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公開番号
2025009950
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-20
出願番号
2024101661
出願日
2024-06-25
発明の名称
フラップ折り返し部又は表紙を有して形成される少なくとも1つの印刷製品の判型エッジにおいて切断動作を実施する機構及び方法
出願人
ミュラー・マルティニ・ホルディング・アクチエンゲゼルシヤフト
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B26D
7/06 20060101AFI20250109BHJP(切断手工具;切断;切断機)
要約
【課題】クロックの中断なしに、フラップ折り返し部又は表紙により拡張されている印刷製品も処理することができる機構を提供する。
【解決手段】少なくとも1つの印刷製品(A)の少なくとも1つの開口した判型エッジにおいて切断動作を実施する機構において、小口カットのために運転可能な切断ステーションには、入口側に中間ステーションが設けられており、中間ステーションは、印刷製品に属するフラップ折り返し部(AKF)又は印刷製品に属する表紙(AU)の拡開(SP)を形成する要素(E1,E2)を具備しており、第1の要素(E1)は、印刷製品の並進(502)との相互作用関係の中で、フラップ折り返し部又は表紙の拡開を導入し、かつ拡開の開放を強化する構成を有し、第2の要素(E2)は、印刷製品が、拡開されたフラップ折り返し部又は表紙を伴って、さらなる並進(503)を介して前小口カットへ搬送可能である構成を有している。
【選択図】図12
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも1つの印刷製品(A)の判型エッジにおいて切断動作を実施する機構であって、前記機構は、エッジに関する少なくとも1回の第1の切断動作が行われる第1の切断ステーション(1)と相互作用関係にある少なくとも1つの送り装置(120)と、エッジに関する少なくとも1回の別の切断動作が行われる最後の切断ステーション(3)と相互作用関係にある少なくとも1つの排出装置(160)と、を備え、第1の切断工程と、最後の切断工程との間には、前記印刷製品の前小口カット向けの少なくとも1回の切断動作が行われる少なくとも1つの別の切断ステーション(2)が配置されており、前記印刷製品は、それぞれの前記切断動作を実施すべく、切断装置との相互作用関係の中で少なくとも1つのプレス力を前記印刷製品に対して及ぼすことが可能な少なくとも1つのプレス装置を有し、前記印刷製品は、ある切断ステーションから次の切断ステーションへ、力結合式に作用する把持手段(103,104,・・・)を有する少なくとも1つの搬送ユニット(101,102,・・・)により搬送可能であり、前記前小口カットを実施すべく運転可能な前記切断ステーション(2)は、入口側に中間ステーションを有し、前記中間ステーションは、前記印刷製品に属するフラップ折り返し部(AKF)又は前記印刷製品に属する表紙(AU)の拡開(SP)を形成する要素(E1,E2)により拡張されており、前記拡開は、第1に、搬送方向で第1の要素(E1)の輪郭に沿った前記印刷製品の第1の並進(502)により、かつ第2に、搬送方向で第2の要素(E2)に沿った前記印刷製品のさらなる並進(503)により実施可能であり、前記第1の要素(E1)により生起された前記拡開(SP)は、前記第2の要素(E2)に沿って前記第2の切断ステーション(2)の前記前小口カットまで伝搬可能であり、前記前小口カットは、前記印刷製品(A)の、前記拡開の下で露出された印刷製品本体(AK)において行われる、
少なくとも1つの印刷製品の判型エッジにおいて切断動作を実施する機構。
続きを表示(約 2,700 文字)
【請求項2】
前記第1の要素(E1)の直接下流に、少なくとも前記第2の要素(E2)が配置されており、前記第2の要素(E2)は、前記フラップ折り返し部(AKF)又は前記表紙(AU)の、前記第1の要素(E1)により実施された前記拡開を前記前小口カット(2)まで維持し、又は前記第2の要素(E2)は、前記第1の要素により生起された前記拡開を前記前小口カットまで維持又は増強するように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の機構。
