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公開番号2025010120
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2024108711
出願日2024-07-05
発明の名称安定性が向上したレリーフ前駆体
出願人エクシス ジャーマニー ゲーエムベーハー,XSYS Germany GmbH
代理人個人,個人,個人
主分類G03F 7/004 20060101AFI20250109BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【解決手段】レリーフ前駆体(RP)の感光層を形成するための感光性組成物(PC)を提供する。
この組成物は、
光開始剤、光開始剤系又は熱開始剤のようなラジカル開始剤(R)、及び任意選択でエチレン性不飽和化合物(EC)と、
押出安定性を促進する安定剤(S1)であって、ビタミン又はビタミン誘導体である、安定剤(S1)と、
バインダー(B)であって、
ビニル芳香族モノマーに由来する第1のモノマー単位(Mu1)、並びに
第2のモノマー単位(Mu2)であり、エンモノマー及び/又はジエンモノマー並びにこれらの組合せに由来する、第2のモノマー単位(Mu2)
を有する熱可塑性のエラストマーブロックコポリマーである、バインダー(B)と
を含む。
【効果】本明細書に記載されている安定剤及びバインダーを含めることにより、生産、例えば押出による生産中の感光性組成物の溶融物の安定性を顕著に向上させることができる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
レリーフ前駆体(RP)の感光層を形成するための感光性組成物(PC)であって、
ラジカル開始剤(R)、例えば光開始剤、光開始剤系又は熱開始剤、及び任意選択でエチレン性不飽和化合物(EC)と
押出安定性を促進するための安定剤(S1)であり、ビタミン又はビタミン誘導体である、安定剤(S1)と、
バインダー(S1)であり、
ビニル芳香族モノマーに由来する第1のモノマー単位(Mu1)、並びに
エンモノマー及び/若しくはジエンモノマー又はこれらの組合せに由来する第2のモノマー単位(Mu2)
を有する熱可塑性のエラストマーブロックコポリマーである、バインダー(B)と
を含み、安定剤(S1)がヒドロキシテトロン酸(HTAD)誘導体である、組成物。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
安定剤(S1)が、EPI Suite v4.11内でLog Kow(WSKOW v 1.68推定値)から計算される予測対数オクタノール-水係数を有し、前記予測オクタノール-水係数(OWc)が-4よりも高く、好ましくは-2よりも高く、より好ましくは0よりも高く、更により好ましくは5よりも高い、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
安定剤(S1)が、EPI Suite v4.11内でLog Kow(WSKOW v 1.68推定値)から計算される予測対数オクタノール-水係数を有し、前記予測オクタノール-水係数(OWc)が-4.0~12.0の範囲、より好ましくは-2.0~11.0の範囲、更により好ましくは0~10.0の範囲、更により好ましくは1.0~8.0の範囲、更により好ましくは2.0~6.50の範囲である、請求項1又は2に記載の組成物。
【請求項4】
第2の安定剤(S2)を更に含み、前記第2の安定剤が、以下のクラス:フェノール性、フェノール性及びアクリレート、チオエーテル、ヒンダードアミン、フェノール性及びアミン、アミン、チオエーテルアミン、多官能性アミン及びアクリレートのうちの1種から選ばれ、より好ましくは前記第2の安定剤(S2)が、
2,6-ジ-tert-ブチル-4-メチルフェノール(BHT)、
2-tert-ブチル-6-(3-tert-ブチル-2-ヒドロキシ-5-メチルベンジル)-4-メチルフェニルアクリレート、
ペンタエリトリトールテトラキス(3-(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート)、
トリス(2,4-ジ-tert-ブチルフェニル)ホスファイト、
ジドデシル3,3’-チオジプロピオネート、
1,5,8,12-テトラキス[4,6-ビス(N-ブチル-N-1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジルアミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル]-1,5,8,12-テトラアザドデカン、
2’,3-ビス[[3-[3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル]プロピオニル]]プロピオノヒドラジド、
ビス[4-(2-フェニル-2-プロピル)フェニル]アミン、
2,6-ジ-tert-ブチル-4-(4,6-ビス(オクチルチオ)-1,3,5-トリアジン-2-イルアミノ)フェノール、
三級アミン及びアクリレート、好ましくは1H-アゼピン-1-プロパン酸、ヘキサヒドロ-、2,2-ビス[[(1-オキソ-2-プロペン-1-イル)オキシ]メチル]ブチルエステル又は2,2-ビス[[(1-オキソ-2-プロペン-1-イル)オキシ]メチル]ブチルヘキサヒドロ-1H-アゼピン-1-プロパノエート
のうちの1種である、請求項1~3のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項5】
安定剤(S1)が、50~800g/mol、好ましくは50~600g/mol、より好ましくは100~490g/mol、更により好ましくは120~480g/mol、最も好ましくは200~430g/molの範囲の分子量を有する、請求項1~4のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項6】
安定剤(S1)が、ビタミンC、ビタミンE又はこれらの誘導体から選ばれる、請求項1~5のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項7】
