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公開番号2025010506
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-21
出願番号2024108003
出願日2024-07-04
発明の名称デッキ材およびデッキ
出願人四国化成建材株式会社,シコク景材株式会社
代理人個人,個人
主分類E04F 15/02 20060101AFI20250110BHJP(建築物)
要約【課題】表面の温度上昇を抑えることができるデッキ材およびかかるデッキ材を備えたデッキを提供する。
【解決手段】一対の金属板11a,11a間に樹脂層11bが設けられた複合板11と、複合板11の第一表面11fに設けられた、金属板11aよりも熱伝導率が低い被覆層12と、を有する、一方向に長い表面部材10を備えている。複合板11の金属板11a上に被覆層12が設けられているので、表面部材10に加わる熱を拡散させることができる。したがって、デッキDの表面の温度分布を均一に近い状態に維持することで、デッキ表面の温度上昇を抑えることができる。また、金属板11aより熱伝導率の低い被覆層12を複合板11の一の面に配置しているので、複合板11の金属板11aに熱が蓄積されても、その熱がデッキD上の人などに伝わることを抑制することができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
一対の金属板間に樹脂層が設けられた複合板と、該複合板の第一表面に設けられた、前記金属板よりも熱伝導率が低い被覆層と、を有する表面部材を備えている
ことを特徴とするデッキ材。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
前記表面部材と、該表面部材の複合板の第二表面に設けられた支持構造部と、を備えており、
前記表面部材は、
平面視で一方向に長い形状を有しており、
前記支持構造部は、
軸方向が前記表面部材の長手方向と平行となるように設けられた複数の縦材を有しており、
該複数の縦材は、
前記表面部材の短手方向において、隣り合う縦材間に空間を有するように設けられており、
該複数の縦材のうち2つの縦材が、
前記表面部材の短手方向の両端部にそれぞれ配設されている
を特徴とする請求項1記載のデッキ材。
【請求項3】
前記表面部材の短手方向の両端部に配設される2つの縦材は、
前記表面部材の短手方向の端縁の外方に位置するリブを有している
ことを特徴とする請求項2記載のデッキ材。
【請求項4】
前記縦材に設けられたリブは、
前記表面部材の複合板の第二表面から該リブの先端までの長さが該表面部材の厚さ以下となるように設けられている
ことを特徴とする請求項3記載のデッキ材。
【請求項5】
隣り合う縦材間に配置される複数の横材を有しており、
該複数の横材のうち前記表面部材の長手方向の両端部に配設される横材は、
前記表面部材の長手方向の端縁の外方に位置するリブを有している
ことを特徴とする請求項2記載のデッキ材。
【請求項6】
前記横材に設けられたリブは、
前記表面部材の複合板の第二表面から該リブの先端までの長さが該表面部材の厚さ以下となるように設けられている
ことを特徴とする請求項5記載のデッキ材。
【請求項7】
前記被覆層が弾性体を含む層である
ことを特徴とする請求項1記載のデッキ材。
【請求項8】
前記被覆層の厚さが前記複合板の厚さより厚い
ことを特徴とする請求項1記載のデッキ材。
【請求項9】
請求項1~8のいずれかに記載のデッキ材を配置した
ことを特徴とするデッキ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、デッキ材およびデッキに関する。
続きを表示(約 3,500 文字)【背景技術】
【0002】
住居などの建物には、建物に隣接した状態で、その窓などから延長した状態となるようにデッキが設置される場合がある。かかるデッキは、庭などの地面よりもその上面(デッキ床面)が高い位置に設けられており、建物内からデッキ上に直接人が出ることができるように設けられる場合もある。
【0003】
このようなデッキの床面を形成するデッキ材として、表面に木粉配合樹脂の層を有するものが使用される場合がある(例えば、特許文献1参照)。表面が木粉配合樹脂によって形成されていると、デッキ材の表面に適度な木質感を付与できる。すると、デッキが天然木材によって形成されているように見えるため、デッキの外観を向上させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018‐012976号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、建物内から直接人が出ることができるように設けられているデッキの場合、住人などが屋内から素足のままデッキ上に移動したりする場合があるため、デッキの表面(床面)は素足でも人が歩いたり立ち止まって休憩したりできる程度の温度に維持されることが望ましい。
【0006】
しかし、デッキが直射日光に晒される場合、夏場等の日差しが強い環境ではデッキ材の表面温度が高くなる。上述したようなデッキ材の表面に木粉配合樹脂の層が設けられている場合であれば、デッキ材の表面が素足では歩いたりできないほどの温度になることもある。このため、デッキが直射日光に晒された場合でも、デッキ材の表面の温度上昇を抑えられるデッキ材が求められている。
【0007】
本発明は上記事情に鑑み、表面の温度上昇を抑えることができるデッキ材およびかかるデッキ材を備えたデッキを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1発明のデッキ材は、一対の金属板間に樹脂層が設けられた複合板と、該複合板の第一表面に設けられた、前記金属板よりも熱伝導率が低い被覆層と、を有する表面部材を備えていることを特徴とする。
