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公開番号2025011169
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-23
出願番号2024173980,2023113523
出願日2024-10-03,2018-12-11
発明の名称画像化および内部放射線療法のためのPSMAリガンド
出願人テクニシェ ユニバーシタット ミュンヘン
代理人個人,個人
主分類C07K 7/00 20060101AFI20250116BHJP(有機化学)
要約【課題】前立腺特異的膜抗原(PSMA)標的化放射標識診断および治療における放射線誘導性の副作用を緩和させる、ならびに診断および治療の腫瘍取込を増大させるためのさらに改善されたPSMA結合剤を提供する。
【解決手段】前立腺特異的膜抗原(PSMA)が関与する疾患の画像化および内部放射線療法に利用できる特定の構造を有するPSMA結合剤であって、PSMAに結合またはPSMAを阻害し、さらに放射標識に適している少なくとも1つの部分を有する化合物が提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩
JPEG
2025011169000099.jpg
72
170
(式中、
mは2~6の整数であり;
nは2~6の整数であり;

1L
は、CH

、NHまたはOであり;

2L
は、CまたはP(OH)であり;

3L
は、CH

、NHまたはOであり;


は、アミド結合、エーテル結合、チオエーテル結合、エステル結合、チオエステル結合、尿素架橋、およびアミン結合から選択され;


は、オリゴアミド、オリゴエーテル、オリゴチオエーテル、オリゴエステル、オリゴチオエステル、オリゴ尿素、オリゴ(エーテル-アミド)、オリゴ(チオエーテル-アミド)、オリゴ(エステル-アミド)、オリゴ(チオエステル-アミド)、オリゴ(尿素-アミド)、オリゴ(エーテル-チオエーテル)、オリゴ(エーテル-エステル)、オリゴ(エーテル-チオエステル)、オリゴ(エーテル-尿素)、オリゴ(チオエーテル-エステル)、オリゴ(チオエーテル-チオエステル)、オリゴ(チオエーテル-尿素)、オリゴ(エステル-チオエステル)、オリゴ(エステル-尿素)およびオリゴ(チオエステル-尿素)から選択される構造を有する二価の連結基であり;
連結基はEDS基を有することができ;


は、アミド結合、エーテル結合、チオエーテル結合、エステル結合、チオエステル結合、尿素架橋およびアミン結合から選択され;


は、任意選択で置換されたアリール基または任意選択で置換されたアラルキル基であり、アリール基またはアラルキル基は、その芳香族環上で、ハロゲンおよび-OHから選択される1つまたは複数の置換基で置換されていてもよく;


は、任意選択で置換されたアリール基または任意選択で置換されたアラルキル基であり、アリール基またはアラルキル基は、その芳香族環上で、ハロゲンおよび-OHから選択される1つまたは複数の置換基で置換されていてもよく;
rは、0または1であり;
pは、0または1であり;
qは、0または1であり;


は、任意選択で置換されたアリール基およびEDS基から選択され、アリール基は、その芳香族環上で、ハロゲン、-OHおよび-NH

から選択される1つまたは複数の置換基で置換されていてもよく;


は、アミド結合、エーテル結合、チオエーテル結合、エステル結合、チオエステル結合、尿素架橋、アミン結合、および式
JPEG
2025011169000100.jpg
27
127
の基から選択され、式中、カルボニル基の印のついた結合は、X

をR

へと付着させ、他の印のついた結合は、X

を式(I)の化合物の残部へと付着させ;


は、キレート化された非放射性または放射性の陽イオンを任意選択で含有するキレート基を含む標識基であり;
ならびに、式中、EDS基は、式(I)の化合物中に少なくとも1回含有され、(E-1A)、(E-1B)、(E-2A)および(E-2B):
JPEG
2025011169000101.jpg
99
127
から選択される構造を有し、
式中、
JPEG
2025011169000102.jpg
10
15
は、EDS基を式(I)の化合物の残部へと付着させる結合に印をつけたものであり;
sは、1、2または3、好ましくは1または2、より好ましくは1であり;
tは、1、2または3、好ましくは1または2、より好ましくは2であり;

