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公開番号2025012009
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023114520
出願日2023-07-12
発明の名称排出方法及び造形装置
出願人株式会社FUJI
代理人弁理士法人ネクスト,個人,個人
主分類B22F 12/50 20210101AFI20250117BHJP(鋳造;粉末冶金)
要約【課題】金属含有液の泡のかたまりがノズルに発生することを抑制できる排出方法、及び造形装置を提供すること。
【解決手段】本開示の排出方法は、金属微粒子を含有する金属含有液を貯留可能な少なくとも1つのタンクと、タンクに接続され、タンクから供給された金属含有液を吐出するノズルと、を備える吐出装置におけるタンクから金属含有液を排出する排出方法である。排出方法は、タンクに貯留された金属含有液をノズルから排出する際に、タンクに所定量の金属含有液を残した状態で排出を停止する排出中断工程と、排出中断工程を実行した後、タンクに洗浄液を供給する洗浄液供給工程と、洗浄液供給工程を実行した後、タンクに残留させた金属含有液を、洗浄液とともにノズルから排出する排出工程と、を含む。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
金属微粒子を含有する金属含有液を貯留可能な少なくとも1つのタンクと、
前記タンクに接続され、前記タンクから供給された前記金属含有液を吐出するノズルと、
を備える吐出装置における前記タンクから前記金属含有液を排出する排出方法であって、
前記タンクに貯留された前記金属含有液を前記ノズルから排出する際に、前記タンクに所定量の前記金属含有液を残した状態で排出を停止する排出中断工程と、
前記排出中断工程を実行した後、前記タンクに洗浄液を供給する洗浄液供給工程と、
前記洗浄液供給工程を実行した後、前記タンクに残留させた前記金属含有液を、前記洗浄液とともに前記ノズルから排出する排出工程と、
を含む、排出方法。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記排出工程において、
前記金属含有液及び前記洗浄液の両方を、前記タンクから全て排出する、請求項1に記載の排出方法。
【請求項3】
前記洗浄液供給工程を実行した後に前記タンクに貯留される前記金属含有液と前記洗浄液の混合液の粘性は、
前記金属含有液の粘性に比べて低い、請求項1又は請求項2に記載の排出方法。
【請求項4】
前記吐出装置は、
前記タンクに貯留された液体の量に応じた検出信号を出力する液体センサを備え、
前記液体センサは、
前記タンクに貯留された液体の量が、所定の下限値以下であるか否かの判断に用いられ、
前記排出中断工程における所定量は、
前記液体センサで判断する前記下限値である、請求項1又は請求項2に記載の排出方法。
【請求項5】
前記金属含有液を前記ノズルから吐出し、吐出した前記金属含有液を硬化させて金属配線を形成する金属配線形成工程と、
前記金属配線形成工程を開始する前に、前記液体センサを用いて前記タンクに貯留された前記金属含有液が前記下限値以下であるか否かを判断する下限値判断工程と、
前記下限値判断工程により前記金属含有液が前記下限値以下であると判断した場合、前記金属含有液を前記タンクに補充する必要があることを報知する補充報知工程と、
を、さらに含む、請求項4に記載の排出方法。
【請求項6】
前記洗浄液供給工程において、
予め設定された供給量だけ前記洗浄液を前記タンクに供給する、請求項1又は請求項2に記載の排出方法。
【請求項7】
前記洗浄液供給工程において、
予め設定された供給時間だけ前記洗浄液を前記タンクに供給することで、前記供給量だけ前記洗浄液を前記タンクに供給する、請求項6に記載の排出方法。
【請求項8】
前記吐出装置は、
前記タンクに貯留された液体の量に応じた検出信号を出力する液体センサを備え、
前記液体センサは、
前記タンクに貯留された液体の量が、所定の上限値以上であるか否かの判断に用いられ、
前記洗浄液供給工程を実行した後の前記タンクに残留した前記金属含有液及び前記洗浄液の総量は、
前記上限値以下である、請求項1又は請求項2に記載の排出方法。
【請求項9】
前記金属含有液を前記ノズルから吐出し、吐出した前記金属含有液を硬化させて金属配線を形成する金属配線形成工程と、
前記金属含有液が前記タンクに補充された後、及び前記金属配線形成工程を開始する前の少なくとも一方において、前記液体センサを用いて前記タンクに貯留された前記金属含有液が前記上限値以上であるか否かを判断する上限値判断工程と、
前記上限値判断工程により前記金属含有液が前記上限値以上であると判断した場合、前記タンクに貯留された前記金属含有液の量が前記上限値未満になるまで前記金属含有液を排出する余剰分排出工程と、
を、さらに含む、請求項8に記載の排出方法。
【請求項10】
前記吐出装置は、
前記タンクを複数備え、
前記排出方法は、
前記排出中断工程において、
複数の前記タンクから前記金属含有液を同時に排出し、
前記排出工程において、
複数の前記タンクから前記金属含有液及び前記洗浄液を同時に排出する、請求項1又は請求項2に記載の排出方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、金属微粒子を含有する金属含有液をタンクから排出する技術に関するものである。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、金属微粒子を含有する金属含有液を用いて、3次元積層造形法により3次元造形物を造形する技術について提案されている。例えば、下記特許文献1には、金属含有液をインクジェットヘッドから吐出し、吐出した金属含有液を加熱して造形を行っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-193236号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記した金属含有液は、例えば、使用期限などの理由から所定の期間だけ経過すると、タンクから排出する必要が生じる場合がある。タンクに貯留された金属含有液をノズルから排出する際、ノズルの吐出面に金属含有液の液滴が張り付き、排出にともなうエアがその液滴に入り込むと、泡のかたまりが発生する虞がある。そして、発生した泡のかたまりが他のユニットなどに付着する可能性がある。
