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公開番号2025009834
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2024071694
出願日2024-04-25
発明の名称ファクターXIII A発現亢進剤及びファクターXIII Aの発現を指標とするスクリーニング方法
出願人ポーラ化成工業株式会社
代理人弁理士法人みなとみらい特許事務所
主分類A61K 8/9789 20170101AFI20250109BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】ファクターXIII A(Coagulation Factor XIII A)の発現を亢進する、新規な組成物を提供すること。
【解決手段】トケイソウ科(Passifloraceae)トケイソウ属(Passiflora)に属する植物の抽出物、キク科(Asteraceae)チョウセンアザミ属(Cynara)に属する植物の抽出物及びキク科(Asteraceae)ムラサキバレンギク属(Echinacea)に属する植物の抽出物から選択される1種又は2種以上を有効成分として含む、ファクターXIII A(Coagulation Factor XIII A)の発現を亢進するための剤。
【選択図】なし

特許請求の範囲【請求項１】
トケイソウ科（Ｐａｓｓｉｆｌｏｒａｃｅａｅ）トケイソウ属（Ｐａｓｓｉｆｌｏｒａ）に属する植物の抽出物、キク科（Ａｓｔｅｒａｃｅａｅ）チョウセンアザミ属（Ｃｙｎａｒａ）に属する植物の抽出物及びキク科（Ａｓｔｅｒａｃｅａｅ）ムラサキバレンギク属（Ｅｃｈｉｎａｃｅａ）に属する植物の抽出物から選択される１種又は２種以上を有効成分として含む、ファクターＸＩＩＩＡ（ＣｏａｇｕｌａｔｉｏｎＦａｃｔｏｒＸＩＩＩＡ）の発現を亢進するための剤。
続きを表示（約 1,500 文字）【請求項２】
Ｇ０期の細胞におけるファクターＸＩＩＩＡ（ＣｏａｇｕｌａｔｉｏｎＦａｃｔｏｒＸＩＩＩＡ）の発現を亢進するための、請求項１に記載の剤。
【請求項３】
トケイソウ科（Ｐａｓｓｉｆｌｏｒａｃｅａｅ）トケイソウ属（Ｐａｓｓｉｆｌｏｒａ）に属する植物の抽出物、キク科（Ａｓｔｅｒａｃｅａｅ）チョウセンアザミ属（Ｃｙｎａｒａ）に属する植物の抽出物及びキク科（Ａｓｔｅｒａｃｅａｅ）ムラサキバレンギク属（Ｅｃｈｉｎａｃｅａ）に属する植物の抽出物から選択される１種又は２種以上を有効成分として含む、細胞増殖を促進するための剤。
【請求項４】
トケイソウ科（Ｐａｓｓｉｆｌｏｒａｃｅａｅ）トケイソウ属（Ｐａｓｓｉｆｌｏｒａ）に属する植物の抽出物、キク科（Ａｓｔｅｒａｃｅａｅ）チョウセンアザミ属（Ｃｙｎａｒａ）に属する植物の抽出物及びキク科（Ａｓｔｅｒａｃｅａｅ）ムラサキバレンギク属（Ｅｃｈｉｎａｃｅａ）に属する植物の抽出物から選択される１種又は２種以上を有効成分として含む、コラーゲン産生を亢進するための剤。
【請求項５】
トケイソウ科（Ｐａｓｓｉｆｌｏｒａｃｅａｅ）トケイソウ属（Ｐａｓｓｉｆｌｏｒａ）に属する植物の抽出物、キク科（Ａｓｔｅｒａｃｅａｅ）チョウセンアザミ属（Ｃｙｎａｒａ）に属する植物の抽出物及びキク科（Ａｓｔｅｒａｃｅａｅ）ムラサキバレンギク属（Ｅｃｈｉｎａｃｅａ）に属する植物の抽出物から選択される１種又は２種以上を有効成分として含む、ＴＧＦ－β２（ＴｒａｎｓｆｏｒｍｉｎｇＧｒｏｗｔｈＦａｃｔｏｒ β２）の発現を亢進するための剤。
【請求項６】
トケイソウ科（Ｐａｓｓｉｆｌｏｒａｃｅａｅ）トケイソウ属（Ｐａｓｓｉｆｌｏｒａ）に属する植物の抽出物、キク科（Ａｓｔｅｒａｃｅａｅ）チョウセンアザミ属（Ｃｙｎａｒａ）に属する植物の抽出物及びキク科（Ａｓｔｅｒａｃｅａｅ）ムラサキバレンギク属（Ｅｃｈｉｎａｃｅａ）に属する植物の抽出物から選択される１種又は２種以上を有効成分として含む、損傷したＤＮＡの修復及び／又はＤＮＡ損傷の抑制のための剤。
【請求項７】
ファクターＸＩＩＩＡ（ＣｏａｇｕｌａｔｉｏｎＦａｃｔｏｒＸＩＩＩＡ）の発現亢進により誘導される、請求項３～６のいずれか一項に記載の剤。
【請求項８】
Ｇ０期の細胞におけるファクターＸＩＩＩＡ（ＣｏａｇｕｌａｔｉｏｎＦａｃｔｏｒＸＩＩＩＡ）の発現亢進により誘導される、請求項３～６のいずれか一項に記載の剤。
【請求項９】
トケイソウ科（Ｐａｓｓｉｆｌｏｒａｃｅａｅ）トケイソウ属（Ｐａｓｓｉｆｌｏｒａ）に属する植物の抽出物及びキク科（Ａｓｔｅｒａｃｅａｅ）チョウセンアザミ属（Ｃｙｎａｒａ）に属する植物の抽出物を有効成分として含む、請求項１～６のいずれか一項に記載の剤。