5A
は、独立して、s>1では各出現について、好ましくは-NO

および-COOHから選択され、より好ましくは-COOHである電子吸引性置換基であり、R
5A
とフェニル環との間の結合は、s個のR
5A
基がフェニル環上の任意の位置でs個の水素原子を置換することを表し;
続きを表示(約 2,900 文字)【請求項2】
mが2であり、nが2または4であり、R
1L
がNHであり、R
2L
がCであり、およびR
3L
がNHである、請求項1に記載の化合物または塩。
【請求項3】


が、その主鎖中に合計1~5つ、より好ましくは合計1~3つ、最も好ましくは合計1つまたは2つのアミド結合を含むオリゴアミド、ならびに、その主鎖中に合計2~5つ、より好ましくは合計2~3つ、最も好ましくは合計2つのアミドおよびエステル結合を含むオリゴ(エステル-アミド)から選択される構造を有する二価の連結基であり、連結基がEDS基を有してもよい、請求項1または2に記載の化合物または塩。
【請求項4】
式(I)中の部分-X

-L

-X

-が、
*-C(O)-NH-R

-NH-C(O)-R

-C(O)-NH- (L-1)、
*-C(O)-NH-R
9A
-NH-C(O)-R
10A
-C(O)-NH-R
11A
-NH-C(O)- (L-2A) (L-2)、および
*-C(O)-NH-R
9B
-C(O)-NH-R
10B
-C(O)-NH-R
11B
-NH-C(O)- (L-2B)
から選択される構造を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載の化合物または塩
(式中、*の印のついたアミド結合は、式(I)中のR

を有する炭素原子に付着し、


、R

、R
9A
、R
9B
、R
11A
およびR
11B
は、独立して、任意選択で置換されたC2~C10アルカンジイルから選択され、アルカンジイル基は、各々が、独立して-OH、-OCH

、-COOH、-COOCH

、-NH

、-NHC(NH)NH

およびEDS基から選択される1つまたは複数の置換基により置換されていてもよく、ならびに

10A
およびR
10B
は、任意選択で置換されたC2~C10アルカンジイル、および任意選択で置換されたC6~C10アレーンジイルから選択され、アルカンジイルおよびアレーンジイル基は、各々が、独立して-OH、-OCH

、-COOH、-COOCH

、-NH

、-NHC(NH)NH

およびEDS基から選択される1つまたは複数の置換基により置換されていてもよい)。
【請求項5】
部分-X

-L

-X

-が、
*-C(O)-NH-CH(COOH)-R
12
-NH-C(O)-R
13
-C(O)-NH- (L-3)、
*-C(O)-NH-CH(COOH)-R
14
-NH-C(O)-R
15
-C(O)-NH-R
16
-CH(COOH)-NH-C(O)- (L-4)、および
*-C(O)-NH-CH(COOH)-R
17
-C(O)-NH-R
18
-C(O)-NH-R
19
-CH(COOH)-NH-C(O)- (L-5)
から選択される構造を有する、請求項4に記載の化合物または塩
(式中、*の印のついた結合は、式(I)中のR

を有する炭素原子に付着し、

12
およびR
14
は、独立して、直鎖のC2~C6アルカンジイルから選択され、

13
は、直鎖のC2~C10アルカンジイルであり、

15
およびR
16
は、独立して、直鎖のC2~C6アルカンジイルから選択され、

13
およびR
15
の各々は、置換基として1つのEDS基を有し、

17
は、直鎖のC2~C6アルカンジイルであり、

18
は、フェニレン基であり、ならびに

19
は、直鎖のC2~C6アルカンジイルである)
【請求項6】


が、任意選択で置換された-CH

-フェニルおよび任意選択で置換された-CH

-ナフチルから選択される任意選択で置換されたアラルキル基であり、フェニルおよびナフチル基が、ハロゲン、好ましくはIおよび-OHから選択される置換基で任意選択で置換されている、請求項1から5のいずれか一項に記載の化合物または塩。
【請求項7】


