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公開番号
2024095914
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-07-11
出願番号
2023000004
出願日
2023-01-01
発明の名称
男性用下着
出願人
個人
代理人
主分類
A61F
5/37 20060101AFI20240704BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】下着本体の陰茎固定サポート装具の取り付け位置を亀頭先端よりも下着本体側に配置することにより、平常時、勃起時、勃起緩和時を問わず常に陰茎の根元方向または陰嚢よりも後方から包皮を引っ張ることができる包茎矯正用の男性用下着を提供する。
【解決手段】陰茎の亀頭上部及び陰茎の亀頭下部及び陰茎の中央部及び陰茎の根元部分の4ヶ所を陰茎固定部材9で固定する構成とした包茎矯正用の男性用下着。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
包茎矯正用の下着本体を有する男性用下着において、
上記下着本体前面の下部に下着着用時に陰茎と陰嚢を下着内側から下着外側に出す開口部と、
上記開口部の外周に陰茎固定部材が交換可能かつ上記下着本体と脱着可能な陰茎固定サポート装具とを備え、
上記陰茎固定サポート装具は、
上記陰茎の亀頭下部を2カ所で固定する第1の陰茎固定部材と、
上記第1の陰茎固定部材を身体側に引っ張る状態を維持する第1の伸縮ゴム部材と、
上記開口部の外周の縁に設けられ上記第1の伸縮ゴム部材を2カ所で留める第1の留め具と、
上記陰茎及び上記陰襄全体を覆う男性器カバー布部材と、
を備えて構成された男性用下着。
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【請求項2】
包茎矯正用の下着本体を有する男性用下着において、
上記下着本体前面の下部に下着着用時に陰茎と陰嚢を下着内側から下着外側に出す開口部と、
陰茎固定部材が交換可能かつ上記下着本体と脱着可能な陰茎固定サポート装具とを備え、
上記陰茎固定サポート装具は、
上記陰茎の亀頭下部を2カ所で固定する第1の陰茎固定部材と、
上記陰茎の中央部を2カ所で固定する第2の陰茎固定部材と、
上記陰茎の根元部分を2カ所で固定する第3の陰茎固定部材と、
上記第1の陰茎固定部材を身体側に引っ張る状態を維持する第1の伸縮ゴム部材と、
上記第2の陰茎固定部材を身体側に引っ張る状態を維持する第2の伸縮ゴム部材と、
上記第3の陰茎固定部材を身体下側に引っ張る状態を維持する第3の伸縮ゴム部材と、
上記開口部の外周の縁の上部に設けられ上記第1の伸縮ゴム部材を2カ所で留める第1の留め具と、
上記開口部の外周の縁の両脇部に設けられ上記第2の伸縮ゴム部材を2カ所で留める第2の留め具と、
上記下着本体の脚部の縁に設けられ上記第3の伸縮ゴム部材を陰嚢を跨いで2カ所で留める第3の留め具と、
上記陰茎及び上記陰襄全体を覆う男性器カバー布部材と、
を備えて構成された男性用下着。
【請求項3】
包茎矯正用の下着本体を有する男性用下着において、
上記下着本体前面の下部に下着着用時に陰茎と陰嚢を下着内側から下着外側に出す開口部と、
陰茎固定部材が交換可能かつ上記下着本体と脱着可能な陰茎固定サポート装具とを備え、
上記陰茎固定サポート装具は、
上記陰茎の亀頭上部を2カ所で固定する第1の陰茎固定部材と、
上記陰茎の亀頭下部を2カ所で固定する第2の陰茎固定部材と、
上記陰茎の中央部を2カ所で固定する第3の陰茎固定部材と、
上記陰茎の根元部分を2カ所で固定する第4の陰茎固定部材と、
上記第1の陰茎固定部材を身体側に引っ張る状態を維持する第1の伸縮ゴム部材と、
上記第2の陰茎固定部材を身体側に引っ張る状態を維持する第2の伸縮ゴム部材と、
上記第3の陰茎固定部材を身体側に引っ張る状態を維持する第3の伸縮ゴム部材と、
上記第4の陰茎固定部材を身体下側に引っ張る状態を維持する第4の伸縮ゴム部材と、
上記開口部の外周の縁の上部に設けられ上記第1の伸縮ゴム部材を2カ所で留める第1の留め具と、
上記開口部の外周の縁の上部に設けられ上記第2の伸縮ゴム部材を2カ所で留める第2の留め具と、
上記開口部の外周の縁の両脇部に設けられ上記第3の伸縮ゴム部材を2カ所で留める第3の留め具と、
上記下着本体の脚部の縁に設けられ上記第4の伸縮ゴム部材を陰嚢を跨いで2カ所で留める第4の留め具と、
上記陰茎及び上記陰襄全体を覆う男性器カバー布部材と、
を備えて構成された男性用下着。
【請求項4】
上記陰茎固定サポート装具は、
2分割又は3分割又は4分割された陰茎固定部材
