体を進退させる駆動部と、
平行位置決め手段と、
押圧力緩衝手段と、
を備える電動弁であって、
前記駆動部は、駆動部材と、前記駆動部材を収容するとともに、前記弁本体に接続され、一体的に構成されるケースと、を備え、
前記ケースは、軸線方向からみて、円形状を有する平面部と、軸線方向に延在し、円筒形状を有する円筒部と、前記平面部及び前記円筒部を連続的に接続し、軸線方向からみて、円環形状を有する曲面部と、を備え、
前記ケースを縦断面からみて、
前記曲面部は、第1の境界領域において、前記平面部と接続するとともに、所定の曲率半径を有する平面部接続円弧と、第2の境界領域において、前記円筒部と接続するとともに、所定の曲率半径を有する円筒部接続円弧と、を有し、
前記第1の境界領域における、前記平面部接続円弧の接線が、前記平面部に沿う方向に延在し、
前記第2の境界領域における、前記円筒部接続円弧の接線が、前記円筒部に沿う方向に延在し、
前記平行位置決め手段は、前記ケースの一端部と、前記弁本体の他端部とを互いに平行に位置決めする、前記平面部であり、
前記押圧力緩衝手段は、前記ケースを縦断面からみて、1つ以上の円弧からなる前記曲面部であり、軸線方向の押圧力が前記平面部の外面に負荷される際に、前記曲面部が撓むことにより、押圧力を緩衝させることを特徴とする電動弁。
続きを表示(約 910 文字)
【請求項2】
前記平面部接続円弧と前記円筒部接続円弧の曲率半径を、それぞれ、Rf、Rtとしたとき、1≦Rf/Rt<2の関係に設定されることを特徴とする、請求項1に記載の電動弁。
【請求項3】
前記平面部接続円弧と前記円筒部接続円弧の曲率半径を、それぞれ、Rf、Rtとし、前記円筒部の内径をD2、前記平面部の直径をD1としたとき、D2=Rf+Rt+D1の関係に設定されることを特徴とする、請求項1に記載の電動弁。
【請求項4】
前記ケースを縦断面からみて、
前記曲面部は、2つ以上の円弧からなり、
前記平面部接続円弧の中心を、前記円筒部の他端部より、一端側に配置することを特徴とする、請求項1に記載の電動弁。
【請求項5】
ケース寸法誤差吸収手段をさらに備え、
前記ケースは、プレス加工により一体成形されるものであり、
前記ケース寸法誤差吸収手段は、前記曲面部であり、前記押圧力が前記平面部の外面に負荷される際に、前記曲面部を撓ませることにより、前記平面部のみを軸線方向に移動させ、前記ケースが有する寸法誤差を吸収することを特徴とする請求項1に記載の電動弁。
【請求項6】
異常高圧力緩衝手段をさらに備え、
前記ケースは、プレス加工により一体成形されるとともに、前記平面部、前記曲面部、及び、少なくとも前記第2の境界領域の近傍における前記円筒部のそれぞれの肉厚を均一とし、
前記異常高圧力緩衝手段は、前記平面部及び前記曲面部であり、軸線方向の異常高圧力が前記平面部の内面に負荷される際に、前記平面部及び前記曲面部を、前記円筒部に連続的に接続するように滑らかに撓ませ、略半球形状へと変形させることにより、異常高圧力による負荷を緩衝させることを特徴とする請求項1に記載の電動弁。
【請求項7】
圧縮機と、凝縮器と、膨張弁と、蒸発器と、を含む冷凍サイクルシステムであって、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の電動弁が、前記膨張弁として用いられていることを特徴とする冷凍サイクルシステム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、平行位置決め手段及び押圧力緩衝手段を備える電動弁及びこれを用いた冷凍サイクルシステムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、図9に示すように、電動弁900(以下、「従来の電動弁」という)であって、弁本体910と、弁本体910に溶接固定されるケース961と、を備え、ケース961は、軸線L方向に延在する円筒部961aと、軸線L方向からみて、円形状を有し、円筒部961aの一端部に溶接部W1を介して固定される円板部961dと、を有するものが記載されている。
【0003】