が、任意選択で置換された-CH

-フェニルおよび任意選択で置換された-CH

-ナフチルから選択される任意選択で置換されたアラルキル基であり、フェニルおよびナフチル基が、ハロゲンおよび-OHから選択される置換基で任意選択で置換されている、請求項1から6のいずれか一項に記載の化合物または塩。
【請求項8】
rが1であり、R

が、任意選択で置換されているフェニル、任意選択で置換されているナフチルおよびEDS基から選択され、フェニル基およびナフチル基が、ハロゲン、-OHおよび-NH

から選択される置換基で任意選択で置換されている、請求項1から7のいずれか一項に記載の化合物または塩。
【請求項9】


が、アミド結合または式
JPEG
2025011169000103.jpg
30
60
の基である、請求項1から8のいずれか一項に記載の化合物または塩
(式中、カルボニル基の印のついた結合は、X

をR

へと付着させ、他の印のついた結合は、X

を分子の残部へと付着させる)。
【請求項10】


が、キレート化された非放射性または放射性の陽イオンを任意選択で含有するキレート基である、請求項1から9のいずれか一項に記載の化合物または塩。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、前立腺特異的膜抗原(PSMA)が関与する疾患の画像化および内部放射線療法に関する。PSMAに結合またはこれを阻害し、さらに放射標識に適している少なくとも1つの部分を有する化合物が提供される。このような化合物の医学的使用も提供される。
続きを表示(約 10,000 文字)【0002】
本明細書において、特許出願および製造者の説明書を含む、いくつかの文書が引用される。これらの文書の開示は、本発明の特許性に関連するとみなされないが、ここでその全体を参照により組み込む。より具体的には、すべての関連する文書は、各個別の文書が具体的にかつ個別に参照により組み込まれることを示すように、同程度に参照により組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
前立腺がん(PCa)は、この数十年にわたり依然として、高い割合で生存率が不良である、男性における最も一般的な悪性疾患である。前立腺特異的膜抗原(PSMA)またはグルタミン酸カルボキシペプチダーゼII(GCP II)は、前立腺がんにおけるその過剰発現に起因して(Silver,D.A.ら、Prostate-specific membrane antigen expression in normal and malignant human tissues.Clinical Cancer Research、1997.3(1):81~85ページ)、PCaの内部放射線療法および画像化のための高感度な放射標識剤の開発にとっての優れた標的としてのその適格性を示した(Afshar-Oromieh,A.ら、The diagnostic value of PET/CT imaging with the 68Ga-labelled PSMA ligand HBED-CC in the diagnosis of recurrent prostate cancer. European journal of nuclear medicine and molecular imaging、2015.42(2):197~209ページ;Benesova,M.ら、Preclinical Evaluation of a Tailor-Made DOTA-Conjugated PSMA Inhibitor with Optimized Linker Moiety for Imaging and Endoradiotherapy of Prostate Cancer. Journal of Nuclear Medicine、2015.56(6):914~920ページ;Robu,S.ら、Preclinical evaluation and first patient application of 99mTc-PSMA-I&S for SPECT imaging and radioguided surgery in prostate cancer. Journal of Nuclear Medicine、2016:jnumed. 116.178939ページ;Weineisen,M.ら、 Development and first in human evaluation of PSMA I&T-A ligand for diagnostic imaging and endoradiotherapy of prostate cancer. Journal of Nuclear Medicine、2014.55(補遺1):1083~1083ページ;Rowe,S.ら、PET imaging of prostate-specific membrane antigen in prostate cancer: current state of the art and future challenges. Prostate cancer and prostatic diseases、2016;Maurer,T.ら、Current us
e of PSMA-PET in prostate cancer management. Nature Reviews Urology、2016)。前立腺特異的膜抗原は、その触媒中心が2つの亜鉛(II)イオンを架橋ヒドロキシド(hydroxido)リガンドとともに含む、細胞外ヒドロラーゼである。前立腺特異的膜抗原は、転移性およびホルモン不応性の前立腺癌において非常に上方制御されているが、その生理学的な発現は、腎臓、唾液腺、小腸、脳においても、および、程度は低いが健康な前立腺組織においても報告されている。腸において、PSMAは、プテロイルポリ-γ-グルタミン酸をプテロイルグルタミン酸(葉酸)へと変換することにより、葉酸の吸収を促進する。脳において、PSMAは、N-アセチル-Lアスパルチル-L-グルタミン酸(NAAG)をN-アセチル-L-アスパラギン酸およびグルタミン酸に加水分解する。正常および病的な前立腺におけるPSMAの酵素機能は、明らかにされていない。
【0004】
