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公開番号
2025011236
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-23
出願番号
2024178817,2023076084
出願日
2024-10-11,2019-12-17
発明の名称
ストレプトコッカス・ニューモニエ多糖-タンパク質コンジュゲートを含む組成物およびその使用方法
出願人
メルク・シャープ・アンド・ドーム・エルエルシー
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A61K
39/09 20060101AFI20250116BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】現在利用可能なワクチンに存在しない肺炎球菌血清型に対する防御をもたらしうる追加的な肺炎球菌ワクチン組成物を提供する。
【解決手段】本発明は、複数のストレプトコッカス・ニューモニエ(S.pneumoniae)多糖タンパク質コンジュゲートを含む多価免疫原性組成物に関するものであり、ここで、コンジュゲートのそれぞれは、担体タンパク質にコンジュゲート化されたストレプトコッカス・ニューモニエ血清型由来の多糖を含む。幾つかの実施形態においては、多糖タンパク質コンジュゲートの少なくとも1つは、非プロトン性溶媒を含むコンジュゲート化反応により形成される。他の実施形態においては、多糖タンパク質コンジュゲートのそれぞれは、非プロトン性溶媒を含むコンジュゲート化反応により形成される。本発明の多価免疫原性組成物を患者に投与することを含む、ヒト患者において防御免疫応答を誘導するための方法も提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ストレプトコッカス・ニューモニエ(S.pneumoniae)多糖タンパク質コン
ジュゲートを含む多価免疫原性組成物であって、該コンジュゲートのそれぞれが、担体タ
ンパク質にコンジュゲート化されたストレプトコッカス・ニューモニエ血清型由来の多糖
を含み、該多糖タンパク質コンジュゲートが、
a)1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、10A、12F、14、15A、D
eOAc15B、18C、19A、19F、22F、23B、23F、24F、33Fお
よび35B;
b)1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、10A、12F、14、15A、1
5C、18C、19A、19F、22F、23B、23F、24F、33Fおよび35B
;
c)1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、12F、14、15A
、DeOAc15B、18C、19A、19F、22F、23B、23F、24F、33
Fおよび35B;
d)1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、12F、14、15A
、15C、18C、19A、19F、22F、23B、23F、24F、33Fおよび3
5B;
e)1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、12F、14、15B
、18C、19A、19F、22F、23B、23F、24F、33Fおよび35B;
f)1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14
、15A、DeOAc15B、18C、19A、19F、22F、23B、23F、24
F、33Fおよび35B;
g)1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14
、15A、15C、18C、19A、19F、22F、23B、23F、24F、33F
および35B;
h)1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14
、15A、15B、18C、19A、19F、22F、23B、23F、24F、33F
および35B;
i)1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14
、15B、18C、19A、19F、22F、23B、23F、24F、33Fおよび3
5B;
j)1、3、4、5、6A、7F、9V、10A、12F、14、15A、15C、
18C、19A、19F、22F、23B、23F、24F、33Fおよび35B;
k)1、3、4、5、6B、7F、9V、10A、12F、14、15A、15C、
18C、19A、19F、22F、23B、23F、24F、33Fおよび35B;
l)1、3、4、5、6C、7F、9V、10A、12F、14、15A、15C、
18C、19A、19F、22F、23B、23F、24F、33Fおよび35B;
m)1、3、4、5、6A、7F、8、9V、10A、12F、14、15A、15
C、18C、19A、19F、22F、23B、23F、24F、33Fおよび35B;
n)1、3、4、5、6B、7F、8、9V、10A、12F、14、15A、15
C、18C、19A、19F、22F、23B、23F、24F、33Fおよび35B;
o)1、3、4、5、6C、7F、8、9V、10A、12F、14、15A、15
C、18C、19A、19F、22F、23B、23F、24F、33Fおよび35B;
p)1、3、4、5、6A、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15
A、15C、18C、19A、19F、22F、23B、23F、24F、33Fおよび
35B;
q)1、3、4、5、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15
A、15C、18C、19A、19F、22F、23B、23F、24F、33Fおよび
35B;
r)1、3、4、5、6C、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15
A、15C、18C、19A、19F、22F、23B、23F、24F、33Fおよび
続きを表示(約 800 文字)
【請求項2】
免疫原性組成物が、いずれの他のストレプトコッカス・ニューモニエ(S.pneum