【請求項１０】
前記のトケイソウ科（Ｐａｓｓｉｆｌｏｒａｃｅａｅ）トケイソウ属（Ｐａｓｓｉｆｌｏｒａ）に属する植物の抽出物が、クダモノトケイソウ（Ｐａｓｓｉｆｌｏｒａｅｄｕｌｉｓ）果皮エキスであり、
前記のキク科（Ａｓｔｅｒａｃｅａｅ）チョウセンアザミ属（Ｃｙｎａｒａ）に属する植物の抽出物が、アーチチョーク（Ｃｙｎａｒａｓｃｏｌｙｍｕｓ）葉エキスであり、
前記のキク科（Ａｓｔｅｒａｃｅａｅ）ムラサキバレンギク属（Ｅｃｈｉｎａｃｅａ）に属する植物の抽出物が、エチナシ（Ｅｃｈｉｎａｃｅａａｎｇｕｓｔｉｆｏｌｉａ）葉エキスである、請求項１～６のいずれか一項に記載の剤。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、ファクターＸＩＩＩＡ発現亢進剤、細胞増殖促進剤、コラーゲン産生亢進剤、ＴＧＦ－β２発現亢進剤、損傷したＤＮＡの修復剤、ＤＮＡ損傷の抑制剤、及びＤＮＡ損傷の抑制剤に関する。また、ファクターＸＩＩＩＡの発現を指標とするスクリーニング方法にも関する。
続きを表示（約 1,400 文字）【背景技術】
【０００２】
ファクターＸＩＩＩは、Ａサブユニット（ファクターＸＩＩＩＡ）二量体とＢサブユニット（ファクターＸＩＩＩＢ）二量体から成る、異種四量体（Ａ
２
Ｂ
２
）として血漿中に存在するが、巨核球・血小板、単球・マクロファージなどの細胞質にはファクターＸＩＩＩＡが存在する（非特許文献１）。
【０００３】
従来、ファクターＸＩＩＩは、血液・血管系にかかる機構の関連因子であると言われてきた。近年では、ファクターＸＩＩＩＡが創傷治癒プロセス、血管新生等にも寄与することが示唆されている（非特許文献２）。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【０００４】
血栓止血誌２０１８；２９（６）：７０３－７０６
ＰｈｙｓｉｏｌＲｅｖ９１：９３１－９７２，２０１１
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
上記先行技術があるところ、本発明者らは、細胞周期から外れ、休止状態の細胞、すなわち、Ｇ０期の細胞においてファクターＸＩＩＩＡの発現が有意に亢進することを発見した。また、ファクターＸＩＩＩＡの発現に着目したスクリーニングを行うことで、Ｇ０期で発現亢進したファクターＸＩＩＩＡをさらに発現亢進する成分を発見した。
【０００６】
すなわち、本発明は、ファクターＸＩＩＩＡ（ＣｏａｇｕｌａｔｉｏｎＦａｃｔｏｒＸＩＩＩＡ）の発現を亢進する、新規な組成物を提供することを課題とする。
【０００７】
また本発明は、上記の新規発見に基づき、コラーゲン産生亢進作用を有する物質、ＴＧＦ－β２（ＴｒａｎｓｆｏｒｍｉｎｇＧｒｏｗｔｈＦａｃｔｏｒ β２）発現亢進作用を有する物質並びに損傷したＤＮＡ修復作用及び／又はＤＮＡ損傷の抑制作用を有する物質をスクリーニングする、新規な方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
上記課題を解決する本発明は、トケイソウ科（Ｐａｓｓｉｆｌｏｒａｃｅａｅ）トケイソウ属（Ｐａｓｓｉｆｌｏｒａ）に属する植物の抽出物、キク科（Ａｓｔｅｒａｃｅａｅ）チョウセンアザミ属（Ｃｙｎａｒａ）に属する植物の抽出物及びキク科（Ａｓｔｅｒａｃｅａｅ）ムラサキバレンギク属（Ｅｃｈｉｎａｃｅａ）に属する植物の抽出物から選択される１種又は２種以上を有効成分として含む、ファクターＸＩＩＩＡ（ＣｏａｇｕｌａｔｉｏｎＦａｃｔｏｒＸＩＩＩＡ）の発現を亢進するための剤である。
【０００９】
本発明の好ましい形態では、本発明は、Ｇ０期の細胞におけるファクターＸＩＩＩＡ（ＣｏａｇｕｌａｔｉｏｎＦａｃｔｏｒＸＩＩＩＡ）の発現を亢進するための剤である。
【００１０】
また、上記課題を解決する本発明は、トケイソウ科（Ｐａｓｓｉｆｌｏｒａｃｅａｅ）トケイソウ属（Ｐａｓｓｉｆｌｏｒａ）に属する植物の抽出物、キク科（Ａｓｔｅｒａｃｅａｅ）チョウセンアザミ属（Ｃｙｎａｒａ）に属する植物の抽出物及びキク科（Ａｓｔｅｒａｃｅａｅ）ムラサキバレンギク属（Ｅｃｈｉｎａｃｅａ）に属する植物の抽出物から選択される１種又は２種以上を有効成分として含む、細胞増殖を促進するための剤にも関する。
（【００１１】以降は省略されています）

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