PSMA標的化分子は、通常、P1’グルタミン酸部分(Machulkin,A.E.ら、Small-molecule PSMA ligands. Current state, SAR and perspectives. Journal of drug targeting、2016:1~15ページ)と連結した(尿素(Zhou,J.ら、NAAG peptidase inhibitors and their potential for diagnosis and therapy. Nature Reviews Drug Discovery、2005.4(12):1015~1026ページ)、ホスフィネートまたはホスホルアミデートのような)亜鉛結合基を包含する結合ユニットを含み、結合ユニットは、PSMAへの高い親和性および特異性を保証し、典型的にエフェクター官能基とさらに連結されている。エフェクター部分は、より可動性であり、ある程度構造修飾に対して耐性である。PSMAの入り口のトンネルは、リガンド結合のために重要である2つの異なる顕著な構造特性を内包する。1つ目は、入り口のトンネルの壁の正に荷電した領域であり、PSMAのP1部位において負に帯電した官能基を選好することについての構造的な説明となるアルギニンパッチである。結合すると、アルギニン側鎖の協奏的な位置変化は、いくつかの尿素ベースの阻害剤のヨード-ベンジル基を受容することが示された、第2の重要な構造であるS1疎水性アクセサリーポケットの開口をもたらすことができ、これはこのように、そのPSMAに対する高い親和性に寄与する(Barinka,C.ら、Interactions between Human Glutamate Carboxypeptidase II and Urea-Based Inhibitors: Structural Characterization†.Journal of medicinal chemistry、2008.51(24):7737~7743ページ)。
【0005】
Zhangらは、二座結合様式を利用することのできるPSMAの遠隔結合部位を発見した(Zhang,A.X.ら、A remote arene-binding site on prostate specific membrane antigen
revealed by antibody-recruiting small molecules.Journal of the American Chemical Society、2010.132(36):12711~12716ページ)。いわゆるアレーン結合部位は、Arg463、Arg511およびTrp541の側鎖により形成される単純な構造モチーフであり、PSMA入口蓋部の一部である。遠位の阻害剤部分によるアレーン結合部位への結合は、アビディティー作用に起因する、PSMAに対する阻害剤親和性の実質的な増大をもたらすことができる。PSMA I&T(図1を参照)は、この方法でPSMAと相互作用することを意図して開発されたものではあるが、それにもかかわらず利用可能な結合様式の結晶構造解析は存在しない。Zhangらによると、必要な特性は、PSMAの入口蓋部の開構造を促進し、それによりアレーン結合部位の近接性を可能にする、リンカーユニット(PSMA I&Tの事例においてはスベリン酸)である。リンカーの構造組成は、腫瘍標的化および生物学的活性に対する、ならび
に造影および薬物動態の画像化に対する有意な影響を有することが、さらに示された(Liu,T.ら、Spacer length effects on in vitro
imaging and surface accessibility of fluorescent inhibitors of prostate specific membrane antigen.Bioorganic & medicinal chemistry letters、2011.21(23):7013~7016ページ)。これらは、高画質および有効な標的化された内部放射線療法の両方に重要である性質である。
【0006】
2つのカテゴリーのPSMA標的化阻害剤が、臨床現場において現在使用される。一方は、PSMA I&Tまたは関連する化合物のような放射性核種の錯体化のためのキレートユニットを伴うトレーサーである(Kiess,A.P.ら、Prostate-specific membrane antigen as a target for cancer imaging and therapy. The quarterly journal of nuclear medicine and molecular imaging: official publication of the
Italian Association of Nuclear Medicine
(AIMN)[および]the International Association of Radiopharmacology(IAR)、[および]Section
of the Society of...の公式刊行物、2015.59(3):241ページ)。他方は、標的化ユニットおよびエフェクター分子を含む小分子である。使用する放射性核種/ハロゲンにより、放射標識PSMA阻害剤は、画像化または内部放射線療法に使用することができる。画像化のためのキレート剤を有する小分子阻害剤の中で、選択的PSMA画像化のために最も高頻度に使用される薬剤は、PSMA HBED-CC(Eder,M.ら、68Ga-complex lipophilicity and the targeting property of a urea-based PSMA inhibitor for PET imaging.Bioconjugate chemistry、2012.23(4):688~697ページ)、PSMA-617(Benesova,M.ら、Preclinical Evaluation of a Tailor-Made DOTA-Conjugated PSMA Inhibitor with Optimized Linker Moiety