【請求項3】
前記フラップ折り返し部(AKF)又は前記表紙(AU)の前記拡開(SP)のために用いられる前記中間ステーションは、少なくとも2つの第1の要素及び少なくとも2つの第2の要素(E1,E2)からなり、前記第1の要素及び前記第2の要素(E1,E2)は、対向するように配置され、互いに離間しており、かつ平行に前記第2の切断ステーション(2)に沿って延在し、前記要素同士の前記離間は、その都度、通過搬送される前記印刷製品の厚さ次第であり、前記要素(E1,E2)同士の前記離間は、機械式、空気圧式、液圧式又は電気式の駆動部により変更可能であり、かつ前記要素の前記離間は、印刷製品に合った間隔を達成すべく、1つ又は複数の側で運転可能な駆動部により達成可能であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の機構。
【請求項4】
前記第1の要素(E1)は、開放体として形成されており、前記開放体は、実質的に開放フィン(530)の形態を呈し、前記開放フィン(530)は、実質的に、入口側の開放エッジ(520)と、下流に接続される開放ブレード(540)と、からなり、前記開放ブレード(540)は、第2の並進(502)の経過中、まず、印刷製品本体(AK)と、フラップ折り返し部(AKF)又は表紙(AU)との間に進入し、したがって拡開が導入可能であり、前記拡開の開放は、前記並進(502)のさらなる経過の中で、このことから形成される前記拡開により、前記前小口カットが前記印刷製品本体(AK)において実施可能であるように提供可能であることを特徴とする、請求項1に記載の機構。
【請求項5】
前記開放体(530)の構成は、下記のような構造とされている:
a)前記開放体は、全体的に開放フィン(530)からなり、前記開放フィン(530)は、搬送方向で最初、水平又は略水平に延びる開放エッジ(520)からなり;
b)前記開放フィンは、さらに、搬送方向で前記開放エッジ(520)に後置されている開放ブレード(540)からなり、前記開放ブレード(540)は、前記印刷製品(A)の前記並進の経過中、印刷製品本体(AK)と、フラップ折り返し部又は表紙との間に進入し;
c)前記印刷製品本体(AK)に対する、前記フラップ折り返し部又は前記表紙の、前記a)及びb)に応じた構成により導入される前記拡開は、一方では、前記印刷製品内への前記開放ブレード(540)の前記進入により導入可能であり、他方では、前記開放フィンの実体の輪郭にわたっての前記印刷製品の後続の前記並進により、前記拡開の強化が行われる;
ことを特徴とする、請求項4に記載の機構。
【請求項6】
前記第1の要素(E1)の下流に接続されている前記第2の要素(E2)は、少なくとも前記第2の切断ステーション(2)での前記前小口カットの前記実施まで延在し、かつ前記第2の要素(E2)は、少なくとも、凸若しくは略凸に形成され、規則的若しくは不規則的に延びるトラフから、かつ/又は割り当てられたガイドプレートからなることを特徴とする、請求項1に記載の機構。
【請求項7】
前記前小口カットを実施する前記切断ステーション(2)内で作用するプレス装置が、プレス力を前記印刷製品の両側に対して及ぼすことが可能な個々のプレスストリップ(200
1-n’
)からなり、前記個々のプレスストリップは、少なくとも前記印刷製品の一方の側に鉛直又は略鉛直に順番に並んでおり、少なくとも1つの固定のかつ/又は可動のプレスストリップが、プロセスに必要な前記プレス力を前記印刷製品(A)に、一方では、前記拡開の上側では前記印刷製品(A)自体に、他方では、前記拡開の下側では前記印刷製品本体(AK)に及ぼし、かつ前記切断動作の領域での前記プレス力の最終的な提供のために、少なくとも1つのプレスバー(144)が存在しており、前記プレスバー(144)は、反対から作用するストッパ(152)と相互作用関係にあることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項又は複数項に記載の機構。
【請求項8】
前記送り装置は、回転可能なレーキ状に構成される車からなり、前記車により、まず背を下にした印刷製品(A)が受け取り可能であり、前記印刷製品を、力結合により締め付け、相応の部分的な回転により、前記印刷製品が、後続搬送時、背(A
R