【0005】
本開示は、そのような実情に鑑みてなされたものであり、金属含有液の泡のかたまりがノズルに発生することを抑制できる排出方法、及び造形装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書は、金属微粒子を含有する金属含有液を貯留可能な少なくとも1つのタンクと、前記タンクに接続され、前記タンクから供給された前記金属含有液を吐出するノズルと、を備える吐出装置における前記タンクから前記金属含有液を排出する排出方法であって、前記タンクに貯留された前記金属含有液を前記ノズルから排出する際に、前記タンクに所定量の前記金属含有液を残した状態で排出を停止する排出中断工程と、前記排出中断工程を実行した後、前記タンクに洗浄液を供給する洗浄液供給工程と、前記洗浄液供給工程を実行した後、前記タンクに残留させた前記金属含有液を、前記洗浄液とともに前記ノズルから排出する排出工程と、を含む、排出方法を開示する。
尚、本開示の内容は、排出方法としての実施に限らず、種々の形態により実施することができる。例えば、本開示の内容は、金属含有液を排出する造形装置、造形装置を制御して金属含有液を排出させる制御プログラム、制御プログラムを記憶した記憶媒体などとして実施しても極めて有益である。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、排出中断工程において、タンク内の金属含有液を全て排出せずに、所定量だけ残して排出を中断する。これにより、排出を中断することで、ノズルの吐出面に金属含有液の液滴が張り付くことや、その液滴に気体が入り込むことを抑制できる。そして、タンク内に洗浄液を供給した上で、金属含有液を洗浄液とともに排出する。これにより、金属含有液を濃度が濃い状態のまま、タンクが空になるまで排出せずに、洗浄液で希釈してから排出することで、金属含有液の粘性などを下げた上で排出できる。ノズルの吐出面に液滴が張り付き泡のかたまりが発生することを抑制できる。結果として、泡が他のユニットなどに付着することを抑制し、装置の故障の発生などを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施例に係わる基板形成装置を示す図である。
基板形成装置のブロック図である。
基板形成装置で生産する回路基板を示す図である。
第1印刷部のうち、インクジェットヘッドに係わる構成を示す図である。
第1印刷部のうち、インクジェットヘッドに係わる構成を示す模式図である。
金属インクを排出する処理を示すフローチャートである。
金属インクを排出する処理を説明するための図である。
金属インクを排出する処理を説明するための図である。
金属インクを排出する処理を説明するための図である。
比較例の金属インクを排出する処理を説明するための図である。
別例の第1印刷部の構成を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(基板形成装置10の構成)
以下、本開示の造形装置を具体化した一実施例である基板形成装置について、図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施例の基板形成装置10の概略図である。図2は、本実施例の基板形成装置10の制御装置28を示すブロック図である。図1及び図2に示すように、基板形成装置10は、搬送装置20と、第1造形ユニット22と、第2造形ユニット23と、第3造形ユニット24と、第4造形ユニット25と、押圧ユニット26と、装着ユニット27と、制御装置28(図2参照)とを備えている。それら搬送装置20と第1造形ユニット22と第2造形ユニット23と第3造形ユニット24と第4造形ユニット25と押圧ユニット26と装着ユニット27とは、基板形成装置10のベース29の上に配置されている。ベース29は、概して長方形状をなしており、以下の説明では、図1に示すように、ベース29の長手方向をX軸方向、ベース29の短手方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向の両方に直交する方向をZ軸方向と称して説明する。
【0010】
搬送装置20は、X軸スライド機構30と、Y軸スライド機構32とを備えている。そのX軸スライド機構30は、X軸スライドレール34とX軸スライダ36とを有している。X軸スライドレール34は、X軸方向に延びるように、ベース29の上に配設されている。X軸スライダ36は、X軸スライドレール34によって、X軸方向にスライド可能に保持されている。更に、X軸スライド機構30は、電磁モータ38(図2参照)を有しており、電磁モータ38の駆動により、X軸スライダ36をX軸方向の任意の位置に移動させる。また、Y軸スライド機構32は、Y軸スライドレール50とステージ52とを有している。Y軸スライドレール50は、Y軸方向に延びるように、ベース29の上に配設されている。Y軸方向におけるY軸スライドレール50の一端部は、X軸スライダ36に連結されている。このため、Y軸スライドレール50は、X軸スライダ36とともにX軸方向に移動可能とされている。そのY軸スライドレール50には、ステージ52が、Y軸方向にスライド可能に保持されている。更に、Y軸スライド機構32は、電磁モータ56(図2参照)を有しており、電磁モータ56の駆動により、ステージ52をY軸方向の任意の位置に移動させる。これにより、ステージ52は、X軸スライド機構30及びY軸スライド機構32の駆動により、ベース29上の任意の位置に移動する。
(【0011】以降は省略されています)

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