for Imaging and Endoradiotherapy of Prostate Cancer.Journal of Nuclear Medicine、2015.56(6):914~920ページ)およびPSMA I&T(Weineisen,M.ら、Development and first in human evaluation of PSMA I&T-A ligand for diagnostic imaging and endoradiotherapy of prostate cancer.Journal of Nuclear Medicine、2014.55(補遺1):1083~1083ページ)である。PSMA HBED-CCまたはPSMA-11は、最初のPSMA阻害剤の1つであり、キレート剤HBED-CCでは治療適用が不可能であるため、画像化のために現在使用される。しかし、より高い画像解像度およびサイクロトロンにおける大規模な産生の可能性をもたらす、より長い半減期、低い陽電子エネルギー等のPET画像化のための18Fの独自の物理的特徴および利点のために、いくつかのグループは、PCa画像化のための
18
F標識尿素ベースの阻害剤の開発に注目した。
18
F標識尿素ベースのPSMA阻害剤[
18
F]DCFPylは、原発および転移性PCaの検出において見込みのある結果(Rowe,S.P.ら、PSMA-Based [18F] DCFPyL PET/CT Is Superior to Conventional Imaging for Lesion Detection in Patients with Metastatic
Prostate Cancer.Molecular Imaging and B
iology、2016:1~9ページ)、および、比較試験において、[
68
Ga]PSMA-HBED-CCに対する優越性を示した(Dietlein,M.ら、Comparison of [18F] DCFPyL and [68Ga] Ga-PSMA-HBED-CC for PSMA-PET imaging in patients with relapsed prostate cancer.Molecular Imaging and Biology、2015.17(4):575~584ページ)。
【0007】
PSMA DKFZ 617(Benesova,M.ら、Preclinical Evaluation of a Tailor-Made DOTA-Conjugated PSMA Inhibitor with Optimized Linker
Moiety for Imaging and Endoradiotherapy
of Prostate Cancer.Journal of Nuclear Medicine、2015.56(6):914~920ページ、Becker,A.ら、Nephro-and hepatotoxicity after radioligand therapy of metastatic castrate-resistant prostate cancer with 177Lu-PSMA-617.Journal of Nuclear Medicine、2016.57(補遺2):1430~1430ページ;Rahbar,K.ら、Response and tolerability of a single dose of 177Lu-PSMA-617 in patients with metastatic castration-resistant prostate cancer: a multicenter retrospective analysis.Journal of Nuclear Medicine、2016:jnumed.116.173757ページ)およびPSMA I&T(Weineisen,M.ら、Development and first in human evaluation of PSMA
I&T-A ligand for diagnostic imaging and
endoradiotherapy of prostate cancer.Journal of Nuclear Medicine、2014.55(補遺1):1083~1083ページ、Eiber,M.ら、Systemic radioligand therapy with 177Lu-PSMA I&T in patients with metastatic castration-resistant prostate cancer.Journal of Nuclear Medicine、2016.57(補遺2):61~61ページ;Schottelius,M.ら、[111 In] PSMA-I&T: expanding the spectrum of PSMA-I&T applications towards SPECT and radioguided surgery.EJNMMI research、2015.5(1):1ページ)は、臨床現場において前立腺がん患者の対症療法に適用される。放射性金属キレート化の可能性のある範囲が、とりわけ
111
In、
177
Lu、
90
Yおよび
213
Biを包含するため、キレートユニットDOTAおよび関連するDOTAGAは、画像化だけでなく、治療適用も可能にする。[
111
In]PSMA
I&Tは、放射線誘導手術で、悪性組織の切除の際に外科医を援助するために既に臨床的に実施された(Schottelius,M.ら、[111 In] PSMA-I&T:expanding the spectrum of PSMA-I&T applications towards SPECT and radioguided surgery.EJNMMI research、2015.5(1):1ページ)。同様に、近年開発され臨床的に試験されたPSMA阻害剤PSMA I&S(画像化および手術(imaging and surgery))は、非常に有望な結果を示した(Robu,S.ら、Preclinical evaluation and first patient application of 99mTc-PSMA-I&S
for SPECT imaging and radioguided surgery in prostate cancer.Journal of Nuclear Medicine、2016:jnumed.116.178939ページ)。
【0008】