)に関して懸吊された姿勢を占める位置へ移送可能であり、前記懸吊された姿勢で、少なくとも前記第1の切断動作(1)が実施可能であることを特徴とする、請求項1に記載の機構。
【請求項9】
前記印刷製品(A)は、前記切断ステーション(1,2,3)を介した前記切断動作の実施のために、懸吊された姿勢を有し、かつ前記印刷製品は、この姿勢で、ある切断ステーションから次の切断ステーションへ搬送可能であることを特徴とする、請求項1に記載の機構。
【請求項10】
前記排出装置は、前記第3の切断ステーション(3)と相互作用関係にあり、かつ前記排出装置は、以下の基準にしたがって運転可能である:
a)前記排出装置(160)は、複数の部分からなって動作する車を介して運転可能であり;
b)前記排出装置は、クランプ装置(161)を有し、前記クランプ装置(161)は、少なくとも1つの第1のジョー(163)と、少なくとも1つの第2のジョー(165)と、からなり、前記ジョーにより、プレス力を前記印刷製品(A)に対して、前記第3の切断ステーション(3)で行われる前記切断動作の経過中、及ぼすことができ;
c)前記第3の切断ステーション(3)での前記切断動作後、複数の部分からなる前記車は、部分回転を実施し、前記部分回転により、前記印刷製品(A)は、搬出ポジションへ移送可能である;
ことを特徴とする、請求項1に記載の機構。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、本件出願の構成による、かつ様々に従来技術において公知となっているような、少なくとも1つの印刷製品の開口した判型エッジの切断動作の実施用、すなわち、少なくとも1つの天、前小口、地エッジの断裁用の機構に関する。以下に、商業的に本件出願人が「InfiniTrim」と名付けた「三方断裁機」についても言及する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【0002】
「開口した判型エッジ」なる概念は、つまり、印刷製品が個別のページ又は折り丁から構成されているか否かにかかわらず、さらには、このような印刷製品の最終二次加工が実施されたか否かにもかかわらず、印刷製品の天、前小口及び地部分(天エッジ、前小口エッジ、地エッジともいう)と解される。
【0003】
ここでは、ブックブロック又はブローシュアともいう印刷製品を、1部までの小部数又は最小部数で工業的に製造するために、同じ又は可変の判型及び厚さを有する複数の製品を次々に、高いクロック出力で、生産の中断なく、最高の切断品質で所望の判型へと断裁し得る、いわゆる三方断裁機を用いた運用がなされる。
【0004】
3つの切断ステーションを有する切断機構の場合、印刷製品、つまり、通例、ブックブロック又はブローシュアは、予め与えられた厚さで、天、地、前小口エッジにおいて最終判型へ切断される。印刷製品は、規定通りに背側で1つの単位に綴じられている。綴じ方としては、あらゆる公知の運転方法が対象であり、その例は、糸綴じ、無線綴じ、中綴じ等である。
【0005】
より新しい世代のこのような三方断裁機は、単体の機械としても、別の製造機構あるいは製造ラインに結合されたインラインの機械としても使用される。別の製造機構あるいは製造ラインは、数多あるが、ここで例示するとすれば、無線綴じ機である。
【背景技術】
【0006】
以下では「三方断裁機」ともいうこの機構の役割は、調達された印刷製品、つまり、大抵の場合はブックブロック及び/又はブローシュア(一般に印刷製品ともいう)を、印刷製品又はブックブロック及び/若しくはブローシュアの3つの開口したエッジにおいて断裁することにある。このことは、ブックブロック又はブローシュアが、切断動作の直前に、プレスユニット、好ましくは、プレスストリップ又はプレスプレート間でクランプされ、その上で、3つの切断動作(天、前小口、地エッジ)を介して所定寸法に断裁されることにより実施される。これらの切断動作の順序自体は、固定的なものではなく、製品に合わせて変化することもある。
【0007】