第2発明のデッキ材は、第1発明において、前記表面部材と、該表面部材の複合板の第二表面に設けられた支持構造部と、を備えており、前記表面部材は、平面視で一方向に長い形状を有しており、前記支持構造部は、軸方向が前記表面部材の長手方向と平行となるように設けられた複数の縦材を有しており、該複数の縦材は、前記表面部材の短手方向において、隣り合う縦材間に空間を有するように設けられており、該複数の縦材のうち2つの縦材が、前記表面部材の短手方向の両端部にそれぞれ配設されていることを特徴とする。
第3発明のデッキ材は、第1または第2発明において、前記表面部材の短手方向の両端部に配設される2つの縦材は、前記表面部材の短手方向の端縁の外方に位置するリブを有していることを特徴とする。
第4発明のデッキ材は、第3発明において、前記縦材に設けられたリブは、前記表面部材の複合板の第二表面から該リブの先端までの長さが該表面部材の厚さ以下となるように設けられていることを特徴とする。
第5発明のデッキ材は、第2~第4発明のいずれかにおいて、隣り合う縦材間に配置される複数の横材を有しており、該複数の横材のうち前記表面部材の長手方向の両端部に配設される横材は、前記表面部材の長手方向の端縁の外方に位置するリブを有していることを特徴とする。
第6発明のデッキ材は、第5発明において、前記横材に設けられたリブは、前記表面部材の複合板の第二表面から該リブの先端までの長さが該表面部材の厚さ以下となるように設けられていることを特徴とする。
第7発明のデッキ材は、第1~第6発明のいずれかにおいて、前記被覆層が弾性体を含む層であることを特徴とする。
第8発明のデッキ材は、第1~第7発明のいずれかにおいて、前記被覆層の厚さが前記複合板の厚さより厚いことを特徴とする。
第9発明のデッキは、第1~第8発明のいずれかに記載のデッキ材を配置したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
第1発明によれば、複合板の金属板上に該金属より熱伝導率の低い被覆層が設けられているので、肌へ熱を伝え過ぎないようにすることができる。また、被覆層の下に複合板の金属板が設けられているので、表面部材に加わる熱を拡散させることができる。したがって、デッキ材の被覆層の表面がデッキの表面となるようにデッキ材を設置すれば、デッキの表面の局所的な温度上昇を抑えることができ、デッキの表面の温度分布を均一に近づけることができる。また、複合板を使用することで、デッキ材の強度を下げることなくデッキ材を軽量化することができる。
第2発明によれば、デッキ材の強度を下げることなくデッキ材を軽量化することができる。
第3発明によれば、縦材に設けられたリブを支持構造部上に表面部材を配置する際のガイドとすることができるので、デッキ材の施工性を向上できる。また、縦材に設けられたリブから表面部材に加わる熱を拡散、放熱することができるため、デッキの表面の局所的な温度上昇を抑えるとともに、デッキの表面の温度分布を均一に近づけることができる。
第4発明によれば、リブの先端が表面部材の表面から突出することがないので、形成されたデッキの安全性を高くすることができる。
第5発明によれば、横材に設けられたリブを支持構造部上に表面部材を配置する際のガイドとすることができるので、デッキ材の施工性を向上できる。また、横材に設けられたリブから表面部材に加わる熱を拡散、放熱することができるため、デッキの表面の局所的な温度上昇を抑えるとともに、デッキの表面の温度分布を均一に近づけることができる。
第6発明によれば、リブの先端が表面部材の表面から突出することがないので、形成されたデッキの安全性を高くすることができる。
第7、第8発明によれば、クッション性を付与することができ、安全性を高くすることができる。
第9発明によれば、複合板の金属板上に該金属より熱伝導率の低い被覆層が設けられているので、肌へ熱を伝え過ぎないようにすることができる。また、デッキ表面に加わる熱を拡散させることができるため、デッキ表面の温度上昇を抑えることができる。デッキの表面の局所的な温度上昇を抑えることができ、デッキの表面の温度分布を均一に近づけることができる。また、デッキの強度を下げることなくデッキを軽量化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施形態のデッキ材1の概略説明図であって、(A)は概略斜視図であり、(B)はデッキ材1を分解した状態の概略斜視図である。
(A)は本実施形態のデッキ材1の概略平面図であり、(B)は本実施形態のデッキ材1を短手方向に見た概略側面図であり、(C)は(A)のC-C線断面の部分拡大図である。
(A)は本実施形態のデッキ材1を長手方向に見た概略側面図であり、(B)は図2(A)のB-B線断面の部分拡大図である。
縦材16の概略斜視図である。
(A)は横材19の概略斜視図であり、(B)は(A)を反対側から見た概略斜視図である。
図2(A)のB-B線断面の部分拡大図であって、複合板11に貫通孔11hが形成された例を示した図である。
本実施形態のデッキ材1を使用したデッキDの施工作業の説明図である。
本実施形態のデッキ材1を使用したデッキDの施工作業の説明図である。
本実施形態のデッキDの概略説明図であり、(A)はカバー部材Cを外した状態であり、(B)はカバー部材Cが取り付けられている状態である。
(A)他の実施形態のデッキ材1を長手方向に見た概略側面図あり、(B)さらに他の実施形態のデッキ材1を長手方向に見た概略側面図である。
実験結果を示した図であって、(A)は比較例のデッキ材の温度分布画像の時間変化を示した図であり、(B)は実施例のデッキ材の温度分布画像の時間変化を示した図である。
実験結果のグラフである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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