安定剤(S1)が、ビタミンC誘導体、好ましくはアスコルビン酸エステル、更により好ましくはアスコルビン酸の脂肪酸エステルである、請求項1~6のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項8】
安定剤(S1)がパルミチン酸アスコルビル(AP)である、請求項1~7のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項9】
安定剤(S1)が、組成物の総重量を基準にして0.1~10wt.%、好ましくは0.1~8wt%、より好ましくは0.2~6wt%、更により好ましくは0.5~2%の濃度で存在する、請求項1~8のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項10】
バインダー(B)が、3~50%、好ましくは8~38%、より好ましくは10~30%、最も好ましくは15~30%の範囲の全スチレン含量を有する、請求項1~9のいずれか一項に記載の組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は光化学特性に負の影響を及ぼすことなく押出中の安定性が向上したレリーフ前駆体に関する。押出安定性を向上させることにより、レリーフ前駆体の現像及びそのレリーフ前駆体を用いて形成されるレリーフの最終の特性を改良することができる。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
印刷版前駆体(例えば印刷用ブランケット又はスリーブ)のようなレリーフ前駆体を用いてレリーフ構造を有するレリーフを作成することができる。レリーフ(例えばクリシェ)はインクを基材に押し付けるために使用することができる。一般に、レリーフ前駆体は幾つかの層でできている。担体層ともいわれるバッキング層は機械的な安定性のために使用される。感光層がその上に配置され、(例えば露光又は熱により)選択的に硬化させて感光層内に硬化した部分を作り出す。次いで未硬化の部分が(例えば洗い流すことにより)除去され、硬化した部分が残されてレリーフ構造を形成する。このプロセスはレリーフ前駆体の現像と呼ばれる。
【0003】
しかしながら、前駆体の現像前又は現像中、例えば生産中、現像の際及び/又は長期の保管中に前駆体の加熱が原因で幾らかの意図されない早期硬化が起こり得る。
意図されない硬化は前駆体の生産プロセス又は前駆体で形成される最終のレリーフの性能に大きな影響を及ぼす可能性がある。即ち、前駆体の生産は典型的には、熱可塑性エラストマー、例えばブロックコポリマーが溶融され、他の固体又は液体の成分が押出ライン内の溶融物に添加される押出プロセスによって行われる。混合物を均質化するために押出ラインは混錬素子を含有し得る。しかしながら、かかる混錬素子による混錬の結果、ゴム混合物中に機械的及び熱的応力が生じる可能性があり、その結果として意図されないゲル生成が起こる可能性がある。
【0004】
したがって、かかるゲル生成を回避又は最小限にするために、安定剤を混合物に添加して意図されない早期硬化を防ぐことができ、例えば熱重合防止剤を添加することができる。しかしながら、慣用の安定剤はレリーフ前駆体の現像中の意図された硬化プロセスに影響を及ぼすこともある。結果として、慣用の安定剤はレリーフ構造の実行特性、例えば細かいドットの創作に影響を及ぼすことがある。その上、慣用の安定剤は機械的及び熱的応力に起因するゲル生成を防止するのに充分に効率的でないかもしれない。
【0005】
印刷版として使用し得るレリーフを生成するには、画像情報を持つマスクを通してレリーフ前駆体を電磁線に曝露することによりレリーフ構造を形成することができる。電磁線への曝露に起因して、レリーフ前駆体の曝露された部分が硬化し、不溶性になるか又は溶融できなくなる。現像ステップにおいて、レリーフ前駆体の可溶性の部分又は溶融可能な部分を除去することができ、その結果、所要のレリーフが形成される。曝露ステップにおいて安定剤は硬化反応に干渉するべきでない。また、安定剤を含む組成物は好ましくは短い曝露時間及び目標構造に近い形成されるレリーフの向上した精度と共に良好な解像度をもたらすべきである。
【0006】
その結果、本発明者らは、バインダーが、意図されない重合並びに機械的及び熱的応力に起因するゲル粒子の形成に対して充分に抵抗性であり、好ましくはレリーフ構造の所望の性能に影響しない、改良されたバインダー-安定剤系に対するニーズがあることを認識した。
【発明の概要】
【0007】
本発明の複数の実施形態の1つの目的は、高性能のレリーフ構造、より特定的には高品質レリーフ構造、例えば印刷版、更により特定的にはフレキソ印刷版用のレリーフ前駆体に現像される能力が向上したレリーフ前駆体を提供することである。
【0008】
これに加えて、本発明の複数の実施形態はレリーフ前駆体(RP)の感光層を形成するための感光性組成物(PC)を提供する。この組成物は、
光開始剤、光開始剤系又は熱開始剤のようなラジカル開始剤(R)、及び任意選択でエチレン性不飽和化合物(EC)と、
押出安定性を促進する安定剤(S1)であって、ビタミン又はビタミン誘導体である、安定剤(S1)と、
バインダー(B)であって、
ビニル芳香族モノマーに由来する第1のモノマー単位(Mu1)、並びに
第2のモノマー単位(Mu2)であり、エンモノマー及び/又はジエンモノマー並びにこれらの組合せに由来する、第2のモノマー単位(Mu2)
を有する熱可塑性のエラストマーブロックコポリマーである、バインダー(B)と
を含む。
【0009】
驚くべきことに、ビタミン安定剤又はビタミン誘導体を熱可塑性のエラストマーブロックコポリマーバインダーと組み合わせると溶融物において改良された安定性を有するバインダー-安定剤系が得られることが見出される。これは、例えばレリーフ前駆体の押出及び生産中の熱的及び機械的応力に対するより良好な抵抗性を意味する。
【0010】
本明細書に記載されているように安定剤及びバインダーを含めることにより、生産、例えば押出による生産中の感光性組成物の溶融物の安定性をかなり向上させることができることが見出された。驚くべきことに、かかる向上した安定性は、レリーフ前駆体を現像することにより形成されるレリーフの結果として生じる印刷性能及び/又は撮像特性に望ましくない影響を及ぼすことなく、又は最小にして達成することができた。
(【0011】以降は省略されています)

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