oniae)血清型由来の多糖を有する多糖タンパク質コンジュゲートをも含まない、請
求項1記載の多価免疫原性組成物。
【請求項3】
多糖タンパク質コンジュゲートの少なくとも1つが、非プロトン性溶媒を含むコンジュ
ゲート化反応により形成される、請求項1または2記載の多価免疫原性組成物。
【請求項4】
多糖タンパク質コンジュゲートのそれぞれが、非プロトン性溶媒を含むコンジュゲート
化反応により形成される、請求項1または2記載の多価免疫原性組成物。
【請求項5】
非プロトン性溶媒がジメチルスルホキシド(DMSO)である、請求項3または4記載
の多価免疫原性組成物。
【請求項6】
担体タンパク質が、外膜タンパク質複合体(OMPC)、破傷風トキソイド、ジフテリ
アトキソイド、プロテインDおよびCRM197からなる群から選択される、請求項1~
5のいずれか1項記載の多価免疫原性組成物。
【請求項7】
担体タンパク質がCRM197である、請求項1~6のいずれか1項記載の多価免疫原
性組成物。
【請求項8】
組成物がアジュバントを更に含む、請求項1~7のいずれか1項記載の多価免疫原性組
成物。
【請求項9】
組成物がアジュバントを含まない、請求項1~7のいずれか1項記載の多価免疫原性組
成物。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1項記載の多価免疫原性組成物を患者に投与することを含む、
ヒト患者において免疫応答を誘導するための方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は、異なる多糖-タンパク質コンジュゲートを含有する多価免疫原性組成物を提
供する。各コンジュゲートは、担体タンパク質、好ましくはCRM197にコンジュゲー
ト化(conjugate)された異なる血清型のストレプトコッカス・ニューモニエ(
Streptococcus pneumoniae)(肺炎球菌)から製造された莢膜
多糖からなる。該免疫原性組成物は肺炎球菌疾患に対して広範な有効範囲をもたらす。
続きを表示(約 5,000 文字)
【0002】
本出願は、ASCII形式で電子的に提出された配列表(その全体を参照により本明細
書に組み入れることとする)を含む。2019年12月3日付で作成された前記ASCI
Iコピーは24683WOPCT-SEQTXT-03DEC2019と称され、6キロ
バイトのサイズを有する。
【背景技術】
【0003】
ストレプトコッカス・ニューモニエ(Streptococcus pneumoni
ae)はグラム陽性菌であり、乳幼児における侵襲性細菌性疾患(例えば、肺炎、細菌血
症、髄膜炎および中耳炎)の最も一般的な原因である。肺炎球菌は、血清型特異性をもた
らす化学結合多糖で被包されている。肺炎球菌には90個を超える公知血清型が存在し、
莢膜は肺炎球菌の主要な病原性決定因子である。なぜなら、莢膜は細菌の内表面を補体か
ら保護するだけでなく、それ自体は低免疫原性であるからである。多糖はT細胞非依存的
抗原であり、ほとんどの場合、T細胞と相互作用するようにプロセシングされたりMHC
分子上に提示されたりすることはない。しかし、それは、B細胞上の表面受容体の架橋を
含む代替メカニズムによって免疫系を刺激しうる。
【0004】
長年認可されてきた多価肺炎球菌多糖ワクチンは、成人、特に高齢者および高リスク者
における肺炎球菌疾患の予防に有用であることが判明している。しかし、乳幼児は非コン
ジュゲート化肺炎球菌多糖に対する応答が不十分である。乳幼児において侵襲性肺炎球菌
疾患を当時引き起こしていた最も頻繁に分離された7つの血清型(4、6B、9V、14
、18C、19Fおよび23F)を含有する肺炎球菌コンジュゲートワクチンPrevn
ar(登録商標)が2000年2月に米国で最初に認可された。Prevnar(登録商
標)が米国で広く使用された後、小児における侵襲性肺炎球菌疾患は、Prevnar(
登録商標)中に存在する血清型によって、有意に減少している。Centers for
Disease Control and Prevention,MMWR Mor
b Mortal Wkly Rep 2005,54(36):893-7を参照され
たい。しかし、世界の或る地域においてはPrevnar(登録商標)による血清型の有
効範囲が限定され、米国においては、ある新興血清型(例えば、19Aなど)の、幾つか
の証拠が存在する。O’Brienら,2004,Am J Epidemiol 15
9:634-44;Whitneyら,2003,N Engl J Med 348:
1737-46;Kyawら,2006,N Engl J Med 354:1455
-63;Hicksら,2007,J Infect Dis 196:1346-54
;Traoreら,2009,Clin Infect Dis 48:S181-S1
89を参照されたい。
【0005】
米国特許出願公開番号US2006/0228380は、血清型1、3、4、5、6A
、6B、7F、9V、14、18C、19A、19Fおよび23Fを含む13価肺炎球菌
多糖-タンパク質コンジュゲートワクチンを記載している。中国特許出願公開番号CN1
01590224Aは、血清型1、2、4、5、6A、6B、7F、9N、9V、14、
18C、19A、19Fおよび23Fを含む14価肺炎球菌多糖-タンパク質コンジュゲ
ートワクチンを記載している。
【0006】
他のPCVは、PCV-15に含有される7、10、11または13の血清型をカバー
しているが(米国特許公開番号2011/0195086)、幾つかの血清型において免
疫干渉が観察されており(例えば、GSKのPCV-11における血清型3に関する、よ
り低い防御)、ファイザー(Pfizer)のPCV-13[PREVNAR(登録商標
)13]においては、血清型6Bに対する、より低い応答率が観察されている。Prym
ulaら,2006,Lancet 367:740-48およびKieningerら
,Safety and Immunologic Non-inferiority
of 13-valent Pneumococcal Conjugate Vacc
ine Compared to 7-valent Pneumococcal Co
njugate Vaccine Given as a 4-Dose Series
in Healthy Infants and Toddlers(48th An
nual ICAAC/ISDA 46th Annual Meeting,Wash