さらに、ブックブロックが、切断動作のためにプレスパンチと切断カセットとの間でプレスされ、拘束される三方断裁機が公知となっている。プレスパンチが持ち上げられると、切断されたブックブロックは排出され、新たに切断すべき印刷製品が運び込まれる。センタリング機構により、印刷製品は、その所定のポジションにもたらされ、その後、下降するプレスパンチによりクランプされる。ナイフが、本に向けられたスイングカットにより動き、而して切断動作を実施する。すべてのエッジの切断動作が実施された後、プレスパンチは持ち上げられ、次の作業サイクルを開始し得る。この三方断裁機構成は、しかし、迅速な判型切り換えには不適である。プレスパンチは、そして切断カセットも、処理すべき判型に合わせて仕立てられており、機械を停止させることによってのみ、交換したり、切り換えたりすることが可能である。
【0008】
特許文献1において、印刷製品に関する切断動作を実施する機構であって、この機構は、基本的には、送り装置を備え、送り装置を介して、印刷製品は、第1の切断ステーションに移送され、機構は、同じく排出装置を備え、排出装置を介して、印刷製品は、第3の切断ステーションの通走後、さらにフィードされ、両者間には、第2の切断ステーションが配置されており、第2の切断ステーションは、前小口カットを実施する、機構が公知となっている。印刷製品は、つまり、引き続き、ある切断ステーションから次の切断ステーションへ、天又は地カットであろう印刷製品の第1の判型エッジの切断動作が行われる第1の切断場所から、前小口カットが実施される第2の切断場所へ移送され、続いて、印刷製品が、地又は天カットであろう第3の判型エッジのための切断動作が行われる第3の切断場所へ搬送され、このとき、ある切断場所から次の切断場所へ、少なくとも1つの搬送ユニットを基に搬送され、搬送ユニットは、少なくとも1つの捕捉手段(グリッパ)を有し、捕捉手段により、印刷製品は、背側で力結合式に捕捉され、かつある切断場所から次の切断場所へ懸吊状態でフィードされるようにして、搬送される。このことは、この機構の主要な特徴をなしている。
【0009】
さらに従来技術として参照すべきは、特許文献2である。特許文献2は、実質的に特許文献1を基礎とし、この出願は、エッジに関する切断動作が、今や、少なくとも1つの切断場所において、必要に応じて、3つすべての切断場所において、1つの切断ツールにより実施され、このとき、エッジに関する1回目の切断動作後、任意選択的に、引き続き実施される、エッジに関する少なくとも2回目の切断動作が実施可能であるように、さらに発展されている。印刷製品の前小口部分における、つまり第2の切断場所における引き続いての2回目の部分カットを例にとると、この付加的な部分カットを達成すべく、以下のような方法が採られる:
a)1回目の部分カットの実施後、印刷製品を、短期的に、搬送装置の搬送ユニットに属するグリッパにより力結合式に挟持し、その上で、印刷製品に対して切断動作を実施するために作用するクランプ装置を軽微に開き、その結果、印刷製品は、このクランプ装置によっては運動に関してもはや規制されておらず、すなわち、印刷製品は、今やグリッパにより懸吊状態で保持され;
b)その間に、搬送ユニットに属するグリッパは、その場で力結合を印刷製品に対して及ぼし、これにより、印刷製品は、その後、クランプ装置が開放されているときに、一時的な局所的なポジショニングを取り;
c)クランプ装置の開放が続いている間に、搬送機構に属する搬送ユニットは、挟み込んだ印刷製品を所定量だけ下方に、正確には、2回目の部分カットのために計画された量だけ移動させ、これにより、この引き続いてのカットのためにも、ナイフの元来の平面は、不変に留まり;
d)カット量の分だけ移動を実施した後、クランプ装置のクランプユニットは、搬送ユニットのグリッパと時間的に一致させて、再び力結合を印刷製品に対して及ぼし;
e)2回目の部分カットの開始直前に、切断場所に関する好ましくはバー形のプレスユニットによる印刷製品の押し付けが、再介入するように実施され、プレスユニットは、切断平面の領域において最終的なプレスを印刷製品に対して及ぼし;
f)2回目の部分カットの終了後、プレスユニットは、切断ツールと時間的に調整されて戻り、クランプ装置のクランプジョー又はプレスストリップを開き、印刷製品をその後、搬送機構の別の搬送ユニットにより第3の切断場所へさらにフィードする。
【0010】
この工程についての不必要な繰り返しを避けるため、特許文献2の図17及び明細書を参照されたい。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)
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