ここで、特許文献1には明記されていないが、例えば、ケース961を、弁本体910に組付ける際に、押さえ治具(不図示)により、円板部961dに軸線L方向の押圧力を負荷しながら、ケース961を弁本体910へと突き合わせ、互いに溶接部W2を介して固定することが考えられる。
【0004】
しかしながら、円板部961dは、ケース961に溶接部W1を介して固定されているため、円板部961dの水平度は、比較的低いものとなっている。この円板部961dの低い水平度のため、押さえ治具により、円板部961dを軸線L方向の他端側に押圧する際に、ケース961が軸線Lに対して傾くことにより、ケース961の一端部と弁本体910の他端部とを互いに平行に位置決めすることができず、隙間が生じるため、溶接部W2における溶接不良が生じるおそれがあった(以下、「従来の問題点1(平行位置決め困難による溶接不良)という」)。
【0005】
また、溶接部W2に生じる溶接熱により、ケース961自体やケース961内の空気が膨張することを考慮し、円板部961dへの軸線L方向の押圧力を、比較的大きく設定し、し、ケース961の弁本体910に対する位置ずれを抑制する必要があった。
【0006】
したがって、ケース961を、弁本体910に組付ける際には、軸線L方向の一端側に向かう、比較的大きな押圧力が、円板部961dに対して負荷され、円板部961dと円筒部961aとの接続部である溶接部W1に、極めて大きな応力集中が生じるため、溶接部W1の強度を低下させるおそれがあった(以下、「従来の問題点2(組付け時の押圧力により生じる大きな応力集中)という」)。
【0007】
このように、従来の電動弁では、従来の問題点1(平行位置決め困難による溶接不良)及び従来の問題点2(組付け時の押圧力により生じる大きな応力集中)により、ケース961と弁本体910との溶接部W2、及び、円板部961dと円筒部961aとの溶接部W1における強度がそれぞれ低下し、最悪の場合には、通常使用圧力状態において、ケース961が破裂するおそれがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
中国特許出願公開第108626413号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、ケースの他端側の構成を工夫することにより、従来の問題点1及び2を同時に解消し、ケースの耐圧性能を向上させることができる電動弁及びこれを用いた冷凍サイクルシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、弁ポートを有する弁本体と、前記弁ポートの開口面積を制御する弁体と、弁体を進退させる駆動部と、平行位置決め手段と、押圧力緩衝手段と、を備え、前記駆動部は、駆動部材と、前記駆動部材を収容するとともに、前記弁本体に接続され、一体的に構成されるケースと、を備え、前記ケースは、軸線方向からみて、円形状を有する平面部と、軸線方向に延在し、円筒形状を有する円筒部と、前記平面部及び前記円筒部を連続的に接続し、軸線方向からみて、円環形状を有する曲面部と、を備え、前記ケースを縦断面からみて、前記曲面部は、第1の境界領域において、前記平面部と接続するとともに、所定の曲率半径を有する平面部接続円弧と、第2の境界領域において、前記円筒部と接続するとともに、所定の曲率半径を有する円筒部接続円弧と、を有し、前記第1の境界領域における、前記平面部接続円弧の接線が、前記平面部に沿う方向に延在し、前記第2の境界領域における、前記円筒部接続円弧の接線が、前記円筒部に沿う方向に延在し、前記平行位置決め手段は、前記ケースの一端部と、前記弁本体の他端部とを互いに平行に位置決めする、前記平面部であり、前記押圧力緩衝手段は、前記ケースを縦断面からみて、1つ以上の円弧からなる前記曲面部であり、軸線方向の押圧力が前記平面部の外面に負荷される際に、前記曲面部が撓むことにより、押圧力を緩衝させること電動弁である。
(【0011】以降は省略されています)
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