ington DC,2008年10月25~28日において発表)を参照されたい。
【0007】
現在の多価肺炎球菌ワクチンは、ワクチンに存在する血清型に関連する肺炎球菌疾患の
発生率を低下させるのに有効である。しかし、現在利用可能なワクチンに存在しない血清
型を発現する肺炎球菌の保有率が増加してきている。したがって、現在利用可能なワクチ
ンに存在しない肺炎球菌血清型に対する防御をもたらしうる追加的な肺炎球菌ワクチン組
成物が必要とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
米国特許出願公開番号US2006/0228380
中国特許出願公開番号CN101590224A
米国特許公開番号2011/0195086
【非特許文献】
【0009】
O’Brienら,2004,Am J Epidemiol 159:634-44;Whitneyら,2003,N Engl J Med 348:1737-46
Kyawら,2006,N Engl J Med 354:1455-63
;Hicksら,2007,J Infect Dis 196:1346-54
Traoreら,2009,Clin Infect Dis 48:S181-S189
Prymulaら,2006,Lancet 367:740-48
Kieningerら,Safety and Immunologic Non-inferiority of 13-valent Pneumococcal Conjugate Vaccine Compared to 7-valent Pneumococcal Conjugate Vaccine Given as a 4-Dose Series in Healthy Infants and Toddlers(48th Annual ICAAC/ISDA 46th Annual Meeting,Washington DC,2008年10月25~28日において発表)
【発明の概要】
【0010】
発明の概括
本発明は、ストレプトコッカス・ニューモニエ(S.pneumoniae)(肺炎球
菌)多糖タンパク質コンジュゲートを含む多価免疫原性組成物を提供し、ここで、コンジ
ュゲートのそれぞれは、担体タンパク質にコンジュゲート化されたストレプトコッカス・
ニューモニエ血清型由来の多糖を含み、多糖タンパク質コンジュゲートは、以下のものか
らなる群から選択されるストレプトコッカス・ニューモニエ血清型の群の多糖を含む:
a)1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、10A、12F、14、15A、D
eOAc15B、18C、19A、19F、22F、23B、23F、24F、33Fお
よび35B;
b)1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、10A、12F、14、15A、1
5C、18C、19A、19F、22F、23B、23F、24F、33Fおよび35B
;
c)1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、12F、14、15A
、DeOAc15B、18C、19A、19F、22F、23B、23F、24F、33
Fおよび35B;
d)1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、12F、14、15A
、15C、18C、19A、19F、22F、23B、23F、24F、33Fおよび3
5B;
e)1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、12F、14、15B
、18C、19A、19F、22F、23B、23F、24F、33Fおよび35B;
f)1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14
、15A、DeOAc15B、18C、19A、19F、22F、23B、23F、24
F、33Fおよび35B;
g)1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14
、15A、15C、18C、19A、19F、22F、23B、23F、24F、33F
および35B;
h)1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14
、15A、15B、18C、19A、19F、22F、23B、23F、24F、33F
および35B;
i)1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14
、15B、18C、19A、19F、22F、23B、23F、24F、33Fおよび3
5B;
j)1、3、4、5、6A、7F、9V、10A、12F、14、15A、15C、
18C、19A、19F、22F、23B、23F、24F、33Fおよび35B;
k)1、3、4、5、6B、7F、9V、10A、12F、14、15A、15C、
18C、19A、19F、22F、23B、23F、24F、33Fおよび35B;
l)1、3、4、5、6C、7F、9V、10A、12F、14、15A、15C、
18C、19A、19F、22F、23B、23F、24F、33Fおよび35B;
m)1、3、4、5、6A、7F、8、9V、10A、12F、14、15A、15
C、18C、19A、19F、22F、23B、23F、24F、33Fおよび35B;
n)1、3、4、5、6B、7F、8、9V、10A、12F、14、15A、15
C、18C、19A、19F、22F、23B、23F、24F、33Fおよび35B;
o)1、3、4、5、6C、7F、8、9V、10A、12F、14、15A、15
C、18C、19A、19F、22F、23B、23F、24F、33Fおよび35B;
p)1、3、4、5、6A、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15
A、15C、18C、19A、19F、22F、23B、23F、24F、33Fおよび
35B;
q)1、3、4、5、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15
A、15C、18C、19A、19F、22F、23B、23F、24F、33Fおよび
35B;
(【0011】以降は省略されています)
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