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公開番号2025011034
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-23
出願番号2024098196
出願日2024-06-18
発明の名称ローラーを備えた膨張式落下防止パッド
出願人ザ・ボーイング・カンパニー,The Boeing Company
代理人園田・小林弁理士法人
主分類A62B 1/22 20060101AFI20250116BHJP(人命救助;消防)
要約【課題】地表面上で転がすことができる膨張式落下防止パッドを提供する。
【解決手段】膨張式落下防止パッド100は、膨張可能な三次元容積を画定する本体110を備える。本体110は、ベース壁120、上壁122、およびベース壁120と上壁122にまたがる側壁124A、124B、124C、124Dを有し、ベース壁120の外向き面220に沿ってベース壁120に取り付けられたローラーユニットのセット210を、さらに備える。ローラーユニットのセット210は、多次元アレイ230で配置されている。セット210のうちの2つ以上のローラーユニット212が、多次元アレイ230の第1の次元232において互いに間隔をあけて配置されている。セット210のうちの2つ以上のローラーユニット214が、第1の次元232と直交する多次元アレイ230の第2の次元234において、互いに間隔をあけて配置されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
膨張可能な三次元容積(112)を画定する変形可能な本体(110)であって、ベース壁(120)、上壁(122)、および前記ベース壁(120)と前記上壁(122)とにまたがる側壁(124A、124B、124C、124D)を有する変形可能な本体(110)と、
前記ベース壁(120)の外向き面(220)に沿って前記ベース壁(120)に取り付けられたローラーユニットのセット(210)であって、多次元アレイ(230)に配置されたローラーユニットのセット(210)と、
を備える膨張式落下防止パッド(100)であって、
前記セットのうちの2つ以上のローラーユニット(212)が、前記多次元アレイ(230)の第1の次元(232)において互いに間隔をあけて配置され、
前記セットのうちの2つ以上のローラーユニット(214)が、前記第1の次元(232)と直交する前記多次元アレイ(230)の第2の次元(234)において、互いに間隔をあけて配置されている、
膨張式落下防止パッド(100)。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
ローラーユニットの前記セット(210)が、前記多次元アレイ(230)の3つ以上の行(240A、240B、240C、240D)に配置され、前記3つ以上の行(240A、240B、240C、240D)の各行が、2つ以上のローラーユニット(214)を含む、請求項1に記載の膨張式落下防止パッド(100)。
【請求項3】
前記3つ以上の行(240A、240B、240C、240D)の各行が、規則的な間隔で互いに間隔をあけて配置されている、請求項2に記載の膨張式落下防止パッド(100)。
【請求項4】
前記3つ以上の行(240A、240B、240C、240D)の各行が、異なる間隔で互いに間隔をあけて配置されている、請求項2に記載の膨張式落下防止パッド(100)。
【請求項5】
ローラーユニットの前記セット(210)が、前記多次元アレイ(230)の3つ以上の列(242A、242B、242C、242D)に配置され、前記3つ以上の列(242A、242B、242C、242D)の各列が、前記3つ以上の行(240A、240B、240C、240D)の各行のローラーユニット(250A、250E、250F、250G)を含む、請求項2に記載の膨張式落下防止パッド(100)。
【請求項6】
ローラーユニットの前記セット(210)の各ローラーユニットを取り囲む前記ベース壁(120)の1つ以上の領域(260)が、変形可能であり、
前記変形可能な本体(110)の前記上壁(122)に荷重(320)をかけることが、前記ベース壁(120)の前記領域(260)の1つ以上を地表面(130)に向かって変形させ、前記地表面(130)上でローラーユニットの前記セット(210)が前記変形可能な本体(110)を支持している、請求項1に記載の膨張式落下防止パッド(100)。
【請求項7】
前記ベース壁(120)の前記領域(260)の1つ以上が、前記荷重(320)が所定の大きさである場合に前記ベース壁(120)の少なくとも一部が前記地表面(130)に接触する程度に前記地表面(130)に向かって変形するように構成されている、請求項6に記載の膨張式落下防止パッド(100)。
【請求項8】
前記ベース壁(120)の一部による前記地表面(130)との接触が、前記地表面(130)に沿った前記膨張式落下防止パッド(100)の移動に対する横方向の抵抗を増加させる、請求項7に記載の膨張式落下防止パッド(100)。
【請求項9】
前記ベース壁(120)の少なくとも一部が、前記変形可能な本体(110)の前記上壁(122)に所定の大きさの荷重(320)がかけられたときに、地表面(130)であって、前記地表面(130)上でローラーユニットの前記セット(210)が前記変形可能な本体(110)を支持する、地表面(130)に接触するように構成されている、請求項1から8のいずれか一項に記載の膨張式落下防止パッド(100)。
【請求項10】
前記荷重(320)の大きさが増加すると、前記地表面(130)に接触する前記ベース壁(120)の表面積(432)が増加する、請求項9に記載の膨張式落下防止パッド(100)。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001] 本出願は、2023年6月19日に出願された米国特許出願第63/508,980号に基づく優先権の利益を主張するものであり、その全体が、あらゆる目的のために参照により本出願に援用される。
続きを表示(約 2,900 文字)【0002】
[0002] 本開示の主題は、一般的には、人または物体の落下を抑制するための落下防止パッドに関し、より具体的には、地表面上でパッドを移動させるのを補助するローラーを備えた移動可能な膨張式落下防止パッドに関する。