を備えて構成されたことを特徴とする請求項1又は2又は3記載の男性用下着。
【請求項5】
上記陰茎固定サポート装具は、
テーパー角を施された陰茎固定部材
を備えて構成されたことを特徴とする請求項1又は2又は3記載の男性用下着。
【請求項6】
上記第1の陰茎固定部材及び第2の陰茎固定部材及び第3の陰茎固定部材及び第4の陰茎固定部材の表面に、
シリコンゴムを単一または硬度の違うシリコンゴム、又はゴム又は樹脂と組み合わせて使用したことを特徴とする請求項1又は2又は3記載の男性用下着。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、男性用下着に関し、仮性包茎の男性に好適な包皮が亀頭に被さることによる不快感を低減した男性用下着に関するものである。
また、成長期の男子及び真性包茎の男性の着用においては、真性包茎から仮性包茎への移行、ひいては非着用時でも包茎では無い正常な陰茎への移行を目的とした男性用下着に関するものである。
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【背景技術】
【0002】
従来の男性下着は、陰茎と陰嚢の分離を下着自体の布で開口などを用いて空間で分離しているものがあるが、前屈みの姿勢時や陰茎の収縮による分離の一体化を十分考慮したものは市販品では見付けられない。陰茎を環状部材などの位置決め保持機構を用いて保持することを企図した下着においては、個々人の陰茎の長さや太さをある程度考慮して陰茎に装着はできるものの、陰茎からの取り外し時は環状部材と陰茎の間に指が入るほどの隙間はなく、小さくて一点留めの係止部材を引っ張るには操作に難がある。また、両手を使ったとしても、陰茎より上方の視線方向から排尿用開口部と言う両手よりも小さい空間で環状部材を陰茎に被せて係止部材を操作して環状部材の径を調節するのはやはり難がある。
【0003】
諸外国に目を向けると、例えばアメリカ合衆国では男子が成長して包茎になるかどうか判明すると一般的に言われている13歳から15歳になる前の新生児期から幼少期に、包皮を切除する環状切除術を親の意思で自身の子供に受けさせている確率が60%以上あると言われており、環状切除術時の陰茎固定具や環状切除術後に陰茎に他の物体が触れないようにする固定具や保護具が存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-52356号公報
特開2014-224332号公報
特開2011-246854号公報
米国特許第4622962号明細書
韓国公開特許第10-2011-0030883号公報
実願昭59-42826号(実開昭60-155514号)のマイクロフィルム
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1及び特許文献2の特許文献に記載の男性用下着では、取り外し時は環状部材と陰茎の間に指が入るほどの隙間はなく、小さくて一点留めの係止部材を引っ張るには操作に難がある。また、仮性包茎の人においては、包皮が環状部材を包む状態になってしまい、包茎を矯正する効果は無い。
【0006】
上記特許文献1のように陰茎より上方の視線方向から弾性縁部を抑えながら排尿用開口部と言う両手よりも小さい空間で環状部材を押し下げながら陰茎に被せて係止部材を操作して環状部材の径を調節するのは難しいと思われる。操作性の観点から指が届くように弾性縁部の位置を下げた場合、亀頭部と近付いてしまい平常時や勃起時に弾性縁部から亀頭が露出してしまう。その為、ズボンの内側と亀頭が擦れる場合は着用者に苦痛を与える恐れがある。
【0007】
当該特許文献1内の図8のような紐状部材を用いた場合で図7のように環状部材の取り付け位置が亀頭より上方にあると、勃起時は紐状部材がたるむだけで包皮を抑える効果はない。また、勃起時の包皮を弾性縁部が抑えるように密着する構造だと、勃起が緩和した際に抑えられた包皮が亀頭に被る形になる。また、係止め部材の固定が強く環状部材の伸縮が足りない場合、就寝時など長時間勃起状態が続くと締め付けられる痛みを感じる。
【0008】
上記特許文献2のように面ファスナーを下着内側に配置してしまうと、折り込み片の封止部を前方に捲った状態では、面ファスナーが体に直接当たって着用者に不快感や苦痛を与えると考えられる。
【0009】
上記特許文献3には、陰茎と陰嚢を下着内側から下着外側に出す開口部はあるものの、包茎を矯正するような構成は開示も示唆もない。
【0010】
上記特許文献4は、環状切除術時に陰茎を固定する構成になってはいるものの、包茎を矯正するような構成は開示も示唆もない。
(【0011】以降は省略されています)
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