177
Lu]PSMA I&Tを用いる内部放射線治療手法は、7.4GBqで最大4サイクルを受けた患者において、有効性、忍容性および高い安全性の可能性を示した。器官放射線について得られた線量測定値は、特に腎臓および唾液腺が、腫瘍病変に次いで最も高い線量を受けることを明らかにした。同様の放射線値が、PSMA DKFZ 617および[
18
F]DCFPyLについて示された(Rowe,S.P.ら、PSMA-Based [18F] DCFPyL PET/CT Is Superior to Conventional Imaging for Lesion Detection in Patients with Metastatic Prostate
Cancer.Molecular Imaging and Biology、2016:1~9ページ;Delker,A.ら、Dosimetry for 177Lu-DKFZ-PSMA-617:a new radiopharmaceutical
for the treatment of metastatic prostate cancer.European journal of nuclear medicine and molecular imaging、2016.43(1):42~51ページ;Kabasakal,L.ら、Pre-therapeutic dosimetry of normal organs and tissues of 177Lu-PSMA-617 prostate-specific membrane antigen (PSMA) inhibitor in patients with castration-resistant prostate cancer.European journal of nuclear medicine and molecular imaging、2015.42(13):1976~1983ページ;Yadav,M.P.ら、177Lu-DKFZ-PSMA-617 therapy in metastatic castration resistant prostate cancer: safety,efficacy, and quality of life assessment.European Journal of Nuclear Medicine and Molecular Imaging、2016:1~11ページ)。これらの上昇した数字は、PSMAの生理学的な発現(Silver,D.A.ら、Prostate-specific membrane antigen expression in normal and malignant human tissues.Clinical Cancer Research、1997.3(1):81~85ページ)および放射標識化合物の腎臓排出により説明可能である。投与後に時折発生する腎および血液学的毒性は通常可逆的であるが、特にPCa患者等の長期全生存率を有する患者における慢性的毒性についての当然の懸念である。したがって、所望されない放射線を減少させ、同時に腫瘍取込を増大させるための、好適な概念が必要とされる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記の観点において、本発明の根底にある技術的課題は、PSMA標的化放射標識診断および治療の放射線誘導性の副作用を緩和させる手段および方法の供給においてみられる。さらなる技術的課題が、このような診断および治療の腫瘍取込を増大させるための手段および方法の供給においてみられる。より一般的には、技術的課題が、改善されたPSMA結合剤の供給においてみられる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
技術的課題は、添付の特許請求の範囲で概括される主題により解決され、以下でさらな
る詳細が説明される。
特に、本発明は、第1の態様において、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を提供する
(【0011】以降は省略されています)

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