【背景技術】
【0003】
[0003] 製造および保守環境では、部分的に組み立てられた状態または分解された状態にあり得る構造物上で作業員が作業する。一例として、航空機のフレームやその他の大型機械などの可動構造物や、建物などの固定構造物は、落下すると負傷する可能性のある高所で作業員が作業することを伴い得る。このような構造物が、部分的に組み立てられた状態または分解された状態にある場合、床、壁、手すりが存在しないことがあり、その結果、製造作業または保守作業中に作業員が落下する可能性のある場所が生まれる。
【発明の概要】
【0004】
[0004] 膨張式落下防止パッドは、膨張可能な三次元容積を画定する変形可能な本体を備える。変形可能な本体は、ベース(底)壁、上壁、およびベース壁と上壁にまたがる側壁を有する。膨張式落下防止パッドは、ベース壁の外向き面に沿ってベース壁に取り付けられたローラーユニットのセットを、さらに備える。ローラーユニットのセットは、多次元アレイで配置されている。セットのうちの2つ以上のローラーユニットが、多次元アレイの第1の次元において互いに間隔をあけて配置されている。セットのうちの2つ以上のローラーユニットが、第1の次元と直交する多次元アレイの第2の次元において、互いに間隔をあけて配置されている。
【図面の簡単な説明】
【0005】
膨張状態にある例示的な膨張式落下防止パッドを概略的に示す。
膨張状態にある図1の膨張式落下防止パッドの別の図を概略的に示す。
例示的な航空機胴体内で使用される膨張状態にある図1および図2の膨張式落下防止パッドを示す。
パッドの上壁に荷重がかけられる前の、膨張状態にある図1および図2の膨張式落下防止パッドの一部分の例示的な挙動を概略的に示す。
パッドの上壁に荷重がかかることに応答した、膨張状態にある図4Aの膨張式落下防止パッドの一部分の例示的な挙動を概略的に示す。
図5A、図5B、図5C、および図5Dは、図1および図2の膨張式落下防止パッドの例示的なローラーユニットを示す。
図6Aおよび図6Bは、例示的なローラーユニットを概略的に示し、図1および図2の膨張式落下防止パッドのベース壁にローラーユニットを取り付けるための例示的な締結技法を示す。
図7A、図7B、および図7Cは、本開示による、膨張式落下防止パッドのベース壁に取り付けられたローラーユニットのセットの追加の例を概略的に示す。
図8A、図8B、図8C、および図8Dは、収縮状態にある図1および図2の膨張式落下防止パッドを折り畳む例を概略的に示す。
図1および図2の膨張式落下防止パッドを使用する例示的な方法を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
[0015] 本明細書でさらに詳しく説明するように、膨張式落下防止パッドは、膨張可能な三次元容積を画定する変形可能な本体を備える。変形可能な本体は、ベース壁、上壁、およびベース壁と上壁にまたがる側壁を有する。膨張式落下防止パッドは、ベース壁の外向き面に沿ってベース壁に取り付けられたローラーユニットのセットを、さらに備える。ローラーユニットのセットは、多次元アレイで配置されている。セットのうちの2つ以上のローラーユニットが、多次元アレイの第1の次元において互いに間隔をあけて配置されている。セットのうちの2つ以上のローラーユニットが、第1の次元と直交する多次元アレイの第2の次元において、互いに間隔をあけて配置されている。
【0007】
[0016] 膨張式落下防止パッドのローラーユニットのセットにより、パッドを地表面上で転がすことができる。一例として、パッドは、ローラーユニットがない場合には、ベース壁と地表面との間の摩擦のために、人または人の集団にとって移動させるのが困難であるような質量、面積、または体積とすることができる。
【0008】
[0017] ローラーユニットのセットは、ベース壁によって画定された領域にわたって互いに間隔をあけて配置されているので、パッドの変形可能な本体は、収縮したときに、第1の次元および第2の次元の両方においてローラーユニットの間に位置する1つ以上の折り畳み経路に沿って、保管のために折り畳むことができる。加えて、または代わりに、パッドの変形可能な本体は、巻いて保管することもできる。
【0009】
[0018] さらに、落下を阻止している間、または人の体重を支えている間などに、上壁にかけられた荷重は、膨張式落下防止パッドの可動性に影響を及ぼし得る。ローラーユニットのセットは、ベース壁によって画定された領域にわたって互いに間隔をあけて配置されているので、上壁に荷重がかけられたことに伴うベース壁の変形によって、ベース壁が地表面に向かって変形する可能性がある。このような変形によって、ベース壁は、地表面との接触を開始する、または増加させる可能性がある。例えば、ローラーのセットの間に位置するベース壁の1つ以上の領域が、上壁にかけられた荷重の下で地表面と接触するように変形することができ、それによって、摩擦による地表面に沿ったパッドの移動に対する横方向の抵抗が増加する。このような変形と、ベース壁と地表面との間の接触の増加により、上壁にかけられた荷重に応答する制動力を有する制動機能を提供することができる。制動機能は、パッドを安定させるのに役立ち得る。荷重の大きさが大きくなると、ベース壁と地表面との接触が増加する可能性があり、それにより、地表面に沿ったパッドの移動に対する横方向の抵抗が増加する。
【0010】
[0019] いくつかの例では、ローラーユニットのセットは、所定の大きさに達するか、または所定の大きさを超える荷重が上壁にかかることに応答して、ベース壁が地表面との接触を開始するように、サイズ設定され、パッドのベース壁上に配置されることができる。この例では、パッドの上壁に荷重がかかっていないか、または所定の大きさより小さい荷重がかかっている場合、ベース壁は、地表面と接触しない。この手法は、所定の大きさに達しない、または所定の大きさを超えない物体がパッドの上壁によって支えられている条件下で、パッドの可動性を支援することができる。この手法はまた、上壁にかかる荷重が所定の大きさに達するか、または所定の大きさを超える特定の条件下で、上述の制動機能を提供することを可能にする。
(【0011】以降は省略されています)

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